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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202110222021分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

岐阜県は22日、揖斐郡揖斐川町坂内川上で関西在住の男性(70)がツキノワグマにかまれる被害に遭ったと発表した。
男性は軽傷を負ったという。

クマが冬眠する12月上旬にかけて出没が増加する傾向にあり、襲われる危険性が高まるとして、県は注意情報を発令した。

県などによると、男性は同日午前8時半ごろ、単独で夜叉ケ池登山に向かう途中、道に車を止め、窓を開けて休憩していたところ、車外に出していた右腕を4カ所かまれたという。

県内のクマ目撃件数は4~9月で243件。

町は看板を設置するなど注意を呼び掛け、町有害鳥獣捕獲隊員によるパトロールを実施する。

https://www.gifu-np.co.jp/news/20211022/20211022-116365.html

 

10231326分に読売新聞からは、岐阜県内で今年度2例目の人身被害だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

22日午前8時半頃、岐阜県揖斐川町坂内川上のダム付近で、車内で休憩していた関西在住の男性(70)がツキノワグマに襲われた。

男性は車の窓から外に出していた右腕を4か所かまれて軽傷を負ったが、命に別条はないという。

県の発表によると、クマによる人身被害は今年度2件目。

男性は、岐阜と福井県境にある夜叉ヶ池の登山口に向かう途中だった。

この日は、揖斐署や町、地元猟友会などが付近をパトロールしたが、襲ったクマは発見できなかった。

県環境企画課によると、クマは冬眠前、脂肪を蓄えるため、餌を求めて人里に出没する傾向がある。

同課は、「県や市町村が発令する出没情報に注意し、入山する際は鈴やラジオを利用して自分の存在を示してほしい」と呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211023-OYT1T50122/

 

(ブログ者コメント)

〇このダム付近だったのかもしれない。


〇同じ揖斐川町では昨年9月、星座観察中の男性が襲われ、軽傷
 を負っていた。

202091700分 中京テレビ;現場と思しき駐車場?の写真付き

岐阜県揖斐川町で15日夜、星座を観察に来た愛知県あま市の男性(51)がクマに襲われ、けがをしました。

揖斐川町役場などによると、15日午後8時40分ごろ、藤橋プラネタリウムの近くの茂みで、カメラを据えようとした男性が突然現れたクマに襲われました。

男性は右頬と右手を爪でひっかかれ、軽傷だということです。

岐阜県によると、今年はドングリが少なく、クマが餌を求めて人里に出没。

県内全域で8月末までに336件のクマの目撃情報があるといい、県では注意を呼びかけています。

https://www.ctv.co.jp/news/articles/svkp1n5og7za23fx.html

 

※以下は藤橋プラネタリウムの周辺写真。

  

 

 

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20211061259分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5日午前9時55分頃、長野県松本市浅間温泉の大音寺山にある遊歩道で、「N保育園」(同市浅間温泉)の4~5歳の園児6人と引率していた40歳代の男性保育士1人の計7人がオオスズメバチに腕や足などを刺された。

7人は痛みなどを訴えて市内の病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。

同市や松本署によると、当時は園児59人と職員5人の計64人で散歩していた。

園児らが遊歩道をふさいでいた倒木をまたいで歩いたところ、倒木の下からオオスズメバチが襲ってきたという。

根元には直径約30センチの巣が見つかり、同日中に業者が駆除した。

市は同園に対して付近への散歩は控えるよう求めた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211006-OYT1T50092/

 

※以下は、1051656分に日テレNEWS24から放映されていた現場映像の一部。(記事本文は転載省略)



 

1061910分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、同じ日に長崎市でも3人がスズメバチに刺された、ハチを見かけたら激しく動いたり大声を出したりしてハチを刺激してはいけないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5日、長崎市で登山中の男女3人がスズメバチに襲われ、消防や警察に救出されました。

もし、ハチに遭遇したり、ハチの巣を見かけりしたら…
どんなことに気をつければいいのでしょうか?

5日午後5時ごろ、長崎市深堀町に駆けつけた消防隊員が手にしていたのは…

KTN記者:
「今、現場に殺虫剤が到着しました。殺虫剤が到着です」

長崎市深堀町で登山をしていた60代から70代の男女3人が、スズメバチに刺されました。

警察と消防によりますと、3人のうち2人は自力で下山しましたが、残る1人の救出活動は、現場に大量のスズメバチが飛んでいたため難航しました。

消防隊員が殺虫剤を撒くなどして、通報から約3時間後の午後6時すぎに救出しました。

3人は命に別状はなく、「近くにハチの巣があった」と話していたということです。

5日は長野県で、散歩中の保育園児6人と職員1人がスズメバチに刺されました。

なぜ今、ハチによる事故が相次いでいるのでしょうか?

30年以上ハチの駆除を行っている下田さんに聞きました。

シモダアメニティーサービス 下田さん:
「今はハチが多くなってしまっている時期。今からは、ハチも食べ物がなくなって、いらだつ時期。巣が大きくて攻撃力がすごく高くなる時期。遠足時に子どもがハチに刺される被害が増える季節に入ってきている」

被害にあわないために最も大切なのは、「ハチの巣に近づかないこと」だといいます。

シモダアメニティーサービス 下田さん:
「まず、自分が歩く道行き先を確認して、例えばオオスズメバチであれば、地中にある巣からハチが出て、入って・・・というのを繰り返す。まっすぐ出てまっすぐ帰るこの一連の動作を繰り返しているのであれば、そこに巣がある確率が高い」

万が一ハチの巣を見つけた場合、そばで激しく動いたり大声を出すとハチを刺激するおそれがあります。

また、山に入るときは肌を露出せず帽子を着用し、身につけるものを明るい色にすることもハチ対策に有効だといいます。

シモダアメニティーサービス 下田さん:
「心に余裕を持って周囲をよく見て行動することで、少しでもハチの被害を減らすことができたらと思う」

https://news.yahoo.co.jp/articles/22aee21617f3b6173f1ea49b2617e1f2280d6c83

 

 

 

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20219271929分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

先週、新潟市中央区のマンションで発生した火災で、社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機の充電中に火が出た可能性があることが分かりました。

純正ではないバッテリーの使用に潜む危険性とは…。

21日、新潟市中央区弁天のマンションの一室から火が出た火災。

火は、駆け付けた消防により、通報から約1時間後に消し止められ、けが人はいませんでしたが、この部屋の一部を焼き、現場周辺は一時、騒然となりました。

詳しい出火原因は調査中ですが、警察や消防などによりますと、出火当時、不在だった部屋の住人は「社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機を充電していた」と話しているということです。

杉本キャスター:
「近年、社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機の充電中に火が出る火災が急増しているということです」

こちらは、製品評価技術基盤機構(NITE)がインターネット通販で流通している社外製のバッテリーを充電していたところ、発火した事故を再現した実験映像です。

NITEによりますと、構造の不備で過充電されたバッテリーが異常に発熱することなどが原因に挙げられます。

リチウムイオンバッテリーを搭載した製品の事故の件数は年々増加していますが、このうち、非純正バッテリーの使用による事故がおととし52件と急激に増加。

さらに、その52件の内訳を見ると、36件を充電式掃除機の事故が占め、最も多くなっています。

NITEは非純正のリチウムイオンバッテリーがインターネット通販で安く販売されていることに伴い、事故が急増していると分析。

そのうえで、「粗悪な製品もあるため、安全性が十分確保されたものか、また販売元が信頼できるメーカーであるかなどを確認し、注意してほしい」と呼びかけています。











https://news.yahoo.co.jp/articles/bd8ba90e4df57db8454720f694c59f2806d0871a

 

 (ブログ者コメント)

以下は火災発生当時の報道。
上記報道にある「不在」とは、部屋にいなかったということではなく、留守ということだった。

922日 新潟テレビ21

21日午後8時すぎ、新潟市中央区弁天にある14階建てのマンションで「炎と煙が出ている」と近所の人から119番通報がありました。

消防車9台が出動し、火は、約1時間後に消し止められました。

火元は2階の一室で49歳の女性が1人で住んでいましたが、出火当時は留守でした。

現場はJR新潟駅から400mほどの繁華街で、周囲は一時、騒然としました。

警察と消防が火事の詳しい原因を調べています。

http://www.uxtv.jp/news-ux/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E9%A7%85%E8%BF%91%E3%81%8F%E3%81%A7%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%81%AB%E7%81%BD/

 ブログ者は純正品しか使っていないが、それでもバッテリーの充電は誰かが家にいる時にだけ行うようにしている。

 

 

 

 

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2021927714分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

福岡県内で2011~20年にマンションの無施錠の部屋に侵入して女性に乱暴するなどの事件をくり返したとして、元不動産会社員の男が福岡県警などに強盗・強制性交、強制わいせつなどの容疑で逮捕、起訴されていたことが捜査関係者への取材でわかった。

被害者は5人で、男は7回起訴されている。

不動産会社での経験から共同玄関のオートロックの暗証番号を予測して入力。

ロック解除後に建物に侵入し、無施錠の女性の部屋に押し入ったという。

逮捕、起訴されたのは、福岡市の無職・原被告(38)。

捜査関係者によると、原被告は昨年1月下旬、県内のマンションに住む20歳代の女性宅に玄関から侵入。

部屋にいた女性に目隠しをするなどしたうえで乱暴し、現金数万円を奪ったなどとして同2月に逮捕された。

マンションの共同玄関はオートロックだったが、非常時や入居希望者の内覧などのために、暗証番号を入力すれば解除できる設定になっていた。

原被告は不動産会社勤務時代に内覧で現場のマンションを訪れたことなどはなかったとみられるが、暗証番号を予測して入力。

ロックが解除されると、無施錠だった女性の部屋に押し入ったという。

同時期に同様の手口の事件が他に2件発生。

原被告の関与が浮上し、11年や19年の事件にも関与した疑いがあることが判明した。

捜査関係者らによると、当時10~30歳代だった女性5人が乱暴されたり、体を触られたりするなどの被害に遭った。

福岡地検は昨年8月までに原被告を計7回起訴している。

被害者は主にマンションの4階以上に住み、玄関は無施錠だったという。

中には、最初の侵入でキャッシュカードを奪われ、その後、再び侵入してきた原被告に脅されてキャッシュカードの暗証番号を伝えた被害者もいた。

原被告の初公判は28日に福岡地裁で開かれ、一部の事件は裁判員裁判で審理される。

 

【「高層階は安心」油断のケースも】

警察庁などによると、2019年に全国の住宅で起きた強制性交と強制わいせつ事件1903件のうち、4割近い718件が中高層階(4階以上)で被害に遭っていた。

福岡県警では「オートロックや中高層階で被害に遭わないだろうと安心し、無施錠にしているケースがある」と分析。

▽在宅、外出時に玄関やベランダ窓の施錠を徹底する
▽オートロックの解除後、一緒に入ってくる人がいないか
 周囲を警戒する
▽エレベーター内では非常ボタンをすぐ押せるところに立つ

などを呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210927-OYT1T50045/

 

 

 

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20219242154分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

23日午後9時半ごろ、札幌市白石区南郷通19丁目北にある15階建てマンションの9階から、4歳の男の子が転落しました。

「男の子は、高さおよそ25メートルの9階からアスファルトの上に転落しました」(記者リポート)

転落したのは9階に住む聡(そう)ちゃん4歳で、転落に気づいた父親が消防に通報し、聡ちゃんは心肺停止の状態で、運ばれた病院で死亡が確認されました。

警察によりますと、当時、両親は別の部屋にいて、聡ちゃんは子ども部屋で遊んでいたとみられています。

「男の子が転落した窓と同じタイプの窓です。床から窓までは私の腰ほどしかなく、柵も私の胸ほどの高さしかありません」(記者リポート)

窓の位置は、床からおよそ80センチの高さにあり、窓には40センチほどの転落防止用の手すりがついていました。

4歳の男の子の平均身長は101.2センチで、警察によりますと、聡ちゃんは平均身長より少し大きく、周りに踏み台になるようなものはなかったということです。

これは、4歳児が柵をよじ登ることができるのか検証した実験の映像です。

自分の身長よりも高い110センチの手すりをつかんで、足をかけながら乗り越えていきます。

厚生労働省の統計によりますと、2014年から5年間に起きた全国の9歳以下の転落死亡事故のうち、3歳と4歳の割合が4割以上を占めています。

子どもの事故の防止に取り組むNPO法人の理事は…
「(3~4歳は)もっと大きい子どもと比べて好奇心は旺盛で、かといって転落するかもしれないという『こわい』『落ちないように気をつけないと』というところまでは到達していないのではないかと思う。子どもの意識の高さや認識にかかわらず、転落しないしくみをきちんと作るのが大事」
(セーフキッズジャパン・大野美喜子理事)

専門家は、子どもの手が届かないところに鍵をつけて窓を開けられないようにするなど、対策を呼びかけています。

 9月24日(金)「今日ドキッ!」午後6時台





https://news.yahoo.co.jp/articles/87ce50bb452958b20532800cb73e654ae95580bf

 

 

 

 

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2021917655分にYAHOOニュース(水難学会会長の寄稿文)から下記趣旨の記事が、解説図や写真付きでネット配信されていた。

19989月の高知豪雨では、冠水道路上のフタのあいたマンホールに吸い込まれ、2人が亡くなりました。

その後、外れにくい構造のフタの設置が進みましたが、それでも、冠水道路を歩かない方がいいのはなぜでしょうか。

 

【溺水トラップ】

1は下水管が埋設されている地面の断面のイメージです。
大雨が降った時の下水管とその周辺がどのようになるのか、イメージしています。

道路冠水時にマンホールのフタが外れると、図の右側のように、歩く人にとっての落とし穴(トラップ)を作る時があります。

水底にあるために、歩く人から目で見て確認することが困難です。

これに落ちて溺水する危険性があるため、これを溺水トラップと呼びます。

大雨が降ると、付近の河川や調整池が増水するばかりでなく、下水管にも降雨が集中して、大量の水が下水管に流れ込みます。

図に示したように、河川などからは水が下水管内に逆流し、下水管を流れ下ってきた雨水がその水にぶつかります。

行き場を失った水は下水管内にたまる一方となります。

下水管がマンホールで密閉されていると、下水管内に残留している空気の圧力が上がっていきます。

マンホールのフタがその圧力に耐えきれなくなると、図の左側のように、マンホールのフタが爆発したかのように吹き飛びます。

フタがあいたマンホールからは、図の中央に示したように、噴水が上がります。

そして、水が抜けることによって、徐々に下水管内の圧力が下がります。

道路の冠水が始まると、水圧が均衡して噴水の高さが低くなり、やがて静かになります。

静かな状態になると、冠水道路を眺めただけでは、どこにマンホールが口をあけているのかわからなくなります。

このような時に不用意に冠水道路を歩くと、マンホールの口から落ちる場合があります。

だからこそ、冠水道路は歩いてはならないのです。

さらに厄介なのが、冠水した道路の水の引き始めです。

2をご覧ください。

この写真には、マンホールのフタが傾き、口が半開きとなっている様子がうつし出されています。

そして、よく見ると、周辺の水が渦を巻きながらマンホールに吸い込まれているように見えます。

当然、水が引く時には、このようなマンホールの口に周辺の水が集中します。

口が完全にあいて渦ができ、そのようなところに人が興味深々に近づいてしまったら、流れに足を取られてしりもちをつき、ウオータースライダーのごとくマンホールに向かって流されます。

これが、フタがあいたマンホールに吸い込まれる怖さです。

高知県中部では、1998924日から25日にかけて秋雨前線が停滞し、記録的な豪雨に見舞われました。

この災害にて、いずれも冠水道路を歩いていてマンホールに吸い込まれたとみられる49歳の女性と男子高校生が溺れました。

 

【外れにくいマンホールのフタ】

わが国では、外れにくいなどの安全対策を盛り込んだマンホールのフタが1990年代に開発されました。

その後も止まることなく、事故防止技術の改良が進められています。

3は最新の安全対策が施されたマンホールフタの一例です。

外れにくくするための工夫ポイントはふたつ。

ひとつ目はフタとマンホールをつなぐ蝶番。
写真ではフタの裏になって見えませんが、口とフタが重なりあっているあたりのフタの裏側にあります。
蝶番があるので、フタがマンホールとしっかりつながるし、フタを水平に回転させて開け閉めすることができます。

ふたつ目はフック。
こちらは右の拡大写真にて見ることができます。
ロック金具付きなので、フタを閉めたら簡単に外れないようにロックがかかります。

ところが、洪水の時にフタが完全に密閉していても困るのです。

なぜかと言うと、洪水の時には図1のように下水管全体に内圧がかかるわけですから、フタがしっかりしまっていて圧力が高くなりすぎると、下水管の様々な設備に損傷を与えかねません。

そこで、この圧力を逃がすために、フタとマンホールの口との間に少し隙間ができるようにしています。

この隙間から圧力をもった水が図4のように噴出し、マンホール内の圧力を逃がします。

「沸騰中の圧力鍋と同じ原理で圧力を逃がす」と考えると理解しやすいと思います。

万が一、下水管内の高い圧力のために蝶番やフックが壊れてフタがあいてしまったとしても、マンホール内への転落防止のための工夫がされています。

3の左の写真のマンホール入口には、金属の棒が格子状に渡してあるのが見えるかと思います。

フタが空きっぱなしになっていても、この格子から下に人が落ちないようにしています。

 

事故防止技術が進んだので、もう安心か?

いえ、そうでないから、「溺水トラップに気を付けよう」というニュースが大雨の度に繰り返されるのです。

3のような安全対策のされたフタは、1990年代から、わが国で設置が始まりました。

ということは、それ以前に設置されていたフタについては、洪水の度にまだ吹き飛ぶ可能性があるのです。

一般社団法人日本グラウンドマンホール工業会によると、現在、全国には下水道だけで約1500万基のマンホールのフタが設置され、そのうち大雨で外れてしまうような「安全対策のされていないフタが少なくとも約300万基ある」と推定されています。

その300万基のフタの安全対策が容易に進まないのが現状です。

同工業会の担当者によると、「マンホールのフタの寿命は車道で15年、その他(歩道等)で30年。

これに対して、全国のマンホールフタの年間の取替数は10万基弱であり、300万基を取り替えるのに30年以上かかる」そうです。

まだまだ、洪水の度にフタのあいてしまうマンホールは残るようです。

そして、「すべてを取り替えていくのに150年以上かかる。これでは、安全対策されたとしても、フタの標準耐用年数を超える製品が続出してしまうことになりかねない」ということで、将来に渡って、なかなか安心できそうにありません。

効率的にフタを交換していくために、「現在の下水道台帳にはマンホールフタの記録が無い事が殆どで、下水道台帳にいつ、どこで、どういった種類のマンホールフタを設置したか、記録するように調査していくことが重要です」と、同工業会の担当者は続けます。

このように、ハード面ばかりでなくソフト面での取り組みが進むことを期待したいものです。

 

【安全対策のされていないマンホールを見分けるには】

実に5個に1個のフタはまだ外れる危険性が大だということ。

しばらくは、冠水時にはフタのあいたマンホールに注意する必要がありそうです。

できれば、災害の発生する前に、自宅周辺に設置されている危なそうなマンホールに目星をつけておきたいものです。

危ないフタかどうかを、おおよそ見分ける方法があります。

その一例が日本グラウンドマンホール工業会のホームページに掲載されています。

その中で、コンクリートのフタについては簡単に見分けられますが、鋳鉄のフタになると少々難しいようです。

同工業会の担当者によれば、「外周部に数ミリの隙間がある古いフタ」の場合には、安全対策がなされていないフタの可能性が高いそうです。

こういったタイプのフタは平受構造といって、マンホールの受枠にふたを載せているだけなので、下水管内の圧力で外れやすくなっています。

【さいごに】

現在、多くの下水道のマンホールのフタには、吹き飛ばないような安全対策がなされています。

そういったフタは、道路冠水の危険を教えてくれることがあります。

5に示した通り、下水管内の圧力が高まれば、空気が漏れ始めてガタガタと音を立てますし、空気が全部抜ければ、水が隙間から吹き出します。

このような異変は、河川から離れている市街地にて洪水となる内水氾濫のサインです。

高いところに早急に避難するためのサインにもなります。

https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210917-00258094

 

(ブログ者コメント)

1998年の高知市事例報道をネットで探してみたが、見つからなかった。

それ以外の大雨時マンホールトラブルについては、本ブログで過去に何件か紹介スミ。

 

 

 

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20219111145分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

注文や契約をしていないのに日用品や魚介類などを送りつけられて代金を請求される事案が埼玉県内で相次いでいる。

ネガティブオプション(送りつけ商法)と呼ばれる手口だが、法改正もあり、消費者庁はこうした荷物は「捨てること」を推奨している。

消費者庁などによると、全国の消費生活センターなどに寄せられた相談は、2019年度の3087件から20年度は6673件に急増。

注文していないマスクが送りつけられたという内容が特に多かったという。

埼玉県内の相談件数も、1619年度は122181件で推移していたが、20年度は244件に。

過去10年の統計では、埼玉県は大阪府、東京都、兵庫県に次いで4番目に相談件数が多いという。

消費者庁の担当者は、「コロナ禍で在宅する場面も増え、電話を受けたり荷物を受け取ったりすることができる機会が増えた。送りつける側も様々な知恵をつけている」。

どう対処すべきなのか。

国民生活センターの担当者は、「身に覚えのない商品は受け取らず、もし受け取ってしまっても支払いには応じないことが大切」と話す。

家族間で送る荷物などは、事前に連絡をしておくことも効果的だという。

また、特定商取引法では、一方的に送りつけられた商品は送付日から14日間たたないと処分できないとされていたが、法改正によって、76日以降は直ちに処分することが可能になった。

「処分」には、商品を食べたり使用したりすることも含むが、健康被害が出る恐れもあるため、消費者庁は捨てることを勧めている。

金銭の支払い義務も生じない。

担当者は、「今までは生ものを送られて処分に困ることもあった。自由に処分ができるようになったことで、対応に関する不安なども少しは解消されるのではないか」と話す。

https://www.asahi.com/articles/ASP9B6VHYP8SUTNB00B.html

 

※以下は、2021721日付で警視庁HPに掲載されている記事。

ネガティブ・オプション(送り付け商法)

特定商取引法が改正されました。

令和376日以降、売買契約に基づかないで一方的に送り付けられた商品は、直ちに処分することができます。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/shoho/okuritsuke.html

 

(ブログ者コメント)

産業安全とは関係ない情報だが、生活安全関連の情報として紹介する。

 

 

 

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20219102124分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9月10日の「コンタクトレンズの日」に合わせ、消費者庁は10日、コンタクトレンズが原因で目に障害が起きる事故が相次いでいるとして注意を呼び掛けた。

7月までの約5年半で242件に上り、うち75件はカラーコンタクトレンズ(カラコン)による事故。

担当者は、「カラコンを含めて、コンタクトレンズは医療機器。購入する際は眼科を受診し、適切に使用してほしい」と話している。

同庁消費者安全課によると、カラコンを装着して目に傷や色素沈着が生じたり、コンタクトレンズ用消毒剤を使った後にレンズを装着して角膜炎を引き起こしたりしたケースがあった。

治療に1カ月以上要した事例は6件あったという。

日本コンタクトレンズ協会が昨年、全国の男女計2200人を対象に実施した調査によると、インターネットでの購入が約4割で最多。

眼科を受診しなかった人も約4割で、「目に不具合を感じていない」「新型コロナウイルス感染が怖い」などの理由が目立った。

https://www.sankei.com/article/20210910-KLMQHP3NGROHTAGOH5LRDOYK5Y/

 

9102047分に読売新聞からは、消費者庁は定期検診を受けることや使用期限を守ることも呼びかけているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

インターネットなどを利用して、眼科を受診せずに購入する人もいるが、コンタクトレンズは医療機器で、正しく使用しなければ眼障害を起こす可能性がある。

消費者庁は、「カラーコンタクトレンズも含めて、購入の際は眼科を受診し、自分に合ったものを処方してもらうことが重要。定期検診を受け、使用期限を守るなど適切に使用すべきだ」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210910-OYT1T50187/

 

910126分にテレビ朝日からは、消費者庁は視力補正用でなくても眼科で処方が必要とも呼びかけているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

消費者庁は、異常を感じたらすぐに使用をやめ、視力補正を目的としないカラーコンタクトでも眼科で自分に合ったレンズの処方が必要だとして、注意を呼び掛けています。

https://archive.is/HEIow#selection-2555.1-2567.78

 

※以下は消費者庁HPの記事。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_054/

 

 

 

 

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2021991850分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9日に北見市のアパートで2人が遺体で見つかった火事。
電子レンジの爆発が火事の原因となった可能性があります。

実は電子レンジの事故、国内で毎年30件ほど起きています。

真っ黒に焼け焦げた部屋。
天井や部屋の壁も焼け落ち、火の勢いを物語っています。

北見市北進町の木造2階建てアパート。
2階の部屋の内部を、ほぼ全焼しました。

居間と寝室からみつかった2人の遺体。
この部屋に住む50代と70代の女性の親子とみられています。

9日午前3時半ごろ、消防にあった1本の通報。
「電子レンジを使っていたら爆発して火事になった」

現場検証でも、警察官が電子レンジを調べる様子が。
中には容器のような物も確認できます。

火を使わない調理家電の代名詞ともいえる電子レンジですが、実は毎年30件前後の事故が起きています。

去年は過去5年間で最も多い36件。
コロナ禍の外出自粛でおうち時間が増えたことが関係しているとみられます。

電子レンジで肉まんを長時間加熱した実験。
水分が少なく、油を多く含む肉まんや天ぷらなどは、目安の時間を超えて加熱しすぎると爆発し、火事になる恐れがあるといいます。

実験ではさらに…突然、火花があがり中から炎が。
レンジ内に残された食品のカスやこびりついた汚れが炭化し、発火する可能性もあります。

警察は、居間にあった電子レンジの爆発が火事につながった可能性があるとみて調べを進めています。







https://news.yahoo.co.jp/articles/6f091fa22c595cdc990a69f897eb4816c8a41c21

 

 

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202183090分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

夏場の車の中はどれほど暑いのか――。

群馬県前橋市の焼き肉店「ホルモンしま田」が、車内の温度上昇だけを利用してローストビーフを作り、危険性を理解してもらう動画を制作した。

動画投稿サイトで配信したところ、1週間で40万回超の視聴があり、反響を呼んでいる。

動画は、車内に生の牛肉の塊を置き、日中の車内温度の上昇だけで肉の中まで熱が通ったローストビーフが作れるかを検証。

前橋市内の予想最高気温が35度となる日に、牛肉を車内に置きっぱなしにした。

開始当初は315度だった牛肉の中の温度が、4時間半ほど放置すると、58度まで上昇。
肉の中まで熱がしっかりと伝わってピンク色になり、肉の表面も褐色に変色した。

福岡県では7月、保育園の送迎バス内に取り残された園児が死亡する痛ましい事件も起きている。

動画を制作した同店の島田さんは、「子どもが車内に取り残され、死亡する事故が繰り返されている。こうした事故が再び起きないよう食肉を扱う店として何ができるかを考え、視覚に訴えかけることを思いついた」と、意図を説明する。

検証でできたローストビーフは、食べ物を粗末にしないよう、残さず食べる様子も撮影。

島田さんは、「熱中症の危険を呼び掛けるため、一定の基準を満たした上で調理しています。動画内でも呼び掛けていますが、真似はしないようにしてください」と話している。

https://mainichi.jp/articles/20210830/k00/00m/040/008000c 

 

(ブログ者コメント)

〇関連情報調査結果、ローストビーフ実験をしたという動画が、送迎バス事故が起きる前にも何件かユーチューブに投稿されていた。

〇4時間半で牛肉の内部温度が58℃になったという件。
単純比較はできないが、人間の場合、深部体温44℃で死に至るケースもあるという。

クーラーで涼むだけでは危険!? 熱中症対策のカギとなる「深部体温」ってなに?
2018719日 木曜 午後9:30 FNN PRIME)

 

    https://www.fnn.jp/articles/-/5917 

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20218175分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

夏休みにキャンプなどに出かけ、そこで危険な生物に出くわすこともあるだろう。

しかし、熊も、毒をもつハチや蛇も、人間にやみくもに襲いかかるわけではない。

遭わないようにするのが原則だが、それでも出遭ってしまったら、どうすればいいのだろうか。

専門家に教えてもらった。

 

◆ハチが大群で攻撃してきた!

「日本における有毒生物による死亡件数の1位はハチ。
 毎年20人ほどが亡くなっています」。

そう語るのは、危険生物対策を専門とする西海太介さん。

「ハチの毒には、仲間を引き寄せるフェロモンが入っているので、巣に近い場所は危険です。
万が一、ハチが集団で攻撃してきたら、刺されないように、追ってこなくなるまで逃げましょう。
距離は、最低でも1020m以上は離れてください」
(西海さん・以下同)

◆ハチが一匹部屋に入ってきた

ハチは明るい方に向かう習性があるので、迷い込んできた場合は部屋を暗くし、窓を開け、明るい外に逃げるように誘導しよう。

◆ハチに刺された!

「ハチの毒は水溶性なので、傷口を絞るようにして流水で5分以上かけて洗い流すのが効果的。
強い痛みは冷やすことで緩和され、通常は12週間ほどで改善します」

水道がなければ、ペットボトルの水を使ってもよい。

刺されたところの局所的な症状は誰にでも起こる毒の症状だが、息苦しい、めまい、刺されたところ以外にじんましんや腫れ、かゆみなどの全身症状が出てきたら、速やかに病院へ。

◆蛇を見つけたら

ハチに続いて死亡事故が多い蛇。

「蛇の攻撃範囲は体長の3分の2程度で、ジャンプもしません。
日本に棲む毒蛇のマムシの体長は4060㎝、ヤマカガシは70120cm、沖縄のハブは12mなので、計算上、1.5m以上離れていればかまれません。

◆毒蛇にかまれたら

毒蛇にかまれると、基本的に入院が必要になる。

「蛇から離れた後、時計や指輪などの身体を締め付けるものを外すこと。
大きく腫れて取れなくなって締めつけられ、組織障害を起こす可能性があるからです。
その後、すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。
毒蛇の種類や体質ですぐには症状が出ないケースもある。
安易な自己判断はせず、一刻も早く病院へ」

◆熊と目が合ったら

6月に北海道・札幌市の住宅街で熊が4人を襲うなど、目撃情報や事件が絶えないが、もし熊に遭遇したら、慌てて逃げるなど俊敏な動きはNG

目をそらさず、後ずさりしながら離れること。

「近づいて来るようであれば、食べ物や荷物を落とすなどして興味をそらし、そのすきに逃げましょう。
その際も、背中を見せずに後ずさりし、視界に入らなくなったら、急いでその場を離れて」

◆海でクラゲに刺されたら

海水浴シーズンになると被害が増えるクラゲ。

触手に毒を発射する小さな針のようなものを持ち、これに触れると刺されてしまう。

「刺されたらすぐに陸に上がり、基本的には海水を患部にかけながらやさしく洗う。
肌に触手の一部が残っている場合、抜こうとして手を刺さないように注意が必要です」

クラゲの毒もアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるので、心配な場合は病院へ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/794280f97388bbcae1a38f5dea0a1e0204704fba

 

 

 

 

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2021719165分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

いつどこで発生するかわからない大地震。

もしも買い物をしている途中に被災してしまったら、どうすればいいのだろうか──。

「街の中でも、特にアーケードのある商店街は、大地震の際、崩落事故が起こる可能性が高いので、危険な場所といえます」と話すのは、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんだ。

これまでも、阪神・淡路大震災では、兵庫県・神戸三宮センター街にて、広範囲でアーケードの天井や造作物が崩壊。

熊本地震でも、震源地から約5km離れた場所にある商店街のアーケードが、一部押し潰されるなどの被害が発生した。

「これは、アーケードの天井や看板などが周囲の建物の耐震性より大幅に低いという構造上の問題があります。全国には老朽化したアーケード街が無数にあり、耐震補強や改修が急務なのですが、それが追いついていないのが現状です」(和田さん・以下同)

そんなアーケードのある商店街を通行中に被災したら、どうすればいいのか?

「緊急地震速報を受信したり、揺れを感じたら、すぐに商店街の脇道の屋根のない場所に逃げましょう」

ただし、揺れが強くてそこまで歩いて行けなかったり、すでに頭上のアーケードの落下、崩壊が始まってしまって脇道まで間に合わないと思ったら、無理な移動は禁物だ。

「その場にしゃがみ込んでしまうと、アーケードが落下した場合、巻き込まれる恐れがあります。移動が難しい場合は、近くの店舗の中に逃げ込んでから、しゃがんで頭をガードしましょう」

 

【平時から商店街内の安全な場所を見つけておく】

とはいえ、古くからある商店街は木造家屋で、耐震性が低いケースが多い。

さらに、商品を積み上げているような店舗や、家具や家電など重量のある商品が並ぶ店は、そこに逃げ込むとかえって危険を伴う可能性もあるので、避けた方がよい。

「非常事態のときに、一瞬で安全な店かどうかを判断するのは難しいので、普段からよく行く店や商店街の周囲を観察して、万が一のときに逃げ込める頑丈な建物やスペースを見つけておきましょう」  

ちなみに、アーケードのない商店街にいるときに被災した場合は、店に入る必要はない。

看板などの落下物に注意しながら、かばんなどで頭を保護しつつ、転倒しないようにその場にしゃがむ。
さらに、移動可能なら、落下物のないより広い場所へと移ろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/08984bbe45926194bb995ee2f4cdc96af52512b4

 

 

 

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2021720710分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

19日午後8時前、別府市石垣東の住民から「ガスのにおいがする」という通報が消防に相次ぎました。

消防や警察、ガス会社の担当者が駆けつけ、検知器を使ってガスの濃度を調べた結果、爆発の危険があるとして、住民およそ40人がおよそ4時間以上にわたって近くの公民館に避難するなど、周囲は一時、騒然としました。

現場はJR別府駅から北におよそ3キロ離れた住宅街で、消防などでは、ガスの濃度から付近のプロパンガスの設備からガスが漏れた可能性が高いとみています。

ガス会社などで、現場付近の住宅のガス設備を緊急点検しましたが、ガスが漏れた場所の特定には至らなかったことから、消防では、住民に対して、ガス設備に異常があった場合はすぐに連絡するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210720/5070010293.html 

 

 

 

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2021717110分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。

今回の「いきもの目線」は毒ヘビの「ニホンマムシ」。
かまれると命を落とすこともある恐ろしいヘビだ。

コロナ禍を背景に、キャンプなどアウトドアブームが続いているが、マムシも山や川など自然豊かな場所に生息しているので注意が必要だ。

群馬県太田市にある「ジャパン・スネークセンター」の協力で360度動画を撮影し、マムシの生態などを紹介する。

マムシは体長5060センチの小型のヘビで、琉球列島を除く日本全土に生息する。
体色や模様に個体差はあるが、背中の銭形模様が特徴。
性格は攻撃的だが、攻撃範囲(約30センチ)に入らなければ、かんでくることはない。
受精卵は母体内にとどまり、成長し幼体となって外に出てくる。
1
度に56匹の子ヘビを産むという。

主任研究員の堺さんによると、今年は7月までに国内の病院から約10件の問い合わせがあったという。

マムシの毒は「出血毒」に分類され、血管の細胞を壊して出血を起こす。
毒の量にもよるが、かまれた部分に強い痛みが生じ、徐々に腫れてきて、1日でパンパンに腫れ上がるという。

進行すると血小板の減少により、全身の出血(皮下出血や消化管出血など)を起こし、悪化すると急性腎不全で死に至ることもある。

ただし、早い段階で血清治療をすれば、重症化のリスクをかなり抑えることができるという。

そんな恐ろしいマムシに囲まれたら――。

同センターの協力で野外採毒場に幅90センチの水槽を用意。
その中に360度カメラを設置して5匹のマムシを入れてもらった。

マムシたちは予想外に動き回り、カメラに向かってきたり、前を通り過ぎたりと、人間が近づくことができない角度からの様子を撮影することができた。

さらに許可を得て、マムシの野外飼育場に潜入。
ヘビ用のフックを使って堺さんにマムシを探してもらうと、壁際の草むらの中でじっとしているマムシを見つけた。
マムシとの距離は1メートルもないが、襲ってくる気配はなかった。
ただ、マムシがいることを知らなければ、足を踏み入れてしまうような状況だった。

同センターは国内唯一のヘビ専門研究機関で、正式名称は一般財団法人「日本蛇族学術研究所」。
ハブやマムシ、ヤマカガシなど約50種、約千匹のヘビを飼育、展示し、ヘビの生態や毒蛇咬症(こうしょう)に関する研究や抗毒素(血清)を作るために毒を採取している。

堺さんによると、毎年、全国で3千人(推計値)以上がマムシにかまれ、死者は数人だが重症例は多いという。

「マムシの牙は細くて短いのでチクッと感じるだけで、虫さされか、とげが刺さったのかと勘違いすることがある」と堺さん。

草むらや落ち葉などに隠れていて見つけにくく、うっかり手を近づけたり、踏んだりしてかまれる場合が多いという。

ヘビにかまれたと思ったら、スマートフォンで撮影するなど、その時の様子を記録に残せば、医療機関での治療がスムーズになるという。

ヘビの存在を確認できない場合でも、何かにかまれて腫れてくればマムシの疑いが大きいという。

79月はキャンプをしたり、ハイキングに出かけたりする人たちが増えるため、マムシにかまれる被害も多くなる。

堺さんは「テントの中にマムシが侵入してきてかまれた例もある。特に、夜のキャンプ場では、短パンやサンダルなどで動き回るのは避けた方がいい」とアドバイスする。

では、マムシなどの毒ヘビにかまれたらどうするか。

堺さんは、応急処置で吸引器があれば多少の毒を吸い出せる可能性もあるが、無ければ、とにかく安静にして救急車を呼ぶか、車を使うなどして、できるだけ早く病院で治療をしたほうがいいと話す。

かつては傷口を切ったり、強く縛って血行を止めたりしたが、患部全体を広く包帯のようなもので軽く巻くことで、毒の吸収を遅らせることも有効だとされているという。

マムシの場合は腫れも広がってくるため、圧迫に注意しながら血流を緩めることも必要で、すぐに病院に行くことができるのであれば、何もしない方がいいという。

https://www.asahi.com/articles/ASP7J43T1P76DIFI015.html

 

(ブログ者コメント)

マムシに咬まれた事例は本ブログでも何件か紹介しているが、「あまり痛みを感じなかった」という事例もあれば「痛みを我慢して・・」という事例もある。

 

 

 

 

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20217151719分にYAHOOニュース(Impress atch)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)は、エアコン使用時の注意点を喚起している。

エアコンのプラグを延長コードに繋いだり、エアコン洗浄スプレーの使い方を誤ったりすると、火災につながりかねない。

 

【電源プラグを延長コードに接続したら異常発熱】

ある事例では、エアコンの電源プラグを延長コードに接続して使用したところ、室内機と周辺が燃える火災が発生した。

延長コードに接続していた部分は宙に浮いた状態で、接続部が緩んで接触不良が起こり、異常発熱したものとしている。

エアコンの電源プラグは、専用のコンセントに差すよう注意している。

エアコンは始動時に一時的に大電流が流れるため、延長コードでは電流に耐えられずに発熱し、発火する危険がある。

 

【エアコン洗浄スプレーを使ったら出火】

エアコン洗浄スプレーを使用したところ、建物が半焼した事例も。

スプレーを使った際に洗浄液が内部の電気部品に付着、ホコリや水分により電気の通り道ができて異常発熱するトラッキングが発生したとみられる。

十分な知識なしに内部洗浄を行なうと、破損や発火のおそれがある。

エアコンの内部洗浄をするときには、正しい知識を持つ業者に依頼するよう勧めている。

また、内部洗浄については、購入した販売店やメーカーのサービス窓口に相談することも推奨している。

また、エアコン洗浄スプレー以外にも、漂白剤も機器破損につながるため、使用しないよう呼びかけている。

漂白剤には腐食性があるため、内部配線が劣化したり、金属部分が腐食してしまったりする。

 

【リコール対象のエアコンを使ったら火災に】

リコール対象の製品を使い続けたことで火災につながったとみられる例もある。

製造事業者はリコールに基づく製品の点検や修理を行なっていたが、使用者がリコールを把握していたのかはわかっていない。

基板の製造不良で、電子部品のはんだ接続部にはんだ割れが発生していたとみられる。

リコール製品による事故を防ぐために、所有しているエアコンがリコール対象かどうかを確認するよう、注意を促している。

対象かどうかは、NITEのホームページでも確認できる。

リコール製品を持っていた場合は、不具合が生じていなくても使用を中止して、エアコンを買った販売店やメーカーに確認や相談をするよう呼びかけている。

 

【エアコン内にゴキブリが入り込み、トラッキングの原因に】

エアコン室内機が焼損し使用者がやけどした事例では、エアコンに入り込んだゴキブリが原因となっていたとみられる。

エアコン内部に複数のゴキブリが入り込み、電気配線の集中している部分にも確認された。

ゴキブリによって基板でトラッキングが起こり、発火したものとみられるという。

製品内に害虫や小動物が入ると、不意に電源が入る、スイッチが効かない、焦げ臭いニオイがするといった異常がみられる。

異常のある場合は、ただちに販売店や製造事業者に点検・修理を頼むよう勧めている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/35e58df73aca5b6e056f3efc5184c5931bd8fbfc

 

 

 

 

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202171460分に読売新聞から、『検索、また検索でもの忘れが悪化…スマホ認知症で学力にも影響』というタイトルで下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

もはや、スマホなしでは生活できないという人も多いだろう。
一方で、過度な長時間使用で暮らしに支障を来すこともある。


【脳がフリーズ?頭を使っているのに】

「相手の名前が出てこない」
「大事な会合に出るのを忘れてしまった」――。

おくむらメモリークリニック(岐阜県岐南町)の「もの忘れ外来」には、こうした症状を訴えて来院する4060代の中高年が増えている。

多くに共通するのが、肌身離さずスマホを持ち歩いて、頻繁に使っていることだ。

同院理事長で脳神経外科医の奥村歩さんは、「脳に過度な負担をかけていることによる一時的な認知機能の低下である脳過労の症状」と指摘。

スマホの使い過ぎが主な原因と考えられることから、「スマホ認知症」と名づけて警鐘を鳴らしている。

奥村さんによると、脳の記憶のメカニズムは3段階に分けられる。

〈1〉情報を見たり聞いたりして脳に入力する
〈2〉入力した情報を整理する
〈3〉整理した情報を取り出して言葉にする。

スマホ認知症などの脳過労は、第1段階で脳が膨大な情報にさらされ、第2段階がフリーズし整理できず情報が取り出せない状態という。

3年前に同外来を訪れた東京都の60代の男性は、スマホを購入し半年ほどで依存状態に。
ネットでニュース検索するのが楽しくて、トイレや風呂、ベッドでもチェックするように。
同時に、頭痛など体調が悪化し、物忘れがひどくなった。

男性は受診後、スマホを見る時間を減らすと、3か月ほどで体調は元にもどった。

奥村さんは、「脳過労は、真面目な性格の人や仕事熱心な人ほどなりやすい。ストレスや家族の悩み、親の介護などが加わるとさらに悪化しやすい」と話す。

浅川クリニック(東京都江東区)院長で精神科医の浅川雅晴さんも、スマホの使い過ぎが脳の「容量オーバー」を引き起こすことがあると指摘する。

「スマホの小さな画面をじっと見つめていると、脳もクタクタに疲れてしまう。1時間スマホを操作したら、遠くを見たり簡単な体操をしたりして脳を休ませてほしい」

 

【海外でも警鐘「スマホ脳」…依存のリスク】

海外でもスマホ依存のリスクが問題になっている。

スウェーデンの精神科医の著書「スマホ脳」(新潮新書)は、記憶力や集中力などにスマホが悪影響を与えていると警鐘を鳴らし、世界的に注目された。

日本語にも翻訳されて、ベストセラーになっている。

子どもの学力に与える影響についても研究が進む。

東北大加齢医学研究所長で脳科学者の川島隆太さんは2010年以降、仙台市教育委員会と協力して調査を行っている。

その結果、子どもが1日に使うスマホの時間が1時間未満では学力の低下が見られないのに対し、1時間以上だと学力が下がっていたという。

さらに川島さんは、5~18歳の子ども約200人の脳の発達をMRI(磁気共鳴画像)による検査で3年間追跡調査した。

すると、ネットの使用時間が長い人は、短い人と比べると、大脳皮質の神経細胞や大脳白質の神経線維の発達が抑制されたり、遅くなったりしていた。

川島さんは、「スマホの長時間使用が脳の発達を阻害して、学力が上がらなくなっている可能性がある」と話す。

「スマホを使うほど、学力が下がります」。

日本医師会と日本小児科医会が16年に作成したポスターには、こんなフレーズが書かれ、大きな反響を呼んだ。

急速なスマホの普及に対し、人への様々な影響についての研究はまだ十分ではなく、解明されていないことも多い。

スマホの利点と心配される面をきちんと理解しながら使用したい。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210624-OYT1T50231/

 

 

 

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202171357分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

ことし2月、鈴鹿市桜島町の交差点にある信号機の鉄製の柱が突然、根元から倒れました。

けが人はいませんでしたが、柱の耐用年数はおよそ50年だったのに設置からの経過年数が23年だったことから、三重県警察本部の科学捜査研究所などが詳しい原因を調べました。

その結果、倒れた信号機の柱の根元の地面から、同じ交差点にある別の信号機の42倍の尿素が検出されたということです。

また、信号機の柱からは、8倍近い尿素が検出されたということです。

このため、現場付近で警察官が定点観測を行ったところ、倒れた信号機の周辺は犬の散歩コースとなっていて、その後、同じ場所に新しく設置された信号機に、犬が何度も尿をかけていることが確認されたということです。

柱の素材や設置方法には問題がなかったということで、警察は、犬の尿に含まれる塩分などが原因となって、腐食が通常よりも早く進んだ可能性が高いとする調査結果をまとめました。

三重県警察本部交通規制課の高橋課長は、「少しの尿であっても、長い年月繰り返しかけられると、公共施設に非常に大きな影響を与えてしまうことがあります。犬の散歩の際は、事前に排せつを済ませるなど工夫してもらえればと思います」と話していました。

 

【犬の飼い主たちは】

信号機の柱が倒れた付近で犬の散歩をさせていた人たちからは、自分の飼い犬にはできるかぎり柱に尿をかけさせないようにしてはいるものの、「すぐにやめさせるのは難しい」とか、「外でだめとなるとどうすればよいのか」といった困惑の声が聞かれました。

このうち、近くに住む40代の女性は、「以前、部屋の中で犬を飼っていたとき、冷蔵庫の端なども尿でさびていたので、信号機の柱が倒れることもあるのかなと思います。外だと、どうしてもふとした瞬間に犬がおしっこをしてしまっていることがありますが、途中でやめさせようとすると犬の機嫌が悪くなるので、なかなかやめられません」と話していました。

また、70代の男性は、「柱が倒れたと聞いて、危ないなと思いました。自分はなるべく草むらを歩かせるなどして柱にかけないようにしてはいますが、外で犬がおしっこするのがだめとなると、どうすればよいのかという気もします」と話していました。

 

【専門家「散歩中ではなく自宅で排せつを」】

犬のしつけに詳しい、東京港区にある「赤坂動物病院」の柴内晶子院長は、「犬が散歩中に外で排せつをしないことで、大きなストレスになったり病気になったりすることはありません。飼い主が尿などの排せつ物の状態を見て犬の健康状態を把握するためにも、犬に社会の一員だと自覚してもらうためにも、散歩中ではなく、自宅で排せつするようしつけることを勧めたいです」としています。

また、「犬によってしつけの難易度や好みに違いがあると思いますが、飼い主がその犬に合うよう、排せつの仕方を教えてあげることが大切です」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210713/k10013135901000.html 

 

(ブログ者コメント)

同種事例は、過去にも何件か本ブログで紹介しているが、今回の情報は科捜研が定量的に調べたという点が目新しいので、紹介する。

 

 

 

 

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2021721910分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。

大阪市西成区で625日、高台に立っていた棟続き住宅24軒が突如崩落した。

残った住宅1軒も崩落の危険性が高いとみられ、大阪市は2日、撤去に向けた作業に着手した。

一歩誤れば大惨事にもなりかねなかった住宅崩落は、なぜ起こったのか。

 

高台に1軒だけ立っている住宅で2日、撤去に向けた作業が始まった。
崩落の危険性があるため、大阪市が所有者の同意を得て実施を決めた。

この日は住宅が高台下ののり面に崩落しないよう、反対の道路側からワイヤを張る作業などがあった。

6日には住宅を引き倒して撤去する方針だ。

この住宅のすぐ北側にあった棟続き住宅24軒が崩落したのは625日午前だった。

「家が崩れそうだ」。
25
日午前715分ごろ、住民が通りがかった大阪府警阿倍野署員に異変を訴えた。

その15分後に12軒がのり面の下に崩落し、午前10時半には隣接の12軒も崩れ落ちた。

初めに崩れた棟の1軒には住人がおり、避難を呼びかけた近隣住民の女性は「危ないところだった」と話した。

登記などによると、崩落した住宅はいずれも1960年代後半に建てられた。
現場は、大阪市中心部を南北に貫く「上町台地」の一角。
住宅の西側は高さ約6メートルの急なのり面になっており、石積みの擁壁が設置されていた。

まず擁壁が崩れ、その後に住宅が崩落したとみられる。

当時、のり面の下では、老人ホームの建設工事が進んでいた。
鉄筋コンクリート6階建てで、来年2月ごろに完成する予定だった。

工事を手がける業者などによると、今春、のり面の擁壁の一部に隙間が見つかったため、5月末~6月中旬に補強工事をした。

ただ、今回崩落した住宅直下の擁壁には当時、異状は見られず、補強もしなかったという。

建設工事がどれだけ崩落に影響したかもわかっていない。

地盤工学が専門の河井克之・近畿大教授は崩落後に現場を視察した。

河井さんは、現場の擁壁の固め方を問題視した。

通常、石積みの擁壁は強度を高めるために石と石の間をモルタルで固めるなどするが、現場は石同士をかみ合わせて積んであるだけに見えた。
「石が固められていなければ、元から危険な状態だったといえる」

擁壁の隙間からは草が生い茂っていた点にも着目した。
擁壁の裏側の地下水を抜く穴が目詰まりし、水分を含んで重くなった土が擁壁に負担をかけていたことも考えられるという。

斜面が多い日本では、こうした擁壁は珍しくないが、土地所有者が個人の場合は、強度などの確認は原則的には自分でやるほかない。

河井さんは「経年変化に気づかなかった可能性がある」としたうえで、「今回が異例だったわけではなく、全国で起こりうる事例ととらえるべきだ」と警鐘を鳴らす。

斜面災害に詳しい京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)は現場について「本来なら法規制の対象となるべき場所だった」とする。

崖崩れの危険がある地域では、宅地造成等規制法などに基づき、自治体が周辺の工事に規制をかけることができる。

ただ、大阪市内には今回の現場を含め、規制対象の区域はなかった。

崖がある地域で建築に制限を課す「がけ条例」を制定している自治体も増えている。

東京都は高さ2メートルを超す崖周辺で工事をする場合は、新しい擁壁を設けたり、既存の擁壁の安全確認を義務づけたりしている。

千葉県や神戸市、福岡市などでも制定されているが、大阪府、大阪市にはこうした条例はない。

釜井さんは、「崖崩れ対策の法整備は進んできたが、自治体の裁量が大きく、自治体間で『格差』が生まれている。教訓を生かしていくべきだ」と話した。

https://www.asahi.com/articles/ASP7266NCP72PTIL01H.html 

 

761616分に朝日新聞からは、辛うじて残っていた1軒が撤去されたなど、下記趣旨の記事が撤去時の写真付きでネット配信されていた。

市は6日、崩落の危険が高まっていた高台上の住宅1軒を撤去した。

安全確保のため、近くの公園や道路を立ち入り禁止にし、周辺住民に避難を求めたうえで、午後3時ごろ、重機とワイヤを使って住宅をのり面下に引き倒した。

引き倒し作業は午後2時ごろ始まった。
市は住民の避難場所として、近くの私立中学・高校を用意した。
市は報道陣にも、カメラを置いて遠くまで離れるよう求めた。

作業開始から1時間ほど経ったころ、「ズン」という低い地響きが響いた。
住宅はのり面下に逆さまになるような形で倒れた。
土ぼこりを抑えるため、現場では放水がしばらく続いた。

現場の高台には、もともと35軒の住宅があったが、625日午前、24軒が相次いで崩落した。

市は、残る1軒も崩落の危険が高いとみて、道路法で定められた周辺市道の安全確保を根拠に、所有者の同意を得て、今月2日から工事に着手した。

費用は市がいったん負担するが、崩落の原因が判明した場合は原因者に請求するとしている。

https://digital.asahi.com/articles/ASP7656QJP76PTIL008.html?pn=6 

 

※崩落発生当時の報道は下記参照。

2021625125分 朝日新聞)

25日午前7時半過ぎ、大阪市西成区天下茶屋東2丁目の民家の壁が崩れていると、近くの工事関係者から119番通報があった。

消防隊員が駆け付けると、斜面の上に立つ民家12軒が崩落しており、午前10時半過ぎには隣り合う民家12軒も崩落した。
けが人はいなかった。

斜面の下では老人ホームの建設工事が行われていたといい、大阪府警は工事関係者に事情を聴くなど、崩落した原因を調べている。

阿倍野署によると、同日午前715分ごろ、巡回中の同署員が、近隣住民から「道路に水が出ているからなんとかしてほしい」と相談を受けた。

その後、工事関係者の男性からも「家が崩れそうだ」と相談があったため、近隣住民に避難を呼びかけた。

民家はみるみる傾いていき、裏手の斜面の下に崩落したという。

市消防局によると、4軒のうち2軒は空き家。
残る2軒に計3人が住んでいたという。

近くに住む40代女性によると、崩落した民家の住人は周囲に「最近、家がギシギシ鳴る」と話していたといい、「こんなことが起こるなんて……」と驚いていた。

現場は南海電鉄天下茶屋駅の北東約800メートルの、住宅や保育所が立ち並ぶ地域。

https://www.asahi.com/articles/ASP6T3W40P6TPTIL00B.html

 

 

 

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20216291146分にYAHOOニュース(ワールドジェットスポーツマガジン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

【海よりも川の方が水難事故が多く起きています】

これからのシーズン、海や川での水難事故のニュースが増えてきます。

警察庁によりますと、2019年の水難事故発生件数は1298件で、死者・行方不明者は695人。
うち、中学生以下の子どもは30人でした。

河川や湖沼池で亡くなった子どもは17人と、海よりも多くなっています。

2003年~2019年の警察庁の統計では、場所別の子どもの死者・行方不明者の約6割が河川や湖沼池などで亡くなっています。

内訳は、河川が47.3%、湖沼池が13.5%で、海は23.1% となっています。
海よりも、川で遊んでいて溺れる子どものほうが多いことに驚かされます。

このような水難事故を防ぐ最も有効的な手段は「ライフジャケット」の着用です。

水難事故が多発している主な河川・湖のトップ3は、1位・琵琶湖、2位・長良川、3位・多摩川で、以下、相模川、木曽川と続きます。

これは、大都市圏あるいは中核都市からのアクセスが良く、川遊びや釣りなどのレジャーの場としてよく利用されている場所です。

事故の多発するポイントというのがあり、例えば、

「河原から急に深くなる。深い川底に引き込まれる」
「水泳のオリンピック選手並みの泳力がないと、流れに
  逆らって泳げない」

など、特殊な地形の場所となっています。

子どもが水難事故に遭うパターンの多くは、幼児や小学生の場合、

「ひとりで遊んでいて川に転落する」
「川遊びで深みにはまっておぼれた」
「落としたボールなどを拾おうとしておぼれた」
「おぼれた弟や妹を助けようとして、二次災害を併発」

することです。

中学生になると、

「急な増水で中州などに取り残される」
「増水時に川遊びをしておぼれる」
「比較的大きな川を泳いだり歩いたりして対岸に渡ろうと
  しておぼれる」
「河口で海に流される」

といった事故が増える傾向にあります。

 

【水難事故の13は、大人が同行しているときです】

大人がいても事故の割合が高く、水難事故の約13は、大人と一緒のグループです。

事故直後に、同行者やその場に居合わせた人によって救助行動がとられたのは、全体の4割程度。

水難事故の半数以上は、

「おぼれているのに気が付かなかった」
「気が付いたが、救助行動ができなかった」

といいます。

子どもは動きが激しいため、片時も目を離さないのは難しいものです。

 

【真水の場合、体の2%しか浮きません。深みにはまったら、頭のてっぺんしか見えません】

致命的な外傷や低体温症を除き、水難事故の最も大きな要因が「溺死」です。

真水に対して、体の約2%しか浮きません。
頭のてっぺんが浮くだけで、呼吸はできないのです。

そこで、ライフジャケットの着用が有効になってきます。

川で遊ぶ場合、人間の持つ浮力だけでは限界があります。
ライフジャケットを正しく着用することで、常に、頭を水から出すことができます。
呼吸ができれば、助けも呼べますし、落ち着いて行動できます。

 

【水の近くにいるときは、陸上にいるときもライフジャケットを常時着用しましょう】

水面近く35mの範囲にいるときは、ライフジャケットを着用することで、落水などによる危険度を大きく下げることができます。

川の中は、陸上からは見えにくいものです。

今いる場所が浅くても、一歩先には深みがあるかもしれません。

 

【川や湖で遊ぶときの最低限の装備は、「ライフジャケット」「かかとがしっかり固定できるシューズ」「ラッシュガードのような乾きやすい衣類」です】

水遊びの装備として、持って行きたいのが「ライフジャケット」、「マリンシューズ」、「ラッシュガード」です。

マリンシューズは運動靴でもスポーツサンダルでもいいですが、かかとがしっかり固定され、脱げないものがベストです。

濡れてもすぐに乾き、体温を奪われないラッシュガードも必須です。
ラッシュガードは紫外線もカットしてくれるので、日焼け防止にも役立ちます。

「流れがある」、「深みがある」、「増水する恐れがある」ところに行く場合は、他の人が着ていなくても、陸上にいるときはライフジャケットを着るようにしましょう。

子どもの安全を最大限守るために、水遊びにライフジャケットは必須です。

これからの季節、水辺に行く機会が増えると思いますので、十分注意してください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca3538fa5c315e3499d69a955c5eded94b594359

 

 

 

 

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2021625170分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

身近な事故の原因を調べる消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は25日、自動ドアの事故について報告書を公表した。

事故の分析から、ドアを開閉させる人感センサーの感知範囲の設定が狭すぎることや、センサーの故障や劣化が原因になるケースが多いと判明。

子どもがドアと戸袋のすき間に指をひき込まれる事故も多発しており、センサーの定期点検や、ドアの製品設計の見直しを提言した。

消費者事故調は、2018年に、前の人に続いて店に入ろうとした80代の女性が、閉まり始めたドアにぶつかって脚を骨折した事故を受けて調査に着手。

全国自動ドア協会が15年度から18年度に把握した事故は516件に上り、内訳は「ぶつかる」265件、「ひき込まれる」74件、「挟まれる」57件だった。

自動ドアは、一般的に、上部につけられた赤外線センサーで人を感知してドアを開閉させる。

ぶつかった事故を分析すると、機械に原因があった87件のうち、6割はセンサーが感知する範囲が狭すぎたり、故障や劣化で正常に作動しなかったりしていた。

日本産業規格(JIS)や同協会のガイドラインでは、センサーが反応する範囲に推奨値が示されているものの、通行する人の多さや通路の広さなど、建物の所有者の都合で、より狭い範囲に設定できる。

タッチスイッチ型の自動ドアの場合は、後続の通行者が挟まれないようにセンサーとの併用が推奨されているが、法的な義務はなく、建物の所有者に判断が委ねられているのが実態だという。

センサーの点検については、多くの場合、故障した時に限られ、自動ドアの設置には設計、施工など多くの業者が関わるが、自動ドアの安全に関わる情報は、業者間で共有されていないケースが多かった。

ひきこまれる事故74件では、9歳以下の事故が82%を占めた。

JIS規格では、ドアと戸袋、壁の隙間は8ミリ以下に設計するよう定められているが、事故調は、子どもの指の厚さは10歳以上でやっと8ミリを超えると指摘し、幼い子どもが指をひき込まれないように、製品規格の見直しが必要と結論付けた。

事故調は、事故の再発防止のため、センサーが反応する範囲の点検と周知を求める必要があると提言。

経済産業省に対し、製造業者や保全業者、業界団体に対策の実施を促すよう求めた。
国交省に対しても、建築・設計業者に設計段階から、センサーが感知する範囲の確保などを検討するよう促した。

https://www.asahi.com/articles/ASP6T54WRP6RUTIL06B.html 

 

6251827分に産経新聞からは、516件は引き戸式ドアの事故で、開閉のタイミングが通行者の予想と違うことが事故につながると指摘されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

自動ドアに引き込まれたり、ぶつかったりする事故が子供や高齢者に相次いでいるとして、消費者安全調査委員会(消費者事故調)は25日、防止策をまとめた報告書を公表した。

駆け込んだり斜めから入ったりしないよう呼び掛けた。

事故調によると、平成27~30年度までの4年間で、一般的な引き戸式の自動ドアの事故は516件。
うち、骨折が17件、裂傷が81件あった。
死亡事故はなかった。

年齢別に事故類型を分析したところ、「引き込まれる」事故は9歳以下が61件と最多で、手を引き込まれるケースが多い。

「ぶつかる」事故は高齢者に多く、戸先にぶつかって転倒し骨折した事故は、60代以上で11件あった。

報告書は、センサーが人を感知して作動するため、開閉のタイミングが通行者の予想と違うと事故につながると指摘している。

https://www.sankei.com/article/20210625-6T6UR57I75NQDEHDJ4WYOZZEPM/

 

※以下は消費者事故調の報告書(概要版)。

消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書 【概要】 —自動ドアによる事故—
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_017/assets/csic_cms101_210625_01.pdf 

 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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