2023年3月28日21時54分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、現場写真や地図付きでネット配信されていた。
28日午前11時半ごろ、京都府亀岡市の保津川(桂川)で、川下りの舟が座礁したと119番があった。
舟は転覆し、子ども3人を含む乗客25人と船頭4人が川に投げ出され、船頭の50代男性が死亡。
別の船頭の40代男性の行方が分からなくなっており、京都市消防局などが下流で捜索している。
船頭が操船を誤って岩に衝突したとみられ、府警亀岡署が詳しい事故原因を調べている。
運航は当面、中止される見通し。
亡くなったのは田中さん(51)。
消防局などによると、田中さんは川に転落した後、助け出されたが、搬送先の病院で死亡した。
操船歴18年のベテランだったという。
また、乗客のうち女性9人(10~50代)が低体温症などで病院に運ばれたが、いずれも軽症とみられる。
川下りを運営する保津川遊船企業組合(亀岡市)によると、川下りは同市の乗船場から、嵐山(京都市右京区)までの約16キロを下る。
転覆した舟は同日午前10時40分ごろに出航。
約15分後、5キロほど下ったあたりの「大高瀬(おおたかせ)」と呼ばれる急流で事故が起きた。
船頭は4人乗る場合、船首や前方に3人、船尾に1人が配置される。
組合の豊田代表理事によると、船尾にいた船頭が、かじが水を捉えられず空振りする「空舵(からかじ)」と呼ばれるミスでバランスを崩し、川に転落したという。
前方の船頭が、方向操作を保つためにかじを取りに行ったが、間に合わず、急流を抜けた先の岩に正面から衝突。
舟は転覆し、乗っていた乗客・船頭全員が川に投げ出されたという。
後続の舟が事故を報告し、組合が救援に数隻を出すなどして乗客らを救助した。
亡くなった田中さんは船首でさおを持って舟を操る役割で、豊田代表理事は、「(衝突を防ぐため)正面の岩に対してさおを差そうとしたのではないか」と話す。
保津川下りの運航上の決まりでは、水位が50センチまでの通常時は前に2人、後ろに1人の船頭計3人が乗船するが、28日朝の運航前は前日までの雨により水位が69センチにまで上がっていたため、安全管理のため、前に1人増員した計4人で運航していた。
舟は全長12メートル、幅約2メートルで定員30人。
乗客には救命胴衣の着用を求めており、組合は「乗客・乗員とも全員着用していた」としている。
【年間30万人乗船、過去にも事故】
「保津川下り」は、京都府亀岡市と名勝・嵐山(京都市)を結ぶ約16キロで運航されている。
巨岩や奇岩が点在する山あいの渓谷を約1時間半かけて遊覧し、桜や紅葉の季節には多くの客でにぎわう京都観光の定番だ。
水運で使われていたものが明治時代から観光として行われるようになったといい、新型コロナウイルス禍の前は年間約30万人の観光客が乗っていたという。
一方で、過去にも事故が起きている。
1998年4月には舟が岩に衝突した弾みで浸水し、約100メートル流された。
乗客26人は岩場に降ろされ、後続の舟に乗り換えて無事だった。
前日の雨で川が増水していたといい、船頭は当時、警察の事情聴取に「舟のスピードが速く、制御できなくなった」と話したという。
2001年9月には舟が岩に衝突して横転。
乗客19人と船頭5人の全員が川に投げ出され、船頭1人が顔をぶつけて軽傷を負った。
15年8月には乗員の男性(58)が川に転落し、死亡する事故が起きた。
舟の後方から前方に移動しようとした際、落ちたとみられるという。
https://mainichi.jp/articles/20230328/k00/00m/040/338000c
3月28日19時42分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、船の上下動時に舵が浮いた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の原因や、舟の運航に伴う危険性について、水難事故の専門家、水難学会理事で明治国際医療大学教授の木村隆彦さんに伺いました。
・・・
【水難学会 木村さん】
「ミスが出るというより、むしろ舟が常に上下しながら進んでいて、バウンドでかじが浮いたのだと思います。
事故が起きた地点の映像で見ると、波を打つように白くなっています。
波を打っているところを舟が通れば、どうしても上下すると思います。
その時、水の切れ目と言いますか、隙間があったところにかじが入って、急に軽くなったのではないか」
上下動の中で起きうることなので、ミスと断定して言うべきでものではないのかもしれません。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b566b7fc086eb1270af7e84a3ad828bebc3de0f
3月30日5時30分にYAHOOニュース(スポニチアネックス)からは、乗客は座っていたため衝撃が和らいで助かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乗客が全員助かった要因について、水難学会会長の斎藤秀俊氏は、「座っていたことが大きい」との見方を示した。
「座っていたため、衝突時の衝撃を和らげることができた」と指摘。
立っていた船頭と明暗を分けたとした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ce6dbcc157c12b372b56cd39882f8ee2414cffd
3月28日19時18分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、乗客が手動式救命胴衣を着用していたとすれば、全員助かったのはタマタマだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スリルが魅力の川下りにはどんな危険が潜み、何が乗客たちの生死を分けるのか。
水難学会会長で長岡技術科学大教授の斎藤秀俊さんに聞いた。
(齋藤さん)
救命胴衣を着用するのは当然だが、その中でも「ベスト式」を選ぶのが望ましい。
手動で膨らませる腰巻きタイプでは、冷たい水に落ちると手が動かなくなり、膨らませるのが難しくなる。
今回、乗客は全員無事だったが、もし、手動の腰巻きタイプを使っていたとすれば、無事だったのはたまたまと言うしかない。
腰巻きタイプの救命胴衣は、膨らんだとしてもうつぶせ状態になると顔が浮かばず、呼吸できなくなる問題もある。
この点でも、ベスト式が望ましいと言える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08c8f1f8a821fe3bf14451e015cc49227077f2ee
3月29日22時3分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、複数の船で集団運航するため無線は数艘に1台しか設置していなかった、転覆現場付近は無線がつながりにくい場所だった、消防通報まで30分以上かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運航組合は会見で、転覆した船には、無線機を積んでいなかったことを明らかにしました。
事故現場は、携帯電話がつながらなかったということです。
川下りについて国が10年前に定めたガイドラインでは、すべての船に無線機を装備することが望ましいとされていますが、「保津川下り」は複数の船が集団で運航するため、「2艘から3艘につき1機設置する」と定めていて、増やすかどうか検討していたということです。
また、後続の船が無線機で組合に連絡しましたが、つながりにくく、事故が起きてから消防に通報するまでに、30分以上かかったことも分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/75429e4f5826088b4f616080be2a3425a7a3ba51
3月29日21時34分に産経新聞からは、死亡した田中さんは発見時、救命具を装着していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
亡くなった船頭の田中さん(51)は発見時、ベルト型の救命具を着用しておらず、川に落ちた後に外れたか、身に着けていなかった可能性がある。
https://www.sankei.com/article/20230329-5Z7HWYA7QRP7XEBA7L7BAAGCYE/
3月31日19時41分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、もう1人の船頭も死亡していて救命胴衣は膨らんでいない状態だった、船頭4人と半数の乗客の救命胴衣は手動式だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・船頭の田中さん(51)と関さん(40)が死亡しました。
警察によると、関さんは救命胴衣をつけていましたが、膨らんでいない状態でした。
舟を運行する組合は、ことしから救命胴衣を自動で膨らむものに切り替えている最中で、船頭4人とおよそ半数の乗客は手動式だったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1af4fc33ee8c44143745746cb4a388c8826a8be
3月29日21時47分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、人が川に落ちたときの訓練は8年前ぐらいからやらなくなっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日、運航組合が会見を開いた。
代表理事の豊田氏によると、船が乗船場を出発したのは10時40分。
大人22人、子ども3人、船頭4人の計29名で出発したという。
その後、大高瀬(おおたかせ)という急流で舵(かじ)を持っている船頭が投げ出されて航行不能になったといい、櫂(かい)を引いていた別の船頭がリカバリーに行ったが、間に合わず、船が航路から外れて大きな正面の岩に激突。
船が岩にへばりつくような形で横になり、波を受けて転覆したという。
・・・
「船員や乗客が川に落ちてしまったときの対応マニュアルや訓練はなかったのか」という質問に、豊田氏は「消防の訓練はできていないことが続いていた」と釈明。
「8年くらい前まで毎年救助訓練をしていたが、やるべきときに緊急が入ったり、できないことが続いていたときにコロナ禍になってしまった」と述べた。最後の訓練は8年前だったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e09fb32fc173202e58b60e6a6752eb46f04f28a8
3月30日17時56分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、事故の様子などに関する解説映像がネット配信されていた。(記事本文は転載省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b8d5e27ffaebddb170d7e865ad10e157050bccc
(2023年6月14日 修正1 ;追記)
2023年6月12日18時39分にYAHOOニュース(読売テレビ)からは、転落防止のため足場を改良するなどの再発防止策が公表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、京都府亀岡市の保津川で川下りの船が転覆し、2人が死亡した事故を受け、運航する組合が再発防止策を公表しました。
「保津川遊船企業組合」は12日午後、会見を開き、当時の船の運航や救助活動における問題点や再発防止策の案をまとめた資料を発表しました。
事故は、かじを取る船頭が川に転落したことが発端になったため、船頭の転落を防止するため足場を改良し、かじが落ちないようにする装置を設置することが盛り込まれました。
救命具については、これまで使用してきた「腰巻型」を廃止し、客には原則ベスト式のものを提供するほか、すべての船にGPS付きの無線機などを携帯します。
今後、組合ではこれらの対策を徹底するということですが、運航再開の見通しはまだ立っていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ada6891a103682e95ed88b88d83fae361e5da91e
(2024年3月24日 修正2 ;追記)
2024年3月22日12時20分にNHK京都からは、川に落ちた船頭が書類送検された、船頭は重心を船内にとどめられなかったなどと話している、会社は出航基準を見直したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、後方にいた船頭が、十分な体勢を取らずに漫然とかじを取ったことでバランスを崩して川に落ち、操船を困難な状態にさせたとして、業務上過失致死傷の疑いで22日、書類送検しました。
船頭は警察の調べに対し、「操船時の体勢やこぎ方に問題があり、重心を船内にとどめられなかった」などと容疑を認めているということです。
会社では、事故後、
▼船頭の転落を防ぐ舟の改良
▼確実に浮く救命胴衣の導入
▼出航できる水位の基準の引き下げ
などの再発防止策を講じています。
去年7月の運航再開後は、こうした対策を徹底するとともに、風速15メートル以上で運航休止という基準についても、基準以下でも現場の船頭が危険を感じれば運航を取りやめるなど、より安全を重視した運航を行っているとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20240322/2010019753.html
3月22日15時22分に毎日新聞からは、運航組合側の過失は確認できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
舟を運航する保津川遊船企業組合(同市)の代表者らについては、刑事責任を問うほどの過失は確認できなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20240322/k00/00m/040/205000c
2023年3月3日22時58分に産経新聞から、下記趣旨の記事が当該水槽の写真付きでネット配信されていた。
先月、琵琶湖固有種の「ビワコオオナマズ」を展示していた大型水槽が破損し、約100トンの水が流出した滋賀県立琵琶湖博物館(同県草津市)は3日、同じ水族展示室の別の水槽にも亀裂が入っていることを確認したと発表した。
水漏れはなく、破損には至っていない。
同館によると、2日午後5時ごろ、水槽の日常点検をしていた飼育員が亀裂を発見した。
横3メートル、奥行き1メートル、高さ1・8メートルの水槽の正面と奥面の接合部に沿って縦に約1・5メートルにわたって亀裂が入っていた。
水槽の厚みは3センチで、素材は大型水槽と同じアクリル製。
昨年1月から閉鎖している「ふれあい体験室」に設置されており、水は入っていたが、魚は展示していなかった。
点検を毎日行っているほか、水槽は多くの人の目に入る通り道にあるため、亀裂は2日に生じた可能性が高いという。
水槽は全面がアクリルで密閉され、真空ポンプにより水槽内の空気を抜くことで、水が入った状態でも正面から水槽に直接手をいれることができる特殊な構造になっている。
同館は大型水槽の破損の原因を明らかにする調査委員会を近く立ち上げる方針で、今回の亀裂の原因も調査するとしている。
https://www.sankei.com/article/20230303-4H24NRBUU5PFXHYKBQDW6TVUZQ/
3月3日20時1分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、当該水槽は開館時から設置されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
同館によると、水槽は1996年の開館時から設置されている。
3月2日午後5時ごろ、スタッフが目視点検で水槽の内側に亀裂があるのを発見した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dead70927af40fd696cb0a00a89d7d23e4fd42eb
3月4日10時15分に朝日新聞からは、亀裂には貫通しているところもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
博物館によると、3月2日午後5時ごろ、水族展示室のふれあい体験室にある水の入った水槽を点検したところ、左側面のアクリル板に亀裂が縦方向に走っているのが見つかった。
亀裂は貫通しているところや、内側だけ、外側だけのところもあるという。
体験室は2022年1月以降、新型コロナ感染対策で閉鎖している。
(ブログ者コメント)
大型水槽の破損事故については、本ブログでも紹介スミ。
大型水槽も開館当時から使用されていた。
2023年2月16日11時34分にYAHOOニュース(朝鮮日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米ニューヨークの動物園で1頭のキリンがケージの出入り口ドアに首を挟まれて死んだ。
英デーリー・スターが14日(現地時間)、ニューヨークのセネカ動物園で起こった悲しい事故について報じた。
セネカ動物園の午前担当の管理人は、いつもと同じく動物たちの健康状態をチェックするため巡回していた。
管理人はセネカ動物園で人気のライオン、象、キリンの状態を確認するため、「サバンナ区域」に巡回に入った。
その際、異常な光景が管理人の目に止まった。
動物園のマスコット「パーカー」とみられるマサイキリンが囲いにつながった出入り口ドアにもたれた状態で全く動かなかった。
管理人はパーカーに少しずつ近づき、意識を失ったパーカーの長い首がドア枠に挟まれていることを確認し、直ちに獣医を呼んだ。
動物園の獣医クリス・マッキニーがすぐに駆け付け、パーカーの状態を確認したところ、パーカーはすでに息絶えた状態だった。
解剖の結果、パーカーの死因は首の骨折だった。
マッキニーは、パーカーが囲いから逃げだそうとしたところ、ドア枠に首が引っかかったと推測している。
マッキニーによると、パーカーは骨折する前は非常に健康そうだったという。
昨年5月には雌のマサイキリン「イギ」と共に「オムステッド」を生んだ。
動物園は、「健康状態に問題がない大人のキリンがこのような事故で死ぬケースは前例がない」、「全く予想できなかった異例の事故だった」と説明した。
セネカ動物園は事故後に、動物園内に設置された全ての出入り口の構造に問題がないか確認作業を進めている。
動物園の管理人によると、パーカーがいたケージの出入り口は2018年に設置され、米国の他の一般的な動物園のものと同じ構造だという。
動物園はパーカーの死について、「出入り口や他の構造物が原因で起こった事故というよりも、不運が重なって発生した偶然の事故」と判断しているが、その一方で「ケージのドアを製造したメーカーに連絡し、全てのドアの構造をより安全な形に変更する予定」と明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dffd87d1a354b168e35da09e836037aa2698df6
(ブログ者コメント)
〇昨年、日本でもキリンの不慮の死亡事故が3件あり、本ブログでも紹介した。
そういった経緯から、今回の事故も紹介することにした。
〇どのようなドア枠に首がひっかかったのだろうか?
調査結果、それらしいドアの映像があったので、併せて紹介する。
2023年2月10日20時17分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)で10日朝、ビワコオオナマズ1匹を飼育していた水族展示室の大型水槽のアクリルが破損し、約100トンの水が流れ出た。
通路が最大約62センチの深さに浸水、押し流された物がぶつかった衝撃で壁に穴が開くなどした。
原因は不明。
来館者はおらず、人的被害はなかったが、1996年の開館以来、最悪の事故となった。
安全性が確認されるまで、水族展示室は閉鎖される。
【100t流出、正面の壁に大穴】
博物館によると、水槽は円柱状で高さ3・8メートル、直径5・1メートル。
背面はコンクリート製、前面は厚さ4センチのアクリル製となっている。
水槽内には水が約78・4トン、水を浄化するろ過槽には約24トンが入っていた。
10日午前8時20分ごろ、ろ過槽の水位低下警報を防災監視センターが受信、駆けつけた飼育員が水槽破損を確認した。
水槽正面のアクリル部分が幅約2メートル、高さ約3・5メートルにわたって割れており、約100トンの水が一気に流れ出たらしい。
水槽内にあったガラス繊維製の擬岩が崩れ、一部は外に押し流された。
水槽正面の壁には、擬岩の破片が激突したとみられる大きな穴が開いた。
展示室の通路は半分が水につかった。
ビワコオオナマズは体長85センチで、同日午後2時過ぎ、水が残っていた水槽の底で発見、救助された。
すり傷がみられるものの、「命に別条はない」という。
【9日の検査では異常なし】
水槽は、9日夕の目視検査では異常はなかった。
開館当時から利用されてきたが、「水族館の水槽としては比較的新しい。老朽化では片付けられない問題の可能性がある」という。
博物館で記者会見した西村副館長は、「水槽の破損は、まったく想定していなかった。来館者の安全確保、危機管理を今後、しっかり検討しなければならない」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20230210/k00/00m/040/278000c
2月13日20時43分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、考えられる原因について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
なぜ突然、水槽は割れたのでしょうか。
県立琵琶湖博物館:
「基本的には前兆というものは全くございません。
前の日の夕方にも目視による点検を行っていて、異常は確認されていない」
琵琶湖博物館では老朽の可能性は低いとし、事故が確認される前日の9日夕方ごろも異常はなかったとしています。
県立琵琶湖博物館:
「異常がないかの目視による巡回は毎日、行っている」
前日、異常が無かったものがなぜ突然に…。
水槽を作る会社に話を聞くと。
有限会社キィーズ代表・棚倉さん:
「まず考えられるのが、アクリル自体が割れた」
考えられる原因について、水槽を作る会社に事故原因の可能性について聞きました。
有限会社キィーズ代表・棚倉さん:
「擬岩というイミテーションの石かもしれないんですけど、そういったものが組み込まれているので、それが中で崩れた」
さらに、水槽内の床が沈んだ可能性もあるといいます。
有限会社キィーズ代表・棚倉さん:
「長年にわたって力がかかって割れた。おそらく、そういうことも考えられる」
琵琶湖博物館は、水槽が破損した原因は調査中としていますが、人為的なものである可能性は低いとみています。
琵琶湖博物館では大型水槽の破損を受け、観覧料を800円から550円に下げると発表しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/231369853418caa2e86d86f911a88a6b347962d6
(ブログ者コメント)
同種事故としては昨年末、ベルリンでアクリル製の大型水槽(2003年設置)が破損している。(本ブログにも掲載スミ)
(2023年9月4日 修正1 ;追記)
2023年9月1日20時47分に産経新聞からは、アクリル板の背面に擬岩装着用のモルタルが塗られたことで板の膨張が圧迫された、過去にシーリング材などの溶剤でクラックが発生し削り取っていたが微小クラックが残っていたなどとする報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原因を調査していた第三者委員会は1日、報告書を公表した。
破損の原因について、アクリル面の一部に擬岩を固定するためのモルタルが塗布されたことでアクリル全体が歪み、薬品によって発生した小さなクラック(裂け目、割れ目)が拡大し、破損した可能性を指摘した。
博物館では、日本動物園水族館協会前事務局長の岡田尚憲氏を委員長とする第三者委員会を設置し、原因を調査してきた。
今回、報告書をまとめ、岡田委員長が高橋啓一館長に手渡した。
報告書では破損原因の推定として、
①アクリル板の厚さの不足
②アクリル板の経年劣化
③急激な温度変化
④アクリル板の拘束(圧迫)
⑤薬品によって発生したクラック
⑥過去の修理
を指摘。
とりわけ④のアクリル板の拘束と⑤のクラックが関与した可能性に触れ、「水槽を破損させた直接的な原因」とした。
アクリル製の水槽には、観覧するための前面と擬岩に覆われた背面があり、アクリルは水圧と吸水によって膨張する性質がある。
背面のアクリルには擬岩を装着するためのモルタルが塗布されていたため、膨張が圧迫される一方、前面に膨張する力が集中し、破損につながった可能性が考えられるという。
また水槽では、破損面と擬岩の間に薬品によるクラックも発見された。
過去にはシーリング材などに含まれる溶剤が原因とみられるクラックが見つかっており、平成16年、削り取りの工事が実施されていた。
報告書では、この段階では見つからないほどの小さかったクラックが、その後のアクリルの歪みや劣化に伴って成長したと推定した。
こうした可能性を踏まえ、報告書は根本的な破損原因として「アクリル水槽の特性に関する関係者間の共通理解と意思疎通の不足」も指摘した。
https://www.sankei.com/article/20230901-FIVPRKFLKNOTRORJTCH2RYFWLA/
9月2日付で毎日新聞滋賀版からは、報告書では工事業者間で素材や構造の問題点が共有できていなかったと指摘された、3月2日にも中型水槽で亀裂が見つかっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の原因などを調査する第三者委員会(岡田尚憲委員長)は1日、水槽工事に関わった業者間の情報共有が不十分で、素材や構造の問題点が共有できていなかったことが破損の大きな原因だとする報告書を、高橋啓一館長に提出した。
事故は2月10日に、ビワコオオナマズを展示していた直径5・1メートル、高さ3・8メートルの大型円筒水槽で発生し、周囲が最大約70センチ浸水した。
3月2日には直方体の中型水槽1基にも亀裂が見つかった。
両事故とも、人的及び展示魚類への被害はなかった。
県は3月12日に第三者委による調査を開始し、委員は事故現場の検証や原因究明の討議を重ねてきた。
報告書は大型円筒水槽の事故について、岩を模した展示物を水槽の外壁となるアクリル板に接するように設置したことでアクリル板の膨張が妨げられ、負荷が生じた可能性を指摘。
また、水槽建設時に使用した接着剤が原因で生じた細かなひび割れが破損の一因になった可能性も示唆した。
中型水槽については、アクリル板同士の接着強度不足などを原因に挙げた。
そのうえで、「大型水槽建築という特殊な工事には異業種の業者が関わるが、全工程を通じた情報共有ができる体制がないまま、設計や施工が進んだことが根源的な原因」と結論づけた。
高橋館長は「報告書を熟読し、これから整備する新しい水槽に反映させていく。報告書は広く公開し、全国の水族館の水槽点検などに活用してもらいたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20230902/ddl/k25/040/200000c
2023年2月9日18時16分にYAHOOニュース(京都新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東映太秦映画村(京都市右京区)のお化け屋敷で、お化け役の演者のあごを反射的に蹴り、重傷を負わせて賠償金を支払った空手有段者の男性(49)=岐阜県=が、映画村の運営会社「東映京都スタジオ」に安全配慮義務違反があったとして、同社を相手取り、約550万円の支払いを求めて京都地裁に提訴した。
1月24日付。
第1回口頭弁論は3月14日に行われる。
訴状によると、2011年9月10日昼ごろ、男性は社員旅行で訪れた映画村内の「史上最恐」をうたうお化け屋敷に入ったところパニック状態になり、お化けを演じていた男性演者のあごを蹴り、骨折などの重傷を負わせた。
男性は空手5段で、当時は飲酒していた。
男性は警察から事情聴取を受けたが、刑事処分はなく、男性演者に謝罪し治療費などを支払った。
演者側は15年3月、男性に損害賠償請求を起こし、16年3月に男性が解決金約1千万円を支払うことで和解した。
訴状で男性側は、事故当時、男性演者は運営会社に雇用され職務としてお化け役を演じていたため、同社は使用者として安全配慮義務を負っていたと主張。
お化け屋敷では「恐怖に陥った観客がどのような反応をするかは予想できず、とっさに手を出すことは十分あり得る」とした上で、運営会社は客とお化け役の間に十分な距離や仕切りを確保する必要があり、客から攻撃的な行動をされる可能性があることを出演者たちに指導しておくべきなのに、注意喚起も不十分だったと訴えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7fa87839495bd36d67149fdf6d6f49fbd8d1d97
2月10日9時35分にYAHOOニュースからは、本件に関する元特捜検事の考え方が下記趣旨でネット配信されていた。
東映太秦映画村のお化け屋敷を巡る裁判が話題だ。
飲酒の上、パニックになってお化け役の男性演者のあごを蹴り、骨折などの重傷を負わせた空手5段の男性客が、運営会社に約550万円の支払いを求めているからだ。
【どのような事案?】
・・・
【主張の法的根拠は?】
運営会社が演者に対する安全配慮義務を怠っていたのであれば、演者に損害賠償責任を負うのは当然だが、だからといって、演者を負傷させた客に対してまで、その責任を負うことになるわけではない。
演者に支払った約1千万円の解決金の半分を運営会社が負担すべきだという考えだとしても、問題はその主張の法的根拠だ。
例えば、演者の運営会社に対する損害賠償請求権を何らかの形で代位行使しているということが考えられるが、2011年の事件である上、客も演者も当時から運営会社の不備を知っていたはずだから、時効との兼ね合いの問題が生じる。
むしろ、客と運営会社の双方の不注意に基づいて発生した「共同不法行為」だったとして、両者の過失割合から客の負担分を算定し、これを超える部分の支払いを運営会社に求めているということではないか。
【「求償」ができる】
すなわち、共同不法行為責任を負う者は、それぞれが被害者に対して損害の全額を賠償する法的義務を負う。
しかし、もしそのうちの1人が全て支払った場合、ほかの当事者に対して自らの責任分を超えた部分の支払いを求めることができる。
これを「求償」と呼ぶ。
例えば、損害額が1千万円で、客と運営会社の過失割合が五分五分だったとすると、客は求償権に基づき、演者に支払った1千万円のうち、自らの責任分にあたる500万円を差し引いた残り500万円分について、運営会社に請求できる。
今回のケースでは約550万円の支払いを求めているが、50万円は弁護士費用ということだろう。
3月14日に京都地裁で第1回口頭弁論が行われる予定だ。
そもそも共同不法行為と言える事件なのかという点を含め、裁判所がどのような判断を示すのか、今後の裁判の行方が注目される。
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20230210-00336406
2023年1月20日12時12分にYAHOOニュース(福井放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高浜町和田の沖合でおととし、スタンドアップパドル(SUP)体験中だった女性が漁船と接触して死亡した事故で、国の運輸安全委員会は事故の原因について、死角がある中で船を操縦したために起きたとする報告書をまとめた。
報告書によると、船を操縦していた80代の船長は長時間立っていられない状態だったため、操縦席の右側に板を立て、その板に肘をのせた状態で操縦していた。
このため、船長の視界は板によって遮られ、女性に気付かずに衝突したと結論付けた。
当時、女性が黒色のベストやハーフパンツを着用しており、船長の目に付きにくかったことも事故の要因の一つに挙げた。
同委員会は再発防止策として、船の操縦の際には視界を遮る物を置かないことや、SUPをする際には明るい色の服を着用し、高い位置に目立つ色の旗を掲げることなどを呼び掛けている。
2021年9月、高浜町の若狭和田海岸からおよそ250メートルの沖合で、若狭高浜漁協所属の漁船が海上でSUPをしていた小浜市の女性=当時(29)=と接触し、女性は死亡した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a41c2e2491a1a33b7330a3b927f358f1f271f0
※事故当時、2021年9月5日22時26分に読売新聞からは、現場ではSUPツアー客6人が並び、インストラクターに写真を撮ってもらっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時40分頃、福井県高浜町和田の沖約250メートルの若狭湾で、水上スポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」をしていた同県小浜市の看護師女性(29)に、若狭高浜漁協(高浜町)所属の漁船「栄進丸」(4・11トン)が衝突した。
女性は心肺停止状態で病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
小浜海上保安署によると、栄進丸は船長の男性(82)(高浜町)が近くの和田港に向けて1人で操船していた。
「気付いた時は人とぶつかっていた」と話しているといい、同署が業務上過失致死容疑を視野に原因を調べている。
女性は午前10時頃から、地元業者のSUPツアーに、インストラクター(34)の引率で参加していた。
事故当時、参加した6人が並び、インストラクターが写真を撮っていたところ、漁船が来て女性が巻き込まれたという。
当時、波は穏やかで、視界も良かったという。
SUPは、サーフボードに似た板の上に立ち、パドルをこいで進むスポーツ。
近年、人気が高まり、沖合に流される事故も発生している。
現場付近では年間を通してSUPを楽しむ人が多いが、港に出入りする漁船が行き交うこともあるという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210905-OYT1T50259/
※半年後、2022年3月9日17時30分に朝日新聞からは、船長とインストラクターが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井県高浜町のビーチ沖で昨年9月、マリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」の体験ツアーに参加していた女性が漁船とぶつかり死亡した。
小浜海上保安署は9日、この漁船の船長の男(83)=同町=と、ツアーを引率していたSUPのインストラクターの女(35)=同町=を、業務上過失致死容疑で福井地検に書類送検した。
発表した敦賀海上保安部によると、2人は容疑を認めているという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ395RS5Q39PISC01G.html
2022年12月31日20時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で12月30日夜、アトラクションが停止して乗客2人が高さ約50メートルに約4時間取り残されたトラブルで、同園は31日、臨時休園して全てのアトラクションを点検した。
その結果、安全が確認されたとして、予定通り1月1日の休園日を挟んで2日から営業を再開すると発表した。
トラブルが起きたアトラクションだけは運休して、引き続き調べる。
救助された2人は体調不良で病院に搬送されたが、31日朝に退院したという。
トラブルが起きたのは、高さ約50メートルから垂直落下するアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」。
4人乗りの座席が3台あり、フックで引っかけて塔の頂上付近までつり上げ、フックを外して一気に垂直降下する仕組み。
30日午後7時ごろ、3台に計7人を乗せて頂上まで上昇したところ、フックが外れなくなった。
うち2台は地上からの操作で約10分後に降下できたが、20代の男女2人が乗った1台は下ろせなかった。
作業員が点検用エレベーターで頂上付近に上がり、棒を使ってフックを外すレバーを操作しようとしたがうまくいかず、午後8時55分ごろ、枚方寝屋川消防組合に119番して救助要請した。
はしご車が出動したが、最大42メートルの高さまでしか届かず、救出できなかった。
その後、救助隊員が頂上からロープで降り、座席をつるす金具を手動で外し、午後11時過ぎに座席を降下させて救出した。
岡本園長は31日未明、取材に応じ、「乗客に負担をかけ、お騒がせし、申し訳ありません」と謝罪した。
岡本園長によると、年1回の法定点検や3カ月に1度の自主点検を行っており、30日の始業前の点検でも異常はなかった。
気象庁によると、30日午後11時の枚方市の気温は3・3度。
作業員が取り残された2人に防寒具などを渡そうとしたが、乗客は手がかじかんでいたことなどから受け取れなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20221231/k00/00m/040/123000c
12月30日23時41分に産経新聞からは、2人は低体温症になっていた模様など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、高さ約50メートルから垂直落下するフリーフォール「ジャイアントドロップ メテオ」の頂上付近で乗客2人が取り残された問題で、30日午後11時ごろ、2人が救助されて地上に降ろされた。
2人は低体温症とみられ、気分不良を訴えている。
ひらかたパークと消防によると、アトラクションは午後7時ごろに停止したため、約4時間取り残されたこととなる。
2人は20代の男女とみられる。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
12月31日4時55分にNHK NEWS WEBからは、救出手段は3つあったが、どれもうまくいかなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後7時ごろ、大阪 枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、およそ50メートルの高さから垂直に急降下する、いわゆるフリーフォールと呼ばれるアトラクションの座席が頂上付近から降りなくなるトラブルがありました。
ひらかたパークによりますと、一部の座席は緊急時の操作で地上に降ろしましたが、20代の男女2人が乗った座席は操作できず、午後9時前になって消防に通報し、救出活動が行われました。
しかし、出動したはしご車は高さが届かず、停止からおよそ4時間がたった午後11時すぎにロープで近づいたレスキュー隊が手動で金具を外して、座席を降ろす形で2人を救出しました。
消防によりますと、2人にけがはないということですが、衰弱していて病院に搬送されました。
ひらかたパークの岡本園長は、「お2人には大きな負担とご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。通報するまでに非常時に救出する3つの方法を実行したが、どれもうまくいかなかった」と述べました。
ひらかたパークは31日、休園してトラブルの原因について調べるとともに、全てのアトラクションを点検するとしています。
【救助された女性「全身が痛くなり絶望感じた」】
地上50メートルの高さでおよそ4時間にわたって取り残されたという女性がSNSに写真を投稿しました。
写真には医療機器につながれた手が写されていて、腕には30日の日付けが入った入園券が巻かれています。
女性はSNSで取材に応じ、当時の状況を説明しました。
女性は、男性と2人で遊園地を訪れたということで、アトラクションに乗り頂上に着いたとたん、周りの座席とともに緊急停止したということです。
その後、「順番にゆっくり降下させます」というアナウンスが流れたものの、女性が乗っていた座席だけ全く動かなかったということです。
それから2時間ほどたったあとで救急に連絡をしますと言われ、すぐにはしご車や救急車も来ましたが、すぐに帰って行ったのでもう助からないのではないかと思ったとしています。
遊園地側からは「体調はいかがですか、もう少しで下がります」とたびたび声をかけられたということですが、取り残されている間に何回も意識がなくなったということです。
女性は当時の心境について「“ただ寒い”が強かった。寒い気持ちとずっと身動きがとれない状態で、全身が痛くなり絶望を感じた」としています。
【救助の様子は】
現場の遊園地のアトラクションを撮影した映像によりますと、午後10時半すぎにアトラクションの座席は頂上付近にあり、男女2人が身動きできないまま座っていて、男性が手を小刻みに動かしているのがわかります。
2人が取り残されている座席から数メートル離れた横の位置に点検用のエレベーターがあって、救助に当たっている人たちが2人に声をかけている様子が確認できます。
その後、午後10時45分すぎに消防隊員と見られる人がアトラクションの頂上からロープを使って2人がいる座席の近くまで降りました。
そして午後11時すぎ、消防隊員と見られる人が座席の上部で器具を使って作業すると、2人が乗った座席が下に降りていきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221230/k10013938761000.html
12月31日0時56分に朝日新聞からは、救助隊員がフックを外して座席を急降下させ救助したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
午後7時すぎ、3基が頂上付近で止まった。
うち2基は手動で降ろすことができたが、男女2人が乗った1基が降下しなかった。
消防組合によると、最大で地上42メートルまでしか届かないはしご車だったため、はしご車による救助を断念。
アトラクションを急降下させ、救助したという。
園長の説明によると、非常停止した乗車席を下降させる方法は三つあるという。
ただ、今回停止した3基のうち、1基だけは従業員がすべての手段を試みたが、動かすことができなかったという。
最終的に、消防の救助隊員がフックを外して下降させることに成功した。
自力で復旧できなかった原因は今後調べる方針だという。
https://www.asahi.com/articles/ASQDZ76MDQDZPTIL00C.html
12月30日23時41分に産経新聞からは、高さ15mまで座席が移動したため救助したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防のはしご車が出動したが、高さ約40メートルまでしか届かず、ほかの救出方法を検討。
ねじなどを調整したところ、高さ約15メートルまで座席が移動したため、救助したという。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、救助隊員がフックを外した瞬間、座席が、下降したというよりは急速に落下した。
2022年12月19日9時49分にYAHOOニュース(ロイター)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独ベルリンで16日未明、水族館とホテルなどを併設した複合施設で、約1500匹の熱帯魚を飼育していた、高さ約14メートルの大型水槽が破裂する事故があった。
約95万リットル以上の水が流れ出し、飼育していた魚はほとんどが割れたガラスの破片などともに流され、一部は道路にまで到達した。
事故のあった「シーライフ・ベルリン」は、水槽をエレベーターに乗って見学できるサービスを提供していた。
高さ約14メートルの円筒形の水槽は、独立したものとしては世界最大であったという。
約100人の救急隊員が駆け付けた。
現場は、ホテルや博物館を併設した複合施設。
ホテルに宿泊していた人は「まさに大混乱だった。全体が破裂して、完全に壊れた水槽が残っている。そして魚の死がいと破片。まったく劇的な状況だ」と語った。
ガラスの破片で2人が負傷した。
警察は、構造的な異常が発生した場合に備え、ホテルの客を避難させた。
さらに正面の通りも封鎖された。
建物の1階には破片が散乱して人の立ち入りが困難だったため、救助犬が捜索に当たった。
消防の広報は、水槽が破裂した原因はまだ不明だと述べた。
この水槽は2020年に改修が行われていた。
飼育されていた魚について消防はコメントしなかったが、警察はツイッターで信じられないほどの被害だと述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/47bd81d707281da1e8d03831936892163abd0d78
12月16日19時30分に朝日新聞からは、水槽はアクリルガラス製だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
破裂した原因はわかっていないが、警察はテロなどの兆候はないとしている。
破裂した「アクア・ドーム」と呼ばれる水槽はアクリルガラスでできており、高さ16メートル、直径11・5メートルの円筒形。
ホテルが入る建物のホールに2003年末に設置された。
19年秋に改装工事に入り、コロナ禍を経て今年6月に再開していた。
https://www.asahi.com/articles/ASQDJ67FYQDJUHBI02M.html
12月17日8時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、ガラス接着部の劣化が原因かもしれないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ベルリン市長:
「全てのガラスや金属が壊れた。1,500匹の全ての魚を救うことができなかった」
その後、地元当局が1,500匹のうち、およそ30匹を救ったと発表した。
水槽は高さ16メートルの世界最大の自立型円筒形水槽で、設置から18年経過しており、ガラスの接着部分の劣化が破裂の原因と指摘されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cea3cf01ab3698e230d21fcc5fb71b1c00a9848
(ブログ者コメント)
ネット調査結果、出典不明だがが、アメリカの会社が製作した水槽らしいという情報があった。
2022年12月8日20時29分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市のボウリング場で7日夜、男性従業員がピンを自動で並べる機械「ピンセッター」に体を挟まれました。
男性は病院に運ばれ、一時、意識不明の重体となりました。
なぜ、事故は起きたのでしょうか。
8日午前、兵庫県西宮市にあるボウリング場には、大勢の捜査員の姿が見られました。
入り口には、「8日の営業を臨時休業」とする張り紙が張り出されていました。
7日午後8時前、男性従業員(41)がボウリング場の機械に潜り込んで作業をしていたところ、機械に体を挟まれ、その様子を同じ施設で働くアルバイト従業員が見つけました。
男性はピンを自動で並べる機械「ピンセッター」に挟まれ、一時、意識不明の重体となりました。
男性はピンセッターに詰まったピンを直そうと、レーン側から機械の中に潜り込んでいたということです。
すると突然、下がっていたピンセッターが上昇し、上半身が挟まれたということです。
なぜ、事故は起きたのでしょうか。
事故があった施設とは別の大阪・四條畷市にあるボウリング場「なわてボウル」を取材しました。
なわてボウル 山口さん:
「裏からなんですけども、トラブルっていうのは、このピンが寝てるところがありますよね、それと、この間にピンが挟まっちゃうんです」
バックヤードでは、自動でピンをセットするために機械が慌ただしく動いていました。
この電源を止める方法を聞きました。
なわてボウル 山口さん:
「これさえ切れば、止まっちゃうので。これは各レーンごとなんです。今、止まった状態で、ピンを抜く作業」
さらに、レーン側にも機械の電源が設置されています。
なわてボウル 山口さん:
「こちらにスイッチがついてます。これで切れば、通過センサーを通っても機械が勝手に動くことがない」
なわてボウルでは、バックヤードに専門の従業員が常駐し、機械に異常がないかを確認。
トラブルがあった場合は、フロントにいるスタッフと逐一、連絡を取りあって作業に当たっているということです。
なわてボウル 山口さん:
「信じられなかった。『えっ』としか思えなかった」
事故が起きた西宮市のボウリング場では、当時、ピンが詰まっていたレーンの電源を落とし、男性が1人で作業に当たっていましたが、何らかの形で機械が突然、動き出したとみられています。
挟まれた男性は8日夕方現在、回復傾向にあるということです。
警察は事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5295d6b52a7f7ce0cb6893d8ad8b444a1aec6b4d
(ブログ者コメント)
いつまで視聴可能か不明だが、ユーチューブにも映像がアップされていた。
https://www.youtube.com/watch?v=JjOB_FLkuYQ
2022年11月22日21時0分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県のステーキ店が鉄板の肉にアルコールをかける「フランベ」というパフォーマンスに失敗し、客の親子がやけどを負ったことがわかりました。
5歳の男の子は、顔の半分程度をやけどした状態だということです。
鉄板の上に並んだ分厚いステーキ。
料理人は調味料の容器をくるりと回して一礼。
ステーキ店を訪れた客が、鉄板焼きのパフォーマンスを撮影していましたが、この後、予期せぬ事態が起きました。
料理人が火をつけた次の瞬間、撮影者の方に炎が燃え広がったのです。
消防によると、5歳の男の子と動画を撮影していた父親が顔や手にやけどをしました。
現場は、海を望める沖縄・豊見城市のステーキ店「S」です。
22日は入り口の扉が閉ざされ、臨時休業となっていました。
18日、男の子は家族と一緒にステーキ店に来店していました。
午後8時前に119番通報があり、男の子と父親の2人が病院に搬送されました。
命に別条はないといいますが、家族によると、男の子は顔がただれるなどして通院治療中で、父親は両手に大きな水ぶくれができるやけどをしたということです。
原因は、火をつけてアルコールを飛ばす調理法「フランベ」です。
そもそもどういうものなのか、都内の鉄板焼き店で聞きました。
(※事故とは関係のない店) 渋谷 鉄板焼ORCA 長谷川オーナー
「『フランベ』というのは、最後にお肉の仕上げにブランデーで甘い香りをつけるためにやる作業。
パフォーマンスも兼ねて、激しく炎を上げる店が多い」
ブランデーや赤ワインなどで香り付けとして行われるフランベ。
この店では約1か月、毎日練習をして経験を積んでから客前で披露するということです。
渋谷 鉄板焼ORCA 長谷川オーナー:
「油とか引火の原因になるので、油は捨ててから、(肉は)自分たち寄りに置く」
注意することは、余計な火が上がらないように油を捨てて、客から遠い位置に肉を置くことだといいます。
さらに、撮影する人がいる場合、注意を呼びかけるといいます。
渋谷鉄板焼ORCA 長谷川オーナー :
「動画を撮られる方には、『離れて引き気味に撮ってください』と」
また、ブランデーをかける時は、客の方向にノズルを向けることはないということです。
今回の事故を捉えた動画では、料理人の手元に握られたボトルはノズルが撮影者の方を向いていました。
そしてボトルから液体が出た瞬間に炎上し、手元のボトルも爆発するようにはじけていました。
警察によると、炎が燃え広がった原因とみられるのは“手順の間違い”です。
料理人が本来入れるべきでないタイミングでアルコールを入れたため、炎が飛び散ったとみられています。
ステーキ店の本部は、日本テレビの取材に対し「現在詳細を調査中です」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6abc342786eace22f15775584c641c54f594aa20
https://www.youtube.com/watch?v=y6hxJXfVNsI
11月23日11時8分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、フランベではなく火山焼きだった模様、客側に勢いよく吹付けたやり方がマニュアル違反だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
関係者によると、従業員が客の目の前で肉などを調理するパフォーマンス中に、アルコール度数の高い酒類とみられる液体を噴射した際、鉄板を挟んだ先にいた親子の周辺に火が広がったという。
関係者は「調理法が安全配慮に欠けている。完全にマニュアル違反だ」と憤る。
同店の関係者らによると、インターネット上ではフランベとされているが、同店の今回のパフォーマンスは鉄板に炎が上がる「火山焼き」とみられる。
本来向けるべきではない客側に勢いよく吹き付けたやり方が危険でマニュアル違反だという。
県内の飲食業で働く男性は、コロナ禍が落ち着きを見せ、飲食店に客が戻りつつある時に、このような事故は痛手だと明かす。
「安全マニュアルを守っている他の店では今回のような危険はないし、これまでに同様の事故は聞いたことがない。似た業態の店は、風評被害が心配だ」と、ため息を漏らした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/86ecd2c9840a6cd1fae7e48099213d2c4b2cb037
2022年11月9日16時28分にYAHOOニュース(紀伊民報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は8日、飼育していた雄のアミメキリン(2歳)が死んだと発表した。
事故死とみられる。
施設によると、客が同日正午ごろ、高さ約3・2メートルの給餌台に何らかの原因で角が引っかかり、身動きが取れなくなっているのを発見。
連絡を受けて駆け付けたスタッフが救出処置をしたが、間もなく死んだという。
死んだキリンは体長約3・3メートルで、名前は「ナギ」。
2020年10月19日、同施設で誕生した。
施設は、今回キリンが死んだ飼育地区での展示を一時休止。
原因を究明して対策を講じ、動物の安全が確認できた上で、展示を再開するとしている。
なお、その他のキリン(8頭)は隣接した地区で展示し、フィーディング(おやつ体験)も実施する。
施設は「今後も安全、安心を第一に、ゲストの皆さま、スタッフ、動物たちが安心して過ごせるパークづくりに尽力してまいります」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6917f9f490db3248c99822dcee999a947e124af
(ブログ者コメント)
〇今年10月、旭山動物園でもキリンがえさ台の支柱に角をひっかけて死んだばかりだ。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12789/
今回の施設でも、その情報を知っていたと思うのだが、どう活用したのだろうか?
調べてみたが、給餌台の構造を含め、それに関する情報は見つからなかった。
ただ、「時々、旅に出る」というサイトに、給餌台かもしれない設備の写真が掲載されていた。
それは、支柱の中ほどに取付けられたカゴのようなもの。
もしそうだったら、フレームの隙間に角を挟むことはあり得そうに見えた。
https://tokitabi.blog/themepark/wakayama1908-1/
〇それにしても、この施設、今月10日には鳥インフルエンザが発生し、防疫措置は完了したものの、15日現在も経過観察で休園中だ。
8日、10日と、連続しての動物死亡事故。
産業事故でもたまにあるが、続く時には続くものだ・・・。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20221114/2040013126.html
2022年11月3日18時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
150人以上が犠牲になったソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)での雑踏事故では「下がれ」「出ましょう」などの声が現場で入り乱れ、通行統制を求める緊急通報が警察に寄せられていた。
約3カ月前、日本ではあわや大惨事となる前、現場にいた男性のとっさの行動で混乱が収まった。
「命を守っているんだ。止まれ」。
群衆は鬼気迫る声に導かれ、誰一人けがをすることなく家路についた。
【コロナ下で3年ぶりの花火大会】
8月11日、京都府亀岡市で「保津川市民花火大会」が開かれた。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる夏の風物詩で、実行委員会は12万人の見物客を見込んだ。
混雑対策として、初めてJR亀岡駅近くに有料観覧席が設けられた。
他の観覧ポイントは駅北部を流れる保津川の対岸にあり、駅まで徒歩15分ほどかかる。
見物客の多くは電車で訪れるため、帰宅する人の流れを分散させる狙いもあった。
JR西日本は7本の臨時列車を出し、警備員約150人、市職員ら約220人を配置。
警察、消防も加わって万が一に備えた。
午後7時半から始まり、約8000発が夜空を彩った花火大会は、午後8時10分に終わった。
だが、電車が駅に来ない。
線路に人が立ち入り、運転を見合わせたためだ。
駅に一番近い有料観覧席にいた人が、まだ電車に乗れていない中、対岸の観覧ポイントにいた人も駅に押し寄せた。
当初の想定が崩れた。
人があふれそうになっている駅ホームへの流入を避けようと、実行委は駅舎の階段で入場規制をかけた。
フェンスを設けて動線をつくったが、いらだった人によって外されてしまう。
「四方八方、思ってもいない経路から人が駅へ向かう状況になった」(実行委)。
そして、帰宅を急ぐ人が幅5メートルほどの階段入り口に押し寄せ、すし詰め状態になった。
午後8時40分ごろ、駅に到着した京都府福知山市の男性会社員(39)は、「滞留者が駅前ロータリーまであふれていました」と振り返る。
人と人の間にできたすき間に無理やり割り込む人、「もっと前に行け」と言わんばかりに後ろから押す人、倒れそうになる人……。
会社員も後ろから押されて転倒しそうになり、身の危険を感じた。
【マイクで呼び掛ける】
その時、階段の下に白い帽子の男性が現れ、マイクを手に、見物客に呼び掛けた。
「言う通りにしなさいよ。前から3人目までゆっくり動きなさい」
語気は荒い。
命令口調に「うるせー」「お前のせいだ」などと反発の声が聞こえた。
でも、繰り返し、呼び掛ける。
男性の制止を聞かず、階段を上がろうとする客もいた。
「止まれ。若い者は止まれ。子どもが優先だ。命を守っているんだ」
会社員は、「現場に『ただ事ではない』と緊張感が走ったように感じました」。
階段付近は、次第に秩序を取り戻した。
実行委などによると、男性は京都府や滋賀県を拠点とする警備会社の社長で、花火大会では警備計画全体のアドバイザー役だった。
現場の警備は別の会社が担当しており、混乱を察知して、急きょ、マイクを握ったという。
群衆事故のメカニズムを研究する関西大の川口寿裕教授は、「マイクを持って呼び掛けたことが大きかった」と指摘する。
階段付近から遠くにいた群衆にも、混乱する様子が伝わったことが大きいとし、「男性の登場が遅れていたら、もっと危険な状態になった可能性がある」と分析。
雑踏整理にあたる警察のDJポリスのように「群衆から信頼感が得られたのかもしれない」としている。
【男性に「今でも感謝している」】
韓国の事故現場で撮影されたとするSNS(ネット交流サービス)の映像では、「下がれ」「出ましょう」「押せ」などの音声が入っていた。
韓国警察庁は事故前に「進入路で交通規制などをしてもらわないといけない」との緊急通報を受けていたことを明らかにしている。
ハロウィーンの最中に起きた韓国での事故は主催者がいない。
川口教授は、この点が花火大会と異なるとしながらも、「混雑は予想できたはずで、韓国警察庁の警備計画が問われることになるでしょう」と話す。
韓国の雑踏事故や花火大会での混乱から、私たちが学ぶべき事は何か。
男性に取材を申し込むと、会社を通じて「業務として関わった事案ではないので、お話しできない」との返答があった。
花火大会での男性の厳しい口調にSNSで批判があったことが影響しているか聞くと、会社の担当者は「ご想像にお任せします」と話した。
花火大会実行委事務局次長の橋本さんは、「危ない場面で、このままでは混乱が解消されないと、使命感で動いてもらった」と語る。
現場にいた会社員は「的確な誘導で、誰一人けがなく帰れた」とし、今でも男性に感謝しているという。
https://mainichi.jp/articles/20221103/k00/00m/040/066000c
(ブログ者コメント)
ユーチューブに映像がアップされているはずだと思い調べてみると、すぐに見つかった。
マイクを使い、階段の上のほうの皆から見える位置で、かつ命令口調で言葉を発したことが功を奏したように感じた。
それにしても、最初はなぜここにマイクがある?と思ったものだが、警備計画アドバイザーの方ゆえ、駅員から借りることを思いついたのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=84dDUwyfDtE
2022年10月30日21時7分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国・ソウル市内の繁華街「梨泰院(イテウォン)」で29日午後10時15分ごろ、路地に密集した大勢の人が折り重なるように倒れる事故が起き、韓国当局側によると、30日夜までに154人が死亡し、132人が負傷した。
在韓日本大使館は日本人の女性2人が亡くなったことを確認した。
付近にはハロウィーンのイベントで訪れた若者が集まっており、韓国政府によると、死者の多くが20~30代という。
在韓日本大使館や韓国警察によると、亡くなった2人の日本人女性は10代と20代。
日本に住む家族が近くソウルを訪れ、身元を確認するという。
家族によると、20代の女性は北海道出身の冨川さん(26)。
梨泰院は多くの外国人も訪れる地区で、韓国当局は死者のうち26人が外国人だとしている。
韓国政府によると、現場は地下鉄駅のそばの幅約3メートル、長さ約40メートルの坂道。
目撃者の証言などによると、多くの人が身動きがとれない状況の中で次々に倒れ、下敷きになった人を助けようとする人たちが、また折り重なるように倒れるなどしていたという。
居酒屋に有名人がいて人が殺到したとの情報もある。
人が過密な状態の中で起きる「群衆雪崩」と呼ばれる現象が起きた可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b0dea0030fcfe10b45414e03760d7399a1b2ab5
10月31日1時29分にNHK NEWS WEBからは、ほとんどの人は心臓マッサージしても蘇生できない状態だった、現場では大音量で音楽が流れていたため「押さないで」などの声が聞こえにくかった、坂道を上がる人と坂道を下る人の動線が重なっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
韓国の通信社、連合ニュースは、事故当時、現場で救命活動に当たった医師の話として、死亡した人の多くは窒息が死因だったとしたうえで、「ほとんどは心臓マッサージをしても蘇生できない状態だった」と振り返ったと報じています。
・・・
消防や韓国メディアによりますと、事故現場は地下鉄のイテウォン駅を出てすぐの、飲食店とホテルに挟まれた狭い通りです。
幅4メートルほどの細い坂道で、長さは45メートル程度です。
事故が起きた29日午後10時15分ごろ、現場やその周辺には数万人が集まっていたとみられ、突然、坂の上の方から次々と折り重なるように人々が倒れていったということです。
・・・
現場にいた人は韓国メディアに対し、「みんなで『押さないで』と大きな掛け声をあげたが突然、悲鳴に変わった」と、混乱した様子を語ったほか、「5、6人が折り重なっていた」という証言も出ています。
ただ、大音量で音楽が流れていたため、こうした掛け声が聞こえにくかったとも伝えられています。
また、人が密集した原因については、地下鉄の駅を出て繁華街に向かうため坂を上がる人と、繁華街から駅の方向へと下りる人の動線が重なったためだという見方が出ています。
事故発生時には、壁をよじ登ったり、飲食店に駆け込んだりして難を逃れた人もいたということです。
・・・
都市防災が専門で群集事故について詳しい東京大学大学院の廣井悠教授は、
「現場の詳しい状況はまだ明らかになっていないが、今回の事故は群集事故としては極めて大規模なもので、近年では2015年のサウジアラビア・メッカや、2010年のカンボジア・プノンペンの事故に次ぐ規模ではないか。
群集事故にはさまざまなパターンがあるが、今回は狭い空間と坂道で起きたということで、1人の転倒などをきっかけに同じ方向に人が倒れていく現象が発生した可能性がある。
1平方メートル当たり3人から5人程度以上の密度の高い空間で発生する現象で、誰かが段差につまずくなど、何らかのきっかけを引き金に同一方向に転倒が波及していく。
人が人の上に折り重なって呼吸困難になったり胸が押しつぶされたりするため、特に体の小さな子どもや高齢者にとっては危険な現象だ」
と指摘します。
・・・
廣井教授は、
「狭い路地などボトルネックと呼ばれる構造や坂道などの状況に加え、誘導員が対応できる人数を超えたり、誰かが走り出したりするという状況になると、群集事故が起こりやすいと言われている。
単に過密な状態だけで起きることは少なく、予想以上の人出だったり、人々が興奮状態になると、発生のリスクが高まる。
人が過密になる場所には行かないことが有効だが、行かざるを得なかったり、人が集まっているところを目的にしたりしている場合には、あらかじめ決められたルールを守り、落ち着いて行動することが非常に重要だ」
と話しています。
・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221030/k10013874791000.html
10月30日18時21分にYAHOOニュース(東洋経済:ソウル新聞)からは、女性の死亡者が男性の2倍近く多かったのは女性のほうが背が低く体重も軽かったためと推定、下敷きになっている人を助けるため上にいる人を移動させようとしても難しい状況だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ソウル・龍山消防署のチェ・ソンボム署長は、「被害者の多くが10~20代であり、性別では男性54人、女性97人」と発表した。
女性の死亡者が男性の2倍近く多い。
また、外国人の死亡者も19人となった。
・・・
ユウォン大学警察消防行政学科のヨム・ゴンウン教授は、「事故初期の映像を見ると、人力ではとうてい解決できないものだった」と、圧死事故後の救助がとても難しい状況だったことを指摘する。
通りに傾斜があることが事故の原因となった可能性がある。
1人体重50キログラムとすれば、100人が集まれば5トンとなる。
このうち誰かがよろけて倒れれば、ドミノ現象が続いて誰もが倒れてしまう。
とくに女性の犠牲者が多かったのは、相対的に男性よりも背が低く、体重が軽かったためだと思われる。
ヨム教授はまた、
「圧死事故が発生した状況で、救助のためにすでに倒れている死傷者を抱き抱え移動させることさえ難しい状況だった。
一番下にいる人をすぐに助けなければいけないが、その上に倒れている人たちが重なっている。
であれば、上にいる人から移動させればよいのではないか、というと、それさえも事故現場ではとても難しい状況だった」
と説明する。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/f51ed2c7800ed5bf66b62f4fc192b1a0cfe793b7
10月30日14時13分にYAHOOニュース(ライターの寄稿文)からは、この路地は普段から混雑していて休日には圧迫感を感じるほどだった、当初はまだまだ、その場を面白がっているような雰囲気だったなど、という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故現場は、ふだんから「人通りの多い狭い路地」から「大通りに抜け出す」空間だった。
・・・
筆者自身も、ここを今年9月に歩いてみた。
通常の土日だったが、密集した場所に人が混雑して、圧迫感を感じるほどだった。
「抜け出したい」と強く感じ、事故現場の一本先にある小道から大通りに出た。
・・・
当日の状況はどうだったのか。
・・・
当初はまだまだ場を面白がっているような雰囲気だった。
しかしある瞬間から、だんだん深刻な声に。
混雑から危険を察した人たちがそこを抜け出そうと動き始め、人が押し合う状態になっていったように感じた。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoshizakieijinho/20221030-00321730
10月30日19時28分に産経新聞からは、5~6層に積み重なっていた、28日にも転倒した人がいたが通行規制強化などは議論されなかった、警備は麻薬・性犯罪・コロナ対策中心だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
惨事が発生したのは、繁華街と地下鉄駅入り口を結ぶ、ホテル脇の路地。
幅3・2メートルと狭く、傾斜10%の下り坂が40メートル続く。
聯合ニュースなどによると、前方で人が倒れた後も人波は前に進み続け、「5~6層に積み重なっていった」(目撃者)。
救急隊員が到着し、心肺停止状態の女性らの救助活動にあたる間、事態を把握していない坂の上側では、先に進もうとする動きが続いた。
「ドミノのように倒された。下で(人々が)倒れたことを知らないのか、(後ろから)ずっと押していた」。
・・・
イベント初日の28日にも、人波に押されて参加者が転倒する事故の目撃情報がネット上に掲載されたが、行政当局による通行規制の強化などは議論されなかったという。
約200人態勢で現場周辺に配置された警察官は、主に麻薬の使用や性犯罪の監視・捜査を担当。
地元自治体が事前に公表した安全対策でも、コロナ関連が中心で、交通規制に関する記載はなかった。
事故想定が軽視された背景について、韓国の専門家は「行政の災害対策が高齢者中心に策定されており、若者文化に対する関心が不十分だった」などと指摘している。
10月30日21時8分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、犠牲者の多くは立ったまま死亡していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
犠牲者の多くは立ったまま死亡していたと伝えられた。
一部の報道機関では消防当局の話として、「犠牲者たちは下敷きになって圧死したのではなく、立っている状態で押しつぶされて圧死した」と報道した。
インターネット上にも「立ったまま失神した人がいた」という現場での目撃談が投稿されている。
事実、あるインターネット放送運営者が事故発生時、現場からリアルタイムでアップロードした動画には、ある女性が立ったまま四方八方から押され、その圧力のために苦しくなり悲鳴を上げ、まもなく力が入らなくなったかのようにぐったりする様子がとらえられていた。
こうしたことについて、ネット上には衝撃的に受け止める人や、信じられないという人の反応もある。
一般的に、圧死と言えば「転倒して下敷きになる状況」が思い浮かぶためだ。
ところが、専門家らは「立ったまま圧死することはいくらでもあり得ることだ」と話す。
ソ・ジュンソク元国立科学捜査研究院院長は30日、本紙の電話取材に「死亡者のうち、かなりの数が『圧着性窒息死』と推定される。これは、立っている状態でも転倒した状態でも、姿勢とは無関係に起こる可能性がある」と語った。
人間は肋骨(ろっこつ)と肋骨の間の筋肉と横隔膜を動かして呼吸をするが、今回の事故の犠牲者たちは、立ったまま四方八方から加えられた強い圧力のため、胸郭運動に必要な空間を確保できずに死亡したものだろう、と推定しているのだ。
ソ・ジュンソク元院長は、
「もちろん、解剖をしてみるまで断言はできない。地面に下敷きになった状態で衝撃が加わり、心臓などの臓器が破裂した可能性もあるし、首の骨が折れた可能性もある」
「しかし、当時の状況から推定すると、最も可能性が高い死因は圧着性窒息死だ」
と語った。
・・・
該当の職業に就いているという認証を経た上で参加できる匿名のインターネット・コミュニティー・サイト「ブラインド」にも、「医師」で登録されている人物が同様の投稿をしている。
この人物は、
「圧死の主な原因は臓器破裂でも腹腔内出血でもなく、単純呼吸不全だ」
「呼吸空間がない状態で呼吸筋が耐えられないほどの圧力で押されれば、息ができずに窒息する」
と説明した。
このような状況を避けるにはどうすればいいのか。
コン・ハソン教授は、
「道の端の方が荷重が最も少ないので、群集に巻き込まれたら端の方に素早く移動しなければならない」
「端の方に着いたら、その場で看板や塀・壁をつかんで踏ん張るべきだ」
と言った。
そして、「転倒したら最悪の事態になる」「もし転倒したら、すぐに体を丸めて、頭や胸、体を守り、呼吸する空間を確保しなければならない」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc37f830298f6767269d9b0b14633a05da70aba7
10月31日9時49分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からは、四方から胸を押さえつけられると胸を膨らませることができなくなり空気を取り込めなくなる、呼吸器が原因の心停止時は生存率はわずか5%など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
30日の医療専門家の話を総合すると、狭い空間に非常に多くの人が詰め込まれると、呼吸困難による心停止で致命傷を負う可能性がある。
人が息をする原理を見ると、胸に力を入れて胸郭が外に膨らめば、横隔膜が胸を大気圧より低い陰圧状態にし、それによって空気(酸素)が自然に肺に入ってくる。
今回の惨事のように四方から胸が押さえつけられる状況になれば、胸郭を膨らませることができなくなるため、外部の空気が取り込めなくなる。
この時、体内にたまった二酸化炭素の排出よりも酸素が供給されないことの方が大きな問題となる。
ソウル峨山病院のキム・ウォニョン救急室長(救急医学科教授)は、「肺が体内に酸素を供給しなくなると、細胞が持っている酸素で耐えることになるが、短くは4分、いくら長くても10分以上経つと細胞は死ぬことになる」とし、「そうなれば(体の部位の中で血を最も多く消耗する)脳が機能を停止し、続いて心停止が来る」と述べた。
心筋梗塞など、心臓そのものの問題で生じた心停止の場合は蘇生率が80%前後になるが、呼吸器が原因の心停止の場合は生存率が5%前後と、より低いことが知られる。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad1472d7348ed118ac9c950c46be12b3f87b5d42
10月31日10時30分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、わずか18m2の空間に300人が密集状態となり、死傷者は全員、この空間にいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
路地では多くの人がごった返すなかで一部の通行人が転倒した。
一瞬で数百人が一斉に波打ち、人の下にまた別の人が下敷きになり始めた。
目撃者によると、現場にいた多くの人が一方向に倒れ始めたその時点でも、路地には多くの人が入ろうとしていた。
そのため、倒れた人の上にまた別の人が倒れ、下敷きになった人たちへの圧力はどんどん大きくなった。
警察によると、現場にいた人たちが倒れて大きな被害が発生したこの場所は、路地の中でも全長5.7メートル、幅3.2メートルの広さ約18.24平方メートル(約5.5坪)しかない狭い空間だった。
約300人が、小さい部屋サイズのわずかなスペースで6-7重に折り重なって倒れたのだ。
犠牲になった154人と負傷した132人は全員がここにいた。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6899fd7506615ccf10ede417f6952462b505f3f
10月31日15時0分にYAHOOニュース(東洋経済)からは、今回は自発的イベントだったためイベント安全マニュアルが適用されていなかった、10月の花火大会は主催者がはっきりしていたため適用されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
行政安全省は、地域のイベントの安全と事故を予防するための「地域イベント場安全管理マニュアル」を2021年3月に公開している。
しかし、今回の梨泰院での事故は、自治体が主催したのではなく、同地域の商工人たちと参加者の自発的なイベントだったことに加え、マニュアルが適用されていなかった。
・・・
10月初旬に開催された「ソウル世界花火大会」の場合、100万人を超える人波が押し寄せたが、人命に関わる事故は発生しなかった。
イベントの主催者が韓国企業ハンファグループとはっきりしており、ソウル市が安全に行われるイベントかどうかを審議する一方、ソウル市や汝矣島がある永登浦(ヨンドンポ)区、警察・消防署などが合同で安全本部を設置して対応したためだ。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b9d6699ae774ec66588d5434914375f6b2201cc
10月31日16時57分にYAHOOニュース(中央日報)からは、死亡した人の中には顔の見分けがつかないほどの人がいたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「顔の見分けが付かないほど…」
50代のイムさんは、数時間前に死亡した娘の最後の姿を繰り返し話した。
娘のパクさんは梨泰院(イテウォン)の道路で倒れ、発見された時は、すでに全身に多発性損傷を受けた状態だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d70fbf5d2c7ec0bfa10d12c8eb38f3d1a6cf092
10月31日17時52分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、事故の数時間前にも通行困難になっていたが、一人の女性が交通整理的大声を発したことで周囲の人も協力し渋滞は解消されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「下って! 下って!」
事故の数時間前、路地を埋め尽くした人々は一斉に、こう叫んだ。
狭い路地に大勢の人が殺到し、双方向の通行が困難になったため、その場にいた一人が「この先は人がぎっしりだから上って来られない。前の人に伝えてください!」と大声で叫び、路地にいた人たちも状況を理解して一方通行に協力したのだ。
現場にいた人たちは、この掛け声のおかげで無事に路地を抜け出せたという。
・・・
隙間もないほど埋め尽くされて互いに行き詰まり、通行が不可能になっていたとき、ある女性が大声で
「前の人に伝えてください。この後ろ(坂の上部と交わる道)は人がぎっしりなので上がって来られません」
「上方面に行く方はしばらく待ってください。下る人から移動しましょう。前の人に伝えてください」
と叫ぶ。
その場にいた人たちは「いいですよ」「はい」と応じ、すぐに「下って! 下って!」と叫び声が路地いっぱいに広がり始めた。
その後、人々は秩序を守って下り始めた。
ほどなくして、路地の入口付近の渋滞も解消された。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1856a77aa1f84c2ebb2e66518352272ab57c8e6
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
2022年10月31日18時5分にYAHOOニュース(GLOBE)からは、一部の若者たちの間でハロウイーンは「クラブに行く日」として認知されていた、梨泰院は昔は麻薬の入手場所という一面があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国でも数年前から急速に盛り上がり始めたハロウィーンは、一部の若者たちの間で「クラブに行く日」として認知されていた。
外国文化を楽しめる街として発展してきた梨泰院にはクラブが集中していた。
「梨泰院のもう一つの隠れた特徴は麻薬でした」
60代の男性はこうも語る。
「今現在はわかりませんが、かつて韓国で麻薬を手に入れようとするなら、日本から流れてきた覚醒剤を扱う釜山か、外国人の売人が大麻などを売る梨泰院くらいしかないというのが通り相場でした」(前述の男性)。
酒や外国文化のほか、こうした退廃的な香りにも誘われ、梨泰院は大勢のアーティストが訪れる街になり、クラブが林立するようになったという。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc0bdce1d37970b415fca1fa22fea800f75df92b
10月31日18時16分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、警備の中で一番怖いのが雑踏警備、そこでパレードでは選手らが沿道の人と触れあわないよう大型バスに乗る形が一般化したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「一番怖いのは雑踏警備だ」
去年の東京オリンピック・パラリンピックの警備責任者で、内閣危機管理監や警視総監を務めた米村敏朗氏は、イベントやコンサート、花火大会など不特定多数の人が集まる場所での雑踏警備について、次のように話す。
「いきなり人の動きが変化して、塊となって動き出したらどうしようもない。
警備の怖さを知っている警察官が異口同音に一番にあげるのが雑踏警備だ」
自身も警視庁で警備責任者をしている時に、プロ野球チームの選手が車や歩きで優勝パレードをしている時に沿道に人が押し寄せ規制線を超えて、急遽、機動隊を増強して凌いだという。
その経験から、それ以降のパレードやオリンピックのメダリストパレードなどでは、選手らが大型バスの上に乗り、直接、沿道の人と触れあわない形が一般化したという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3735ea9f390279fe3d311fe0665cb4ad00115418
10月31日20時36分に毎日新聞からは、密集した群衆の中では人が浮き上がることがある、そうすると力の支えがなくなって周囲の人がなだれ込むという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
東京大先端科学技術研究センターの西成活裕(かつひろ)教授(群集マネジメント)は、
「この100年近くに起きた群衆事故の中でも、今回は典型的な群衆雪崩だ。
群衆の中で前後左右に人が密着することで、全ての力を伝え合う『ネットワーク』が生まれてしまい、一部では人が浮き上がってしまう。
すると、力の支えがなくなってバランスが失われ、周りの人が流れ込むようになだれ込んだ」
と話す。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20221031/k00/00m/030/301000c
10月31日21時13分に読売新聞からは、意図的に押した人の特定が今後の捜査の焦点の一つになるという下記趣旨の記事が、密集状況模式図付きでネット配信されていた。
・・・
今後の捜査の焦点の一つが、意図的に押した者がいたかどうかだ。
インターネット上に公開された事故当時の現場付近の映像では、「押せ、押せ」「後ろへ、後ろへ」と叫ぶ複数の声が確認できる。
現場にいた人や目撃者からも、「誰かが押した」との証言が多数出ている。
しかし、現場の映像では街灯が当たっていない場所も多く、声の主を特定するのは困難との見方もある。
・・・
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221031-OYT1T50189/
11月1日5時46分にYAHOOニュース(共同通信)からは、事故の恐れありとする報告書を事前に所管警察がまとめていたが、警備計画には反映されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場を管轄する警察署が事前に「ハロウィーンで予想を超える人波が押し寄せ、事故につながる恐れがある」との報告書を上げたが、警備計画に全く反映されていなかったことが分かった。
韓国メディアが1日までに報じた。
SBSテレビによると、報告書は竜山警察署情報課の警察官が作成し、警察の内部システムで共有された。
だが、ソウル警察庁が警察署の警備課長らと協議後に作成した計画では、別の集会やデモに機動隊などを配置する一方、梨泰院の警備は手薄になった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c63cd6dbbd547c2c34aab4a781c9a1e43cd4cbdc
11月1日5時46分にYAHOOニュース(DIAMOND online)からは、韓国では人が密集した場所では人を押して進む習慣がある、それが事故の背景か?また多くの一般人が心肺蘇生を試みていたが、それは徴兵時に学ぶがゆえなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
日頃から、韓国には人を押して先に進もうとする習性がある。
梨泰院の事故を見て筆者が思い出したのは、韓国の通勤・退勤ラッシュだった。
筆者は何年もこれに巻き込まれている。
韓国では、車両の出入り口付近にいる人が乗り降りする人に対して配慮するということは、基本的に「ない」。
日本であれば、下車する人のために、出入り口にいる人もいったん車両から降りるが、韓国では人を押して降りるのが普通だ。
このとき、出入り口付近にいる人が外に押し出されることはある。
人が密集したところに行けば、必ず後ろから押される。
だから、それに負けじと押し返す。
梨泰院で事故が起こったときも、同じような力が現場に居合わせた人それぞれに作用していたはずだ。
そこに「下り坂」という要因が加わり、道路の狭さが加わり、逆行する人の力まで加われば、群衆雪崩が起こってもまったく不思議はない。
実際、5人の男性が後ろからわざと押していたという目撃談もあるから、必要以上の力が加わっていたのは確かだろう。
筆者が梨泰院の事故の映像を見て、ひとつ感心したのは、意識がない人に対して心肺蘇生法を試みる一般人が多かったことだ。
韓国には徴兵があり、そこで蘇生法について学ぶから、いざというときに役に立つ。
仮に日本で同様の事故が起こったとき、日本人のうちどれだけの人が蘇生に加われるだろう?
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f59adeed7243833c76133b3c9557dc312c032a7?page=3
11月1日10時8分にYAHOOニュース(中央日報)からは、警官や消防隊員が到着してもコスプレだと思い人々がどかなかったことが初動対応を遅らせたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
梨泰院(イテウォン)での事故発生当時、救助要員の進入が遅れた理由のひとつが「コスプレ」という趣旨の証言が出てきた。
対応に駆けつけた警察官や救助隊員、医療陣などをハロウィーンで仮装したイベント参加者と勘違いして市民が道を譲らないなど、事故発生に対する認知が遅れたということだ。
・・
生存者のAさんは、「警察と救急車の進入が難しかった。(警官がいたが)ハロウィーンのため、それもコスプレだと思い、人々はどかなかった」と話した。
・・・
だが現行法では、一般人が警察や消防隊員などの制服を私的に購入して着用する場合、懲役刑または罰金刑に処される恐れがある。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8ef19eeeba4e948fa3a3a506bfb129e031c4000
11月1日17時34分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、ソウルの地下鉄は通勤時にギュウギュウ詰め、そういったこともあって人々は密集状態が危険と認識できなかった可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウルなど首都圏の通勤・退勤時間は常に混雑する。
地下鉄の車両はぎゅうぎゅう詰めだ。
・・・
専門家らは、限られたスペースで密集状態になることが当たり前になっているため、危険だと認識する感覚が鈍っているのではないかと指摘する。
米国の災難(災害)管理専門家、ジュリエット・カイエム氏はCNNに対し、「ソウルの市民たちは密集した空間に慣れている」として、「そのため通りが群衆で埋め尽くされていても、恐怖や驚きをさほど感じなかった可能性がある」と指摘した。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/6806abdef61e53f238eba9addd26c31967eddee4
11月1日19時52分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、死者は156人になった、現場にいた警察官は137人だった、違法建築で路地は狭くなっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
亡くなったのは156人となりました。
・・・
なぜ、悲惨な事故は起きてしまったのか。
指摘されているのが、警備態勢の手薄さです。
事故が起きた29日、地元メディアによりますと、梨泰院には13万人もの人が訪れていたといいますが、現場にいた警察官はわずか137人でした
・・・
記者:
「この大通りの先を左に進むと現場の通路です。
ここまでは道幅が広いんですが、左右の建物のせり出した部分に挟まれた道幅が急に狭くなっているのがわかります」
地元メディアは、道の両側に違法にテラスやイベントブースがつくられ、現場から遠ざかろうとする人が“詰まった”かたちになったと報じています。
事故の1時間15分ほど前の映像には、道が狭くなっている部分で、人の流れが止まっている様子が映っていました。
同じ場所を4年前の画像と比較すると、以前にはなかったイベントスペースが今回は設置されていました。
また、事故現場の坂道にも…。
記者:
「向かって右側はホテルなんですが、韓国メディアはこのピンク色の外壁が違法建築で、必要な道幅が確保されていなかったと指摘しています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b3626941398060320022c65547bc242aeef9c12
11月1日20時1分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、今回のような事故は満員電車では起こらないという識者の話しが下記趣旨でネット配信されていた。
・・・
今回のような事故は、我々にとって身近な満員電車ではあり得ることなのだろうか。
事故の原因究明と予防に詳しい滋賀医科大学 社会医学講座 一杉教授は「ありえないこと」と断言した。
満員電車でも圧迫死はあり得る?
例えば、ある一定の割合の人数しかいない、電車なんかではもう限界がありますので、その圧迫死するほど多くの方が電車に乗るということ、これ起きえないんですね。 しかし今回の事故では、限られたスペースに非常に多くの人が入り過ぎたことが問題だと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2a22e678220a9d0510aef1bd82cae5e51d845d?page=2
11月1日20時34分にYAHOOニュース(時事ドットコムからは、事故現場でせり出していた壁は違法とはいえないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ホテルは事故現場側にも、路地に接する形で出入り口や鉄製の壁を設けていた。
路地は最大5メートル超の幅があるが、これらが設置された部分は3.2メートルと極端に狭くなっていた。
現行の制度は、ホテルのような大型建築物は道路との境界線から距離を設けるよう義務付けている。
ただ、竜山区によると、1970年竣工(しゅんこう)と古いこのホテルは制度の適用外で、出入り口や鉄の壁の設置は違法とは言えないという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3b43dae4316fbf3bbe96c86c01c31789cbdd32
11月1日20時49分に産経新聞からは、ネットでは「押せ」といった人物の犯人探しが過熱している、「俺らが勝とう」という声も、ただ韓国語では「押せ」と「後ろへ」は発音が似ているので間違えた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
特定のグループが「押せ、押せ!」とあおり立てたことが事故につながったとの見方が出ており、
ネットでは特定人物に責任を転嫁しようとする「犯人捜し」が過熱している。
韓国メディアによると、事故を巡っては「『押せ、押せ』という声が聞こえ、周りの人たちが押されてドミノみたいに倒れた」といった証言が相次いでいる。
ネットに動画を投稿するユーチューバーで、現場にいたという女性は交流サイト(SNS)で、後ろから「押せ、俺らが勝とう」という声がし、「突然、強い力が加わった」と振り返った。ウサギの耳の形をしたヘアバンドの男性ら5、6人が「押せ」と言って押し始めたとの証言もある。
当時は人の波を統制しようと、「後ろに下がって」と呼びかける声も複数上がっていたという。
韓国語で「押せ」を意味する「ミロ」と「後ろへ」の「ティロ」は発音が紛らわしく、「後ろへ」との呼びかけを聞き違えて周囲の人が「押せ」と叫んでしまったとも指摘されている。
他にも、現場近くのナイトクラブに逃れようとした人の立ち入りを拒んだとされる警備員に対しても、処罰を求める声がネット上で上がっている。
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11月2日21時58分に産経新聞からは、警察には危険を知らせる通報が400件以上あったが事態を軽視していた、1人で孤軍奮闘した警察官が話題になっているなど、下記趣旨の記事が通報の時系列一覧表付きでネット配信されていた。
事故の約3時間40分前から「圧死しそうだ」といった切迫した内容の通報が多数寄せられていたにもかかわらず、大半は警察が出動さえせずに放置していたことが分かった。
10月29日午後6時以降、梨泰院関連の通報は400件以上に上った。
警察庁は1日、このうち同10時15分の事故発生までに寄せられた切迫した内容の通報11件について全文を公開した。
最初に具体的に緊急性を伝える通報が入ったのは6時34分。
路地の人混みからようやく抜け出せたという人からのもので、「圧死しそうだ」と交通整理の必要性を訴えるものだった。
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事故発生1時間以上前の4件に限っては、警察官が出動し、現場で交通整理に当たって一時的に密集を軽減させた。
だが、事態が一層切迫した事故発生1時間前以降の5件については、圧死の危険性を訴える内容で、優先的に出動が必要な案件と分類されながら、警察が出動した記録はない。
大半が通報者に「周辺に警察がいる」と告げただけだった。
初期に出動済みだったことから「既に対応中」、「また似た通報だ」と状況を軽視した可能性がある。
同庁幹部は「現場で指揮した幹部も人出の急増を感じられなかったようだ。現場判断には残念な部分がある」と振り返った。
事故当時、現場付近で人波の整理に当たる若い警察官の動画がネット上に投稿され、話題となっている。
警察官は「人が死んでいます。どうか助けてください」と声を張り上げ、人の流れを必死で食いとめようとしていた。
「英雄だ」と称賛する書き込みも目立ったが、一線の警察官が孤軍奮闘せざるを得ないほど、組織が機能していなかった現実を物語っている。
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https://www.sankei.com/article/20221102-T5SMPVLSOFO4PKLXYQEH4WZLSQ/
11月3日13時31分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、「押せ」と言ったとされるウサギ耳の男性は濡れ衣だった、識者は1人の力だけで群衆雪崩を起こすことは考えられないとコメントしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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「めざまし8」の独自取材に対し、「魔女狩りに遭っている」と、現在の心境を明かしたのは、SNS上で“「押せ!押せ!」と叫び、事故を誘発した人物”だと名指しされた、“ウサギ耳”のヘアバンドをしていた男性です。
男性はSNSに、事故当時いなかった証拠として「地下鉄の乗車記録」を投稿。
事故の発生時刻は、午後10時15分ごろとされていますが、男性の乗車記録は…
「乗車 梨泰院(イテウォン) 21時55分」
「下車 合井(ハプチョン) 22時17分」
つまり、事故の発生時刻には、梨泰院から離れ地下鉄に乗っていたのです。
警察署に行って、事故現場にいなかったこと、その時間には梨泰院から離れて違う所にいたことの証拠を明確に提出し、当時の防犯カメラの映像を確認したりして、疑惑を晴らしました。
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群衆事故を研究する大阪工業大学・吉村英祐特任教授は、「押せ」という声と大規模な転倒事故との因果関係を立証するのは難しいといいます。
大阪工業大学 吉村英祐 特任教授:
「仮に押したとしても、あれだけの群衆を、1人の押す力だけで群衆雪崩を起こすのは、ちょっと私の頭の中では考えにくいんですね。
むしろ、つまずいて起きるという方が、自然だと思います。」
(めざまし8 11月3日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/df206bb17764a120fd452bba7e7dfec8f0bf7cf7
11月4日0時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、警察の当直幹部が無断で勤務場所を離れていたため初動が遅れた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
韓国メディアによると、事故の当日、地元警察で当直の責任者だった幹部は、無断で勤務場所を離れていた。
幹部が事故の状況を把握したのは、発生からおよそ1時間半後で、その後、警察庁などと情報を共有したが、すでに現場では多くの人が心肺停止となっていた。
警察庁の特別捜査本部は、この幹部の対応が初動の遅れにつながった可能性があるとみて、厳しく追及する方針。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef133833c4bba797a01dc20df5c2a6b1794a625
(3/3へ続く)
(2/3から続く)
2022年11月4日14時35分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、現地を所管する警察署の署長は情勢報告を受け取ってから1時間半の間、指揮をとった形跡がないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の当時、現場で対応に当たった警察官の監察を進めている警察庁特別監察チームは、事故発生の1時間半前から李林宰(イ・イムジェ)前竜山警察署長(総警=警視正に相当)の足跡が不明な点について、集中的に調査を行った。
本紙の取材を総合すると、竜山署は事故当日の先月29日、「竜山署長が午後10時20分ごろ、現場指揮を始めた」との状況報告を残した。
しかし、監察チームは李総警が実際に事故現場のハミルトンホテル周辺の路地近くに到着した時刻は午後11時すぎだったことを確認した。
李総警は同日午後、竜山区三角地付近で開かれた政治集会に対応するため、機動隊を指揮した。
午後9時ごろに集会が終了し、李総警は三角地の飲食店で食事を取ったが、店内で「梨泰院の状況が危険だ」という趣旨の報告を受け、午後9時半ごろに食堂を離れたとされる。
そして午後10時40分ごろ、梨泰院近くで車を降りたが、事故現場に到着したのは午後11時すぎだったという。
地下鉄三角地駅を基準にすると、事故現場までは直線距離で約1.8キロで、歩いても30分程度だ。
ところが、車で約1時間半もかかったことになる。
監察チームはまた、李総警が飲食店を離れ、梨泰院の現場に到着するまでの約1時間30分の間、指揮を行った形跡を発見できなかった。
報告を受けたり、現場に対し無線などで指揮を取ったりしなかったことになる。
李総警は監察チームに対し、「渋滞していたため、途中で降りて歩き、現場到着が遅れた」という趣旨の釈明を行ったという。
これに関連し、虚偽報告の可能性も指摘されている。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/916196de15693902574f43e3a71ead506f4065a3
11月4日15時6分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、緊急通報を受け付ける部署のトップは本来は5階の状況室にいなければならないが10階の自室にいたため把握と対応が遅れた、状況室では同じ通報が繰り返される場合はチーム長に報告しなければならないが数人がバラバラに通報を受けたため危険シグナルに気付かなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当夜、ソウル地方警察庁の112番治安総合状況室で状況管理官を務めた柳美真(リュ・ミジン)前同庁人事教育課長(総警=警視正に相当)は、状況室ではなく自分の事務室にいたという。
そのため、柳総警が状況室のチーム長(警正=警視に相当)から事故に関する報告を受けたのも、事故発生から1時間24分が経過した午後11時39分だった。
ソウル地方警察庁の幹部が交代で担当する状況管理官は、112番通報の受付をはじめ、ソウル市内の夜間の緊急状況を統括する総合状況室を指揮する役割を担う。
当直の状況管理官は午後6時から翌日午前1時まで状況室に待機しなければならないが、リュ総警は状況室がある庁舎5階ではなく、10階にある自分の事務室にいた。
柳総警が梨泰院で事故が起きている状況室チーム長の報告を受け、状況室に復帰したのは午後11時39分だった。
梨泰院ではすでに数百人が倒れ、心肺蘇生法が施されていた時間だった。
当日の112番通報の受付体制も問題点を露呈した。
警察のマニュアルによると、類似する内容の通報が繰り返される場合は、状況室勤務者は、受理段階でチーム長(警正)に報告しなければならない。
事故直前、警察に寄せられた通報11件のうち9件が事故現場の路地近くから入電したが、チーム長はそれを直ちには認識できなかったという。
警察関係者は、「梨泰院からの通報11件は当時状況室に勤務していた数人がばらばらに受け付け、危険シグナルに気づかなかったとみられる。状況管理官が席を外した状況で、マニュアルもまともに機能しなかった」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72cd5bcbc9b84985e1b4bd91e012354e6cfb94bb
11月4日15時26分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、当夜はソウル中心部で大規模なデモや集会計14件が行われていたため、ソウル全域の全機動隊員と地方の機動隊員がそちらに投入されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月29日、ソウル中心部(鍾路・南大門・竜山)のあちこちで左派団体・右派団体の大規模集会4件など計15件の集会およびデモが行われた。
こうした集会・デモは事故発生の約1時間15分前まで続いていた。
ソウル警察庁はこの日、各集会・デモに対応するため、ソウル全域の全機動隊員3540人を動員しても足りず、京畿南部庁など地方警察庁の機動隊員480人を追加投入していたことが確認された。
事故が発生する前に梨泰院の状況が伝えられていれば、ハロウィーンで人々が集まる所に機動隊の人員を別途配置することもできたが、ソウル・竜山署は現場の状況を上部にもきちんと報告しておらず、午後9時の事故直前になっても、警察は衝突により人命被害が出るかもしれない集会・デモの対応に力を入れていたことになる。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/3d5f2d301156a9b68161cad66b5e8ddb7842999b
11月6日5時0分に読売新聞からは、ショックウエーブと呼ばれる人波のうねりが発生していたらしいという下記趣旨の記事がイメージ図付きでネット配信されていた。
大勢が亡くなった狭い通路周辺で「ショックウェーブ」と呼ばれる人波のうねりが発生していたとみられることが、神戸大の北後(ほくご)明彦名誉教授(避難行動学)による現地報道などの映像分析で分かった。
人々が相次いで転倒する「群衆雪崩」を誘発したとみられる。
ショックウェーブは、狭い道などで滞留した群衆が、波のように繰り返し揺れ動く現象。
人が隙間なく密集することで一つの塊のようになり、押し合う力が伝わりやすくなる。
1平方メートル当たり8人を超えると起きやすいという報告がある。
欧米では1970年代頃から知られ、11人が死亡した兵庫県明石市の明石歩道橋事故(2001年)や、ドイツの音楽イベントで20人超が犠牲になった雑踏事故(10年)でも起きたと指摘されている。
北後名誉教授は歩道橋事故以来、この現象を研究しており、今回も現地のテレビ映像やSNSに投稿された動画などを調べた。
その結果、大勢の犠牲者が出た幅約3メートルの通路周辺では、群衆の密度が1平方メートル当たり8人を超えていたと推定。
事故発生前に、体がふらつくような2秒間隔の小さな波と、その場にとどまっていられないほど前後左右に大きく揺さぶられる30秒間隔の大きな波が生じていたと分析した。
このうち大きな波の影響で群衆が動いて瞬間的に隙間が生まれ、そこに人が倒れ込んだことが群衆雪崩のきっかけになった可能性があるという。
北後名誉教授は、「ショックウェーブが起きてしまうと、なすすべはない。通路を一方通行にするなどして人の流れを制御して密集しすぎないようにするのが唯一の防止策。事前の警備計画が全てだ」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221105-OYT1T50341/
(ブログ者コメント)
予想をはるかに超えた数多くの事故要因が挙げられていいる。
それだからこそ大事故になった・・・ということかもしれないが・・・。
(2023年1月14日 修正1 ;追記)
2023年1月12日11時31分にYAHOOニュース(聯合ニュース)からは、特捜本部は人災と結論付け、大勢の関係者を逮捕・起訴したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察庁特別捜査本部は13日、捜査結果を発表した。
今回の事故について、管轄の自治体や警察、消防など法令上、安全予防や対応の義務がある機関が事前の安全対策を怠るなど事故の予防対策を取らなかったために起きた「人災」と結論付けた。
事故発生後も各機関のマニュアルに従った人命救助や現場の統制などが行われず、各機関の過失が重なって多数の犠牲者が出たと判断。
各機関の職員を業務上過失致死傷容疑の共同正犯とした。
特別捜査本部は、ハロウィーンイベントの事故を予想できたにもかかわらず予防措置を怠ったとして、朴区長や李前署長ら区庁と警察の幹部4人を逮捕した。
竜山警察署の情報官が作成した事故発生を懸念する報告書の削除を指示したとして、証拠隠滅教唆の疑いなどでソウル警察庁の朴成ミン(パク・ソンミン)前公共安寧情報外事部長ら警察幹部2人も逮捕・起訴した。
また、ハロウィーンイベントに多くの人が集まることを事前に把握していたにもかかわらず安全管理対策を取らなかったとして、金光浩(キム・グァンホ)ソウル警察庁長らソウル警察庁の幹部3人を書類送検した。
ソウル市全体を管轄する警察の最高責任者である金庁長の場合、逮捕状を取って身柄を拘束するとみられたが、公判で十分に責任を追及できると判断し、逮捕には至らなかった。
竜山警察署と梨泰院派出所の警察官5人、救助作業の指揮を執る竜山消防署のチェ・ソンボム署長と現場指揮チーム長、竜山区庁の副区長や竜山区保健所長、梨泰院駅の駅長らについても書類送検した。
事故現場となった路地に面するハミルトンホテルの代表取締役とホテル1階の飲食店の代表は違法建築物を設置したとして、建築法・道路法違反の疑いで書類送検した。
違法建築物のため、路地の密集度が高まったかどうかも調べたが、事故の責任を問うほどではないと判断し、過失致死傷容疑は適用しなかった。
行政安全部の李祥敏(イ・サンミン)長官やソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長、警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長らは人出の危険性に対する具体的な注意義務がないなどし、「嫌疑なし」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4c05c0f4e3396e0dc908d3bab6bcbe098b04233
1月13日16時37分にYAHOOニュース(聯合ニュース)からは、専門家による分析結果、双方向通行だと800人で詰まるが一方通行だと1000人でも詰まらない、押されなくても気絶した隙間に倒れ込んで転ぶことがあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場となった路地には1平方メートル当たり6~11人がひしめき、人々に平均224~560重量キログラム(kgf)の力がかかっていたと推定される。
警察庁特別捜査本部が13日に捜査結果を発表した際、専門家による分析結果が公表された。
金烏工科大のパク・ジュニョン教授(機械設計工学科)が、群衆密度を推定した国立科学捜査研究院の鑑定書を基にシミュレーションした。
事故が起こった昨年10月29日の午後9時~10時半に現場の群衆密度は1平方メートル当たり6~10人で、人々に加わっていた力は平均2200~5500ニュートン(N)と推定された。
これは224~560重量キログラム毎平方メートルに当たる。
パク氏は「シミュレーションしたところ、事故現場の路地が双方向通行の時は区間内の人が800人になると(人の流れに)詰まりが生じ、圧死が発生する確率が高まるが、一方向の通行なら1000人でも詰まりが生じなかった」と説明した。
また、道幅が狭まるボトルネックを誘発する構造物は、歩行者が転倒する確率を高めると指摘した。
ボトルネックで歩行者にさらに大きな力が加わり、それが密集した状態で起きれば人が倒れやすくなるという。
こうした密集した状態では誰かが押さなくても転ぶこともあるかとの問いに、「一定以上の圧力が数分間続けば気絶する人があり、この時にできた隙間に人が倒れ込むことも発生し得る」と答えた。
路地の梨泰院駅に近い側には1800人程度がいたと推定した。
その半数以上に平均4000N以上の力が加わっていたと分析した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ce400ad1a453ce7e7102a87c6787092464dc551
2022年10月27日9時55分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事が観覧車の写真付きでネット配信されていた。
北海道湧別町の遊園地「FランドYOU」で2022年9月25日、観覧車に乗客の母子3人を残したまま運行を停止し、母子が約10分間置き去りになっていたことがわかりました。
湧別町によりますと、9月25日午後3時45分ごろ、遊園地「FランドYOU」の観覧車に、30代の母親と10歳未満の女の子2人が乗っていました。
従業員が閉園の準備に向け、3人が観覧車に乗っていることを確認せずに運行を停止。
3人は高さ約30メートルまで上がったゴンドラ内で約10分間放置されたということです。
遊園地の駐車場で待っていた他の家族が母親の女性から電話を受け、事務所に連絡し、その後、救出されました。
3人にけがはありませんでしたが、精神的なストレスを訴えているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c50456dba6ce4682d5a9414e1e75b5b616bf751b
10月27日12時8分に北海道文化放送からは、道の駅に隣接した遊園地だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道オホーツク地方の湧別町の遊園地で9月、親子3人が観覧車に乗っている最中に誤って置き去りにされていたことがわかりました。
湧別町などよりますと、9月25日午後3時45分ごろ、遊園地「FランドYOU」で、30代の母親と10歳未満の女の子2人を観覧車に乗せたまま、従業員が閉園の準備のため、観覧車の運行を終了しました。
親子3人は高さ約30メートルまで上がったゴンドラ内で、約10分間放置されたということです。
母親が、遊園地の駐車場で待っていた他の家族に、携帯電話で連絡を取り、3人はまもなく救出されました。
3人にけがはありませんでしたが、精神的なストレスを訴えているということです。
この遊園地は「道の駅」に隣接していて、町から委託を受けた民間業者が運営していました。
町は「二度と事故を起こさないように、指導を徹底する」などとコメントしています。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=31429
2022年10月19日10時49分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先週末、テコンドーの撃破デモンストレーションを見ていた20代女性が割れた松板の破片に当たって鼻骨が折れる事故が発生した。
19日、聯合ニュースの報道によると、ソウル市に住む会社員Aさんは15日、週末を迎え、ソウル市が光化門(クァンファムン)広場を新たに改装して企画した「テコンドー常設公演」を見ていた。
安全線の外側に立って撃破デモンストレーションを見ていたAさんは、公演者が足で蹴った松板の破片に顔があたった。
出血がひどかったAさんは、周りの人たちが救急隊を呼び、直ちに病院の救急室に運ばれた。
その後、破れた皮膚を縫ってX線検査とコンピューター断層撮影(CT)を通じて鼻骨骨折を確認した。
Aさんはまだ顔が腫れすぎて食べ物をまともに食べられず、来週になって全身麻酔を伴う復元手術を受けることができるという。
Aさんが連合ニュースに提供した診断書を見ると、手術後も3週間以上安定が必要だと記されている。
Aさんは身体的に激しい痛みを感じており、事件当時の記憶で精神的な苦痛を感じていると伝えた。
会社も出られずにいるという。
Aさんは「20代女性として顔面に永久的な変形や傷跡が残るかもしれないという考えで胸が張り裂ける」とし、「事故発生当時、周りにはベビーカーに座った赤ちゃんや幼い子どもたちもいた。危険な公演を十分な安全措置なしに進め、罪のない市民が負傷させた部分は問題が深刻だ」と指摘した。
該当公演はソウル市が9月16日から毎週末1日に2回ずつ光化門広場で行われている。
今月30日まで続く予定だ。
ソウル市関係者は連合ニュースを通じて「望ましくないことが発生し、心より申し訳ない」とし、「公演がある度に現場に出て安全を点検した。このような事故は初めてだ。観覧客はテコンドーの撃破デモンストレーションの際、15メートル以上距離を置き、事故に遭った方は公演舞台から20メートルほど離れていた」と説明した。
また、「市民に見どころを提供するために楽しい気持ちで頑張って行事を準備したのに残念だ。被害者の治療費はもちろん、補償も協議して処理する。テコンドー公演は予定通りに続けるが、類似した事故を防止するために見どころを減らしても、撃破デモンストレーションの際に松板が遠く飛ばされないように注意を払う」と付け加えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2038ca5a7ad13f111ee1bfb340a44d0baaa7cda4
(ブログ者コメント)
「撃破」とはいかなる演武か調べてみたところ、以下のような記事が見つかった。
『テコンドーとは』
(兵庫県テコンドー協会 姫路支部)
テコンドーの競技は大きく分けて3つあります。
・・・
キョッパ
演武にあたるのがキョッパ(撃破)です。
テコンドーの魅力をわかりやすく伝えるデモンストレーションとして、難易度の高い蹴り技で板を割ったりします。
主に空中540度回転蹴りなどが有名ですが、最近では720度、900度回転蹴りなど高難度の蹴り技を披露する選手もいます。
https://himejitkd.com/taekwondo/
一方、光化門広場で行われていたテコンドー公演の状況については、多数の写真付き(事故時の写真ではない)で以下の報道があった。
(2022年9月26 日9時58分 ライフコリア)
25日、ソウル市鍾路区の光化門広場で、テコンドー公演チーム「ピガビ」と京東大学の合同公演チームが「2022ソウル市テコンドー公演」を行った。
以下は、「撃破」の演武らしい写真。
周囲には大勢の観客がいる。
https://life.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/26/2022092680768.html
2022年10月8日19時0分に朝日新聞から、えさ台の正面と側面には板が張られていたなどの説明写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道旭川市の旭山動物園で7日、アミメキリンのメス「結(ゆい)」(8歳)が事故死した。
園によると、7日午後0時半ごろ、放飼場から2メートルほどの高さにある鉄骨製のえさ台裏のはしご部分に、結が頭を引っかけた状態でぐったりしているのを、来園者が見つけた。
結は頭までの高さが約4メートルあり、長い首をえさ台裏に回し込んだ際に頭が抜けなくなり、足を滑らせて宙づりになったとみられる。
園は頸椎(けいつい)の損傷が死因と判断した。
えさ台の正面と両側面には…
https://www.asahi.com/articles/ASQB85JPQQB8IIPE006.html
10月8日13時0分にYAHOOニュース(HTB)からは、興味のあるものを見て首を入れた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭山動物園のキリンの急死から一夜明け、園が当時の状況を説明しました。
旭山動物園坂東園長:
「キリンがこっちから頭を入れて90度ふってここに」
旭山動物園の8歳のメスのアミメキリンの「結」は、7日、エサ台の下の階段に角をひっかけたまま転倒し、死にました。
これについて旭山動物園は「なにか興味のあるものを見て首を入れたのではないか」としていて、結の成長に伴う行動を想定できていなかったと説明しました。
結のほかに飼育されているキリン1頭は今日から再び公開されましたが、もう1頭は事故の箇所を改修し安全を見直したうえで公開したいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16ea8e9f579b5445fd0a374bae73df11924172ee
(ブログ者コメント)
危険予知してのことだと思うが、せっかくエサ台の正面と側面には板を張っていたのに、なぜ裏面に張らなかったのだろう?
エサ台のすぐ横まで柵があることだし、まさかここまで首を伸ばすことがあろうとは思わなかったのかもしれない。
産業安全の世界でも、こうした安全対策の盲点、死角、不徹底といったことが事故につながることがある。
(2023年1月9日 修正1 ;追記)
2023年1月8日8時30分に時事ドットコムからは、キリンの角は釣り針の返しのようになっている、これまでの10年間でキリンの事故死は6件、事故を含め毎年12~15頭が死んでいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動物園の人気者と言えば、ライオン?パンダ?それともオランウータン?
いえ、今回は長い首が特徴のキリンのお話です。
2022年、国内ではキリンをめぐる悲しい事故が相次ぎ、3頭が死んでしまいました。
実は、キリンは絶滅の危険があるとされています。
繁殖に影響はないのでしょうか。
事故を防ぐ手だてはないのでしょうか。
◆ 園内で、輸送中に、相次いだ事故
まず2022年の事故について振り返ってみたい。
1件目は4月12日に発生した。
神戸市立王子動物園から岩手サファリパーク(岩手県一関市)に移送中だった1歳の雌「ひまわり」が、トラックに載せた輸送箱の中で死んだ。
体勢を変えようとするなどして転倒、首が曲がった状態になったことが原因と推定され、岩手サファリパークは、輸送箱内にカメラを設置するなど、動物への負荷軽減や安全を最優先として輸送するよう改善するとした。
2件目で犠牲になったのは、北海道旭川市にある旭山動物園の8歳の雌「結(ゆい)」だ。
10月7日昼すぎ、餌を準備する作業台に頭を突っ込み、角が引っかかった状態で見つかった。
死因は頸椎(けいつい)損傷。
3件目が起きたのは約1カ月後で、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで11月8日、2歳の雄「ナギ」が、高さ約3.2メートルのエサ台にあった囲いと受け皿の隙間に角が挟まっているのが見つかった。
◆にょっきり主角「まるで釣り針」
2件目と3件目は、角が引っかかったり、挟まったりしたことが要因だ。
キリンには、おでこや後頭部に5本の角があるが、ひときわ目立つのが、両耳の間に1対、にょっきりと伸びた主角。
旭山動物園の坂東園長は、この主角を「ちょうど『返し』のついた釣り針のよう」と表現した。
旭山動物園では、事故が起きた作業台の側面のうち、キリンがいるスペースに面した方の隙間をふさいでいたが、事故は、ふさいでいなかった裏側で起きた。
坂東園長は「裏側は想像していなかった。(キリンは)冷静になれば抜け出せただろうが、パニックになって暴れ、足を滑らせたのだろう」と悔しそうに語る。
アドベンチャーワールドの担当者によると、旭山動物園での事故を受け、飼育環境に同様の問題点がないか確認したが、特段の処置を執っていなかったという。
「かけがえのないパートナーの生命を失ってしまったことを悔やんでいる。すべての動物たちが安全に過ごせるよう、今後も最善を尽くす」とコメントした。
◆年に1件あるかないか
記者は多摩動物公園(東京都日野市)の清水さんに取材を申し込んだ。
清水さんは、全国で飼育されるキリンの血統を管理する立場にある。
年間に3件の事故が起きるのは多いのか少ないのか。
記者の問いに対し、清水さんは2012~21年の10年間の事故死は6件で、「1年に1件あるかないか」と説明した。
事故状況に関する過去の調査では、何かに体が挟まったことによる事故は全体の26%を占め、転倒(33%)に次いで多かったという。
事故はどういうときに起きるのだろうか。
清水さんが例として挙げたのは、飼育施設の建て替えだ。
キリンは長い首を上下左右に振って思わぬ所に頭を突っ込んでしまうことがあり、「新施設はきちんと考えて建ててもらっているが、『ここで挟まっちゃうのか』というような、想像もしない場所で事故が起きる」と語る。
◆「3日、3週間、3カ月」
記者が各地の動物園のホームページなどの発表を手集計した限りでは、2022年に死んだキリンは、事故を含め、少なくとも15頭に上った。
「公式の集計はまだ」としつつ、清水さんの認識もそのぐらいだという。
例年と比べて多いのか、少ないのか。
「毎年12~15頭くらいが死んでいる。特段多くもない」と清水さん。
記者が調べた限りでは、0歳や1歳といった、若いキリンの死が目立ったが、「好奇心旺盛で一番はしゃぐ年齢のキリンは事故に遭いやすい。もともと虚弱で長く生きられなかった可能性もある」と説明した。
清水さんによると、大まかに「3日、3週間、3カ月」が危険な時期だという。
虚弱体質だと、そもそも3日も生きられない。
生後3週間ともなると活発に動き回るが、経験に乏しいので事故に遭いやすい。
3カ月たてば体は立派になるが、同居する他の動物との関係から、事故に遭うことがあるそうだ。
「それを越えれば、精神的にも安定して落ち着いてくるので、事故も少なくなる印象」という。
◆繁殖に影響はなし
繁殖に問題はないのだろうか。
・・・
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ところで、ここまでキリン、キリンと書いてきたが、動物園によって「キリン」だったり、「アミメキリン」だったり、呼び方がまちまちだった。
・・・。
https://news.yahoo.co.jp/articles/858eff67d0328821665ba38cd11f0cbb294b2454
2022年10月5日19時51分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
つぶらな瞳で1点を見つめる動物。
愛くるしい姿が人気のカピバラだ。
このカピバラを見に来ていた6歳の女の子が首などを噛まれ、けがをした。
事故は、9月27日、群馬県にある「群馬サファリパーク」で起きた。
現場は、パーク内の一角にあるカピバラと触れ合えるコーナーだ。
事故当時、柵の中には4匹のカピバラと女の子の家族4人がいて、家族のうち3人が餌を与えていた。
女の子はカピバラを怖がり、家族の後ろに隠れていたという。
ところが、1匹のカピバラが突然女の子に襲いかかったという。
当時、飼育員は立ち会っていなかった。
女の子は頭や首などを噛まれ、9針を縫う、全治2週間のけがをした。
【温厚な草食動物…人間を襲うことはないはずが】
噛んだのは、メスのカピバラ「ピノ」8歳。
4匹いるカピバラで唯一のメスだ。
一般的なカピバラの体長は120cm前後あり、ネズミなどのげっ歯類の中で世界最大の大きさだ。
カピバラを飼育するいくつかの動物園によると、カピバラは仲間同士の縄張り争いが激しい動物で、大きな前歯で噛みつくなどして、相手が死ぬまで戦うこともあるという。
ただし、基本的には温厚な草食動物のため、人間を襲うことはなく、餌やりの際、まれに指を噛まれるくらいだという。
【繁殖期が関係か…園側は「餌やり」中止へ】
では、なぜ今回女の子を襲ったのか。
群馬サファリパークの園長は、噛み付いた理由をこう推測する。
群馬サファリパーク・北村園長:
「発情の絡みですとか、そういったホルモンの(バランスとか)。それがそういう時期に来てるのかなという推測をしてるんですけど、実際のところはちょっと分かりかねる部分もある。」
カピバラは、繁殖期に気性が荒くなるものの、その時期は決まっていないため、判断が難しいという。
観光客:
「そんな例が今まではなかったのに、かみついちゃったの?怖いですよね。」
事故を受け、群馬サファリパークはカピバラの餌やりを中止し、柵の外からの観覧に変更するなどの再発防止策を講じている。
(「イット!」10月5日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/023f577b90c997f5285ee5aa4b87b4cabeea85a5
10月6日6時5分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、2日前にもおそらくは同じカピバラに1歳男児が背中を噛まれていたが園長はそれを隠していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県富岡市岡本の群馬サファリパークで女児(6)がカピバラにかまれる2日前、西毛地域に住む男児(1)も同様の被害に遭っていたことが5日、分かった。
北村園長は上毛新聞の取材に、「安全対策が不十分だった。認識が甘く、反省しかない。二度とこのようなことがないよう、再発防止を徹底したい」と述べた。
関係者によると、男児は9月25日に家族4人で来園。
午前11時ごろ、柵の中でカピバラ1頭と触れ合っていたところ、突然襲われ、背中を複数箇所かまれた。
園によると、男児を襲ったのは女児をかんだのと同じ雌のカピバラとみられる。
北村園長は女児の被害に関する4日の上毛新聞の取材に対し、「カピバラが人をかんだのは初めて」と話していた。
5日に「うそをついてしまった」と認めた。
25日以降も来園者が触れ合えるままにした点は、「飼育員を付け、大声を出さないことや口元に手を近づけないよう看板で注意を呼びかければ大丈夫だと思った」などと話した。
カピバラが相次いでけがを負わせたことに対し、「事故に遭われた方には大変申し訳ない。一日も早い回復を祈っている」と述べ、「すぐにエリアを閉鎖すべきだった」と振り返った。
富岡署は5日、女児が襲われた現場を調べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59dc5a0a8002cd47f291846a0ac93d516bf3bea3
10月6日21時8分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、園長は25日の男児のけがは軽傷だったので、これまで事故はなかったと話したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北村園長は5日、日本テレビの取材に対し、次のように答えていました。
(事故を起こしたカピバラは)今までにそのようなこと(かむこと)は、ありましたか?
群馬サファリパーク 北村園長:
「ないんですね。人に攻撃的な雰囲気は全くみられない」
事故というのは?
群馬サファリパーク 北村園長 :
「なかったですね。一度もなかったですね」
北村園長は「過去にかみついたことは無かった」と話していました。
6日に北村園長に改めて確認すると…
群馬サファリパーク 北村園長 :
「(9月)25日の件は非常に軽傷で済んでいるし、関連性があまりないだろうと、その時点では思っていましたので」
https://news.yahoo.co.jp/articles/857e150ac0450e02641d29e37cac8156714bd599
10月6日18時47分に毎日新聞からは、男児は大声を出した際に転倒させられた、女児には2本足で立ち上がって噛みついた、園長は今まで何もなかった安心感から飼育員を配置しなかったと謝罪したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
かみついたとみられるのは推定8歳の雌「ピノ」で、体長80センチ、体重40キロ。
園によると、25日午前11時ごろ、家族3人と来園した高崎市の男児(1)が大きな声を出した際に転倒させ、背中にかみついた。
背中に歯形が残ったが出血はなかった。
さらに、同27日午後2時ごろ、ピノは2本足で立ち上がって甘楽町の女児に突然かみついた。
家族3人が餌の青草を与え、女児は怖がって離れていたという。
女児は左耳から後頭部にかけて9針縫うけがをした。
園は女児を病院に搬送し、両親に謝罪した。
園には2011年からカピバラが加わり、現在9頭を飼育。
15年からピノなど一部の触れ合い展示を開始した。
飼育員は餌やりや清掃時以外おらず、最初の事故後に配置したが、27日は小屋を掃除するため離れていた。
事故後にピノを隔離し、10月1日からカピバラと客との触れ合いを中止した。
北村園長は、「上下に鋭い歯があり、発情期に気が立つこともあるが、今回はその様子はなかった。今まで何もなかった安心感から飼育員を配置しなかったことが結果的に事故の原因と言わざるを得ない」と述べ、謝罪した。
https://mainichi.jp/articles/20221006/k00/00m/040/224000c
10月6日20時2分に読売新聞からは、パークは25日の男児事故について動物と来園者の間で生じる日常的な出来事の範囲内だと判断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同パークは25日の事故の翌日、スペースに職員を配置したが、「動物と来園者との間で生じる日常的な出来事の範囲内」と判断。
常時の監視は行わず、女児が襲われた際、職員は約20メートル離れた小屋の清掃をしていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221006-OYT1T50251/
10月6日20時6分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、慣らしすぎた個体は人間をライバル視して噛みつくことがある、カピバラの歯は見た目以上に鋭く危険など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アジア動物医療研究センター長・町田氏:
「安全だと思っている人が多いが、カピバラが人にかみ付くのは当たり前。(人に)慣れているからかまないだけ。慣らしすぎた個体は人間を自分と同種だと思っている。ライバル、競合相手だと思っているから追い払おうとかみ付く」
さらに注意すべきは、その歯。
アジア動物医療研究センター長・町田氏:
「虎の歯がナイフだとしたら、カピバラはのみ」
歯は見た目以上に鋭く、危険とのこと。
今回なぜ、幼い子どもを襲ったのでしょうか。
群馬サファリパーク・北村園長:
「雌自体の性格かなと。若くて小さいんだけどすごく性格が攻撃的であれば行く」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c4ea9ef2da766b57108f64b51b0266c39c3c9fc
2022年9月30日19時3分にYAHOOニュース(山形テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県上山市のリナワールドで、今年に入りジェットコースターの事故が3件あり、乗車中の小学生ら3人が骨折していたことが分かりました。
リナワールドによりますと、事故があったのは、ジェットコースター「ディスカバリー」と「スーパーコースター」で、年間 約5万人から6万人が乗車します。
「ディスカバリー」では、今年4月 40代男性が右ろっ骨を折るけがをしました。
男性は乗車中に車体にぶつかったとみられていて、当時のスタッフが、乗車姿勢に関するアナウンスをしていなかった可能性があるということです。
【秋葉記者】 :
「男性の骨折を受けて、リナワールドでは、正しい姿勢での乗車を求める看板を設置し直しました」
これまでは、「足を上げること」を悪い例に挙げていましたが、より現実的に起こる例として、事故が起きた翌月に肘を外に出さないよう注意を呼び掛ける内容に変更しました。
しかし、6月 今度は小学生女児が左鎖骨を折るけがをしました。
降りた後に痛みを訴え、後日 骨折が明らかになりました。
さらに、7月には別のアトラクション「スーパーコースター」でも、事故が起きてしまいました。
【秋葉記者】 :
「こちらのジェットコースターでけがをした男の子は、カーブの衝撃が原因とみられています」
他のコースターよりもカーブが急で、衝撃も強く、小学生男児は右の鎖骨が折れてしまいました。
3人とも、けがは治っているということです。
リナワールドでは、2つのジェットコースターを当面の間 休止し、事故原因を調べていますが、再開のめどはたっていないということです。
県は、リナワールドからの届け出を受け、国土交通省に報告しました。
また 今回事故が起きた2つのジェットコースターは、2013年から去年までに同じような事故が計7件ありましたが、県への報告は無かったということです。
リナワールドの担当者は、「二度と事故が起きないようメーカーや県などと協議して、再発防止の対策を考える。安全第一での再開を目指す」と話しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31defb9d0d757989e8513b80753a4081887c9a97
9月30日18時34分にYAHOOニュース(河北新報)からは、車体の揺れで車内の側壁に体を強くぶつけたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県上山市の遊園地「リナワールド」で4~7月、ジェットコースターの利用客が骨折する事故が3件相次いでいたことが30日、分かった。
事故が起きたコースターでは過去にも7件の重傷事故があったものの、遊園地が県に報告していなかったことも明らかになった。
【重傷事故、過去にも7件】
県や遊園地によると、「ディスカバリー」で4月30日、40代男性が肋骨(ろっこつ)を折るけがをし、6月25日には小学生女児が鎖骨を折った。
「スーパーコースター」では7月8日、小学生男児が鎖骨を折った。
3人とも、車体の揺れで車内の側壁に体を強くぶつけたとみられる。
いずれもシートベルトを着け、安全バーも下ろしていたという。
2機はそれぞれ16人乗りで、ディスカバリー(全長587メートル)はアップダウンが比較的緩やかで、スーパーコースター(410メートル)はきついカーブが特徴。
遊園地は2機を運休し、事故原因を調査している。
相次ぐ事故を受け、県が遊園地に確認したところ、2013~21年に鼻の骨を折るなどの重傷事故が計7件あったことが判明した。
遊園地は国のガイドラインが義務付ける県に対する報告を怠っていた。
リナワールドの担当者は、「原因究明に努め、安全管理を徹底する」とした上で、事故の報告漏れに関しては「ガイドラインに対する認識不足があった」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b76d79828f304441d94271facfeeb287452df1f
9月30日20時30分にYAHOOニュース(山形放送)からは、乗客に対し安全バーにつかまり脇を締めるよう呼びかけていたが周知が十分行き届いていなかったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、16人乗りの「ジェットコースターディスカバリー」に乗っていた40代の男性がろっ骨を折る大けがをした。
また6月にも同じコースターで小学生の女の子が鎖骨を骨折。
さらに7月、園内にある「スーパーコースター」でも小学生の男の子が鎖骨を折る大けがをした。
3件とも走行中に車体内の側面に体を強く打ち付け、けがをしたとみられている。
2基のコースターは現在、運行を停止している。
リナワールドではコースターの乗客に対し安全バーにつかまり脇を締めるよう呼びかけていたが、周知が十分行き届いていなかったのが事故の一因とみられている。
また、2つのコースターでは記録が残る2014年から去年までに乗客が骨折するなどの事故が合わせて7件発生していたことも分かった。
リナワールドでは、「事故がある度に点検や試運転を繰り返し、安全を確認の上、再開してきた。今回は国、県、メーカーと連携して原因を究明したい」としている。
建築基準法を所管する県建築住宅課は、リナワールド側からの届出を受け、国土交通省に事故の発生を報告。
リナワールドに対し「適切な運行を働きかけていく」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f5c761d676ddf2938b3c4f6454c54bf4873d368
(2023年3月1日 修正1 ;追記)
2023年2月28日20時7分にNHK山形からは、座席の安全性が不十分だった、設置当時は法令に適合していたが現行基準では安全性が不十分だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遊園地では2種類のジェットコースターの運行を中止して調査を進め、原因や再発防止策についてホームページで発表しました。
それによりますと、今回の事故はいずれも座席の安全性が不十分で、乗客がカーブで左右に大きく振られたためケガをした可能性が高いということです。
そのうえで、再発防止策としてシートベルトを個別に設けたり、クッションを大きくし低反発素材を入れたりして座席を改修したうえで、第三者機関による安全性の評価を行うことにしています。
また、1980年から40年以上運行しているコースターについては十分に対策できないとして廃止するとしています。
いずれのコースターも、設置した当時は法令に適合していたものの、現行の基準では安全性が不十分だったとしていて、リナワールドは「法令違反ではなかったが、現行の基準に照らし安全性の確保に向けて万全を期していきます」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20230228/6020016845.html
(ブログ者コメント)
〇安全基準が厳格化された際、既設設備には遡及適用されなかった・・・ということかもしれない。
〇会社のホームページをいくつか確認したが、発表された記事は見つからなかった。
キーワード;変更管理
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。