







2021年11月26日16時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県日立市の職員が草刈り機で除草作業中、跳ねた小石が走行中などの自動車に当たって損傷させる事故が立て続けに3件起きていたことが、市への取材でわかった。
人的被害はなかったが、市の損害賠償額は3件で84万8382円に達している。
3件の事故は、9月7日から10月18日までの約1か月の間に起きた。
いずれも、市道わきや公共施設敷地で除草作業をしていたところ、草刈り機が地面の小石を跳ね上げ、駐車や走行していた車にぶつかり、ガラスや車体を損傷した。
9月7日の事故では、中学校敷地で用務員が草刈り中、飛び散った小石が30~40メートル離れた中里交流センターに駐車していたタクシーのガラスを破り、市はレンタカー代を含め約62万円を支払うことになった。
走行中の車のフロントガラスを突き破った事故もあった。
草刈り作業の際に縦横約1メートルの防護柵を設置していたケースもあったが、小石は柵を超えて飛び散ったとみられる。
市によると、数年前までは年1回程度、同様の事故が起きていたが、短期間で3件が続発したのは想定外だという。
市は、防護柵を拡張するなど再発防止に取り組むことにしている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211126-OYT1T50082/
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、同じ茨城県つくば市での石はね事例も見つ
かった。
(2021年5月18日 NEWSつくば)
つくば市は17日、市有地の同市小田、国指定史跡小田城跡で、市の委託業者が草刈り機3台で草刈り作業中、小石が跳ね、近くの民家の窓ガラスを破損する事故が発生したと発表した。
同市では12日にも、同市平沢、平沢官衙(かんが)遺跡歴史ひろばで、業者が芝刈り機で作業中、小石が跳ね、散策していた女性が頭部にけがを負う事故が発生したばかり。
五十嵐立青市長が安全対策を徹底すると表明した矢先だった。
市文化財課によると、小田城跡で、15日午前8時から午後5時まで、委託業者の作業員5人がハンドガイド式草刈り機1台と肩掛け式草刈り機2台を使用して草刈りをした際、小石が跳ね、民家1階の窓ガラスに当たった。
ガラスは表面が破損し、直径2センチくらいくぼんだ状態になった。
5人の作業員のうち3人が機械で草刈りをし、1人が周囲を監視、1人が刈った草を集める作業をしたが、石跳ね事故を防止する衝立(ついたて)やフェンスなどは使用していなかった。
小田城跡で作業をした業者は、平沢官衙遺跡とは別の業者だという。
17日、民家の住民から連絡があり分かった。
同日、業者が現地確認し、住民に謝罪、破損した窓ガラスを補償することを伝えた。
五十嵐市長は、「先日の事故を受け、全委託事業者に注意喚起及び飛び石防止等の安全対策を徹底していたところ、再びこのような事故が発生したことを深くお詫びします。再度このような事故を起こすことのないよう指導を徹底し再発防止に努めます」とするコメントを発表した。
石跳ね事故が相次いで発生したことを受けて、市は、草刈り作業の仕様書を全庁的に見直したいとしている。
https://newstsukuba.jp/31880/18/05/
〇本ブログでは草刈り機による事故事例を多数紹介してきたが、そのほとんどは人身事故。
石はねによる器物破損事例は以下の1件のみで、飛距離は5~15mだった。
『[昔の事例の顛末] 2013年10月17日 岩手県奥州市で市の職員がマラソン大会臨時駐車場除草中、草刈機がはね飛ばした小石が隣接駐車場の車に当たり、市は約220万円を賠償』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3448/
それが、今回の事例では30~40m飛んだということで、そんなにも飛ぶのかと、少し驚いた。
2021年11月20日12時0分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がイラスト付きでネット配信されていた。
昨年7月、当時2歳8カ月の男児が縦型の自動洗濯機の底から手を差し入れて洗濯槽の回転部で指を切断する大けがを負っていたことが分かった。
日本小児科学会が発表した。
この洗濯機は、四隅だけが高くなった「防水パン」と呼ばれる洗濯機の受け皿の上に設置されており、防水パンの底との間に空間が生じていたという。
小児科の医師から寄せられた情報に基づく同会の「傷害速報」によると、事故が起きたのは2013年に製造された洗濯機で、四隅の高さが約6センチの防水パンの上に設置されていた。
洗濯機の脚が長さ約1センチあり、防水パンの底と洗濯機には約7センチの空間があったという。
男児はこの空間から手を入れたとみられ、左手薬指に大けがをした。
国内の大手家電メーカーなどでつくる日本電機工業会によると、一般的な縦型の洗濯機は、底部に洗濯槽を回転させるための装置や冷却ファンが集まっており、覆いがない状態になっている。
洗濯槽が斜めに設置されているドラム型は、回転部には触れられない構造だという。
防水パンは近年、配管を通したり点検をしやすくしたりするため、かさ上げタイプの流通が増えているという。
電気用品安全法で、洗濯機については底に手が入らないよう、規格が定められているが、洗濯機の設置場所に関する規定はない。
担当者は、「取り扱い説明書には以前から、運転中に底の部分に手足を入れないよう記載してきたが、今年度からは本体にイラストなどで注意を呼びかける表示をする対応をとっている」と話す。
一方で、子どもの事故に詳しいNPO法人「Safe Kids Japan」の理事長で小児科の医師、山中龍宏さんは、「底部分にカバーをつけるなどして、子どもが内部に触れないような構造に変えることが望ましい」と指摘する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/108f72266266f5ea7bd0a2f63527422433575c0a
2021年11月17日11時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
炊飯器や電気ポット、スチーム式の加湿器といった、蒸気を出す家電で乳幼児がやけどをする事故が相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。
中には、皮膚移植が必要なほど重度のやけどを負う事故も起きている。
同センターによると、家電から出る蒸気で0~3歳児がやけどをした事例は、今年6月までの約5年間で少なくとも57件寄せられている。
「1歳2カ月の男児が電気炊飯器の蒸気口に両手を置き、手指にやけどを負って24日間入院した」、「1歳の男児がスチーム式加湿器に触れて手にやけどをし、皮膚移植の手術をした」など。
うち39件で、医療機関での治療が必要だった。
センターの調査では、炊飯器や電気ポットの蒸気口の温度は約100度で、10センチほど上の箇所でも約80度だった。
ヒーターで水を加熱し蒸気を出すスチーム式加湿器では、蒸気口の温度は72度だった。
【事故のリスク、減らすためには】
事故を防ぐため、蒸気の温度や量を低減する機能がある家電もある。
こうした機種では、蒸気口の温度は約30~40度だった。
センターの担当者は、「やけどの事故は対策機能がない機種で起こる場合が多い」とみる。
センターが0~5歳の子どもがいる保護者5千人を対象に実施したアンケートでは、約1割の保護者が「乳幼児がやけどをした/しそうになった」と回答。
約4割が、家電から出る蒸気による乳幼児のやけどを想定していなかった。
事故を防ぐためには、家電を高い位置に置いたり、子どもが家電のある場所に近づかないよう柵を設置したりすることが大切だ。
アンケートで家電の設置場所を聞いたところ、床から90センチ以上高い場所に設置した家庭で乳幼児のやけどが起こりにくい傾向があった。
ただ、乳幼児が電源コードを引っ張って家電を落下させてやけどを負う事故も起きているため、注意が必要だという。
センターによると、乳幼児は、高温の蒸気に触れた際の反射動作が大人に比べて遅いため、やけどが重症化しやすいという。
「子どもが蒸気口に手を置いたまま泣いていた」という事例もあった。
担当者は、「高温の蒸気によって重篤なやけどを負うことがあるということを認識してもらい、家電を購入する際には『蒸気レス』や『蒸気カット』など、対策機能を示したものを検討してほしい」と呼びかける。
https://www.asahi.com/articles/ASPCJ4QNXP9ZUTFL004.html
2021年11月17日14時52分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市安富町三森の山中で16日午前11時ごろ、市内の男性(68)がわなにかかっていたイノシシに襲われた。
県警によると、尻から腰のあたりをかまれたとみられ、襲われた直後は受け答えができたが、その後、意識不明になった。
男性は猟友会のベテラン会員で、駆除にあたっていたという。
姫路署によると、男性は同日午前6時ごろ、くくりわなにかかったイノシシの駆除を猟友会に頼まれて現場に向かった。
その後、男性から「イノシシにかまれた」と、別の猟友会員に電話があった。
男性は自分で車を運転し、病院を受診したが、症状が悪化したという。
イノシシは体重50~60キロくらい。
わなには姿はなく、逃げたとみられる。
https://www.asahi.com/articles/ASPCK4VDSPCKPIHB00Q.html
11月17日16時53分にNHK兵庫からは、駆けこんだ病院から別の医療機関に運ばれ手術を受けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日、姫路市の山の中で68歳の男性がイノシシに尻や腰などをかまれて意識不明の重体になっています。
警察によりますと、意識不明の重体になっているのは姫路市に住む68歳の男性です。
男性は地元の猟友会のメンバーで、16日朝、わなにかかったイノシシを見るため、姫路市安富町三森の山を1人で訪れたところ、襲われたということです。
自力で山を下り、車を運転して治療してほしいと病院に駆け込みましたが、腰や尻をかまれて大けがをしていたため、別の医療機関に運ばれ、手術を受けました。
男性は話ができたということですが、17日朝になって意識がなくなり、手当を受けているということです。
警察は、秋から冬にかけての狩猟期間は山でハンターが銃を使ったり、わなをしかけたりしているのでむやみに立ち入らず、山に入るときも十分に注意してほしいと呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20211117/2020016062.html
2021年11月12日17時3分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前、北海道東部の厚岸(あっけし)町片無去(かたむさり)の牧草地で作業中の男性が、シカよけネットに引っかかって身動きがとれなくなっていたエゾシカに角で腕を突き刺され、大けがをした。
厚岸消防署や町役場の担当者は、「シカの角が人にささったのは聞いたことがない」と驚いている。
道警厚岸署によると、「事件」が起きたのは午前10時ごろ。
牧草地に堆肥(たいひ)をまく作業をしていた吉村さん(67)が、風で飛ばされた帽子を拾おうとして、シカよけネットに近づいた。
そこに角がネットに絡まったエゾシカがおり、何らかの原因で吉村さんは腕を角で突き刺された。
吉村さんは左前腕を角が貫通し、右脇にもけがをした。
ドクターヘリで病院に運ばれたが、会話はできていたという。
厚岸町環境林務課によると、エゾシカは4歳くらいのオスで、80キロほどの大きさだった。
https://www.asahi.com/articles/ASPCD5J28PCDIIPE00Y.html
11月12日19時18分にNHK北海道からは、この時期、鹿は繁殖期で攻撃的になっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ、厚岸町片無去の牧草地で、侵入防止用のネットに絡まり身動きがとれなくなっていたオスのシカに、農作業中の60代の男性が近づいたところ、突然、角で突かれました。
男性は角が左腕を貫通する大けがをしたほか、脇腹も痛めてドクターヘリで釧路市内の病院に運ばれましたが、警察によりますと、命に別状はないということです。
シカはその後、町からの要請で駆除されました。
動物の生態に詳しい関係者によりますと、この時期、シカは繁殖期のため、ふだんよりも攻撃的になっているということです。
野生のシカを見つけても、決して近づかないようにしてください。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211112/7000040168.html
2021年11月5日14時20分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもがマンションのベランダなどから転落して死亡する事故が相次いでいることから、専門家のグループが、効果的な対策を検討するための実証実験を行いました。
実験は4日、京都府長岡京市の保育園で、研究者や医師などで作る専門家のグループが行いました。
ベランダの柵を模した装置に器具を取り付けて、120センチから140センチまで高さを変え、3歳から6歳までの50人余りの園児が柵を乗り越えられるかを、年齢別に調べました。
その結果、なかには、自分の身長より高い140センチの高さでも、素足を柵に貼り付けるようにして5秒ほどで登ってしまう子どももいました。
マンションなどのベランダの柵の高さは、転落防止のために110センチ以上にする基準がありますが、子どもが乗り越えるケースがあとを絶たず、先月には、大阪・北区の高層マンションで、4歳の女の子がベランダから転落して亡くなったと見られる事故も起きています。
グループでは、今後も実験を続け、転落防止につながる柵の形状や効果的な器具による対策を検討して公表することにしています。
グループのメンバーで子どもの事故防止に取り組むNPO法人の北村光司理事は、「子どもが登ろうとしても、柵を乗り越えられない環境づくりが重要です。どういう条件なら安全かを具体的に検討して、メーカーなどとも共有したい」と話しています。
【子どもの建物からの転落事故】
国の人口動態調査によりますと、14歳以下の子どもがマンションのベランダなど建物から転落して死亡した事故は、去年は7件で、前の年から5件減りましたが、毎年、発生していて、過去10年間で124件に上っています。
このうち、2018年までの5年間の死亡事故37件について、消費者庁が詳しく分析したところ、年齢別では3歳が最も多く、1歳から4歳で全体の6割余りを占めていたということです。
また、事故の発生場所では、
▼ベランダからの転落が全体のおよそ4割にあたる15件
▼窓からの転落が7件
▼屋上からの転落が2件
だったということです。
医療機関から収集した事故事例では、5歳の子どもが家族を見送るためにベランダの手すりにつかまっていたところ前のめりになって転落したケースや、高さ90センチの柵がある2階のベランダから4歳の子どもが転落したとみられるケースがあったということです。
子どもの転落事故は、ことしに入ってからも相次いでいて、9月に札幌市のマンションで、子ども部屋の窓から誤って転落したとみられる4歳の男の子が亡くなった事故や、先月、大阪・北区の高層マンションで、ベランダから転落したとみられる4歳の女の子が亡くなった事故が起きています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20211105/2010012589.html
2021年11月6日11時24分にYAHOOニュース(FLASH)から下記趣旨の記事が、転落直前の自撮り写真?付きでネット配信されていた。
映え写真が並ぶインスタグラムの最後の投稿は、死を告げるものだった。
元モデルだった美しきインスタグラマーは、絶景を背景に崖の上から自撮りした直後、足を滑らせ転落死してしまった。
ベルギーに暮らすゾーイ・スノークスさん(33)は旅行が大好きで、澄んだ海や広大な大地を背景に自らが写りこんだ写真をインスタグラムにたびたび投稿していた。
11月2日、この日も夫と2匹の愛犬とともに、絶景スポットを求めてベルギー南部を訪れていた。
朝早くから身支度をすませると、お目当ての崖に向かったという。
到着すると、スノークスさんはスマホを持ちながら崖の淵まで歩みを進めた。
このとき夫に対して、犬をしっかり見張るよう促した。
言われるがまま、夫が犬に目を配り、再び視線を崖に戻すと、そこにスノークスさんの姿はなかった。
夫は、メディアの取材に対し、「水飛沫が舞いあがり、写真を撮るにはうってつけの場所だった。でも、ほんの5秒たらずで消えてしまった。なんの音も叫び声も聞こえなかった」と振り返っている。
必死にスノークスさんの名前を叫びつづけるも、返答はない。
崖の下には、大きな川が流れているだけだった。
夫はすぐさま救急隊に通報したが、その場所はフランス語が主流の地域。
フランス語が不得手な夫は、うまく意思疎通できない。
やむなく近くのホテルに助けを求めると、救急隊や警察、スキューバダイバーが現場にやってきた。
その後、スノークスさんの遺体が発見されたという。
回収されたスマホを見ると、そこには事故直前に撮影された自撮り写真がしっかりと残っていた。
「妻は崖から真っ直ぐ前を見ていたよ。遺体が見つかった川も写っている」とその悲しみを語っている。
事故翌日、スノークスさんのインスタグラムには、その死を知らせる画像が投稿され、多くの反応が集まった。
ニュースサイトのコメント欄にも、
《ソーシャルメディアは、時として人を死にいたらしめる》
《本人にも、残された家族にとってもつらい最期だっただろう。安らかに》
《恐ろしい話だよ。いいねの代償は大きいものだ》
などのコメントが並んだ。
絶景を求めすぎたインスタグラマーに襲いかかった、あまりにも突然の悲劇だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a187ce03d2f824a430cbbc8edcdf6c73e86323f
(ブログ者コメント)
1週間ほど前、自撮り中に転落するなどして死亡した人は報道などされただけで世界中で379人、という情報を紹介したばかり。
これまで、こういった情報はさほど目に留まらなかったのに・・・。
これも「意味ある偶然の一致」か?
2021年10月29日7時30分にYAHOOニュース(COURRiER JAPON)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高所からの転落、交通事故、溺死……。
2008年以降、セルフィー(自撮り)撮影中に死亡した人は少なくとも379人にのぼると、スペインの研究チームが明らかにした。
絶景とともに自らを写真に収めようと、スマホを片手に腕を伸ばし、無理な体勢を取り、バランスを崩し……。
国際医学誌『ジャーナル・オブ・トラベル・メディシン』に掲載予定の論文によると、明らかになっているだけで379人が、2008年1月から2021年7月までに自撮りが原因で死亡しているという。
この調査は、旅行医学に関するプロジェクトを率いるスペインの「iO財団」によって行われた。
その調査結果によると、自撮りによって引き起こされたもっとも多い死因は「転落死」で、379件中216件を占める。
その他の主要な死因は、電車や車による「交通事故」、「溺死」、「銃器関連」、「感電死」。
さらには、「野生動物に襲われた」という事故も17件発生している。
加えて、死亡した人の3人に1人は旅行中の観光客であったことも明らかになった。
国別の事故発生件数の1位はインドで、2008年以降、100人が死亡している。
2位はアメリカ(39人)、そして3位ロシア(33人)と続く。
インドでの発生件数の多さについて、「多くの人が電車の窓やドアから体を出して自撮りをしている」ことが原因としてあげられると、仏紙「フィガロ」は論文の共著者の一人であるクリスティーナ・フエサスの言葉を引用して伝える。
フエサスは、また、若い人ほどリスクにさらされていることも指摘する。
死亡者の平均年齢は24.4歳であり、全体のうち41%が19歳以下、37%が20代の若者だったという。
iO財団のウェブサイトには、「世界のもっとも危険な自撮りスポット」も10ヵ所が掲載されている。
そのなかには、カナダとアメリカの国境に位置するナイアガラの滝や、ロシアのウラル山脈、インドのタージマハルなどが含まれる。
今回の調査は、2008年以降に報道や公式発表があった事故を集計しており、メディアが取り上げなかった死亡事例は除外されている。
そのため、実際にはさらに多くの人が自撮りにより亡くなっている可能性もある。
調査に参加した研究者らは、「自撮りによる死亡事故の多くは、旅行中の観光客が不慣れな土地で危険を冒した結果だ。旅行医学に関わる者は、旅行者に対し、責任ある自撮りについて日常的に注意を促すべきである」と訴える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a5c86a63e28871113cb7aa611b97998c07068ca
2021年10月22日20時21分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県は22日、揖斐郡揖斐川町坂内川上で関西在住の男性(70)がツキノワグマにかまれる被害に遭ったと発表した。
男性は軽傷を負ったという。
クマが冬眠する12月上旬にかけて出没が増加する傾向にあり、襲われる危険性が高まるとして、県は注意情報を発令した。
県などによると、男性は同日午前8時半ごろ、単独で夜叉ケ池登山に向かう途中、道に車を止め、窓を開けて休憩していたところ、車外に出していた右腕を4カ所かまれたという。
県内のクマ目撃件数は4~9月で243件。
町は看板を設置するなど注意を呼び掛け、町有害鳥獣捕獲隊員によるパトロールを実施する。
https://www.gifu-np.co.jp/news/20211022/20211022-116365.html
10月23日13時26分に読売新聞からは、岐阜県内で今年度2例目の人身被害だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前8時半頃、岐阜県揖斐川町坂内川上のダム付近で、車内で休憩していた関西在住の男性(70)がツキノワグマに襲われた。
男性は車の窓から外に出していた右腕を4か所かまれて軽傷を負ったが、命に別条はないという。
県の発表によると、クマによる人身被害は今年度2件目。
男性は、岐阜と福井県境にある夜叉ヶ池の登山口に向かう途中だった。
この日は、揖斐署や町、地元猟友会などが付近をパトロールしたが、襲ったクマは発見できなかった。
県環境企画課によると、クマは冬眠前、脂肪を蓄えるため、餌を求めて人里に出没する傾向がある。
同課は、「県や市町村が発令する出没情報に注意し、入山する際は鈴やラジオを利用して自分の存在を示してほしい」と呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211023-OYT1T50122/
(ブログ者コメント)
〇このダム付近だったのかもしれない。
〇同じ揖斐川町では昨年9月、星座観察中の男性が襲われ、軽傷
を負っていた。
(2020年9月17日0時0分 中京テレビ;現場と思しき駐車場?の写真付き)
岐阜県揖斐川町で15日夜、星座を観察に来た愛知県あま市の男性(51)がクマに襲われ、けがをしました。
揖斐川町役場などによると、15日午後8時40分ごろ、藤橋プラネタリウムの近くの茂みで、カメラを据えようとした男性が突然現れたクマに襲われました。
男性は右頬と右手を爪でひっかかれ、軽傷だということです。
岐阜県によると、今年はドングリが少なく、クマが餌を求めて人里に出没。
県内全域で8月末までに336件のクマの目撃情報があるといい、県では注意を呼びかけています。
https://www.ctv.co.jp/news/articles/svkp1n5og7za23fx.html
※以下は藤橋プラネタリウムの周辺写真。
2021年10月6日12時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時55分頃、長野県松本市浅間温泉の大音寺山にある遊歩道で、「N保育園」(同市浅間温泉)の4~5歳の園児6人と引率していた40歳代の男性保育士1人の計7人がオオスズメバチに腕や足などを刺された。
7人は痛みなどを訴えて市内の病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。
同市や松本署によると、当時は園児59人と職員5人の計64人で散歩していた。
園児らが遊歩道をふさいでいた倒木をまたいで歩いたところ、倒木の下からオオスズメバチが襲ってきたという。
根元には直径約30センチの巣が見つかり、同日中に業者が駆除した。
市は同園に対して付近への散歩は控えるよう求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211006-OYT1T50092/
※以下は、10月5日16時56分に日テレNEWS24から放映されていた現場映像の一部。(記事本文は転載省略)
10月6日19時10分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、同じ日に長崎市でも3人がスズメバチに刺された、ハチを見かけたら激しく動いたり大声を出したりしてハチを刺激してはいけないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、長崎市で登山中の男女3人がスズメバチに襲われ、消防や警察に救出されました。
もし、ハチに遭遇したり、ハチの巣を見かけりしたら…
どんなことに気をつければいいのでしょうか?
5日午後5時ごろ、長崎市深堀町に駆けつけた消防隊員が手にしていたのは…
KTN記者:
「今、現場に殺虫剤が到着しました。殺虫剤が到着です」
長崎市深堀町で登山をしていた60代から70代の男女3人が、スズメバチに刺されました。
警察と消防によりますと、3人のうち2人は自力で下山しましたが、残る1人の救出活動は、現場に大量のスズメバチが飛んでいたため難航しました。
消防隊員が殺虫剤を撒くなどして、通報から約3時間後の午後6時すぎに救出しました。
3人は命に別状はなく、「近くにハチの巣があった」と話していたということです。
5日は長野県で、散歩中の保育園児6人と職員1人がスズメバチに刺されました。
なぜ今、ハチによる事故が相次いでいるのでしょうか?
30年以上ハチの駆除を行っている下田さんに聞きました。
シモダアメニティーサービス 下田さん:
「今はハチが多くなってしまっている時期。今からは、ハチも食べ物がなくなって、いらだつ時期。巣が大きくて攻撃力がすごく高くなる時期。遠足時に子どもがハチに刺される被害が増える季節に入ってきている」
被害にあわないために最も大切なのは、「ハチの巣に近づかないこと」だといいます。
シモダアメニティーサービス 下田さん:
「まず、自分が歩く道行き先を確認して、例えばオオスズメバチであれば、地中にある巣からハチが出て、入って・・・というのを繰り返す。まっすぐ出てまっすぐ帰るこの一連の動作を繰り返しているのであれば、そこに巣がある確率が高い」
万が一ハチの巣を見つけた場合、そばで激しく動いたり大声を出すとハチを刺激するおそれがあります。
また、山に入るときは肌を露出せず帽子を着用し、身につけるものを明るい色にすることもハチ対策に有効だといいます。
シモダアメニティーサービス 下田さん:
「心に余裕を持って周囲をよく見て行動することで、少しでもハチの被害を減らすことができたらと思う」
https://news.yahoo.co.jp/articles/22aee21617f3b6173f1ea49b2617e1f2280d6c83
2021年9月27日19時29分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先週、新潟市中央区のマンションで発生した火災で、社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機の充電中に火が出た可能性があることが分かりました。
純正ではないバッテリーの使用に潜む危険性とは…。
21日、新潟市中央区弁天のマンションの一室から火が出た火災。
火は、駆け付けた消防により、通報から約1時間後に消し止められ、けが人はいませんでしたが、この部屋の一部を焼き、現場周辺は一時、騒然となりました。
詳しい出火原因は調査中ですが、警察や消防などによりますと、出火当時、不在だった部屋の住人は「社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機を充電していた」と話しているということです。
杉本キャスター:
「近年、社外製のバッテリーを使用したコードレス掃除機の充電中に火が出る火災が急増しているということです」
こちらは、製品評価技術基盤機構(NITE)がインターネット通販で流通している社外製のバッテリーを充電していたところ、発火した事故を再現した実験映像です。
NITEによりますと、構造の不備で過充電されたバッテリーが異常に発熱することなどが原因に挙げられます。
リチウムイオンバッテリーを搭載した製品の事故の件数は年々増加していますが、このうち、非純正バッテリーの使用による事故がおととし52件と急激に増加。
さらに、その52件の内訳を見ると、36件を充電式掃除機の事故が占め、最も多くなっています。
NITEは非純正のリチウムイオンバッテリーがインターネット通販で安く販売されていることに伴い、事故が急増していると分析。
そのうえで、「粗悪な製品もあるため、安全性が十分確保されたものか、また販売元が信頼できるメーカーであるかなどを確認し、注意してほしい」と呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd8ba90e4df57db8454720f694c59f2806d0871a
以下は火災発生当時の報道。
上記報道にある「不在」とは、部屋にいなかったということではなく、留守ということだった。
(9月22日 新潟テレビ21)
21日午後8時すぎ、新潟市中央区弁天にある14階建てのマンションで「炎と煙が出ている」と近所の人から119番通報がありました。
消防車9台が出動し、火は、約1時間後に消し止められました。
火元は2階の一室で49歳の女性が1人で住んでいましたが、出火当時は留守でした。
現場はJR新潟駅から400mほどの繁華街で、周囲は一時、騒然としました。
警察と消防が火事の詳しい原因を調べています。
ブログ者は純正品しか使っていないが、それでもバッテリーの充電は誰かが家にいる時にだけ行うようにしている。
2021年9月27日7時14分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県内で2011~20年にマンションの無施錠の部屋に侵入して女性に乱暴するなどの事件をくり返したとして、元不動産会社員の男が福岡県警などに強盗・強制性交、強制わいせつなどの容疑で逮捕、起訴されていたことが捜査関係者への取材でわかった。
被害者は5人で、男は7回起訴されている。
不動産会社での経験から共同玄関のオートロックの暗証番号を予測して入力。
ロック解除後に建物に侵入し、無施錠の女性の部屋に押し入ったという。
逮捕、起訴されたのは、福岡市の無職・原被告(38)。
捜査関係者によると、原被告は昨年1月下旬、県内のマンションに住む20歳代の女性宅に玄関から侵入。
部屋にいた女性に目隠しをするなどしたうえで乱暴し、現金数万円を奪ったなどとして同2月に逮捕された。
マンションの共同玄関はオートロックだったが、非常時や入居希望者の内覧などのために、暗証番号を入力すれば解除できる設定になっていた。
原被告は不動産会社勤務時代に内覧で現場のマンションを訪れたことなどはなかったとみられるが、暗証番号を予測して入力。
ロックが解除されると、無施錠だった女性の部屋に押し入ったという。
同時期に同様の手口の事件が他に2件発生。
原被告の関与が浮上し、11年や19年の事件にも関与した疑いがあることが判明した。
捜査関係者らによると、当時10~30歳代だった女性5人が乱暴されたり、体を触られたりするなどの被害に遭った。
福岡地検は昨年8月までに原被告を計7回起訴している。
被害者は主にマンションの4階以上に住み、玄関は無施錠だったという。
中には、最初の侵入でキャッシュカードを奪われ、その後、再び侵入してきた原被告に脅されてキャッシュカードの暗証番号を伝えた被害者もいた。
原被告の初公判は28日に福岡地裁で開かれ、一部の事件は裁判員裁判で審理される。
【「高層階は安心」油断のケースも】
警察庁などによると、2019年に全国の住宅で起きた強制性交と強制わいせつ事件1903件のうち、4割近い718件が中高層階(4階以上)で被害に遭っていた。
福岡県警では「オートロックや中高層階で被害に遭わないだろうと安心し、無施錠にしているケースがある」と分析。
▽在宅、外出時に玄関やベランダ窓の施錠を徹底する
▽オートロックの解除後、一緒に入ってくる人がいないか
周囲を警戒する
▽エレベーター内では非常ボタンをすぐ押せるところに立つ
などを呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210927-OYT1T50045/
2021年9月24日21時54分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後9時半ごろ、札幌市白石区南郷通19丁目北にある15階建てマンションの9階から、4歳の男の子が転落しました。
「男の子は、高さおよそ25メートルの9階からアスファルトの上に転落しました」(記者リポート)
転落したのは9階に住む聡(そう)ちゃん4歳で、転落に気づいた父親が消防に通報し、聡ちゃんは心肺停止の状態で、運ばれた病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、当時、両親は別の部屋にいて、聡ちゃんは子ども部屋で遊んでいたとみられています。
「男の子が転落した窓と同じタイプの窓です。床から窓までは私の腰ほどしかなく、柵も私の胸ほどの高さしかありません」(記者リポート)
窓の位置は、床からおよそ80センチの高さにあり、窓には40センチほどの転落防止用の手すりがついていました。
4歳の男の子の平均身長は101.2センチで、警察によりますと、聡ちゃんは平均身長より少し大きく、周りに踏み台になるようなものはなかったということです。
これは、4歳児が柵をよじ登ることができるのか検証した実験の映像です。
自分の身長よりも高い110センチの手すりをつかんで、足をかけながら乗り越えていきます。
厚生労働省の統計によりますと、2014年から5年間に起きた全国の9歳以下の転落死亡事故のうち、3歳と4歳の割合が4割以上を占めています。
子どもの事故の防止に取り組むNPO法人の理事は…
「(3~4歳は)もっと大きい子どもと比べて好奇心は旺盛で、かといって転落するかもしれないという『こわい』『落ちないように気をつけないと』というところまでは到達していないのではないかと思う。子どもの意識の高さや認識にかかわらず、転落しないしくみをきちんと作るのが大事」
(セーフキッズジャパン・大野美喜子理事)
専門家は、子どもの手が届かないところに鍵をつけて窓を開けられないようにするなど、対策を呼びかけています。
9月24日(金)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/87ce50bb452958b20532800cb73e654ae95580bf
2021年9月17日6時55分にYAHOOニュース(水難学会会長の寄稿文)から下記趣旨の記事が、解説図や写真付きでネット配信されていた。
1998年9月の高知豪雨では、冠水道路上のフタのあいたマンホールに吸い込まれ、2人が亡くなりました。
その後、外れにくい構造のフタの設置が進みましたが、それでも、冠水道路を歩かない方がいいのはなぜでしょうか。
【溺水トラップ】
図1は下水管が埋設されている地面の断面のイメージです。
大雨が降った時の下水管とその周辺がどのようになるのか、イメージしています。
道路冠水時にマンホールのフタが外れると、図の右側のように、歩く人にとっての落とし穴(トラップ)を作る時があります。
水底にあるために、歩く人から目で見て確認することが困難です。
これに落ちて溺水する危険性があるため、これを溺水トラップと呼びます。
大雨が降ると、付近の河川や調整池が増水するばかりでなく、下水管にも降雨が集中して、大量の水が下水管に流れ込みます。
図に示したように、河川などからは水が下水管内に逆流し、下水管を流れ下ってきた雨水がその水にぶつかります。
行き場を失った水は下水管内にたまる一方となります。
下水管がマンホールで密閉されていると、下水管内に残留している空気の圧力が上がっていきます。
マンホールのフタがその圧力に耐えきれなくなると、図の左側のように、マンホールのフタが爆発したかのように吹き飛びます。
フタがあいたマンホールからは、図の中央に示したように、噴水が上がります。
そして、水が抜けることによって、徐々に下水管内の圧力が下がります。
道路の冠水が始まると、水圧が均衡して噴水の高さが低くなり、やがて静かになります。
静かな状態になると、冠水道路を眺めただけでは、どこにマンホールが口をあけているのかわからなくなります。
このような時に不用意に冠水道路を歩くと、マンホールの口から落ちる場合があります。
だからこそ、冠水道路は歩いてはならないのです。
さらに厄介なのが、冠水した道路の水の引き始めです。
図2をご覧ください。
この写真には、マンホールのフタが傾き、口が半開きとなっている様子がうつし出されています。
そして、よく見ると、周辺の水が渦を巻きながらマンホールに吸い込まれているように見えます。
当然、水が引く時には、このようなマンホールの口に周辺の水が集中します。
口が完全にあいて渦ができ、そのようなところに人が興味深々に近づいてしまったら、流れに足を取られてしりもちをつき、ウオータースライダーのごとくマンホールに向かって流されます。
これが、フタがあいたマンホールに吸い込まれる怖さです。
高知県中部では、1998年9月24日から25日にかけて秋雨前線が停滞し、記録的な豪雨に見舞われました。
この災害にて、いずれも冠水道路を歩いていてマンホールに吸い込まれたとみられる49歳の女性と男子高校生が溺れました。
【外れにくいマンホールのフタ】
わが国では、外れにくいなどの安全対策を盛り込んだマンホールのフタが1990年代に開発されました。
その後も止まることなく、事故防止技術の改良が進められています。
図3は最新の安全対策が施されたマンホールフタの一例です。
外れにくくするための工夫ポイントはふたつ。
ひとつ目はフタとマンホールをつなぐ蝶番。
写真ではフタの裏になって見えませんが、口とフタが重なりあっているあたりのフタの裏側にあります。
蝶番があるので、フタがマンホールとしっかりつながるし、フタを水平に回転させて開け閉めすることができます。
ふたつ目はフック。
こちらは右の拡大写真にて見ることができます。
ロック金具付きなので、フタを閉めたら簡単に外れないようにロックがかかります。
ところが、洪水の時にフタが完全に密閉していても困るのです。
なぜかと言うと、洪水の時には図1のように下水管全体に内圧がかかるわけですから、フタがしっかりしまっていて圧力が高くなりすぎると、下水管の様々な設備に損傷を与えかねません。
そこで、この圧力を逃がすために、フタとマンホールの口との間に少し隙間ができるようにしています。
この隙間から圧力をもった水が図4のように噴出し、マンホール内の圧力を逃がします。
「沸騰中の圧力鍋と同じ原理で圧力を逃がす」と考えると理解しやすいと思います。
万が一、下水管内の高い圧力のために蝶番やフックが壊れてフタがあいてしまったとしても、マンホール内への転落防止のための工夫がされています。
図3の左の写真のマンホール入口には、金属の棒が格子状に渡してあるのが見えるかと思います。
フタが空きっぱなしになっていても、この格子から下に人が落ちないようにしています。
事故防止技術が進んだので、もう安心か?
いえ、そうでないから、「溺水トラップに気を付けよう」というニュースが大雨の度に繰り返されるのです。
図3のような安全対策のされたフタは、1990年代から、わが国で設置が始まりました。
ということは、それ以前に設置されていたフタについては、洪水の度にまだ吹き飛ぶ可能性があるのです。
一般社団法人日本グラウンドマンホール工業会によると、現在、全国には下水道だけで約1500万基のマンホールのフタが設置され、そのうち大雨で外れてしまうような「安全対策のされていないフタが少なくとも約300万基ある」と推定されています。
その300万基のフタの安全対策が容易に進まないのが現状です。
同工業会の担当者によると、「マンホールのフタの寿命は車道で15年、その他(歩道等)で30年。
これに対して、全国のマンホールフタの年間の取替数は10万基弱であり、300万基を取り替えるのに30年以上かかる」そうです。
まだまだ、洪水の度にフタのあいてしまうマンホールは残るようです。
そして、「すべてを取り替えていくのに150年以上かかる。これでは、安全対策されたとしても、フタの標準耐用年数を超える製品が続出してしまうことになりかねない」ということで、将来に渡って、なかなか安心できそうにありません。
効率的にフタを交換していくために、「現在の下水道台帳にはマンホールフタの記録が無い事が殆どで、下水道台帳にいつ、どこで、どういった種類のマンホールフタを設置したか、記録するように調査していくことが重要です」と、同工業会の担当者は続けます。
このように、ハード面ばかりでなくソフト面での取り組みが進むことを期待したいものです。
【安全対策のされていないマンホールを見分けるには】
実に5個に1個のフタはまだ外れる危険性が大だということ。
しばらくは、冠水時にはフタのあいたマンホールに注意する必要がありそうです。
できれば、災害の発生する前に、自宅周辺に設置されている危なそうなマンホールに目星をつけておきたいものです。
危ないフタかどうかを、おおよそ見分ける方法があります。
その一例が日本グラウンドマンホール工業会のホームページに掲載されています。
その中で、コンクリートのフタについては簡単に見分けられますが、鋳鉄のフタになると少々難しいようです。
同工業会の担当者によれば、「外周部に数ミリの隙間がある古いフタ」の場合には、安全対策がなされていないフタの可能性が高いそうです。
こういったタイプのフタは平受構造といって、マンホールの受枠にふたを載せているだけなので、下水管内の圧力で外れやすくなっています。
【さいごに】
現在、多くの下水道のマンホールのフタには、吹き飛ばないような安全対策がなされています。
そういったフタは、道路冠水の危険を教えてくれることがあります。
図5に示した通り、下水管内の圧力が高まれば、空気が漏れ始めてガタガタと音を立てますし、空気が全部抜ければ、水が隙間から吹き出します。
このような異変は、河川から離れている市街地にて洪水となる内水氾濫のサインです。
高いところに早急に避難するためのサインにもなります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210917-00258094
(ブログ者コメント)
1998年の高知市事例報道をネットで探してみたが、見つからなかった。
それ以外の大雨時マンホールトラブルについては、本ブログで過去に何件か紹介スミ。
2021年9月11日11時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
注文や契約をしていないのに日用品や魚介類などを送りつけられて代金を請求される事案が埼玉県内で相次いでいる。
ネガティブオプション(送りつけ商法)と呼ばれる手口だが、法改正もあり、消費者庁はこうした荷物は「捨てること」を推奨している。
消費者庁などによると、全国の消費生活センターなどに寄せられた相談は、2019年度の3087件から20年度は6673件に急増。
注文していないマスクが送りつけられたという内容が特に多かったという。
埼玉県内の相談件数も、16~19年度は122~181件で推移していたが、20年度は244件に。
過去10年の統計では、埼玉県は大阪府、東京都、兵庫県に次いで4番目に相談件数が多いという。
消費者庁の担当者は、「コロナ禍で在宅する場面も増え、電話を受けたり荷物を受け取ったりすることができる機会が増えた。送りつける側も様々な知恵をつけている」。
どう対処すべきなのか。
国民生活センターの担当者は、「身に覚えのない商品は受け取らず、もし受け取ってしまっても支払いには応じないことが大切」と話す。
家族間で送る荷物などは、事前に連絡をしておくことも効果的だという。
また、特定商取引法では、一方的に送りつけられた商品は送付日から14日間たたないと処分できないとされていたが、法改正によって、7月6日以降は直ちに処分することが可能になった。
「処分」には、商品を食べたり使用したりすることも含むが、健康被害が出る恐れもあるため、消費者庁は捨てることを勧めている。
金銭の支払い義務も生じない。
担当者は、「今までは生ものを送られて処分に困ることもあった。自由に処分ができるようになったことで、対応に関する不安なども少しは解消されるのではないか」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASP9B6VHYP8SUTNB00B.html
※以下は、2021年7月21日付で警視庁HPに掲載されている記事。
『ネガティブ・オプション(送り付け商法)』
特定商取引法が改正されました。
令和3年7月6日以降、売買契約に基づかないで一方的に送り付けられた商品は、直ちに処分することができます。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/shoho/okuritsuke.html
(ブログ者コメント)
産業安全とは関係ない情報だが、生活安全関連の情報として紹介する。
2021年9月10日21時24分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月10日の「コンタクトレンズの日」に合わせ、消費者庁は10日、コンタクトレンズが原因で目に障害が起きる事故が相次いでいるとして注意を呼び掛けた。
7月までの約5年半で242件に上り、うち75件はカラーコンタクトレンズ(カラコン)による事故。
担当者は、「カラコンを含めて、コンタクトレンズは医療機器。購入する際は眼科を受診し、適切に使用してほしい」と話している。
同庁消費者安全課によると、カラコンを装着して目に傷や色素沈着が生じたり、コンタクトレンズ用消毒剤を使った後にレンズを装着して角膜炎を引き起こしたりしたケースがあった。
治療に1カ月以上要した事例は6件あったという。
日本コンタクトレンズ協会が昨年、全国の男女計2200人を対象に実施した調査によると、インターネットでの購入が約4割で最多。
眼科を受診しなかった人も約4割で、「目に不具合を感じていない」「新型コロナウイルス感染が怖い」などの理由が目立った。
https://www.sankei.com/article/20210910-KLMQHP3NGROHTAGOH5LRDOYK5Y/
9月10日20時47分に読売新聞からは、消費者庁は定期検診を受けることや使用期限を守ることも呼びかけているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
インターネットなどを利用して、眼科を受診せずに購入する人もいるが、コンタクトレンズは医療機器で、正しく使用しなければ眼障害を起こす可能性がある。
消費者庁は、「カラーコンタクトレンズも含めて、購入の際は眼科を受診し、自分に合ったものを処方してもらうことが重要。定期検診を受け、使用期限を守るなど適切に使用すべきだ」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210910-OYT1T50187/
9月10日12時6分にテレビ朝日からは、消費者庁は視力補正用でなくても眼科で処方が必要とも呼びかけているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
消費者庁は、異常を感じたらすぐに使用をやめ、視力補正を目的としないカラーコンタクトでも眼科で自分に合ったレンズの処方が必要だとして、注意を呼び掛けています。
https://archive.is/HEIow#selection-2555.1-2567.78
※以下は消費者庁HPの記事。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_054/
2021年9月9日18時50分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日に北見市のアパートで2人が遺体で見つかった火事。
電子レンジの爆発が火事の原因となった可能性があります。
実は電子レンジの事故、国内で毎年30件ほど起きています。
真っ黒に焼け焦げた部屋。
天井や部屋の壁も焼け落ち、火の勢いを物語っています。
北見市北進町の木造2階建てアパート。
2階の部屋の内部を、ほぼ全焼しました。
居間と寝室からみつかった2人の遺体。
この部屋に住む50代と70代の女性の親子とみられています。
9日午前3時半ごろ、消防にあった1本の通報。
「電子レンジを使っていたら爆発して火事になった」
現場検証でも、警察官が電子レンジを調べる様子が。
中には容器のような物も確認できます。
火を使わない調理家電の代名詞ともいえる電子レンジですが、実は毎年30件前後の事故が起きています。
去年は過去5年間で最も多い36件。
コロナ禍の外出自粛でおうち時間が増えたことが関係しているとみられます。
電子レンジで肉まんを長時間加熱した実験。
水分が少なく、油を多く含む肉まんや天ぷらなどは、目安の時間を超えて加熱しすぎると爆発し、火事になる恐れがあるといいます。
実験ではさらに…突然、火花があがり中から炎が。
レンジ内に残された食品のカスやこびりついた汚れが炭化し、発火する可能性もあります。
警察は、居間にあった電子レンジの爆発が火事につながった可能性があるとみて調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f091fa22c595cdc990a69f897eb4816c8a41c21
2021年8月30日9時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夏場の車の中はどれほど暑いのか――。
群馬県前橋市の焼き肉店「ホルモンしま田」が、車内の温度上昇だけを利用してローストビーフを作り、危険性を理解してもらう動画を制作した。
動画投稿サイトで配信したところ、1週間で40万回超の視聴があり、反響を呼んでいる。
動画は、車内に生の牛肉の塊を置き、日中の車内温度の上昇だけで肉の中まで熱が通ったローストビーフが作れるかを検証。
前橋市内の予想最高気温が35度となる日に、牛肉を車内に置きっぱなしにした。
開始当初は31・5度だった牛肉の中の温度が、4時間半ほど放置すると、58度まで上昇。
肉の中まで熱がしっかりと伝わってピンク色になり、肉の表面も褐色に変色した。
福岡県では7月、保育園の送迎バス内に取り残された園児が死亡する痛ましい事件も起きている。
動画を制作した同店の島田さんは、「子どもが車内に取り残され、死亡する事故が繰り返されている。こうした事故が再び起きないよう食肉を扱う店として何ができるかを考え、視覚に訴えかけることを思いついた」と、意図を説明する。
検証でできたローストビーフは、食べ物を粗末にしないよう、残さず食べる様子も撮影。
島田さんは、「熱中症の危険を呼び掛けるため、一定の基準を満たした上で調理しています。動画内でも呼び掛けていますが、真似はしないようにしてください」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20210830/k00/00m/040/008000c
(ブログ者コメント)
〇関連情報調査結果、ローストビーフ実験をしたという動画が、送迎バス事故が起きる前にも何件かユーチューブに投稿されていた。
〇4時間半で牛肉の内部温度が58℃になったという件。
単純比較はできないが、人間の場合、深部体温44℃で死に至るケースもあるという。
『クーラーで涼むだけでは危険!? 熱中症対策のカギとなる「深部体温」ってなに?』
(2018年7月19日 木曜 午後9:30 FNN PRIME)
2021年8月1日7時5分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夏休みにキャンプなどに出かけ、そこで危険な生物に出くわすこともあるだろう。
しかし、熊も、毒をもつハチや蛇も、人間にやみくもに襲いかかるわけではない。
遭わないようにするのが原則だが、それでも出遭ってしまったら、どうすればいいのだろうか。
専門家に教えてもらった。
◆ハチが大群で攻撃してきた!
「日本における有毒生物による死亡件数の1位はハチ。
毎年20人ほどが亡くなっています」。
そう語るのは、危険生物対策を専門とする西海太介さん。
「ハチの毒には、仲間を引き寄せるフェロモンが入っているので、巣に近い場所は危険です。
万が一、ハチが集団で攻撃してきたら、刺されないように、追ってこなくなるまで逃げましょう。
距離は、最低でも10~20m以上は離れてください」
(西海さん・以下同)
◆ハチが一匹部屋に入ってきた
ハチは明るい方に向かう習性があるので、迷い込んできた場合は部屋を暗くし、窓を開け、明るい外に逃げるように誘導しよう。
◆ハチに刺された!
「ハチの毒は水溶性なので、傷口を絞るようにして流水で5分以上かけて洗い流すのが効果的。
強い痛みは冷やすことで緩和され、通常は1~2週間ほどで改善します」
水道がなければ、ペットボトルの水を使ってもよい。
刺されたところの局所的な症状は誰にでも起こる毒の症状だが、息苦しい、めまい、刺されたところ以外にじんましんや腫れ、かゆみなどの全身症状が出てきたら、速やかに病院へ。
◆蛇を見つけたら
ハチに続いて死亡事故が多い蛇。
「蛇の攻撃範囲は体長の3分の2程度で、ジャンプもしません。
日本に棲む毒蛇のマムシの体長は40~60㎝、ヤマカガシは70~120cm、沖縄のハブは1~2mなので、計算上、1.5m以上離れていればかまれません。
◆毒蛇にかまれたら
毒蛇にかまれると、基本的に入院が必要になる。
「蛇から離れた後、時計や指輪などの身体を締め付けるものを外すこと。
大きく腫れて取れなくなって締めつけられ、組織障害を起こす可能性があるからです。
その後、すぐに救急車を呼んで病院に行きましょう。
毒蛇の種類や体質ですぐには症状が出ないケースもある。
安易な自己判断はせず、一刻も早く病院へ」
◆熊と目が合ったら
6月に北海道・札幌市の住宅街で熊が4人を襲うなど、目撃情報や事件が絶えないが、もし熊に遭遇したら、慌てて逃げるなど俊敏な動きはNG。
目をそらさず、後ずさりしながら離れること。
「近づいて来るようであれば、食べ物や荷物を落とすなどして興味をそらし、そのすきに逃げましょう。
その際も、背中を見せずに後ずさりし、視界に入らなくなったら、急いでその場を離れて」
◆海でクラゲに刺されたら
海水浴シーズンになると被害が増えるクラゲ。
触手に毒を発射する小さな針のようなものを持ち、これに触れると刺されてしまう。
「刺されたらすぐに陸に上がり、基本的には海水を患部にかけながらやさしく洗う。
肌に触手の一部が残っている場合、抜こうとして手を刺さないように注意が必要です」
クラゲの毒もアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるので、心配な場合は病院へ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/794280f97388bbcae1a38f5dea0a1e0204704fba
2021年7月19日16時5分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつどこで発生するかわからない大地震。
もしも買い物をしている途中に被災してしまったら、どうすればいいのだろうか──。
「街の中でも、特にアーケードのある商店街は、大地震の際、崩落事故が起こる可能性が高いので、危険な場所といえます」と話すのは、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんだ。
これまでも、阪神・淡路大震災では、兵庫県・神戸三宮センター街にて、広範囲でアーケードの天井や造作物が崩壊。
熊本地震でも、震源地から約5km離れた場所にある商店街のアーケードが、一部押し潰されるなどの被害が発生した。
「これは、アーケードの天井や看板などが周囲の建物の耐震性より大幅に低いという構造上の問題があります。全国には老朽化したアーケード街が無数にあり、耐震補強や改修が急務なのですが、それが追いついていないのが現状です」(和田さん・以下同)
そんなアーケードのある商店街を通行中に被災したら、どうすればいいのか?
「緊急地震速報を受信したり、揺れを感じたら、すぐに商店街の脇道の屋根のない場所に逃げましょう」
ただし、揺れが強くてそこまで歩いて行けなかったり、すでに頭上のアーケードの落下、崩壊が始まってしまって脇道まで間に合わないと思ったら、無理な移動は禁物だ。
「その場にしゃがみ込んでしまうと、アーケードが落下した場合、巻き込まれる恐れがあります。移動が難しい場合は、近くの店舗の中に逃げ込んでから、しゃがんで頭をガードしましょう」
【平時から商店街内の安全な場所を見つけておく】
とはいえ、古くからある商店街は木造家屋で、耐震性が低いケースが多い。
さらに、商品を積み上げているような店舗や、家具や家電など重量のある商品が並ぶ店は、そこに逃げ込むとかえって危険を伴う可能性もあるので、避けた方がよい。
「非常事態のときに、一瞬で安全な店かどうかを判断するのは難しいので、普段からよく行く店や商店街の周囲を観察して、万が一のときに逃げ込める頑丈な建物やスペースを見つけておきましょう」
ちなみに、アーケードのない商店街にいるときに被災した場合は、店に入る必要はない。
看板などの落下物に注意しながら、かばんなどで頭を保護しつつ、転倒しないようにその場にしゃがむ。
さらに、移動可能なら、落下物のないより広い場所へと移ろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08984bbe45926194bb995ee2f4cdc96af52512b4


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。