







2021年5月10日19時45分にテレビ愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時ごろ、松山市太山寺町の松山市立北中学校で「理科の実験中に体調不良者が多発している」と消防に通報がありました。
消防が駆け付けたところ、複数の生徒が体調不良を訴えていて、生徒21人が病院に搬送されました。
いずれも意識はあり、命に別条はないということです。
学校によりますと、10日は2年生の3クラス90人が1時間目から3時間目にかけて理科の授業で硫化水素を発生させる実験をしていました。
しかし、実験のあと、気分が悪くなり保健室で手当てを受ける生徒が相次いだことから、学校が消防に通報したということです。
松山市立北中学校・森田校長:
「(実験は)教科書にも出ていますし、教育課程上、やっても問題はない。みなさんにご心配をおかけしまして、申し訳ないと思っております。今は子どもたちの回復を願っています」
実験中は窓を開けて換気をしていたということで、消防と警察が詳しい原因を調べています。
http://www.ebc.co.jp/news/data/index.asp?sn=EBC2021051005648
5月10日17時1分にはNHK四国からは、硫化鉄を使った燃焼実験中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日正午すぎ、松山市立北中学校から「理科の実験で体調不良者が多数出た」と消防に通報がありました。
学校や消防によりますと、いずれも2年生の生徒13人が救急車などで病院に搬送されたほか、生徒8人が学校が手配したタクシーで病院に運ばれました。
いずれも症状は軽いということです。
学校によりますと、午前中、2年生が理科の授業で理科室で硫化鉄を使った燃焼実験を行い、いずれも授業に出席した生徒が体調不良を訴えたということです。
学校は、燃焼実験では独特のにおいなどが発生するため十分に換気をしていたとしています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210510/8000009552.html
2021年4月27日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がイメージ図付きでネット配信されていた。
3年前の秋、東京都内のある私立中学で、2年の男子生徒が3階の窓から転落する事故が起きた。
男子生徒は半年間の闘病の末に死亡。
14歳だった。
文部科学省の指針に基づく「詳細調査」に相当する調査が実施されたが、国には提出されず、教訓として共有されていなかった。
学校側が作成した事故報告書によると、現場となったのは校舎3階。
窓枠から室内にせり出したスペース(奥行き16センチ、床からの高さ72・5センチ)があった。
男子生徒は、この部分に上がって歩いていて、中腰になった際、バランスを崩して窓から転落。
約7・2メートル下の1階中庭テラス(コンクリートのタイル製)に落ち、意識不明の重体で都内の病院に運ばれた。
当時、窓は全開だったが、遮光カーテンが引かれ、室内からは窓の状況が分からない状態だった。
転落防止の観点から、窓には16センチしか開かないようにするためのストッパーが設置されていたが、壊されて機能していなかった。
男子生徒は頭を強く打ち、頭蓋骨(ずがいこつ)を外して脳にメスを入れる手術を繰り返した。
意識は戻らない。
髄膜炎や水頭症も発症。
それでも、医師と看護師による懸命の治療で命をつないだ。
事故から約1週間が過ぎ、父のスマートフォンに当時の校長から電話が入った。
「(事故は)防げたかどうか分からない」。
無責任な態度に言葉を失い、両親は学校側の面会の申し出を一切断った。
事故は本当に、防げないものだったのだろうか――。
両親は息子の死後、その問いと向き合い続けた。
学校は事故直後から経緯を調査。
事故から3カ月後、詳細な調査内容をまとめ、両親に示した。
その報告書によると、この学校では10年にも窓から生徒が転落する事故があり、生徒が骨折した。
この際は旧校舎で、この事故をきっかけに、現校舎には、窓が全開にならないようストッパーを取り付けていた。
だが、生徒のいたずらでストッパーが解除される事案が相次ぎ、事故前から教諭たちも問題視していた。
男子生徒の事故が起きる5カ月前の18年5月下旬、他の窓のストッパーが解除されているのを、男子生徒の担任教諭が発見。
この教諭が生徒たちに対し、過去の事故に触れ、「厳しく注意を行った」という。
その後、点検を重ね、男子生徒の事故直前の10月上旬にも、全担任教諭が全教室の窓について、ストッパーが正常か目視で点検していた。
さらに毎日の教室清掃時にも、担任教諭が窓の開閉と目視によってストッパーが利くかを確認してきたという。
ただ、調査の結果、現場となった窓のストッパーが壊されているかどうかは、一見しただけでは分からない状態だった。
一方で、生徒たちへのヒアリングで、ストッパーが壊されていたり、ストッパーが利かずに窓が全開になったりすることを認識している生徒がいたことが分かった。
つまり、学校側が行っていた点検は、十分に機能していなかった可能性が高い。
こうした経緯がありながら、初めて両親に示された報告書では、事故の発生との因果関係には触れず、「ストッパーの解除が発見された際に注意を行ったが、何が起こるか分からない万一の事態に対し、予見と検討が至らなかった点につき深く反省する」と記すにとどまった。
学校側の責任を避けるような言及に、両親は「このままでは終われない」と感じた。
報告書が出た後も、両親は学校に対し、粘り強く事故原因の分析を再考するよう要求。
その結果、事故から9カ月後の報告書では、事故原因は「ストッパーが壊れている状態」にあり、「その危険性が浸透していなかった」「中学生目線でリスク管理をすべきだったのかもしれない」と記された。
「防げたかどうか分からない」という事故直後の当時の校長の発言についても、文書上で「非常に残酷で無責任な言葉」だったと謝罪した。
報告書の取り扱いにも問題があった。
文科省が16年に「詳細報告書」を蓄積する指針を出したにもかかわらず、提出されていなかったのだ。
指針では、詳細調査は私立校の場合、「必要に応じて都道府県等担当課が支援・助言を行う」と定めている。
学校側弁護士は「調査結果を提出するか否かは都の助言を踏まえるもので、都にイニシアチブがある」と述べ、教頭は都から「調査を報告する必要はないと聞いた」と説明する。
取材に対し、都は個別の事案について詳細を明らかにしていない。
そもそも、国は指針で、詳細調査の実施を「望ましいもの」とするにとどめ、提出も義務とはしていない。
こうした中途半端な検証体制について、男子生徒の母は「ヒヤリハット(重大事故につながる可能性がある小さな事故)の積み重ねが、命を失う事故になる。二度と同じような事故が起きないよう、調査結果の共有を義務づけてほしい」と求める。
https://mainichi.jp/articles/20210427/ddm/003/040/085000c
2021年4月29日付で毎日新聞東京版から下記趣旨の記事が、イメージ図付きでネット配信されていた。
27日午後3時ごろ、宮城県白石市の市立白石第一小学校で、校庭に設置されていた防球ネットの支柱が折れ、同小6年の松野さん(11)=白石市長町=ら男子児童2人を直撃した。
松野さんは病院に運ばれたが、頭などを強く打ち、死亡が確認された。
一緒にいた別の児童も、あごの骨を折る大けがをした。
県警白石署などによると、建物などにボールが当たるのを防ぐネットを支える柱2本のうち1本が根元から折れ、児童が下敷きになった。
支柱は木製で重さ約40キロ、直径約17センチ、高さ約6メートル。
事故があったのは放課後で、男子児童6~7人が防球ネットに寄りかかったり、引っ張ったりして遊んでいた。
当時、校庭に教職員はおらず、児童が支柱をどけた後、職員室にいた教諭を通じて救急車を呼んだ。
松野さんの死因は、外傷性くも膜下出血だった。
市教育委員会によると、防球ネットがいつから校庭にあり、誰が設置したかなどは不明。
生涯スポーツや少年野球の練習などで使われていたという。
市教委は年に1度、業者に依頼して市内の学校に設置された遊具の安全点検をしているが、事故が起きた支柱は点検の対象外だった。
教職員が月に1度目視などで点検し、今月12日に確認したときは異常がなかったという。
白石署が詳しい事故の経緯を調べている。
28日に記者会見した市教委の半沢教育長は、「安心安全であるべき学校で、あってはならない事故が起きた。児童への指導が足りなかったと言わざるをえない」と謝罪した。
https://mainichi.jp/articles/20210429/ddm/041/040/041000c
4月28日18時44分にNHK東北からは、子供たちが引っ張った方向に柱が倒れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は「子どもたちが引っ張った方向に柱が倒れたと推察される」としています。
白石市の小学校で起きた事故を受けて、県教育委員会は、県立学校と県内のすべての市町村の教育委員会に対して、学校の校庭にあるポールや柱を含む施設や設備について、安全かどうか点検するよう求める通知を出しました。
また、仙台市教育委員会も、学校の敷地内にあるネットを支える柱が安全かどうかを点検するよう、市立のすべての小中学校などに通知を出しました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20210428/6000014592.html
4月28日20時4分に朝日新聞からは、遊具は業者に依頼して点検していたが、この柱は教職員が目視や触って点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
折れた支柱は留め具などで固定はされていなかった。
このネットの設置記録は学校に残っていないという。
市教委は、学校の遊具に対しては年1回の点検を業者に依頼しているものの、このネットは対象外だった。
学校の教員が毎月1回、目視したり触ったりして点検していたが、今月12日の点検時に異常は確認できなかったという。
https://www.asahi.com/articles/ASP4X3T3BP4XUTIL00C.html
4月28日19時49分にYAHOOニュース(仙台放送)からは、柱は遊具と違うので、そこに落とし穴があったのかもしれないと教育長が述べたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
白石市教育委員会 半沢教育長
「遊具は基本的には、ものを使って遊ぶためにあるので目が届くが、防球ネットはブランコや滑り台のように、それを使って遊ぶことが目的ではないことから落とし穴があったかもしれない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6ea512d41316469a56986ca4889249b64596657
4月29日19時33分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ネットは31~32年前に設置されたものだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校の卒業生によりますと、このネットは1989年に設置されたとみられることが取材で分かりました。
「31年か32年ぐらい前、私が小学6年生の時。平成元年くらいの時にできたと思う。当時は白いネットで登ってはいけないという注意を(学校から)受けた記憶がある」(小学校の卒業生)
左は1989年5月に行われた運動会の写真です。
この時は、まだネットはありません。
一方の右側、同じ年の9月に撮影された修学旅行の出発式の写真ではネットが確認できます。
「サッカーゴールに見立ててシュートを打ったり、(当時)そのような遊び方をした」(小学校の卒業生)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f1971f4a266cfbf3b7e429e6fce3848b2fd0dd
4月30日6時20分にYAHOOニュース(河北新報)からは、工事用のネットだったかもと推測する卒業生もいるという下記趣旨の記事が、割と鮮明な工事時の写真付きでネット配信されていた。
倒れた防球ネットの支柱は32年前の1989年に設置された可能性があることが29日、分かった。
89年設置の根拠は当時の卒業アルバム。
5月の運動会の写真には支柱が写っていないが、9月の修学旅行の出発式と見られる写真には工事の足場を組んだ体育館の手前に木製支柱が少なくとも2本写っている。
当時のネットは現在の防球ネットとは色や目の大きさが異なる。
卒業生の男性は「何のために設置したかを知らされた記憶はないが、新しいネットだった。最初はスポーツ用でなく、工事の資材や車両を守るように設置されたのでないか」と推測する。
半沢市教育長は時期特定の意義を「木製の物が(経年変化で)どうなるのか、時期を調べることが学校防災に役立つ」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e2d5861bb81cb037c67457811b1bab63e322af
(ブログ者コメント)
〇何らかの目的で設置したものは、その目的を終えた後は遅滞なく撤去すべき・・・そういった教訓事例のようにも感じた。
〇この事例の横展開対応として、名古屋市では注意喚起文書が配布されたという記事もネット配信されていた。
国や県などからの指示を待つことなく、他市の事例を横展開対応しているところもあるということで紹介する。
(4月28日21時5分 NHK東海)
27日、宮城県白石市の小学校で、校庭のネットを支える長さ6メートルの木製の柱が折れて男子児童2人にぶつかり、このうち1人が死亡しました。
この事故を受けて、名古屋市教育委員会は28日夕方、名古屋市立の小中学校や高校などに注意喚起の文書を送りました。
文書では、それぞれの校内に宮城の学校と同じような木製の柱がないかを確認することや、木製の柱や樹木などの腐食が進んでいないかなどを日常的に点検するよう求めています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210428/3000016440.html
(2021年5月26日 修正1 ;追記)
2021年5月25日13時27分に産経新聞からは、事故を受け文科省は倒壊落下恐れのある学校設備を総点検するよう具体例を挙げて全国の教委に通知したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
文部科学省は25日、宮城県白石市立小で防球ネットの木製支柱が折れて小6男児が死亡した事故を受け、倒壊や落下の恐れがある学校設備を総点検するよう全国の教育委員会に通知した。
教職員の目視で安全性が判断できない場合は専門業者に依頼するようにも明記した。
通知では、防球ネット以外の点検対象を具体的に例示。
児童生徒が触ったりぶら下がったりする可能性がある設備として、国旗掲揚のポールやバスケットゴール、フジ棚などを挙げた。
校舎内のスピーカーや天井からつり下げているテレビは落下の恐れがあるため、接合部分に腐食がないか確認するよう求めた。
https://www.sankei.com/affairs/news/210525/afr2105250007-n1.html
(2021年10月15日 修正2 ;追記)
2021年10月14日18時29分にNHK東北からは、専門的な知識を持った人材の活用などを提言した報告書が答申されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
白石市は、再発防止策などを検討する調査委員会を設置し、建築士や大学院の教授など5人の委員が議論を重ねた結果、14日、報告書を市に答申しました。
それによりますと、支柱が折れた防球ネットは、平成元年7月に設けられたことは分かったものの、誰が設置したかは不明で、学校や地域の危険性に対する意識も低く、安全管理が不十分だったとしています。
さらに、設置の目的や経緯が記録されず、木の腐食への認識が欠けていたため、教育委員会による指導も不十分で、学校の教職員による目視程度の点検になっていたと指摘しました。
その上で、提言として、構造や材質の劣化など専門的な知識を持った人材を活用し、行政の支援の在り方も含めて、点検方法を改善することや、施設の設置目的や用途を明確にし、耐用年数を踏まえながら管理することなどを求めています。
答申を受け、白石市教育委員会は、今月中に具体的な対策を決めたいとしています。
調査委員会の委員長を務めた宮城教育大学教職大学院の本図愛実教授は、「今回示した再発防止策を講じていれば、十分防げた事故だと判断した。真摯に反省をし、安全で安心な教育環境を子どもたちに提供してほしい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20211014/6000016618.html
10月15日6時0分にYAHOOニュース(河北新報)からは、報告書では不十分だった安全管理として4つの要因を列挙したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有識者でつくる事故調査委員会は14日、「事故原因は学校などの不十分な安全管理」とする報告書を市教委に答申した。
調査委は、不十分な安全管理について「支柱設置の目的や経緯の記録がなく、劣化への認識が欠如していた」などと、四つの要因を列挙。
そのうち、防球ネットがサッカーゴールとして利用され、児童が日常的に支柱やネットに寄り掛かっていたことに関しては「等閑視(とうかんし)されてきた」と指摘した。
再発防止策では、
「多元的な視点による点検と改善」
「(設置物の)用途の明確化と登録」
「(点検内容や項目の)重点化」
を提言した。
具体的には、施設老朽化や自然災害の大規模化を念頭に、「前年度踏襲の安全点検計画や方法のままでよいはずがない」と、日常的な改善の必要性を強調した。
宮城教育大教職大学院教授の本図愛実委員長は、「支柱は風景と化して倒れないものと思われていた。30年間、登録や引き継ぎがされなかったのが問題」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f23aadef1258dab21a7ac0932714f65bde059e7
10月14日19時23分にYAHOOニュース(東北放送)からは、ネットの支柱はもともとNTTから贈られた電柱だったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、防球ネットは、1989年7月4日、NTT大河原電報電話局から贈られた電柱を学外のスポーツ団体が設置したものとみられます。
また、事故原因については、「支柱の設置時期や経緯が記録されておらず、支柱に多数の亀裂がありながら劣化という認識が欠如していた。」、「学校で月に一度、点検がされていたが目視で確認する程度だった」などとし、学校などの不十分な安全管理が事故を招いたと結論付けました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d92d4eebf4ec3981b66c1cd0148be70063f56db
10月14日18時18分にYAHOOニュース(東北放送)からは、ネットの設置者は不明、報告書では設備の登録制度を作ることも提言されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
答申書では、防球ネットは1989年に設置されたとしたものの、設置者は不明としました。
そして、ネット設置の記録がなく、正確な設置時期や耐用年数が把握されていなかったことや、学校が行っていた安全点検が不十分だったことなどが事故の要因と指摘しました。
そのうえで再発防止策として、設備の登録制度を作り、耐用年数や使用方法などを明確化することや、教職員だけでなく、専門家なども入れ、点検を行うことなどを示しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/135563b48f6dbe885cef65509a02debe238515eb
(2022年2月18日 修正3 ;追記)
2022年2月11日18時1分にYAHOOニュース(FNN PRIME:仙台放送)からは、校長と主幹教諭が書類送検された、校長らは古い木柱だとは思っていたが危険性は認識していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(前回紹介した内容より詳しい新報道があったので、前記事を差し替えた)
警察は、この事故について2022年2月3日、小学校の男性校長(60歳)と校舎の安全管理や点検方法を指導する立場の男性の主幹教諭(57歳)の2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると、校長と主幹教諭は事故を防ぐ注意義務があったにも関わらず、必要な点検や、防球ネット付近で遊ぶことを禁止するといった児童への指導を怠り、放置したことで2人を死傷させた疑いがもたれている。
警察によると、2人は「古い木柱だとは思っていたが、倒壊という具体的な危険性は認識しておらず、具体的な点検方法などを指示していなかった」という趣旨の話をしているという。
亡くなった松野さんが眠る白石市内のお墓。
事故の発生から9カ月となった1月27日。
月命日に墓前で手を合わせる男性校長の姿があった。
男性校長:
「毎月、お墓には職員が学年ごとに、自宅には教育委員会と学校が伺っている
記者:
毎月どんな思いで
男性校長:
「『再発防止に努めて学校もやっています』と松野君にお話ししている。二度と同じようなことを起こさないと、学校職員、精一杯やっているところ」
遺族は仙台放送の取材に、 「校長と主幹教諭に一定の責任はあると思うが、それよりも長年見過ごされてきたことに問題がある。二度とこのようなことが起きないようにすることが一番大切」 とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/881dae7ef7c2a44a1a4456a6022844726baf79ab
2月14日19時45分にYAHOOニュース(東北放送)からは、台帳を使った点検が教職員によって行われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、再発防止のため点検項目などを記した台帳を使って、市内の小学校で遊具などの安全点検が行われました。
14日は、宮城県白石市の白川小学校で教職員8人が手分けして校庭の遊具や校舎内の備品などに危険がないか確認しました。
点検では、市教委が各学校に整備を進めている学校施設や設備を一覧化した台帳を初めて活用し、複数の職員が設備を確認して、記録をつけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd7acd713caa3bcbc2c5f2788a5724acafa82569
2月14日19時16分にYAHOOニュース(ミヤギテレビ)からは、市は来年度から学校安全委員会を設置するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
白石市の山田裕一市長は14日の定例会見で、来年度から学校の危険箇所を見直す学校安全委員会の設置や専門家による施設の点検などを強化することを明らかにした。
白石市は去年11月に再発防止策をまとめ、学校設備の設置時期や使用頻度などを台帳をもとに電子化し、学校と白石市が老朽化をダブルチェックしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df5664797ac9bd73612cc9de2329b5a41764c544
2021年4月24日7時6分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日、札幌市の小学校で、授業中に突然、黒板が落下し、教員の頭を直撃する事故がありました。
黒板が落下する事故があったのは、札幌市立厚別東小学校の4年1組の教室です。
札幌市教育委員会によりますと、23日の午前9時半過ぎ、2時間目の授業中に、教室にあった上下にスライドする黒板が2.3メートルの高さから落下し、教員の後頭部を直撃しました。
黒板が落下する大きな音が聞こえたため、隣の教室の教員が駆け付けると、後頭部を打った教員は、その場で頭をかかえてうずくまっていたということです。
その後、後頭部を打った教員は、病院で検査を受けましたが、異常はありませんでした。
札幌市教委は、この小学校にある、同じスライドタイプの黒板をすべて取り外したほか、市内すべての小学校に同じタイプの黒板を点検するよう伝えました。
厚別東小学校は、来週の授業ではホワイトボードを使用する予定です。
黒板の大きさは、縦、約1.2メートル、横、約3.6メートル、スライド幅は57センチで、事故当時、黒板は一番上までスライドされた状態でした。
札幌市教委によりますと、黒板の一斉点検などは、ふだん行っておらず、異常の報告があった学校に限り、点検や修理を行っているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f84aa5bdf6d4316a0e7d1be29e30f6d8df7b2e7e
2021年4月21日21時20分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後0時45分ごろ、横浜市栄区公田町の市立公田小学校で「理科の実験中に児童が体調不良を訴えた」と119番通報があった。
市消防局などによると、6年生の男女9人が吐き気や頭痛を訴え、うち5人が病院に搬送された。
9人とも軽症という。
市教育委員会によると、同日午前10時40分から理科室で6年生28人がろうそくを使った燃焼実験の授業を受けていた。
授業中に3人の具合が悪くなり、授業後にさらに6人が体調不良を訴えた。
理科室は換気のため窓を少し開けていたという。
市教委は「原因究明と再発防止に努める」としている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-477074.html
4月21日15時32分にTBS NEWSからは、一酸化炭素中毒だった可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時前、横浜市立公田小学校で「実験中に児童が体調不良になった」と学校から消防に通報がありました。
警察によりますと、6年生の理科の授業中に児童あわせて9人が吐き気や頭痛などを訴え、このうち5人が病院に搬送されたということです。
当時、物を燃やす燃焼実験を行っていたということで、警察などが一酸化炭素中毒の可能性もあるとみて、詳しい原因を調べています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4250733.html
2021年4月20日12時16分にYAHOOニュース(読売新聞;山中龍宏医師が子どもの転倒事故事例を紹介するコーナー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事例2
(https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0059.pdf)
7歳5か月、男児。
2015年6月5日、午前8時ころ。ランドセルを背負い、水筒を左斜めに肩にかけ、雨天のため傘をさしながら走っていた。
水筒は腰の高さに位置していた。
小学校内に入ったところでつまずいた。
走っていたため、かなり勢いがついており、回転するように転んだ。
その時、首から提げていた水筒が、硬い地面(土)とおなかの間に挟まり、腹部を強打した。
水筒は蓋側が下(地面側)で、底の部分で左側腹部を打った。
受傷直後からぐったりして嘔吐(おうと)が続き、近くの医師を受診した後、病院に入院した。
血液検査や腹部CT(コンピューター断層撮影)検査で外傷性の 膵すい 損傷と診断され、3回の手術が行われた。
膵臓は半分切除され、脾臓の摘出も行われた。
1か月半後に退院した。
子どもの腹部の前方に固いものが位置している状態で転倒すると危険です。
予防法としては、水筒は肩や首にかけて持ち運ぶのではなく、ランドセルに収納するとよいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eef14c023e441e14816329e4d7ad09bb09f1c145
(ブログ者コメント)
他に4件の事例が紹介されているが、それらは転んだ先に突起物があったなどの事例につき、転載省略。
2021年4月18日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国各地で相次ぐ学校事故を巡り、国は2016年、「学校事故対応に関する指針」で、各事案の詳細な検証報告(詳細調査)を蓄積して事故防止に役立てる方針を示した。
しかし、文部科学省が概要を把握した20年度の死亡事故8件のうち、都道府県教委などから報告された詳細調査はゼロ。
運用が始まった16年までさかのぼっても、5年間で把握した死亡事故計110件のうち、詳細調査の報告は8件で、1割未満にとどまっていた。
事故の背景や要因を調べて再発防止に役立てる取り組みだが、指針が形骸化している実態が浮かび上がった。
文科省は14年度に有識者会議を設置し、学校事故対応のあり方を検討してきた。
16年3月には指針をまとめ、全国に周知。
死亡事故の調査について、発生後速やかに調査に着手し事実関係を整理する「基本調査」と、基本調査を踏まえ事故に至る過程や原因分析を行う「詳細調査」の2種類を定めた。
詳細調査については、公立、私立とも、都道府県教委や担当課を通じ、国への報告を求めている。
指針では、基本調査から詳細調査への移行は「学校設置者の判断」と定める一方、「原則、全ての事案について詳細調査を行うことが望ましい」と明記。
「少なくとも調査すべきだ」とのケースを
▽教育活動自体に事故要因があると考えられる場合
▽被害児童生徒等の保護者の要望がある場合
▽その他必要な場合
とする。
私立については、必要に応じて都道府県等担当課が支援・助言する、とも書く。
文科省によると、同省が把握した学校管理下における死亡事故は、16年度36件、17年度20件、18年度25件、19年度21件、20年度8件。
うち詳細調査が提出されたのは、16年度5件、17年度2件、18年度1件で、19、20年度は0件だった。
この5年間で、9割以上で詳細調査が提出されていないことについて、文科省男女共同参画共生社会学習・安全課の担当者は、「指針では、『学校設置者が必要と判断した場合』に詳細調査を行うこと、とされている。当省としては、詳細調査の実施は学校設置者の判断を尊重したい」と述べるにとどまった。
学校事故に詳しい名古屋大大学院の内田良准教授(教育社会学)は、指針で打ち出す調査について、「従来、学校事故は『子供の不注意による自己責任』と片付けられ、類似の事故が繰り返されてきた。指針は、その考え方を改め、分析して再発防止につなげようという狙いだった」と指摘。
その上で、「各地の事故を分析して教訓を共有するためには、この詳細調査の数ではあまりに少ない。学校設置者や国には、死亡事故が起きた後、隣の学校で同じ事故が起き、子供の命が失われていいのですか、と問いたい」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20210417/k00/00m/040/333000c
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、2年前に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
毎日新聞が、なぜ2年後の今、同じ問題を報じたかは不明。
(2019年5月5日7時45分 朝日新聞 解説図付き)
相次ぐ学校事故を受け、国は全国の事故の検証報告書を集約し、その教訓を学校現場と共有する取り組みを2016年度から始めた。
だが、文部科学省が把握した全国の死亡事故のうち、集まった報告は1割に満たず、再発防止の枠組みは十分に機能していない。
文科省が16年に示した「学校事故対応に関する指針」では、死亡事故が起きると、学校は3日以内をめどに教職員や生徒から聞き取る基本調査を実施。
そのうえで、授業や部活動など教育活動による場合や、家族から要望がある場合などは、学校設置者は外部の専門家らによる詳細調査を行う。
都道府県教委などは報告書を国に提出。
国は全国の学校に教訓を伝え、事故の再発を防ぐ狙いだ。
文科省は取材に、17年度までの2年間に56件の死亡事故を把握しながら、詳細調査の報告書は4件しか提出されていないと明らかにした。
残り52件は、事故の大まかな概要のみ説明。
自治体名などを明かさないため、朝日新聞は過去の報道などから31件を特定し、事故後の対応を調べた。
すると、詳細調査をしていないのは27件もあった。
調査を終えたが、文科省が把握していなかったのが2件、報告の準備中が1件、調査中が1件あった。
詳細調査をしない理由は「保護者の要望がなかった」「警察の捜査が行われた」など。
調査を望むか意向を聞かれていない遺族もいた。
指針は、事故に遭った遺族や保護者らに対し、誠意をもって支援を継続していくことを求めている。
背景には、学校で重大事故が起きても、遺族らが望む検証と十分な情報提供が行われなかったことがある。
「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人で、長男をラグビー部の活動中に熱中症で亡くした宮脇さん(61)は「ようやく指針ができたが、相談を寄せてくる遺族らの多くは現状に納得していない。きちんとした対応がとられず、『私たちの人権は守られていないのではないか』と感じている。遺族らが求めているのは事実の解明だ」と話す。
指針が徹底されていないことについて、文科省の担当者は、調査すべき事故で実施されていない例や報告漏れがあると認めつつ、「教育委員会の独立性も尊重する必要がある。指針に強制力はなく、周知に努めていくしかない」と述べる。集まった教訓をどう生かしていくかも「具体的な方法は決まっておらず、今後の課題」としている。
・・・・・
(以下は有料)
https://www.asahi.com/articles/ASM487KZBM48UUPI009.html
2021年5月11日17時8分に毎日新聞からは、文科相は改善を求める考えを示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016~20年度に学校管理下で起きた約110件の子どもの死亡事故のうち、国の指針に基づいて学校設置者が事故原因などを調べる「詳細調査」の実施例が1割未満にとどまっていることについて、萩生田光一文部科学相は11日の閣議後記者会見で、「1割というのは少ない。指針に基づく対応を求めたい」と、都道府県教育委員会などに改善を求める考えを示した。
中央教育審議会は今年度、学校の安全をテーマに議論することが決まっており、その中で学校事故の指針のあり方について議論を促す考えも明らかにした。
https://mainichi.jp/articles/20210511/k00/00m/040/194000c
2021年3月13日5時55分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市立こうべ小学校(同市中央区)で2月中旬以降、彫刻刀や小刀を使う図工の授業で5年生10人が相次いで手などをけがしたことが分かった。
うち1人は右手親指のけんを縫合する手術を受け、重大事故として市教育委員会に報告した。
市教委などによると、ろうの立体を削る課題で2月15日に4人、同16日に2人、3月8日に4人がけがをした。
手術を受けた児童は今後リハビリを始める予定といい、ほかにも1人が手を数針縫った。
同小は、彫刻刀などを使う授業では安全のため、図工の教員だけでなく、担任も補助で入ることにしていたが、手術を受けた児童がけがをしたときは不在だったという。
保護者の一人は「学校として安全意識が足りないのでは」と憤った。
市教委によると、過去に図工の授業中、彫刻刀などでけがをした児童数の集計データはないという。
ただ、負傷件数が多いとして、原因究明と再発防止を徹底するよう同小に指導した。
中田校長は、「けがをした児童の一日も早い回復を祈っている。指導方法を一から見直し、反省しなければならない」と話した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202103/0014147137.shtml
3月15日17時9分に毎日新聞からは、この授業は当面中止になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、ろうを削って作品をつくる授業で、5年生の4クラスで行われた。
うち3クラスで2月15日に4人、同16日に2人、3月8日に重傷の2人を含む4人がけがをした。
小刀を使う際、安全確保のために図工教諭に加え、担任が補助に入ることにしていたが、3月8日は不在だったという。
市教委は15日、原因究明までの措置として、市立小に対し小刀を使う授業を当面停止するよう通知した。
「大きなけがが続けて起きたのは問題がある。再発防止に努めたい」としている。
https://mainichi.jp/articles/20210315/k00/00m/040/064000c
2021年2月19日19時58分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都足立区は19日、区内の学童保育室で、小学生に水と誤って新型コロナウイルス対策のための消毒用高濃度エタノールを飲ませる事故が起きたと発表した。
小学生は病院に搬送されたが、異常はないと診断された。
学童保育室を管理する区住区推進課によると18日、流し台に置いていた消毒用のエタノールが入ったペットボトルを、職員が水と間違えて冷蔵庫にしまった。
午後5時ごろ、水を求めた小学生に別の職員が冷蔵庫からペットボトルを取り出し、コップに移して与えた。
小学生が「辛い」と訴えたため、中身を確かめるとエタノールと分かったという。
小学生は病院で異常はないと診断。
同課が同日中に小学生と保護者に謝罪した。
この学童保育室では、新型コロナ対策のエタノールを、ラベルをはがした2リットルの飲料用ペットボトルに入れて保管していた。
ボトルには「エタノール80%」などと書かれたテープを貼っていたが、職員が見落としたとみられる。
同課の物江課長は「人命に関わる重大な事案。再発防止を徹底する」とコメントした。
https://www.sankei.com/affairs/news/210219/afr2102190027-n1.html
2月19日20時38分にNHK首都圏からは、白い養生テープにエタノールと書かれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
職員が調べたところ、液体が入っていた2リットルのペットボトルは、新型コロナウイルスの感染防止対策として配備していた高濃度エタノールで、側面に貼った白い養生テープに「エタノール80%住区推進課より」と書かれていました。
もともと流し台に置かれていたこのペットボトルを水と勘違いした職員が冷蔵庫に移し、エタノールの記載に気付かなかった別の職員が水だと思い込んで児童に誤って飲ませてしまったということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210219/1000060633.html
(ブログ者コメント)
注意書きした養生テープが貼られていたのなら、気が付きそうなものだが・・・。
テープが貼られていることには気付いたが、何が書かれているかは注意して見なかった・・・ということだろうか?
ちなみに、どのようなテープが貼られていたのか情報を探してみたが、見つからなかった。
同様な事例は本ブログでも多数掲載スミ。
キーワード;ヒューマンエラー 人的エラー
2019年9月21日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10011/
(2021年2月10日 修正4 ;追記)
2021年2月3日21時38分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、指導教諭が書類送検された、暴言を受けた生徒は不登校になっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は3日、当時練習を指導していた53歳の男性教諭が、トーチの灯油を絞りきらなかったなど安全対策を怠ったとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
警察は、男性教諭の認否を明らかにしていません。
「一生残る傷になった。灯油を切っていればと後悔の念しかない。(書類送検を)重く受け止めてほしい」 (男子生徒の父親)
また当時、男子生徒は、火を消そうとしたこの男性教諭から、腕を足で踏みつけられた上、「バチが当たった」などと言われ、精神的ショックを受け不登校になりました。
「当時のことを思い出してパニックになったり、学校という名前を聞くだけで、手足が震えたり、引きこもった状態が続いています」 (男子生徒の母親)
この事故をきっかけに、名古屋市内の学校では火を使ったトーチの使用が禁止となっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a780f141664eebcc37581f51724e34e93b274f03
2月4日6時0分に朝日新聞からは、学校が用意したトーチ(厚手のタオルが巻かれていた)を使った、教諭がタオルを十分に絞らなかった、ネット中傷もあって生徒は区外に引っ越したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
やけどを負った男子生徒の母親によると、生徒はいまも後遺症や心の傷に苦しんでいる。
生徒が手首の内側からひじにかけて負った20センチほどのやけどは、一部がケロイド状に。
痛みやかゆみが残り、現在も通院し、4日に手術を受ける。
母親は、「防げた事故。関わった全ての人に、重大さを受け止めてほしい」と話す。
母親によると、生徒は事故前、病気で練習を1週間休んだ。
本来は自作のトーチを使うが、学校が用意したものを使ったところ、厚手のタオルが巻かれていた。
捜査関係者によると、当日、教諭は灯油を含んだタオルを十分に絞らなかったとされる。
事故後、生徒は「回せないほどトーチが重かった」と話し、着衣にも灯油が飛び散っていたという。
教諭や担任から「自業自得」、「練習が少ない罰が当たった」などと言われ、ネット上で「生徒が下手だった」、「事故のせいでトーチが禁止された」といった中傷も受けたという。
登校できなくなり、区外に引っ越した。
市教委は昨年11月、生徒への暴言があったとして担任を、指導時の安全管理が不十分だったとして男性教諭を文書訓告とした。
書類送検を受けて市教委は3日、「事故は残念で、やけどを負った生徒に申し訳ない。再発防止と信頼回復に努める」とコメントした。
https://digital.asahi.com/articles/ASP237WGFP23OIPE00Q.html?pn=6
(ブログ者コメント)
これまでの報道では、灯油を絞り切っていなかったのが誰だったか、不明確だった。
(2022年3月30日 修正5 ;追記)
2022年3月29日19時20分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、男性教諭に罰金刑が言い渡されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
練習を指導していた現在54歳の男性教諭がトーチの灯油を絞り切らない状態で火をつけるなど安全対策を怠ったとして、書類送検されていました。
名古屋区検は男性教諭を業務上過失傷害の罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所は今月23日付けで罰金30万円の略式命令を出しました。
男子生徒の保護者は「本人への謝罪もなく罰金で済んでしまう結果には納得できない」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4529d05dee5486271e649f9481be8f44cab9641b
2021年1月29日15時31分にYAHOOニュース(ABCニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時50分ごろ、吹田市千里山松が丘の「吹田市立千里第ニ小学校」で、女性教師から「理科の実験中に気分不良者が出た」と消防に通報がありました。
警察や消防などによりますと、理科室で4年生のクラスが金属を熱して、色が変わる様子を観察する実験をしていたところ、カセットコンロからガスが漏れました。
児童12人(男子3人、女子9人)と男性教師(20代)の、合わせて13人が頭痛や吐き気などを訴え、病院に搬送されました。
全員、症状は軽いということです。
実験に使った9つのカセットコンロのうち2つについて、装着が不十分のまま点火しようとした際に、ガスが漏れた可能性があるということです。
警察と消防がガス漏れの詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7edd4c477b9e1ef6d9bcdd785d34f40347475317
1月29日14時37分に時事ドットコムからは、当初は119番通報せず保健室で様子を見ていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警吹田署などによると、午前9時40分ごろから4年生38人が、カセットコンロ9台を使って金属の熱伝導の実験をしていた。
うち2台のコンロからガスが漏れたとみられる。
学校側は当初、保健室で児童らの様子を見ていたが、体調不良が続いたため119番したという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012900781&g=soc
2021年1月16日付で毎日新聞大阪版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市城東区の認可保育園「Y第2保育園」で2020年2月、昼食中に男児(当時1歳2カ月)が食べ物を喉に詰まらせて死亡した事故を巡り、有識者でつくる市の検証部会は14日、誤嚥(ごえん)防止の配慮が不十分だったとする報告書をまとめた。
報告書によると、男児は20年2月12日午前11時半ごろ、保育士が給食のりんごとハンバーグを与えた際に泣いて体をのけぞらせ、食べ物を喉に詰まらせた。
保育士が背中をたたくなどしたが反応がなくなり、搬送先の病院で死亡した。
報告書は「児童一人一人のペースよりも、時間内に全て食べきることが優先されていた」と指摘。
同園では時間内に給食を食べるのが慣例で、保育士は男児が苦手なリンゴを飲み込みやすいようにハンバーグも一緒に口に入れたという。
さらに、リンゴはくし切りの状態で提供され、保育士が「スプーンなどで小さく割った」としている。
男児は離乳食から普通食に移行する途中で、「リンゴはこれまでも誤嚥事故が起きており、提供方法を配慮すべきだった」とした。
園の安全管理マニュアルはあったが、誤嚥事故の対策や事故時の対応は記載されていなかった。
部会長の寺見陽子・神戸松蔭女子学院大教授は会合後、「さまざまな要因が絡んでいるが、子どもの食経験に応じた食事の取り方を考える必要があった」と語った。
保育園を運営する法人の担当者は、事故後に給食の提供方法やマニュアルなどを見直したとし、「部会の提言を受けて、今度も真摯(しんし)に改善に努めたい」と話した。
松井一郎市長は記者団に対し、「油断と慣れが原因で、防ごうと思えば防げた事故だった。こういう事故が起こるという意識を日々持って、保育の現場を運営してもらいたい」と呼びかけた。
https://mainichi.jp/articles/20210116/ddl/k27/040/260000c
1月14日22時26分にYAHOOニュース(ABCニュース)からは、苦手なリンゴを飲みこまないうちに別の食べ物を口の中に入れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市城東区の保育園で去年2月、1歳の男の子が食事中に死亡した事故をめぐり、専門家による検証部会は事故原因について報告書にまとめ、大阪市に提出しました。
去年2月、城東区の保育園で1歳2ヵ月の男の子が給食中にのどに食べ物をつまらせたとみられ、搬送先の病院で死亡しました。
死因は窒息死でした。
この事故をめぐり、専門家による検証部会は14日、「口の中に食べ物が入ったまま男の子が泣いたり身体を仰け反らしたりしたことが事故の直接的な要因となった」とする検証結果をまとめ、大阪市に提出しました。
また「男の子が苦手なりんごを飲みこまない内に、りんごを食べてもらおうと思って次の食べ物を口の中にいれた」、「事故当時、お茶が用意されていなかった」など、保育園側の対応も事故が起きる要因となったと指摘しました。
事故当時、男の子を含めて0歳児と1歳児の9人が同じ部屋で、刻まれたリンゴやパン、トウモロコシ、ハンバーグなどを食べていて、職員3人が対応していました。
保育園では職員の中で「給食を時間内に全て食べきる」という暗黙のルールがあったといい、検証部会の部会長を務めた大学教授の寺見陽子さんは、「乳児の発達に応じて食事を与えるよう保育園側が配慮する必要がある」と再発防止策について話しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b65025b3ad44975a1c2c6d1e1c0420863a8faeac
1月16日10時21分に朝日新聞からは、時間内に残さず食べさせるという暗黙のルールがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市城東区の認可保育園で1歳2カ月の男児が給食をのどに詰まらせて死亡した事故について、市の有識者会議は14日、検証報告書を取りまとめた。
給食を時間内に残さず食べさせるという「暗黙のルール」があったことが事故につながったと結論づけ、再発防止に向けて「子ども一人ひとりの発達に応じた適切な食事援助」を行うよう求めた。
事故は昨年2月12日、昼の給食時に起きた。
報告書によると、男児がリンゴを食べるのを嫌がっていたため、保育士が何とか食べさせようと、リンゴとハンバーグを一緒に口に入れたところ、男児が泣き始めて体をのけぞらせたため、食べ物がのどに詰まったという。
また、「長年にわたり、好き嫌いをせず、時間内に全量食べきることが定着し、(子ども)一人一人のペース等への配慮よりも優先されていた」ことが事故の背景にあったと判断。
男児の食事を援助していた保育士についても、「飲み込む前に次の食べ物を詰め込んだ状況があったと推察される」とした。
報告書では再発防止策として、子どもの発達に応じた保育のほか、マニュアルの作成・見直しや定期的な訓練実施などによる職員の危機管理意識の向上などを挙げた。
https://www.asahi.com/articles/ASP1H73B0P1HPTIL00Z.html
2020年12月27日23時54分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時30分頃、京都府宇治市の京都大宇治地区研究所本館で、実験中に爆発が起きたと119番があった。
救急隊員が駆けつけると、実験室で中国籍の男性研究員(34)が顔や手にやけどを負っており、病院に搬送した。
命に別条はないという。
府警宇治署によると、隣の部屋にいた教員が爆発音を聞いて駆けつけたところ、実験装置から火が出て、近くに男性が倒れているのを見つけた。
火は教員が消火器で消した。
男性は京大化学研究所・構造有機化学領域の研究室に所属。
26日夜から有機化合物を使った酸化反応の実験を1人でしていたといい、宇治署が爆発の原因を調べる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201227-OYT1T50136/
2020年10月22日22時20分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後2時半ごろ、川崎市麻生区の市立虹ケ丘小学校で、「理科実験中にアンモニア臭気を吸い込み、11人が喉の痛みを訴えている」と教員から119番通報があった。
市教育委員会によると、児童12人が病院に救急搬送され、うち5人が入院した。
いずれも軽症で、命に別条はないという。
市教委によると、6年の1学級(児童18人)が理科の授業中、理科室でビーカーに入れたアンモニア水や食塩水、水などに付けたリトマス試験紙の変化を調べる実験をしていた。
児童2人が体調不良を訴え、その後、複数の児童も喉の痛みや吐き気などを訴えた。
https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-277070.html
10月22日18時0分にNHK神奈川からは、換気のため窓は開けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校は「子どもたちはアンモニアのような臭いの気体を吸い込んだ」と説明しているということですが、消防隊が駆けつけた時にはガス検知器に反応はなかったということです。
実験中は窓を開けて換気していたということで、学校などが当時の詳しい状況を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20201022/1050011915.html アカスミ
10月23日21時50分に神奈川新聞からは、アンモニア試薬を希釈しないで使っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育委員会は23日、アンモニアの試薬を希釈して使用しなかったことが原因と明らかにした。
入院した児童5人はいずれも退院したという。
市教委によると、実験でアンモニア試薬を使用する際、本来は希釈するところ、誤って市販の濃度のまま使ったという。
教諭2人が指導していたが、ともに気付かなかったとみられる。
事故は22日午後に発生。
児童は「水溶液のなかま分け」の実験で、水、食塩水、アンモニア水などの水溶液をビーカーに取り分け、リトマス試験紙で性質を分ける実験をしていた。
市教委は「研修を実施するなど再発防止に取り組んでいきたい」とコメントした。
https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-278463.html
2020年10月21日付で中国新聞から下記趣旨の記事が、ジグザグ状の天井の写真付きでネット配信されていた。
福山市教委は21日、同市北吉津町の桜丘小で音楽室の天井から部材が落下し、6年の女子児童(11)が軽いけがをしたと発表した。
市教委は、同小職員による修繕が不十分だったことが原因とみている。
市教委によると、同日午前9時20分ごろ、天井パネルの継ぎ目を隠す木製の化粧材(縦横約3センチ、長さ約4メートル、重さ約1・3キロ)が落下。
授業中の児童を直撃した。
児童は市内の病院で頭部打撲と診断された。
午後1時すぎに学校に戻り、授業を受けたという。
教室の天井は音響効果のためジグザグ状になり、部材は室内の中央付近でも使われていた。
15日に教頭が一部が落ちかかっていたため取り外し、20日に同小の学校技術員がテープとくぎで付け直していたという。
市教委は今後、危険箇所を見つけた場合の対応や市教委への連絡などのルールづくりを検討する。
市立の全110校では週内に、教職員が全教室を目視点検をする。
記者会見を開いた金尾管理部長は「児童生徒の安全を守る立場としておわびする。管理を徹底して再発防止に努める」とした。
10月21日21時5分に山陽新聞からは、両面テープと釘で固定しなおしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前9時20分ごろ、新型コロナウイルス対策で普通教室として使っていた音楽室で落下した。
女児のほか35人が授業を受けていたが、けがはなかった。
落下した木材は天井のパネル間の継ぎ目隠しに使われており、ぶら下がっているのを15日に教頭が見つけ撤去。
20日午前、技術員が両面テープとくぎで固定し直したという。
市教委は取り付け方が不十分だったとみて調査を進める。
市教委は21日以降、市立全110校で教室などの緊急点検を行う。
緊急点検は目視で実施し、構造が同じ音楽室では市の建築技師による点検も行う。
https://www.sanyonews.jp/article/1063927
10月21日19時24分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、2018年の法定点検時は天井に異常は見つかっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この木材は今月15日、落ちそうになっているのを学校職員が確認し、一度取り外されましたが、20日に職員によって再び取り付けられたばかりでした。
2018年に実施された法定点検では天井に異常は見つかっておらず、教育委員会は木材の取り付け方に不備があったとみて落下の原因を調べるほか、今週中に市内全ての公立学校で学校設備の緊急点検を行うことにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de1253e73f2acbba6ae93c9ee6f99c5b29068a1d
2020年10月16日20時0分に神戸新聞から、スプレー缶の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時50分ごろ、兵庫県加古川市平岡の市立平岡南小学校の図工室で、授業中に6年生が相次いで頭痛などを訴え、8人が病院に搬送された。
うち7人は軽症で、1人が経過観察のため入院した。
市教育委員会によると、6年生36人が、図工室でチョークの粉や細かい紙切れを使い、画用紙に絵を描いていた。
その最中、60代の男性臨時講師が図工室前の廊下で、完成した作品に順次、スプレー式の定着液を噴射。
定着液には、吸入すると有害な化学物質が含まれていた。
当時、屋外に面した廊下の窓は全て開放。
図工室は廊下側のドア1カ所を開け、屋外に面した側の窓は、24枚のうち1枚しか開けていなかった。
風が強く、チョークの粉などが飛ばないようにしていたという。
搬送された児童以外にも12人が一時、喉の痛みなどを訴えた。
市教委の担当者は「換気が不十分だった」とし、同校が搬送された児童と保護者らに謝罪した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202010/0013787154.shtml
10月16日17時30分にNHK兵庫からは、「とめ液」と呼ばれる塗料を吹き付けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の教育委員会によりますと、図工の授業中に60代の臨時講師が、廊下で、児童の絵画にスプレー缶の塗料を吹きつける作業をしていた際、教室内にいた6年生の児童およそ20人が、頭痛やのどの痛みなどの体調不良を訴えました。
このうち、8人が救急車で病院に運ばれ、全員症状は軽いということですが、1人が念のため入院しているということです。
スプレーは、チョークを使って描いた絵を定着させるための「とめ液」と呼ばれる塗料で、当時、廊下の窓はすべて開けていましたが、児童がいた図工室内の窓は、風が強かったため1箇所しか開けていませんでした。
市教育委員会は、換気が不十分だったため、塗料のガスが、教室内に流れ込んだ可能性があるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201016/2020010265.html
10月16日17時44分に読売新聞からは、8時45分から授業が始まっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委によると、授業は絵画の制作で、16日午前8時45分から図工室で行っていた。
男性教員が絵画を保存できるようにするため、廊下でスプレーを噴射していたところ、同10時15分頃から児童が次々と気分不良を訴えた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201016-OYT1T50171/
10月16日18時47分に産経新聞からは、スプレーには有機溶剤が含まれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
図工の授業を受けていた6年生20人が不調を訴え、うち8人が病院に搬送された。
全員軽症または回復したが、1人は経過観察などのため入院した。
作品に噴射していた有機溶剤を含む定着液のスプレーが原因とみられる。
市教育委員会によると、同校では当時、6年生の1クラスが図工の授業で作品を制作しており、担当の男性臨時講師が図工教室の外の廊下で順次、完成した作品の劣化を防ぐ定着液を吹きかけていた。
これが教室内に風で流れ込み、児童たちが吸い込んだとみられる。
臨時講師は、頭痛などの不調を訴えた児童を保健室へ連れていき、うち症状のおさまらない8人を救急搬送した。
https://www.sankei.com/affairs/news/201016/afr2010160029-n1.html
2020年10月2日21時44分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津山市教委は2日、市立鶴山中(同市山北)で硫化水素を発生させる理科の実験後に2年生の男女9人が体調不良を訴えたと発表した。
保健室で学校医の診察を受け、同日中に全員が授業に戻った。
市教委と同中によると、1時間目に2年生32人が理科室で硫化鉄に塩酸を加える実験を実施。
試験管を持っていた生徒の椅子を他の生徒が揺らして液体がこぼれ、周囲にいた7人が授業後に胸のむかつきや頭痛を訴えた。
試験管の口の上を手であおいで臭いを確認する指示が伝わらず、試験管に鼻を近づけた2人も不調を訴えた。
実験は50代の男性教諭が指導し、窓を開けて換気扇を回していたという。
同中は「体調を崩した生徒や保護者に深くおわびする。二度と同じことが起きないよう安全管理を徹底する」としている。
https://www.sanyonews.jp/article/1057906/ アカスミ
(ブログ者コメント)
硫化水素発生実験中の体調不良事例は、特段のものでない限り、紹介を割愛している。
しかし今回は、昨年、なんと同じ津山市の別の中学でも同種事例が発生していたということで、紹介することにした。
それにしても、同じ市で2年連続で同種事故が起きたというのに、報道ではその点について触れられていない。
なぜだろうか?
(2019年5月15日 18:15 KSB)
岡山県津山市の中学校で、理科の授業中に女子生徒10人が体調不良を訴え、そのうち9人が病院に運ばれました。
午前10時30分ごろ、津山市の北陵中学校で、2年生の理科の実験中に女子生徒10人が体調不良を訴えました。
そのうち9人が病院に運ばれ、1人がトイレで吐くなどの症状がありましたが、いずれも軽症だということです。
授業は31人が受けていて、硫化水素を発生させる実験をしていました。
中学校によりますと、窓は開けていて、直接臭いをかがないよう指導していたということです。
津山市教育委員会は今後、学校への聞き取りをしながら原因を調べるとしています。
https://www.ksb.co.jp/newsweb/index/13469
(2019年5月15日 日テレNEWS24)
悪ふざけをしていた生徒はいなかったという。
https://www.news24.jp/articles/2019/05/15/07436728.html
2020年9月16日付で岩手日報から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
盛岡市本町通の仁王小(児童413人)で、樹齢約110年の高さ約20メートル、直径約1メートルのケヤキの大木が倒れた。
けが人はいなかったが、周囲に子どもらがいれば大事故につながりかねなかった。
市教委は再発防止に向け、学校の樹木の統一的な安全確認基準を作る。
市教委などによると、9日午前9時45分ごろ、体育館とプールの間にあったケヤキの大木が北側校舎に向かって突然倒れた。
市の景観重要樹木に指定されている木で、原因は根元や幹の腐朽とみられる。
当時は授業中で近くに児童はいなかったが、体育館の屋根の一部を破損した。
15日に撤去作業が始まった。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/9/16/84939
9月15日12時41分にYAHOOニュース(テレビ岩手)からは、市内の小中学校で緊急点検が行われているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩手県盛岡市の小学校で、今月9日に倒れた大木を撤去する作業が、15日朝から行われている。
今月9日、盛岡市立仁王小学校の校舎裏で、高さ20メートルを超える樹齢約110年のケヤキの木が突然倒れた。
根元が腐っていたことが原因とみられ、15日は児童の登校が終わった午前8時半から、業者による撤去作業が始まった。
枝先から順に切り分け、トラックに積み込む作業を5人がかりで行う。
盛岡市教育委員会は、学校の敷地内で同じように腐食がみられる木を、もう一本伐採する予定。
市内の小中学校は緊急点検を実施していて、盛岡市教育委員会では小中学校からの報告をもとに、危険性のある樹木を再点検することにしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14e1d5010132bc75d69698d58c3ef2cd7047ee92
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ岩手映像の1コマ。
2020年7月18日付で毎日新聞徳島版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市は16日、市立勝占認定こども園で、園児用プールの消毒に台所用漂白剤を誤って使用したと発表した。
少量で、プールへ入った園児15人に異状は見られないという。
園が保護者に説明し、謝罪した。
市子ども施設課によると、女性保育教諭が16日午前9時45分ごろ、プールの水を消毒する際、消毒液が見当たらず、新型コロナウイルス対策としてトイレに置いてあった台所用漂白剤約20ミリリットルをプールの水約1700リットルに入れた。
5歳児15人が約15分間プールで遊び、次の園児が入る前に、保育教諭が再び漂白剤を入れようとしたのを、同僚が気づいて発覚した。
市がメーカーに問い合わせると、「使用量から考え、洗浄すれば問題はないとみられる」との回答だった。
誤って使った保育教諭は、「消毒液として代用できると勘違いしていた」と説明しているという。
市子ども施設課は、「プール用薬品の取り扱いについて、再度全職員に周知し、使用時の確認を複数人で実施するなど再発防止に努めたい」としている。
https://mainichi.jp/articles/20200718/ddl/k36/040/388000c
7月16日20時30分にNHK徳島からは、成分が同じだと勘違いしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、徳島市内の認定こども園で、40代の女性職員が子供用のプールの塩素濃度を調整するため、誤って台所用の塩素系漂白剤を入れました。
園児15人がプール遊びをしたあとに誤りに気付いて直ちにシャワーなどで洗い流し、今のところ園児に健康被害はないということです。
使用した漂白剤はキャップ5分の4程度で、市がメーカーに問い合わせたところ、よく洗えば人体に影響が出る量ではないという回答がありました。
市によりますと、女性職員は本来使用するはずの消毒液が見つからず、成分が同じだと勘違いして漂白剤を入れてしまったということです。
市は、プール用の薬品の取り扱いについて改めて職員全員に周知するほか、使用する際は複数の職員で確認することにしています。
徳島市子ども施設課は、「子どもの安心・安全の保育の場であるはずが、こうした間違いが起きて申し訳ない。再発防止に努めていく」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200716/8020008224.html
(ブログ者コメント)
使おうとして見つからなかったプールの消毒液は、おそらくは次亜塩素酸ナトリウム。
台所用漂白剤については報道されていないが、ブログ者でも知っているのはキッチンハイター。
仮にそうだったとして、その成分を花王のHPで調べてみると、以下のように表示されている。
これは他社製品でも似たり寄ったりではなかろうか。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)、界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)、水酸化ナトリウム(アルカリ剤)
主成分はプール消毒剤と同じ。
濃度管理さえしておけば問題ない・・・そう考えても不思議ではない。
となると、副成分として含まれている水酸化ナトリウムが人体に悪影響を及ぼす恐れがあるので、代用品として使ってはいけなかった、ということなのだろうか?
その辺、メディア各社には、もう少し突っ込んで取材してほしかった。
2020年6月21日21時25分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県鹿屋市の小学校で虫歯予防のための「フッ化物洗口」を行った際、学校職員が誤って通常の4倍の濃度の溶液を児童に使わせていたことが分かった。
児童約120人のうち、2人がのどの違和感などを訴えたという。
同市では、昨年度から全小学校でフッ化物洗口を行っており、週1回、給食後などに児童が口をゆすいでいる。
溶液は、学校職員が薬剤の顆粒を水に溶かして作っている。
この学校では、薬剤の小袋を1・8グラム入りと7・2グラム入りの2種類使っており、5月21日に職員2人が7・2グラム入りを1・8グラム入りと勘違いして溶液を用意。
味の異変に気付いた児童が担任に報告して判明した。
学校は溶液をはき出させ、水でうがいさせたほか、気分の悪化やのどの違和感を訴えた5年生2人を保健室で休ませた。
その後、体調不良の報告はないという。
市教委は、「児童や保護者に申し訳ない。確認作業の徹底や改善を図り、再発防止に努める」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200618-OYT1T50171/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。