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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021319931分にYAHOOニュース(幻冬舎GOLD ONLINE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

色覚異常というと、色がまったく判別できない状態を想像する人が多いようです。

しかし、実際には「判別しづらい」というケースがほとんどで、自覚なく生活を送っていることも珍しくありません。

実は、気づかれないだけで、ほぼ全員が加齢に伴い色覚異常になることをご存じでしょうか。

 

20代後半から始まる…誰もが「色覚異常」になる事実】

生まれつきの異常がない人も、80歳までには、ほぼすべての人が色覚低下をきたします。

これを本記事では、「加齢による色覚異常」と呼びます。

加齢による色覚異常は、20代後半から着々と進行しているといえるのです。

目には、水晶体と呼ばれる器官があります。
水晶体はカメラでいうレンズのような働きをするところです。

水晶体は生まれた時には無色透明ですが、有害光線から目を守るために、薄い黄色に変化していきます。
いわば、眼球に直接、黄色いサングラスをかけるようなものであり、黄色が濃くなるほどに、当然色の見え方が変わってきます。

10代後半から20代前半で、水晶体はちょうど好ましい薄黄色になるのですが、加齢に伴い、黄色化はさらに進行します。

80代になると、水晶体はビール瓶のような濃い茶色になる人もいます。
もし手近にウィスキーの入った透明な瓶があるなら、それを透かして見てください。
視界は、その景色に近いほどに色を判別できなくなるのです。

加齢による色覚異常は、時間をかけてゆっくりと進行し、気づかぬうちに少しずつ色を見る力が落ちてきます。

これを放置しておくことも、また、命の危険につながります。

 

【高齢者の火災事故にも「色覚異常」が大きく関係】

加齢による色覚異常は、自覚症状もあまりなく、生活に支障があるわけではないと、放置されることが多くあります【図表】。

しかし、誰の身にもいずれは起こる加齢による色覚異常が、高齢者の命を脅かす危険をはらんでいるのです。

その一例が高齢者の火災事故です。

ガスコンロなどの炎が衣服に燃え移る「着衣着火」が原因となり、火災になることがあります。

総務省消防庁の2020年度の調査によれば、住宅火災に伴う死者数は前年、全国で858人でしたが、そのうち44人が着衣着火で全体の約5%を占めました。

しかも同年の調査で、東京消防庁が管轄地域で起きた着衣着火の内容を分析した結果、死亡者44人のうち39人が、65歳以上の高齢者だったのです。

火元に関しては半数近くが、ガスコンロなどのガス調理器具から引火したことがわかりました。

具体的には、「やかんと鍋を移しかえようとしたら袖に火がついた」、「コンロの上の棚のものをとろうとしたら裾が燃えた」といった事例があったそうです。

大事には至らなくても、服に火が移るなどしてヒヤリとした経験を持っている高齢者は数多くいます。

東京都生活文化局が、インターネットを通じ、首都圏の60歳以上の男女3000人にアンケート調査を行ったところ、1割近い261人が、着衣着火の経験があると回答。
そのほとんどは日常的な生活の中で起きたこともわかっています。

 

【高齢者には「コンロの炎が小さく見えている」衝撃事実】

なぜ、高齢者に着衣着火が頻出するのでしょう。

今までは、高齢になることによる、運動能力の低下が原因と考えられてきましたが、加齢による色覚異常が一因となっていることも考えられます。

実は、ガスコンロの炎というのは、見える大きさが年代によって違ってくるのです。

20代では青白い炎が6センチほど立ちのぼって見えるものが、60代になるとそれが4センチほどしか立ちのぼっていないように見えてしまいます。

炎は同じように出ているのですが、最も高熱である色温度の高い色(青色の炎の先端)が、高齢者には「見えない」のです。

つまり、炎が実際よりも小さく見えているということになります。
これが、加齢による色覚異常の端的な例です。

そのため、自分では炎との距離を適切にとっているつもりであっても、炎の先端が見えないことで、結果的に着衣着火が起こってしまうのです。

火災になれば、自分の命はもちろん、家族や近所の住人の命まで危険にさらしてしまうことになります。

 

【色覚低下により「階段の境目」が見えず転倒】

さらに、転倒事故にも注意が必要です。

高齢者だけでなく、50代頃から、階段の踏み外しや転倒をする人が多くなります。

この転倒にも、加齢による色覚異常がかかわっている可能性があります。

少し暗いところでは、下り階段の最後の段差は影になります。
すると、段の境目が認識できず、足を踏み外してしまうのです。

さらに、運動能力の低下が拍車をかけ、骨折や脳挫傷などの重大な事故につながってしまいます。

こうした加齢による色覚の変化は、中年と呼ばれる年代から少しずつ進行しています。

色覚異常がかなり進んでいても、本人は「昔のように見えているつもり」のため、なかなか自覚することができません。

最近は、実年齢よりもずっと若々しく活動的な中高年世代も増えていますが、年齢とともに色の見え方が変わっていることを自覚して、足元に注意して行動するようにしてほしいと思います。

また、最近、高齢者施設などで問題視されていることに高齢者の食欲の低下による衰弱がありますが、加齢による色覚異常が進行すると、茶色いサングラスをかけて生活しているような状態になりますから、食べ物の色も鮮やかには映らず、おいしそうに見えないことにより、食欲の低下を招くとも考えられます。

高齢で体力が落ちている上に、食事が摂れなければ、さらに体力がなくなり、結果として風邪などの比較的軽い病気でも命を脅かされるようになりかねません。

 

市川 一夫 ;日本眼科学会認定専門医・認定指導医、医学博士

https://news.yahoo.co.jp/articles/11df59571b55c721e7e24afb9e27659d0081ed57

 



(ブログ者コメント)

3日前、岩手県で野焼きをしていた90歳男性が着衣着火で死亡するという事故があった。
また、仏壇のロウソクの火が衣服に燃え移って・・・という事故も、本ブログでは何件か紹介している。
そういった事故の中にも色覚低下が原因になっているものがあるのかもしれない。

20213241136分 NHK岩手)

23日昼すぎ、奥州市江刺米里の休耕田で、下草およそ2400平方メートルが焼ける火事があり、休耕田にいた菊池さん(男性、90歳)が、全身にやけどを負いました。

菊池さんは、矢巾町にある県の高度救命救急センターに搬送され治療を受けていましたが、警察によりますと、24日午前2時半ごろに死亡したということです。

菊池さんは、当時、野焼きをしていて、衣服に火が燃え移ったとみられるということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20210324/6040010281.html




 

 

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202136112分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

これまでに情報提供してきた内容とかぶるところも多いので、かぶった部分以外を抜粋して紹介する。

 

日本には「湯治」という文化があり、古くから入浴は、万病に効くと伝えられてきた。

だが、湯船に浸かる時間と温度を間違うと反対に健康を害する。

死の危険は何気ない生活習慣にこそ、潜んでいる。

 

 

【熱中症が原因だった】

 

・・・・・

 

浴槽に浸かっている時間が長ければ長いほど、人間の体温は上昇する。

やがて熱中症を起こし、意識を失う―。  

 

本誌前号の特集記事「風呂に10分以上入ってはいけない」は大きな反響を呼んだ。  

 

20年にわたり、3万人以上の入浴を医学的に調査してきた医師の早坂信哉氏が解説する。  

 

「人間は42度のお湯に10分浸かると、体温が1度以上上昇します。

日本人の平均体温は369度なので、やや熱めの風呂に入れば、あっという間に38度になってしまう。

体温が38度を超えると、軽度熱中症となり、めまいやふらつき、筋肉のしびれが出ます。

40度で重度の熱中症となり、失神や痙攣を起こします。

そうして浴槽内で溺死してしまうのです。  

たとえ、ぬるま湯(3940)であっても、10分も入っていれば、05度は体温が上がります。

2030分と長く入っていると、体温は38度以上に上昇し、熱中症を起こすので注意が必要です」

 

・・・・・

 

これまで入浴中の不慮の事故は、発見されるまで時間が経っていることが多く、死因がはっきりとわかっていなかった。  

 

それを説明するために出てきたのが、ヒートショック説だ。

 

そもそもヒートショックとは医学用語ではなく、メディアの造語で、'90年代後半から使われ始めた。

 

 

【即、心停止】

 

以来、冬の風呂場での死亡事故といえば、「寒暖差」ばかりが原因として取り上げられるようになった。

 

しかし、実はヒートショックは、ほとんど起きておらず、そんな用語自体がでっち上げだった可能性があるのだ。  

 

黒木氏が続ける。  

 

「もし本当に多くの人が、ヒートショックが原因で亡くなっているとしたら、洗い場や脱衣所で倒れて死亡するケースがもっとあってもいいはずです。

しかし、実際は風呂場で亡くなった人の9割が浴槽内で眠るようにして死亡している。  

この点からも大半の人は、熱中症が引き金となって亡くなっていると考えられます」  

 

では、浴室熱中症で死ぬとすれば、具体的に現場ではどんなことが起きているのか。  

 

「熱中症で亡くなるパターンは二つあります。

一つは、体温が40度以上になり、意識を失って溺死するケース。  

たとえば、転居した日に入ったお風呂で溺死した高齢女性がいました。

初めての家で、風呂の温度設定がよく分からず、45度で入浴してしまったようです。

その女性は15分ほどで意識を失った可能性が高い。  

 

もう一つは高カリウム血症です。

体温が425度を超えると、人間の細胞は壊れ始め、カリウムが血中に溶け出し、心室細動(致死性の不整脈)を起こします。

すると血圧が一気に下がり、即、心停止となるのです」(黒木氏)  

 

ただし、体温が40度になると脳が耐えられないため、その前段階で意識を失って、溺死することが多いという。  

 

「全身浴の場合、41度なら33分、42度なら26分で体温が40度に達します。  

若い人であれば、体温が39度以上になると、大量発汗、動悸、頭痛などの熱中症の症状が出現し浴槽から出るのですが、高齢者の場合は、老化により神経系が鈍感になっているので熱さを感じにくく、そうした症状を自覚しないまま、意識障害に陥っていると推測されます。  

昨年の2月に浴槽内で亡くなったプロ野球の野村克也元監督も、報道ではヒートショックが原因だと言われていますが、私は熱中症を起こして、自力脱出できずに溺死してしまったと見ています」(黒木氏)

 

・・・・・

 

 

【年間2万人以上が死んでいる】

 

・・・・・

 

死亡者の9割超を65歳以上の高齢者が占めている。  

 

その理由について、帝京大学医学部教授の三宅康史氏はこう語る。  

 

「歳を取ると基礎代謝が落ちるので、寒がりになる。

そのため身体を温めようとして、つい長湯をしてしまいがちです。  

加えて、若い頃と比べて体内水分量が少なく、汗が出にくくなるので、熱が放散されず、体内に籠もっていく。

そうして、知らず知らずのうちに熱中症になっている可能性が高いと考えられます。  

入浴中の死亡事故が、気温の低い112月に集中しているのは、熱いお風呂に長時間入る人が増加するためです。

その点からも、やはり入浴時間は10分以下が望ましいと思います」

 

・・・・

 

「我々は、'1210月~'133月までの半年間、東京都、山形県、佐賀県の3つの地域の消防署に協力してもらい、入浴中に救急車を要請した4593件を調査しました。

その内、死者は1528人で、高齢になるほど、死亡率は高くなっていました。  

この調査をもとに、人口構成から全国の死者数を推測した結果、2020年には、年間約23000人が亡くなっていると我々は考えています。

今後、高齢者人口がピークを迎える2035年には、25000人以上がお風呂で亡くなる時代が来ると考えています」

 

【入浴剤が体温を上げる】

 

・・・・・

 

「このケースで注目すべきは入浴剤です。

入浴剤は血流をよくして、コリをほぐす効果がありますが、血管が拡張するので同時に血圧が上がります。

普通のお湯より体温が上昇しやすいので、入浴時間は10分以内を心がけたほうがいいでしょう」(前出・早坂氏)

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/35631bd8aeece91266c00e272a5e4d4bc732e19

 

 

 

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2021351835分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

4日午後3時頃、大津市役所新館1階の一室で給水管が破損し、同1階ロビーなどが水浸しになったほか、電気設備がある地下1階にも一部浸水した。

 

この影響で、新館の一部が約1時間半にわたり停電し、エレベーターなどが使えなくなった。

 

市によると、現在は使っていない部屋の給水管を撤去する作業中、バルブ付近で管が折れたという。

 

管が老朽化していたとみられる。

 

エレベーターホール付近などに水が広がり、職員は土のうを積んだり、水をかき出したりしていた。

 

市は「復旧作業を進めており、5日の業務に影響はない見通し」としている。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210305-OYT1T50116/

 

 

352051分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、エレベーターが動かなくなったのは電気機器に水が入ったためなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大津市役所庁舎の新館で漏水が発生した事故で、大津市は5日、漏水の影響で新館エレベーター2基が故障したと発表した。

 

7階の子ども家庭課など一部窓口を別の場所に移して来庁者に対応した。

 

漏水は4日午後3時ごろ、新館1階の旧通信指令課の改修工事中に起きた。

 

エレベーターを点検したところ、地下1階の電気機器に水が流入し、動かなくなった。

 

エレベーターは2基とも、5日午後4時ごろに復旧した。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2111c3b1bf6cbe200b5297f6199b0c5344c6f50e

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

「水道管」+「折れる」でネット検索したところ、建物内の水道管であっても、古くなって腐食が進むと、工具使用時に突然折れたり吹き飛んだりすることがあるということだった。

 

そういえば、以前にも紹介したことがあるが、ブログ者の家でも、洗面台の取り付けボルトが、常日頃、水がかかっていたため全面腐食し、ある日、ボルトが浮いていたので増締めしようとスパナを使ったところ、ほとんど力を入れていないのに、ボルトがポロっと落ちたことがあった。
見れば、これがボルトかと思うほど、ボロボロに腐食していた。

 

 

 

 

今回の事例も、バルブ付近で折れたということで、老朽化というよりは、水がかかり続けていて、工具を使った際に・・・ということだったのかもしれない。

 

 

 

 

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20212281110分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

栃木県足利市西宮町の両崖(りょうがい)山周辺で21日に発生した山火事は、27日も鎮火のめどがたっていない。

 

火事の発生直後に119番通報した登山客の男性が朝日新聞の取材に応じ、通報当時の状況を語ってくれた。

 

男性は千葉県野田市から登山で訪れていた会社役員Yさん(56)。

車で足利市を訪れ、21日午後2時半ごろから両崖山を単独で登り始めた。

 

登山道は乾いた落ち葉で覆われていて、進むごとに足元で「カサカサ」と音がした。

 

中腹にあるあずま屋で中高年の男性グループが談笑していた。

1人が火のついたたばこを手に持ったまま、台の上に両手をついていた。

「危険だな」と思いながら登山を続けた。

 

40分かけて両崖山の山頂に到着した。

 

そのままハイキングコースを進み、西側にある天狗山を登っている途中、振り返ると、先ほど通った両崖山の中腹から白い煙が上がっていた。

 

午後3時半ごろ、天狗山の山頂に着き、目をこらすと遠目にオレンジの炎が確認できた。

 

「火事だ」。

すぐに「両崖山の中腹が燃えている」と通報した。

 

急いで下山した。

途中で消防車のサイレンがどんどん近づいてきた。

 

火事の原因は明らかになっていない。

足利市は、山中に火の気がないことから、ハイカーの火の不始末が出火の原因になった可能性があるとみている。

 

地面は乾燥し、積もった落ち葉が強風が吹くたびに舞っていた。

 

「何かの拍子に火が落ち葉に落ちて燃え移ったら、山火事につながってもおかしくない。怖くなった」

 

https://digital.asahi.com/articles/ASP2W7332P2SUUHB011.html?pn=4

 

 

2252253分に毎日新聞からは、通報で駆け付けた消防隊員が山頂付近の休憩所のベンチが燃えているのを確認したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災が発生したのは21日午後3時半ごろ。

 

足利市中心部にほど近い両崖(りょうがい)山(標高251メートル)から白煙が上がっているのを登山客が見つけ、119番した。

 

駆け付けた消防隊員が山頂付近にある休憩所の木製ベンチの周辺約50平方メートルが燃えているのを確認した。

 

両崖山と西側にある天狗山(同259メートル)は、天気がよければ富士山が見える人気のハイキングコース。

 

火災が起きた日も多くの人が訪れており、市はハイカーの火の不始末が原因だった可能性もあるとみている。

 

https://mainichi.jp/articles/20210225/k00/00m/040/235000c

 

 

22660分に上毛新聞からは、休憩所のベンチが黒焦げになっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和泉聡市長の記者会見に同席した池沢昭副市長は、両崖山のハイキングコースにある休憩所のベンチが黒焦げとなり、火が周囲に燃え広がっているのを消防隊員が確認したと明らかにした。

 

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/276253

 

 

2261846分に日刊スポーツからは、これまでも休憩所でタバコを吸う人やコンロで湯を沸かしている人がいたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災発生の約1週間前に現場付近を散策したという同市近隣に住む70代女性も、火の不始末の可能性を指摘した。

 

女性は「何度か散歩に来ているが、山頂の休憩所でたばこを吸う人もいるし、アウトドア用のこんろでお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいるような人もいる。少し『怖いな』と思っていた」とした。

 

また、延焼が続いていることについて「以前は里山は下刈りなどもされ手入れが行き届いていた。しかし、今は山の地主がサラリーマンの人が多くなり荒れ放題の山が多い。その分、燃えるものも増えているので、そういうことも影響しているのかもしれない」と話した。

 

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202102260000765.html

 

 

311237分にNHK栃木からは、足利市は全国的にみても山火事発生の危険性が高い地域だとする専門家の見解が、下記趣旨でネット配信されていた。

 

足利市の山火事について、林野火災に詳しい専門家は、「山火事の危険度には地域性があり、足利市の周辺は、全国的にも発生の危険性が高い地域だ」として、今後も火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。

森林総合研究所森林防災研究領域の玉井幸治領域長は、過去20年余りの降水量と日射量をもとに、全国各地の落ち葉の乾き具合を算出し、落ち葉に火が付いた際に山火事が起こりやすい地域を分析しました。


分析では、山火事の起こりやすさを樹木の状態ごとに試算して、地図に色分けして示しています。


まず、冬などに見られる樹木の葉が落ちた状態を想定した場合、足利市を含む関東や東海、瀬戸内など各地で、地図の色が山火事が起きやすい状態を示す赤色になりました。


一方で、夏などに見られる樹木の葉が生い茂った状態を想定した場合、全国の多くの地域で地図の色が山火事が起きにくいことを示す青色になりましたが、足利市の周辺など全国的にも限られた一部の地域では、地図が赤色を示したということです。


この結果について、玉井領域長は、足利市周辺は雨の量が少ない期間が長く日射量も多いため、ほかの地域に比べて1年を通じて落ち葉が乾燥しやすく山火事が起こりやすいと分析しています。


玉井領域長は、「山火事の発生の危険度は地域性が大きく、足利市の周辺は1年中危ないという認識で、今後も火の取り扱いに注意してもらいたい」と話しています。

 



 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20210301/1090009056.html

 

 

 

32925分に朝日新聞からは、今年になってボヤ騒ぎがあったが、その後、山に入る人にもっと注意喚起すべきだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今回、ここまで山火事が拡大したのには、いくつかの要因が考えられる。

 

一つ目は、今年に入って現場となった両崖山などでボヤが起きていた。

労災の経験則「ハインリッヒの法則」では、「1回の重大事故の前には29回の軽微な事故がある」とされる。

今回も火の取り扱いについて、もっと山に入る人たちに注意喚起すべきだった。

 

二つ目には山林火災への備えだ。

この時季、両毛地域は「赤城おろし」と呼ぶ北西の季節風が吹く。

今回も22324日に強風が吹いた。

一時はヘリからの散水もできなかった。

強風時の対応策も必要だった。

 

三つ目は「魔の13時間」と呼ぶ夜間対応だ。

ヘリは夜間飛行できず、地上からの消火活動も困難。

今回は夜を徹して消防隊員が警戒に当たった。

 

県南部や両毛地域は広域で森林が多い。

鎮火までの丁寧な対応と同時に、今回教訓をどう生かすか、残された課題は多い。

 

https://www.asahi.com/articles/ASP3176V3P31UUHB00N.html 

 

(2021年3月18日 修正1 ;追記)

2021
316647分に読売新聞からは、市長は罰則も視野に入れた山中での喫煙など防止条例を制定する意向だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

栃木県足利市は15日、両崖山(251メートル)の山火事が鎮火したと発表した。
火災発生から23日目の鎮火宣言となった。

市によると、1日の鎮圧宣言後は消防が山中に入り、残る火を消す作業などを続けた。

4日に3か所で白煙を確認し、消火作業を実施。
その後は白煙は見つからず、15日、県の防災ヘリで上空から最終確認を行い、地上からの見回りでも火の気がないことを確認したという。

この日、市役所で記者会見した和泉聡市長は鎮火まで長期間かかった点について、「市街地が近いため、念には念を入れて確認をしたため」と説明。

消火作業が長期化した点を踏まえ、今後、水槽車や高圧ポンプなど消火に必要な資機材を充実させる考えを示し、山中で喫煙などを禁止する条例を制定する意向も表明した。
和泉市長は「罰則も視野に入れて検討したい」と述べ、年内の条例制定を目指すとした。

また、入山を規制していた周辺のハイキングコースは17日から規制を解除し、入り口で注意喚起するチラシを配り、啓発を行う。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210315-OYT1T50203/

 

316844分に毎日新聞からは、最終的には13日の雨が恵みの雨になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

同市によると、15日朝、県防災ヘリで上空からの目視と熱源感知を実施。
異常がなかったことから、午後の災害対策本部会議で午後3時の鎮火宣言を確認した。

鎮圧以降の残火処理では、4日に山中の3カ所で発煙を確認し消火して以降、残火は見つからず、最終的には13日の降雨(降水量33ミリ)が「恵みの雨」になったという。

https://mainichi.jp/articles/20210316/k00/00m/040/015000c

 

 (2021年4月1日 修正2 ;追記)

2021331日付で毎日新聞東京版からは、山頂近くの休憩所付近で複数の吸い殻が見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市は30日、火災の原因について「たばこに起因すると推定される」とする調査結果を発表した。

出火場所とみられる両崖(りょうがい)山(標高251メートル)山頂近くの休憩所付近で、複数のたばこの吸い殻が見つかったという。

栃木県警は森林法違反(森林失火)容疑などで捜査している。

市によると、吸い殻は山頂から南西に約200メートルの地点で見つかった。

火災発生直後に駆けつけた消防隊員も、この付近で木製のベンチが燃えているのを確認していた。

また、県の調査で焼失面積が約167ヘクタール、被害額が約3200万円に上ることも判明した。

https://mainichi.jp/articles/20210331/ddm/041/040/027000c

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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202122660分にYAHOOニュース(Impress atch)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

製品評価技術基盤機構(NITE)は、ネット上でモバイルバッテリーを購入する際、粗悪品を購入してしまい、思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性があるとして、製品購入前に確認するよう注意を呼びかけている。  

 

NITEによれば、ネットで購入したモバイルバッテリーによる事故が近年増加。

 

2015年~2020年、NITEへ知らされた事故情報のうち、購入方法が判明したものは5112件あった。

そのうち、ネットで購入した製品による事故は657件。  

さらに132件は、販売元への連絡が難しかった。

 

これらは、事故発生後に消費者側が連絡を取ろうとしても、電話番号が記載されていなかったり、日本語で対応する窓口がなかったりしており、適切に対応する体制となっていないものだという。  

 

新型コロナウイルスの影響で外出の自粛要請など外に買い物へ出ることが難しくなる場合もあり、インターネットでの売買が今後も増えていくものと予想されるため、販売元の確認などを行い、製品購入前に十分に注意が必要。

 

また、ネットオークションやフリマアプリでも、同様に注意が必要と案内されている。  

 

NITEは、事故を防ぐポイントとして、

〇購入前に販売事業者の電話番号や問い合わせ窓口の確認をする

〇説明文などで日本語表記がおかしいもの、他の製品と比較して極端に安価なもの、評価レビューなどにおいて高評価のみ付けられているもの(やらせレビューの可能性)は購入前によく確認する

〇非純正品については取り付けようとしている製品のホームページに注意喚起が掲載されていないか確認する

〇自転車購入時には製品が完成品で送られてくるか、購入者が最終的な組立調整を行わなければいけないのかをよく確認する

を挙げている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/78b2c72b811f26422966b5c81d643d543c55d9b0

 

 

 

 

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20212231429分にYAHOOニュース(山形新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県内で灯油の流出事故が相次いでいる。

 

原因の多くを占めるのが、屋外タンクからの給油中にその場を離れたり、バルブを閉め忘れたりするなどの「うっかりミス」。

 

国土交通省山形河川国道事務所によると、事故は12月に多発する傾向にあり、雪解け後に被害が分かるケースもある。

 

流出元が回収にかかった諸費用を請求される場合もあることから、屋外タンクの灯油管理には注意が必要だ。  

 

県内では、先月14日に米沢市の住宅から400リットル、15日に天童市の住宅から150リットルの灯油が流出する事故が発生した。

 

ともに原因は給油中に目を離したことという。

 

同事務所によると、2019年に起きた灯油流出事故の約7割が、給油中に離れたことやバルブの閉め忘れが原因だった。  

 

本県の最上川水系は、水質事故件数が東北地方の12水系で最多となっており、14年度からワーストが続く。

 

同事務所の藤原河川管理課長は、そもそも給油していることを忘れるのが大量の油流出の原因として、「その場から離れないだけで、事故の多くは減らすことができる」と指摘する。

 

タンク下を囲む形で周りへの流出を防ぐ防油堤の設置や、センサー付きのポンプ利用も有効だという。

 

しかし、防油堤の設置義務は容量500リットル以上の家庭用タンクに限られ、普及しているタンクの多くは容量450490リットルのため、少しの油断が大きな被害につながりかねない状況だ。  

 

流れ出た油が自然に分解されることはなく、生態系のほか、臭いや取水制限といった生活への影響が懸念される。

 

河川管理者は流出元の家庭や事業所に対し、1300円ほどの使い捨て吸着マットや人件費など、油回収にかかった諸費用を請求する場合もある。

 

通報が早く側溝で流出が止められれば数万円程度で済むというが、対処が遅れて川幅の広い河川に流れれば数十万円になり、収束までに数日かかった場合は請求額も計り知れない。  

 

県内は気温の上昇で落雪の頻度が高まっており、落雪の衝撃で配管が破損し流出につながる危険もある。

 

今月14日には新庄市内のガソリンスタンドで、雪の重みにより破損した配管から約3千リットルの灯油が漏れる事故も発生した。

 

気付かないうちに灯油が漏れ出し、雪が解けてから被害が分かることもあるため、日頃から屋外のタンクに注意を払っておく必要がある。

 

同事務所は、「配管の劣化や屋根からの落雪の危険など、新たな視点で点検してほしい」と呼び掛けている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd18415be913e2d6afc65c162a6af88cc962287 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

最上川水系への灯油流出事故が多いという情報は、本ブログで過去に何件か紹介スミ。

その関連情報として紹介する。

 

ちなみに、今回の報道にあった天童市の事例は下記参照。(米沢市の事例は見つからなかった)

 

20211161223分 山形新聞)

 

15日午後640分ごろ、天童市東芳賀2丁目の住宅で、「ホームタンクから灯油が漏れている」と住人から市消防本部に通報があった。

 

同本部によると、住人は家の外でホームタンクからポリタンクへ、ポリタンクからストーブのタンクへと同時に給油していた。

 

その場を離れている間に、主にストーブのタンクから約150リットルが流出したという。

 

そのうち側溝に流れ出た分は、消防隊員が吸着マットで吸い取った。

 

油の流出は火災や水質・地質汚染につながる恐れがあるため、同本部は、給油が終わるまでその場を離れないことや、ホームタンクの蛇口の閉め忘れがないかの確認を徹底するよう呼び掛けている。

 

https://www.yamagata-np.jp/news/202101/16/kj_2021011600402.php

 

 

新庄市の事例は下記参照。

 

(令和3216日付 山形県最上総合支庁 プレスリリース)

 

・・・・・

 

1 発見日時

令和3年2月15日(月)午前3時頃

 

・・・・・

 

3 概要

 (1)令和3年2月14日21時頃、ガソリンスタンドにおいて、灯油タンクの残量が少ないことを知らせる警報音が鳴った。

 

事業者が事業所の周囲を隈なく調査したところ、暖房用の灯油の配管が雪の重みで破損し、灯油が漏れたことを発見。

 

最上広域消防本部に午前3時頃通報。

 

消防本部から総合支庁に連絡が入る。

 

・・・・・

 

4 原因

ガソリンスタンド建屋外側の灯油配管(直径1㎝)は、繁茂していた草等で覆われた上に雪が積もり、今冬の大雪がここ数日間の暖かさで溶けて締まったため、雪の重みで破損し、灯油が漏洩し、流出量は約 3000 リットルと見込まれます。

 

・・・・・

 

https://www.pref.yamagata.jp/documents/20029/r30216-1.pdf

 

 

 

 

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202121350分に北海道新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。

 

苫小牧市しらかば町4の新築中の住宅で12日、建物内部が全焼し、2人が重軽傷を負った火災を受け、苫小牧ガス(同市末広町)は同日、苫小牧市役所で会見を開き、前日の夕方から現場付近でガス漏れが発生していたことを明らかにした。

 

検知したガスの濃度が微量だったため、近隣住民に周知しなかったという。

 

本間社長は、「火災は(漏れ出したガスによる)着火、爆発事故ととらえている」と説明し、陳謝した。

 

同社によると、11日午後4時半に近隣住民から「警報器が鳴った」と通報を受け、住宅近くでガスを検知。

社員6人が漏えい箇所を特定するための調査を行っていた。

 

検知したガスの濃度が引火して爆発を起こす下限値を下回っていたため、地域住民に周知をしなかったという。

 

岩井統括部長は、「(住民周知の)重要性を当時、判断できなかったことが、この結果を招いた」と述べた。

 

周辺の別の住宅でも、ガス漏れによる爆発事故の可能性があったという。

 

同社は、全焼した住宅前から3メートルほど離れた市道の地下1メートルに埋設した鋳鉄(ちゅうてつ)管でガス漏れが発生したと特定し、午後6時までに修理を終えた。

 

鋳鉄管は内径15センチで、1971年に埋設され、耐久年数は60~70年。

 

2018年7月16日の4年に1度の定期点検では、ガス漏れは確認されなかったという。

 

消防署の指示で近隣住民約40人が近くの公共施設に一時避難。

 

同社は周辺の約75世帯でガスの供給を停止し、住民立ち会いの下で順次供給を再開している。

 

苫小牧市内では、2016年8月、日新町の社宅で、同社が管理するガス管の腐食によるガス漏れが原因で、1人が死亡する爆発事故が発生。

 

同社は周辺地域で、ガス漏れを起こしたガス管と同じ種類の鋳鉄管を腐食しづらいポリエチレン製の管に交換する作業を進めていた。

 

ただ、今回のガス漏れは家庭に分配する低圧の管のため、交換対象になっていなかったという。

 

本間社長は、「管に掛かる内圧が違うので、理論的には長く持つはずだが、亀裂がなぜ起きたのか検証が必要」としている。

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/510989/

 

 

2122036分にNHK北海道からは、爆発した住宅では内装工事中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午前8時20分ごろ、苫小牧市しらかば町4丁目の建築中の住宅で、「ガス爆発のような音がして、建物から黒煙が出ている」と、近くを通りかかった人から消防に通報がありました。


火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、平屋建ての建築中の住宅はほぼ全焼しました。

警察と消防によりますと、この火事で内装工事をしていた作業員など男性2人がやけどのけがをして、このうち50代の作業員は重傷だということです。


近くに住む40代の女性は、「ドーンと大きな音がして家がゆれたので、最初は地震がきたと思った。家を出てみると、住宅2階くらいの高さまで火が燃え上がっていた。ガス爆発の可能性があると聞いてすごくぞっとした」と話していました。

 

この火事を受けて、苫小牧ガスが12日午後に記者会見を開きました。


それによりますと、11日夕方、「ガスのにおいがする」と近所の人から連絡があり、12日朝にかけてガス漏れの場所を調査していた最中に火事が起きたということです。


その後、火事が起きた建築中の住宅から3メートルほど離れた場所に埋まっているガス管に亀裂が見つかったということです。

苫小牧ガスの本間社長は会見で、「ガス管から漏れたガスが地中を伝わり、住宅内に充満して、引火した可能性がある。なぜガス管に亀裂が発生したのか、原因を明らかにしたい」と述べました。

 

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210212/7000030559.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

爆発下限濃度以上のガスが住宅内に溜まったというのに、内装工事をしていた人はガス臭さに気が付かなかったのだろうか?

 

一気に濃度が上昇した・・・ということも、ありえない話しではないが・・・。

 

 

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2021261450分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

26日午前、北海道札幌市のアパートで、別々の部屋に住む3人の男性が、体調不良を訴え、病院に搬送されました。  

 

3人は一酸化炭素中毒とみられ、警察では、1階の車庫でエンジンをかけたまま駐車していた軽自動車の排ガスが原因と見て調べています。  

 

事故があったのは北海道札幌市東区北32条東1丁目の3階建てのアパートです。  

 

26日午前10時前、このアパートの2階に住む70代の男性から「ろれつが回らなくて動けない」などと、警察に通報がありました。  

 

駆け付けた消防がアパート内で一酸化炭素を検知し、住人を確認したところ、通報した男性のほか、3階に住む60代と30代の男性も体調不良を訴え、病院に搬送されました。  

 

3人は一酸化炭素中毒とみられ、治療を受けていますが、命に別状はないということです。  

 

警察によりますと、このアパートは1階部分が車庫となっていて、当時、シャッターを閉めて、エンジンをかけたままの軽自動車が駐車されていたということです。  

 

軽自動車は搬送された60代の男性が所有していて、警察では軽自動車の排ガスがアパート内に広がったとみて調べています。  

 

警察では暖機運転のため、エンジンをかけていた可能性もあるとみて、男性からさらに詳しい事情を聴くことにしています。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/91ba2e28e735218ed1f767a253d0bd7924cb3dd2

 

 

 

 

 

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20211301131分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「鬼は外、福は内」という掛け声とともに豆をまく「節分」。

 

今年は例年とは異なり、22日となるが、節分を前に消費者庁が、「5歳以下の子どもには豆を食べさせないで」と注意を呼びかけている。

 

同庁によると、201012月から202012月末までに、医療機関から寄せられた情報のうち、14歳以下の子どもの食品による、「窒息」や誤って気管などに入ってしまう「誤えん」の事故が164件あったという。

 

このうち、5歳以下の事故が141件で、全体の86%を占めている。

 

その原因となった食品は、「菓子」が最も多く61件で、次いで「豆・ナッツ類」の31件だった。

 

こうした状況も受け、「豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は、5歳以下の子どもには食べさせないでください」としている。

 

消費者庁によると、乳幼児は、食品をかみ砕く力や、飲み込む力が未発達なため、豆やナッツ類で窒息することがあり、大変危険。

 

特に節分の豆は、乾燥していて軽いことから、飲み込む準備ができていないときに、のどに落ちたり、息を吸ったときに不意にのどに移動して、のどに詰まることがあるのだという。

 

また、小さく砕いた場合でも、気管にりこんでしまうと、肺炎や気管炎になるリスクがあるとのことだ。

 

そして、窒息・誤嚥事故防止のために注意すべきことを挙げている。

 

▽食べているときは、姿勢をよくし、べることに集中させま
  しょう。

物をれたままで、ったり、笑ったり、泣いたり、声を出したりすると、誤って吸引し、窒息・誤嚥するリスクがあります。

 

▽節分の豆まきは、個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

 

なお、消費者庁は、これまでも節分の前に同様の呼びかけをしてきたが、今年は、これまでとは異なる点がある。

それは年齢だ。

 

これまで「豆やナッツ類は3歳頃までは食べさせないようにしましょう」と呼びかけていたのが、今年は「5歳以下の子どもには食べさせないで」に変わり、年齢が引き上げられたのだ。

 

今年、注意喚起の対象となる年齢を引き上げたのはなぜなのか?

 

消費者庁・消費者安全課の担当者に話を聞いた。

 

 

【「3歳頃まで」を「5歳以下」に引き上げた理由】

 

――これまでは「3歳頃まで」。それを今年、「5歳以下」と年齢を引き下げたのはなぜ?

 

昨年、島根県松江市のこども園で、4歳の子どもが豆をのどに詰まらせ、亡くなる事故が起きました。

 

これをきっかけに、シミュレーションを行った結果、豆の形状のものが子どもの食べ方によって、のどに詰まりやすいことが分かりました。

 

たとえば、口に含んだまま走ったり、寝転んだり、という食べ方です。

 

また、日本小児科学会のHPにも「豆は5歳以下には与えないで」という記載がありました。

 

さらに、今回のシミュレーションを監修した、武蔵野赤十字病院の道脇幸博医師の意見も踏まえ、年齢を「5歳以下」に引き上げました。

 

5歳以下の子どもには豆を食べさせない」。

繰り返しになるが、これが、窒息・誤嚥事故を防ぐための最善の方法だ。

 

そして、「もし、子どもののどに豆が詰まった」場合については、消費者庁は「すぐに救急要請し、指示を仰いでください」としている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/66d844c5179f753cdac6b0e907098f7f4edb0175

 

 

 

(2021年6月13日 修正1 ;追記)

2021611171分にNHK島根からは、松江市の事例に関し報告書がまとめられた、山中医師は誤嚥による子供の死亡事例は少ないが気管から取り出した事例は何10倍もあるなどと解説したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

去年2月、松江市の認定こども園で、節分の行事に参加していた、当時、4歳の男の子が豆をのどにつまらせて死亡し、これについて専門家などでつくる松江市の検証委員会が、再発防止策などに関する報告書をまとめたことが、関係者への取材で分かりました。

報告書では、豆が気道につまったことが亡くなった原因とみられるものの、豆がつまったのは豆まきの時か、その前に炒り豆を食べたときか、わからないとしています。

その上で、3歳未満の幼児には豆を食べさせないようにしていたものの、そのほかの園児は年の数だけ豆を食べたり、豆まきを行ったりするなど、3歳以上でも誤えんの危険性があるという認識が欠けていたなどと指摘しています。

今回の事故を受けて、消費者庁はこれまで「豆などは3歳頃までは食べさせないで」としていた呼びかけの内容を「5歳以下には食べさせないで」と変更しました。

報告書でも、再発防止のために、豆だけでなく、ぶどうやミニトマト、餅など、誤えんを起こすリスクの高い食材や食事の方法について、職員全員が知識を共有することや、豆まきや餅つきなど、食を伴う保育を行う場合は常に子どもの安全を見守る職員を配置することなどを提言しています。

委員会では来月、松江市に報告書を提出することにしています。

 

今回の事故のように子どもが食べ物をのどに詰まらせたり、窒息したりする事故は、決して珍しいものではありません。

消費者庁が全国の医療機関から寄せられた情報をまとめたところ、14歳以下の子どもの食品による「窒息」や、誤って気管などに入ってしまう「誤えん」の事故は、去年までの10年間で、164件にのぼっています。
このうち、5歳以下の子どもの事故は141件と、全体の9割近くを占めました。


原因となった食品別では、あめやグミ、せんべいなどの「菓子」が61件で最も多く、次いで、「豆・ナッツ類」が31件、「果物」が22件、「肉・魚」が18件、「ごはん・パン」が14件などとなっています。

また、消費者庁によりますと、平成26年からおととしまでの6年間で、「誤えん」による窒息で亡くなった14歳以下の子どもは80人で、9割を超える73人が5歳以下の子どもだったこともわかっています。

子どもの事故防止に取り組むNPO法人の理事長で、小児科医の山中龍宏さんは、
「豆まきで亡くなるお子さんは10年とか10数年に1人かもしれませんが、実は『誤えん』といって、気管の中に入ってしまって、取り出さなければいけなくなる、そういうお子さんたちは、何十倍も発生しているんです。いったん気管に入ってしまうと、それを取り出すことはできませんし、見守っていても防ぐことはできない。それをぜひ認識して頂いて、とにかく危険なんですよという情報を、あるいは、食べさせてはいけませんよという情報を、身近な人たちに伝える必要があると思います」
と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20210611/4030008799.html 

 

 

 

  




 

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20211181313分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

沿岸部を中心に発生した大規模な停電で、凍結防止用のヒーターが止まった影響で、秋田市内では、家庭用給湯器の故障が相次ぎ、業者が対応に追われています。

秋田市では、暴風などの影響で、今月7日から大規模な停電が発生しました。


この影響で、家庭用給湯器の配管の凍結を防ぐヒーターが止まって、配管の破裂が相次ぎ、業者には修理の依頼が殺到しています。


このうち、秋田市外旭川八柳にある業者には、修理の依頼がこれまでに300件以上寄せられていて、連日、破損した部品の交換や水漏れの修理に追われています。


18日も、担当者が依頼者の家を訪れて、状況を聞き取った後、破損場所を確認していました。


依頼した60代の女性は、「給湯器が故障することは考えていませんでした。やかんでお湯をわかしたり、知り合いの家で風呂を借りたりして過ごしていますが、修理のめどがたっておらず、困っています」と話していました。


ガス機器の修理などを手がける「A社」の高橋さんは、「休日返上で対応していますが、回りきれていない状況です。部品も手配していますが、入荷のめどがたっていません。入社から20数年たちますが、今回のようなことは初めてです」と話していました。


 
※水が何筋も垂れている状態。

   
 


 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20210118/6010009380.html

 

 

 

(2021年2月9日 修正1 ;追記)

 

2021281837分にNHK秋田からは、高所作業基準以上の強風が吹いていたため復旧作業が遅れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

県内では、先月7日の午後7時以降に、秋田市など沿岸部を中心に最大5万7000戸あまりが停電し、解消するまでおよそ28時間かかりました。


東北電力ネットワークによりますと、その後の調査で、先月7日から8日にかけて、秋田市など14市町村のあわせておよそ300か所で、強風や飛来物の影響で電線が切れる被害などが出たということです。


さらに、被害が出た多くの現場では、2メートル以上の高さの場所で作業できるか判断するため、国が定めた基準の風速10メートルを超えていて、一夜明けた8日朝まで電線などの本格的な復旧作業に取りかかれず、長期化したと分析していることがわかりました。


東北電力ネットワークは、復旧作業を行えなかった時間帯は、県外から社員などを集めて現場の態勢を整え、風が弱まってから一斉に作業を進めたということで、今後も同じような事態に備え、引き続き、応援態勢などを強化するとしています。


また、強風が続くと停電が長期化するケースがあるとして、電気を使わない暖房器具や携帯用のラジオなどを事前に準備しておくよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20210208/6010009596.html

 

 

 

 








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2021114日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午前10時45分ごろ、秋田県羽後町西馬音内字町田の会社役員の女性(54)方から出火、火元と東隣の木造一部2階建て住宅計2棟が全焼したほか、東隣と西隣の木造一部2階建て住宅計2棟が部分焼した。

 

火元の焼け跡から性別不明の遺体が見つかった。
女性の母(77)と連絡が取れなくなっており、湯沢署が身元の確認を進めている。

 

https://www.sakigake.jp/news/article/20210114AK0022/

 

 

1202141分にYAHOOニュース(秋田テレビ)からは、落雪によりガス管が破損し爆発した、家の周囲には雪が積み上げられておりガスが滞留したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

114日、秋田県羽後町で住宅など4棟を焼き、1人が死亡した火事について、経済産業省は原因が落雪による設備の損傷で、ガス漏れして引火した可能性があると発表した。  

 

この火事は114日、秋田県羽後町西馬音内で住宅4棟を焼き、火元に住む77歳の女性が亡くなったもの。

 

警察には周辺住民から爆発音があったという情報が、多く寄せられた。  

 

経済産業省が現地調査を行い、原因は火元の屋根から落雪があり、ガスボンベとメーターをつなぐ「ガス管」が破損。

ガス漏れが発生して引火・爆発を引き起こしたと推定されることがわかった。

 

火元の住宅の周りには、除雪で積み上げられた雪があったため、漏れたガスが住宅の床下などにたまり、何らかの原因で引火したとみられている。  

 

秋田県LPガス協会の船木専務理事は、「隣家との間に相当の雪が堆積していた。屋根に積もった雪を降ろさなければいけないという地域が、県南を中心に多いと思う。ガス容器周りの雪寄せをしてほしい」と呼び掛けた。  

 

経済産業省では、同じような事故が起きないよう、雪下ろしや除雪の際はガス設備に衝撃を与えないこと。そして緊急時にガスボンベのバルブを閉められるよう、設備周りの通路を除雪しておくことなどを呼び掛けた。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/7f2587d7a56c44018334024baf965107dc27080d

 

 

1201924分にNHK秋田からは、配管接続部などに落雪で損傷した跡が見つかった、雪下ろし時は隣家のガス設備にも注意が必要など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火事のあと、経済産業省が火元の住宅の屋外にあるガスの設備を調べたところ、ガスメーターの配管の接続部やガスボンベと別の機器との接続部に、落雪で損傷したとみられる跡が見つかったということです。


こうしたことなどから、経済産業省は、落雪で損傷した設備のいずれかの部分からガスが漏れたと推定されると発表しました。


その上で、住宅の周りに除雪で積み上げられた雪があった影響で、漏れたガスが住宅の周辺や床下に滞留し、何らかの原因で着火して爆発が起きたと推定されるものの、詳しい状況はわかっていないとしています。


警察によりますと、火事のあと、現場周辺の建物で窓ガラスが割れるなどの被害が確認されたということで、警察と消防が火事の詳しい原因を調べています。

経済産業省は、雪下ろしや除雪作業の際は、屋外のガス設備に衝撃を与えないようにするほか、雪下ろしの際は、隣接する住宅などのガス設備にも注意するよう呼びかけています。


また、緊急時にガスの配管の弁を閉められるように、ガス設備周辺の通路を除雪しておくほか、ガスのにおいを感じたら、火気の使用をやめるよう呼びかけています。


 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20210120/6010009411.html 

 

 

120日付で秋田魁新報からは、前日に屋根の雪下ろしが行われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

経産省によると、火元の住宅でガスボンベと圧力調整器の接続部などが落雪により損傷し、漏れたガスに何らかの原因で火が付いたとみられる。

 

前日に屋根の雪下ろしが行われ、家屋の三方向が雪に囲まれていた。

 

そのため、家屋の周辺や床下にガスが滞留していた可能性があるという。

https://www.sakigake.jp/news/article/20210120AK0003/

 






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202119612分にYAHOOニュース(文春オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「死んだふり10分後、立ったら顔を殴られ重傷」山中で熊と遭遇したときの最善の対処法とは?

 

  ※この記事の前編として『満腹でも熊は人を襲う…腰部、臀部、
   下肢が食害された「戸沢村3人殺人事件」の衝撃』という記事も
   ネット配信されていたが、類似記事紹介スミにつき、当該記事は
   この記事の末尾で冒頭部分のみ紹介する。

 

 

2020年のクマによる被害は4月~10月の間に限っても132人。

環境省のデータによると、過去最悪となった2019年の157人に迫るペースとなっている。

 

山中に立ち入るにあたって、誰もがクマとの遭遇に無自覚ではいられないのが現状だといえるだろう。

 

ときに人を襲い、殺害してしまうこともあるクマ。

もしも遭遇した場合はどのような対処をとれば、最悪の事態を逃れられるのだろうか。

 

日本ツキノワグマ研究所理事長を務める米田一彦氏による著書『 熊が人を襲うとき 』より、誰もができる最善の対処法を引用し、紹介する。(2回の2回目)

 

 

 ◇◇◇

 

【死んだ振りは有効だ】

 

『明治43917日、栃木県塩谷郡で鉱物調査中の男性(55)が寝ているクマと遭遇、手、額に重傷。「死人の真似」をした。』 読売新聞(1910920  

 

この日、クマ事故で初めて「死んだ振り」の対応をした人が紙面に現われた。

子牛ほどのクマと遭遇して、言い伝え通りに死人の真似をしたそうだ。

そうする以外にないほど重傷で、防御体勢をとったと思われる。

 

『大正1556日、福島県湯本村二岐温泉で、男性4人(68676058)が親子3頭のクマと遭遇、一斉に「地面に伏せ」無傷。』 読売新聞(1926516  

 

敵と遭遇したら発見されないように「地に伏せる」ことはあるが、死んだ振りをして、クマをやり過ごした面白さを記者が捉えたのだろう。

 

温泉の湯煙に酔ったようなおじさんたちが揃って地面に伏せた。

微苦笑を誘われる記事だ。

 

「死んだ振り」、「死んだ真似」、「寝たまね」、「死人を装い」と、文字になっているものは80人いる。

 

「伏せた」と発言している人も、女性を中心に85人いる。

これは、女性が無意識に顔を守るために取った行動と思われる。  

女性ではクマに遭遇して動転し、気絶状態で地面に寝そべる例が多数ある。  

 

 

1)基本型

31105日、福井県加戸村で、水汲みの男性( 58 )が遭遇、「死んだ真似」をしたら、同人の肩を二、三度叩き、無傷。』 朝日新聞(1931109 

 

クマの大出没年だった昭和6年(31年)に3件の「死人を装う」、「死んだ真似」事故が見られる。

このころにはクマに遭遇したときの対応のひとつになっていたようだ。

同人の肩を三度まで叩いたのは、通り過ぎるときに当たったのではないか。

 

591017日、福井県大野市で、農作業中の女性(51)が遭遇「死んだ真似」。クマは同人の後頭部を叩いて通り過ぎて軽傷。』 福井新聞(19591018

 

「後頭部を叩いた」は、通り過ぎるとき、爪でも当たったのではないか。

 

「死んだ真似」という用語は戦後期に日本海側に限定的に使用されている。

 

 

【クマのささやき】

 

53105日付けの福井新聞に、この秋のクマ大出没を受けた特集記事に「クマ報道での名文中の名文」が載っている。

 

『クマと出くわしたら騒いだりせず、付近の窪地へ素早く伏せ、とくに顔を地面に、へばりつき静かに息を殺しているとクマは一応、背中を、なでる程度で危害を加えず、しばらくすると行き過ぎると言われている。これを「クマのささやき」という。』  

 

私も一貫して、この文章の論旨と同じ言い方で対処法を勧めている。

 

最初の小さなクマの手出しが「ささやき」で、その後、被害者がどういう対応を取るかで重大事故へと拡大するか、その軽減法を私は近年の事故例から探っている。

 

「クマのささやき」は、どこかに原典があるのだろうか。

誰が言ったのだろう。

 

 

2)監視型

 

531023日、長野県永田村で男性(34)がキノコ採り中、後ろから突然に襲われて重傷、咄嗟に身を伏せて死んだ振りをした。クマは20分間ほど、周りを歩き続けて去った。』 信濃毎日新聞(19531024)  

 

このように、受傷して死んだ振りをし、10分後、20分後、30分後に見回したら、クマの姿が消えていた例が18人ある。

 

76428日、滋賀県木之本町でワラビ採り中の女性(66)が親子3頭と遭遇、死んだふり10分後、立ったら顔を殴られ重傷。』 読売新聞(1976429  

 

2例の死んだ振りは、その後の様子が異なる。

 

後者のように襲われて小さな被害を受けて死んだ振りをし、その体勢を5分、10 分、1時間と続けた後、立ちあがって逃げようとすると、ガツンと殴られて重傷に変じた事故が22人もある。

 

《クマは死んだ振りをした人を遠くから長時間、監視して
 いる》――米田  

 

監視後にクマが去った人が18人あった。

立つと、ガツンとやられたのが22人。

待つべきか、立つべきか、難しい問題だ。

 

後者は「遺体を守って24時間、蟠踞」の類型なのだ。

こんなときは「クマの攻撃性が低い段階なので追い払う」爆竹が役立つだろう。

 

 

3)核心例  

 

次例は、この項の最も核心的な事例だ。

 

8665日、山形県大蔵村で営林作業中の男性(58)がクマと遭遇し、背を向けて逃げると襲われると思い、斜め方向に走った。前に転び死んだ振り。クマの息吹が聞こえたが、去った。』 山形県庁調書  

 

当時、私は山形県庁の担当者から話を聞いており、クマが男性の周りを歩いて様子を窺ったという。

 

6月の交尾期の雄グマの行動で、「雌グマかどうか情報を集めるため」近寄ったと思われる。   

 

山形営林署管内では、クマと遭遇したら「背を向けて逃げるな」と教育されているようで、例がいくつかある。  

 

死んだ振りをしたことで九死に一生を得たこの遭遇戦、クマと正対しつつ斜めに移動し、積極的に反撃せずに地面に倒れて静かになった男性に、クマが攻撃性を低下させたように見える。  

 

長年山仕事で足腰を鍛えた営林署員でも、山野で走れば、転ぶ。

 

 

【死んだ振りをしている男性を恐れたクマ】

 

4)躊躇い型  

 

次の例は、時間を追って想像してもらいたい。

若いクマの攻撃生態を活写している最重要な例だ。

死んだ振りをしている男性を恐れ、攻撃を躊躇っているようだ。

 

8462日、岩手県遠野市で山菜採りの男性(64)がクマに足を咬まれて転倒。クマは木に登り、痛がっている男性を見下ろした。男性が逃げるとクマは飛んできて男性を引っ掻いて、また木に登った。男性は困惑し、クマと根競べに入り40分、男性は堪らず逃げ出すと、クマは木から降りてきて男性を襲い、斜面を50m、転落、クマは逃げた。首など全身、11 箇所を咬まれて全治1ヵ月の重傷。』 河北新報(198463

 

《クマの強襲には柔らかく対応するべきだ》――米田  

 

女性被害者497人中、確実に鈍器を振ったのは16人だけで、多くはごく自然に地面に伏せるので「首をガードして顔を守る」方が現実的だ。  

 

山に不慣れな行楽客、都会人が、逃げた途端に不整地に足を取られて転び、恐怖で頭を両手で抱えるのは自然な心の動きと身体動作だ。  

 

ナタ、カマなどで反撃し、その後で「死んだ振り」に転じても、クマの攻撃性は継続することが多く、その結果、重体、重傷など受傷程度を上げるのは不適だ。

 

 

(2/2へ続く)

 

 

 

 

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(1/2から続く)

 

 

【攻撃されても死んだ振りをすることで…】

 

・クマの一撃後に被害者が「死んだ振り」に転じた場合、クマは攻撃性を低下させている。  

・クマは「強反撃には強襲」で反応してくる。  

・クマは「静対応には力を弱める」習性がある。  

 

2008917日、登山家の山野井泰史氏は東京都の奥多摩で子連れのクマに襲われ、顔、腕に重傷を負った。

 

流石に道を究めた人だけあって、コメントが秀逸だ。

「生きているクマに触れられるなんて……貴重な体験をした」。

 

同氏は『岳人』12月号で事故の詳細を語っている。

 

最初にクマの吠え声がして、右腕を咬まれて引かれ倒され、次いで顔面を咬まれたそうだ。

 

なにより私が興味を覚えるのは、事故直後のこの発言だ。

 

『クマは鼻付近に食いついて放さなかった。これ以上抵抗するともぎ取られると思い、抵抗をやめたら力が抜けたので脱出した』  

 

ここに被害軽減の極意があるように思える。

 

同氏が最後まで頑強に抵抗していたらどうなっていただろう。

もう一撃を受けていたら、より重体化したに違いない。  

 

同じ日、北海道中標津町で男性がヒグマに顔面粉砕されて死亡しているが、こちらは小さく報道されただけだった。

 

『クマに襲われたカナダ人女性、「死んだふり」で命拾い』 ロイター(2010729  

 

米モンタナ州ギャラティンのキャンプ場で28日未明、男女3人が野生のクマに襲われたが、そのうちの1人は「死んだふり」をして命拾いした。

 

デブ・フリールさん(58)はテント内で就寝中、痛みで目が覚め、『クマの歯が腕に食い込み、骨が折れて悲鳴を上げたらクマは、さらに歯を食い込ませてきた。それで死んだふりをして、筋肉をだらりとさせたらクマも力を抜いて、自分を離して去った』

 

 

【闘うよりも現代の高度医療に頼るべき】

 

繰り返しになるが、我々クマ研究家は、クマが攻撃してきたら「首を両手でカバーし、体を丸めて地面に固着することによって、重要器官を守れ」と提唱している。

 

頭頚部を守るために死んだ振りをするのは、現代のクマ研究者が勧めている「うつぶせ首ガード法」と同義なのだ。  

 

人間の体の前面は加害に弱く、攻撃は背で受けて凌しのぐべきだ。

 

我々も怖く感じる大グマほど攻撃は短時間で終わり、悠々と森に隠れる。

 

闘うよりも現代の高度医療に頼るべきだ。

 

《クマの攻撃性が低い状態で襲われたときは、首をガードして「死んだ振り」をした方が重傷化を防ぐ。山に慣れていない一般人には適した方法だ》――米田

 

「死んだ振りは致命的だ、ナタで闘え」とする発言は、昭和期の医療水準の低い山間僻地で行われた手法なのだ。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/61c5dcbd080cd34498aac1373f596be3c484f309

 

 

 

※以下は前編の記事。

クマ被害の事例中心で、事例の一部は本ブログでも最近紹介したばかりにつき、各段落の冒頭部分のみ紹介する。

 

20165月から6月にかけてタケノコ採りに出かけた一行がクマに襲われた「十和利山クマ襲撃事件」。

 

4人が死亡し、4人が重軽傷を負うなど、本州で発生した事件としては記録上最悪といっても過言ではない大きな被害をもたらした。

 

なぜクマはこのような凶行に及んでしまったのか。

 

さまざまな要因が重なるものの、なかでも大きな原因として考えられているのは、“空腹からくる強い食害意欲”によるものだ。

 

しかし、熊が満腹状態である場合も、決して安全だと言い切ることはできない。

 

空腹でなかったにもかかわらず、人を襲い、喰らった事件が記録に残されているのだ。

 

その事件こそ「戸沢村3人殺人事件」である。

 

ここでは、日本ツキノワグマ研究所理事長を務める米田一彦氏による著書『 熊が人を襲うとき 』を引用。

日本で起きたクマによるおぞましい食害事件を紹介する。

 

◇◇◇

 

88年山形県戸沢村3人殺人事件】

 

十和利山クマ襲撃事件が発生するまで、クマによる死亡事故で最も衝撃的だったのは、1988年に山形県戸沢村で3件連続した食害事件だ。  

 

発生直後と近年の三度、私は現地入りして状況を聴取している。

 

その後、遺体の詳細な資料も入手した。

 

・・・・・

 

【満腹でも人を襲う】

 

加害グマは調査の結果、年齢は4歳とされた。

体長が140㎝で体重は84㎏とされたが、写真で見るクマの死体は秋にしては体に張りがなく、疾病を思わせたが、それについての情報はない。

 

・・・・・

 

【事件が継続する地域がある】

 

一見して何頭ものクマが出没して事故が多発したように見えるが、クマの家族サイズ、体型などが類似していることなどから、実は同一家族系のクマが事故を起こし続けた、再犯を疑わせる例がある。

 

・・・・・

 

【多人数事故】

 

94831日早朝、新潟県笹神村で90分間に農作業中の男女4人が、別々に襲われ女性(72)顔に重傷、クマは大きく移動し女性(72)腕を骨折、男性(62)腕に重傷 、女性(76)腕に重傷を負わせた。』 新潟日報(199491

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/10f1512f9d49de02b711d38e85303c3d25e8e07f?page=3 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

昨年暮れ、クマと遭遇した場合、武器の携帯で生存率は上がるという報道を紹介したが、今回の報道は、それとは逆。 


相手のクマ次第ということかもしれない。

 

 

 

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2021191215分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北海道中標津町の路上で、除雪作業をしていた24歳の男性が、除雪機に手を巻き込まれて負傷する事故がありました。  

 

事故があったのは19日午前7時ごろ、中標津町東16条南6丁目の歩道です。  

 

除雪作業をしていた男性が除雪機に不具合が出たため、詰まっているものを取り除こうと扉を開け、手を差し込んだところ、動いていた刃に指を巻き込まれました。  

 

男性は手袋をしていましたが薬指を切断したほか、中指と小指もケガをしました。  

 

男性は除雪作業を請け負う会社で働いていて、業務中の事故だったということです。  

 

北海道は急速に発達した低気圧の影響で各地で大雪となっていて、中標津町は8日時点で平年の倍の58センチの積雪を記録していました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/1474e9c416b2194909f5822e3018ca7cfc87244c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

9日前後は記録に残るほどのドカ雪で、他市でも除雪機使用中の巻き込まれ・下敷き事故が多発していた。

 

除雪機での事故が相次ぐ

110838分 NHK富山)

 

射水市消防本部によりますと10日午前6時ごろ、射水市三ケにある福祉施設の敷地内で除雪作業をしていた42歳の男性が除雪機に右手を巻き込まれ、中指を切断する大けがをしたということです。
意識はあるということです。


県内では除雪作業中の事故が相次いでいて、9日も、射水市の県道で除雪作業にあたっていた24歳の男性が右手の指を巻き込まれる大けがをしています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210110/3060006342.html

 

 

新潟の除雪中死亡は4人に 上越で87歳女性が除雪機に足巻き込まれる

111 1910分 毎日新聞)

 

上越地方を中心に記録的な雪になっている新潟県で、10日午後から11日までに除雪中に4人が死亡した。

いずれも1人で作業中だった。

 

2メートル超の積雪がある上越市では、頸城区の無職の女性(87)が10日午後5時半ごろ、手押し式の除雪機に足を巻き込まれ、出血性ショックで死亡した。

 

新潟市秋葉区の農業の男性(84)や三条市の無職の男性(66)、同市の会社員の男性(64)も、屋根の雪下ろし中の転落や、落雪に巻き込まれるなどして死亡した。

 

https://mainichi.jp/articles/20210111/k00/00m/040/118000c

 

 

除雪機に上半身を巻き込まれ70代男性が重傷 北海道深川市

112215分 YAHOOニュース;北海道放送)

 

12日午後0時半すぎ、深川市深川町で、自分の所有する牧場の除雪作業をしていた西原さん(男性、70歳)が、除雪機のドリル上の羽根=オーガに、上半身を巻き込まれました。  

 

西原さんは、左腕を骨折するなどの重傷です。  

 

西原さんは午前10時から除雪作業をしていましたが、近くで、別の作業をしていた西原さんの息子が、西原さんの「オーイ」という呼びかけで事故に気付き、消防に通報したということです。  

 

警察は、事故の原因を調べています。  

 

深川では、先月も69歳の男性が除雪機の下敷きになる事故があり、男性は死亡しています。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/c7179bb7dc8cf84b2c944b74c633e183906afac1

 

 

一方、今月3日には柏崎市で、除雪機使用中の父親が目を離した隙に9歳男児が巻き込まれて死亡している。(本ブログ紹介スミ)

 

結構多い除雪機使用中の事故。

 

そこで、一冬でどの程度、除雪機関連の事故が起きているものか調べたところ、201811月~20193月までの間、北国の12道県で54件、その前の2017年度には98件起きていたということだった。(昨冬の情報は見つからなかった)

 

除雪機の事故に注意 昨冬54件、ひかれて死亡も

20191113 1859分 朝日新聞)

 

降雪が本格化するのを前に、消費者庁は13日、手押し式除雪機の安全な使用を呼びかけた。

 

昨冬は54件の事故が発生。

除雪機の安全装置を固定して働かないようにするのはやめるよう求めている。

 

除雪機による事故は昨年11月から今年3月、北海道、青森、岩手、秋田、山形、福島、新潟、富山、石川、福井、長野、鳥取の12道県で54件あり、2人が死亡、22人が重傷を負った。

 

投雪口に手を入れてけがをしたり、除雪機にひかれて死亡したりした例があった。

 

2017年度には98件の事故が発生。

8人が死亡、51人が重傷を負った。

 

除雪機には手を離すと自動で停止する安全装置がついているが、作業しやすいよう、ひもで縛るなどして固定する人がいる。

そのため安全装置が働かずに事故につながった例もあった。

 

同庁は、

▽定期点検を行い、安全装置が正常に動くか確認する

▽エンジンをかけたまま投雪口などに手を近づけないようにし、雪が詰まった場合はエンジンを止めて雪かき棒を使う

▽移動中や収納中、後進時にも気をつける

などの注意も呼びかけている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMCF5R8HMCFUTFL00L.html 

 

 

 

 

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202014034分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新潟県警は3日、大雪による事故で3人が死亡したと発表した。

 

同日午後1時20分頃、柏崎市の住宅兼会社の駐車場で、この家に住む男児(9)が手押し式の除雪機に巻き込まれ、脳挫傷で死亡した。

 

発表によると、男児は父親らが除雪作業をしているそばで雪遊びをしていた。

 

父親が除雪機のエンジンをかけたまま数分間、目を離した際に巻き込まれたという。

 

・・・・・

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210103-OYT1T50260/

 

 

14124分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、父親らは別の作業をしていたなど下記趣旨の記事が、当該除雪機の写真付きでネット配信されていた。

 

3日午後1時すぎ、柏崎市宮之窪の住宅兼会社事務所の駐車場で、この家に住む小学3年生の9歳の男の子が除雪機に巻き込まれ死亡しました。

 

警察によりますと、当時、会社を経営する父親と従業員が除雪機のエンジンをつけたまま別の作業をしていたところ、雪遊びをしていた男の子が除雪機に近づき、巻き込まれたということです。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c0be5269ee8159d98fb1f144a99b84eb4dd0195 

 

 

131833分にNHK新潟からは、右腕などを巻き込まれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

3日午後1時20分ごろ、柏崎市内の会社を兼ねた住宅の敷地内で、9歳の男の子が除雪機に巻き込まれました。


警察の調べによりますと、男の子は右腕などを巻き込まれ、病院に運ばれて手当てを受けていましたが、その後、死亡しました。


3日は男の子の父親が除雪機を使って敷地内の除雪作業を行っていたということで、警察は事故の詳しい状況を調べています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20210103/1030015081.html

 

 

 

 

 

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203012301056分にYAHOOニュース(デイリー新潮)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本は海外に比べ入浴中の事故死が非常に多い。

 

これまでその原因は「ヒートショック」、つまり急激な温度変化が血圧の乱高下を招き、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすのだと考えられていた。

 

だが、最新の調査から衝撃の事実が判明。

思わぬ死因が浮かび上ってきたのだ。

 

寒さが厳しくなると、熱い湯船にゆっくりつかりたくなる。

世界を見渡しても、国内のほとんどの家に浴槽が設置され、毎日のように湯をためて入浴する習慣をもつ民族は珍しい。

 

豊富な水資源と温泉が身近にあったことで、日本人は風呂好きになったといわれている。  

 

しかし、日本は海外と比べて、入浴中に死亡するケースが非常に多い。

 

2018年に自宅で不慮の事故のために死亡した約15千件のうち、4割近い5374人が「浴槽における溺死」とされている。  

 

厚生労働省は2012年、入浴関連の事故について大規模な調査を行い、その結果が昨年、日本内科学会英文誌などに発表された。  

 

調査は201210月から133月の間に東京都、山形県、佐賀県で、脱衣所や浴槽、洗い場など入浴に関係した場所から119番を要請した4593件を対象に行われた。

 

そのうち死者は1528人。

男女ともに年齢が上がるほど死亡率が高かった。  

 

この調査対象区域の人口あたりの入浴関連の死亡率から、全国の年間推定死亡者数を計算すると、その数なんと約19千人にのぼる。

 

さらに、それを高齢者数が増加している2020年現在の人口にあてはめると、入浴中の急死は2万人を超えていると推計された。

 

「現場感覚としても、それくらいの数だと思います」と語るのは、実際に調査を実施した東京歯科大学市川総合病院教授で、救急科部長の鈴木昌(まさる)医師である。

 

「入浴できるのは、寝たきりでない自立した状態の方です。高齢者とはいえ、比較的健康な人が毎年2万人死亡するのは、1年間に数千人死亡する交通事故よりも、社会的には大きな問題といえます」  

 

さらに鈴木医師はこうも指摘する。

「海外で溺死というと子供が溺れるケースが多い。

しかし日本の場合は、圧倒的に高齢者が浴槽の中で死亡しています。

30年以上前から問題視されてきたものの、特別な対策はとられてきませんでした。

これは入浴中の死亡事故の死亡診断に明確な規定がなく、地域によっては心不全、溺死、異常死などといった状態で統計がとられ、正確な死者数が把握できなかったことや、解剖しても死因がはっきりわからなかったためです」  

 

これまで死因は、いわゆる「ヒートショック」と考えられ、注意が促されてきた。

 

ヒートショックとは“急激な温度変化に伴う体調不良”を指す造語で、正式な医学用語ではない。

暖かい居室から廊下、浴室と室温が下がっていく環境で服を脱ぐと、血管が収縮して血圧が上がる。

直後に風呂につかって体が温まると、今度は血管が拡張して血圧が低下する。  

そのような“血圧の乱高下”によって心筋梗塞や脳卒中などが引き起こされるといわれてきた。

 

今でも循環器を専門とする医師を中心に、このような指摘をする専門家が大勢を占める。  

 

しかしながら、鈴木医師らの大規模調査はそれを覆す結果となったのだ。

 

【意識障害と脱力感】

 

「私たち救急医療の現場では、入浴中の急死者に遭遇することはあるものの、入浴中の心筋梗塞や脳卒中で運ばれてくる患者さんに出会うことは稀です」(鈴木医師)  

 

では、その原因は何なのか。  

 

入浴事故4593件のうち死亡した1528人は、119番コール、すなわち救急車の要請があった時点で心停止であった。

 

発見された場所について、「(脱衣所などの)浴室外」、「浴室内」で分けると、1461人が浴室内。それも浴槽の中での死亡が1274人とほとんどを占めた。  

 

死亡はしなかったが、一人で風呂から出られず救助が必要だった人は935人で、こちらもそのうち854人が浴槽内の事故である。  

 

鈴木医師らを中心とした調査チームは、入浴事故の「生存者の体にどのようなことが起きていたのか」を調べれば、死因が推測できると考えた。

 

もし心筋梗塞や脳卒中が原因で死亡する人が多いなら、生存者にはその数以上に、そのような病気が起きているはずである。

 

ところが、 「心電図の異常、心筋梗塞の兆候は、1%未満だったのです。

 

頭部のCT検査を行っても、脳出血などの脳卒中は10%未満。

ということは、心臓や脳血管の病気によって入浴中にこれだけの死者が発生した可能性は非常に少ない。

 

それでは何が起こったのかというと、助けだされた人の半数以上に“意識障害や脱力感”がみられたのです」(鈴木医師)  

 

入浴中に救急搬送されてきた患者は、「体温が高い人ほど意識の状態が悪い」こともわかった。

 

そして体温が平熱に下がるに伴って、意識障害が回復していったという。

 

「そうであれば、入浴という高温の中に身を置くことで体温が上昇し、熱射病、熱失神、あるいは熱疲労などが進行した、すなわち浴槽内で“熱中症”を発症したと考えられるのではないでしょうか。

意識障害や脱力感が起こると、浴槽から外に出られなくなってしまいます。

そうするとさらに体温が上がる。

そのまま誰も助けてくれなかったら、最後には湯の中に沈んで、死に至ってしまうと推察されます。

実際に、多くの人が顔を湯につけて死亡しているのです」(鈴木医師)  

 

入浴時間と湯温によって、どの程度体温が上昇するかをシミュレーションした研究がある。

 

長年、住宅と健康について調査研究を続けてきた慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授らが中心となって行ったもので、それによると42度のお湯に10分つかれば、36度だった体温が38度近くまで上がるという。

 

42度のお湯に10分つかっていると、汗がだらだら流れますね。

汗が流れるというのは、体温が上がっているということ。

それも運動によってではなく、周りから温められたために汗が出るのです。

私たちは常に熱を産生し、放熱しながら生きています。

放熱しすぎれば体温が下がって生命の危機となりますが、放熱ができない状態でも熱中症になって危なくなってしまうのです」(鈴木医師)  

 

たとえると、高温全身浴は“ゆでたまご”を作る時のように、お湯の中で人の体がゆでられている状態という。

 

お湯の中に入ると、体は放熱できず熱を吸収するのみで、急速に体温は上昇する。

そして最終的には湯温よりも体温が高くなるという。  

 

いわれてみれば、夏場は熱中症を避けるため、高温環境にいないように私たちは気をつけている。

そして夏は、38度程度の高温でない湯につかり、短時間で済ませる人が多いだろう。

しかし冬の寒い日は、42度~44度に至る高温湯で長風呂をする人も少なくないのではないか。

 

実際に入浴事故は、最低気温の低下とともに増加することもわかっている。  

特に「寒い家に住む人」は、“熱い湯に長くつかる”傾向があるのだとか。

 

「冬に居間14度、脱衣所10度程度の家に住んでいた人が、家の断熱改修工事を行い、それぞれ3度程度室温が上昇(居間174度、脱衣所136度)すると、熱め・長めの危険入浴をする頻度が明らかに減少することがわかっています」(伊香賀教授)  

 

WHO2年前に「冬の室内温度は18度以上にすること」を強く勧告している。

 

全世界の中でも高所得国は、一般市民が一日のうち約7割を自宅などの屋内で過ごすとされ、重度の熱中症や低体温症の多くは自宅で発生している。

 

熱い湯が恋しくならないようにするためには、室内を暖かく保つ工夫が必要なのだ

 

 

(2/2へ続く)

 

 

 

 

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【湯温41度で10分以内】

 

そして何より、安全な入浴法を理解しておく必要がある。

 

前出の体温上昇のシミュレーションの研究で、体温を375度以下に抑えるための入浴法は「湯温41度以下で10分以内」であることがわかった。

 

これを根拠に、消費者庁も「入浴前に脱衣所や浴室を暖める、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分まで」と呼びかけている。  

 

鈴木医師は「カラスの行水がいい」と話す。

 

「救急の現場で入浴中に動けなくなったという人は体温38度くらいで運ばれてきて、しばらく経過観察をしていると、体調が良くなって帰宅していきます。

でも、もう少し入浴時間が長いと、おそらく死亡した状態で搬送されてくることになったでしょう。

特に高齢者は暑さ・寒さに対する適応力が落ちていますし、入浴中にのぼせた時に浴槽から這い出していく運動機能も落ちていますから、注意が必要です」  

 

こうしたリスクを知って、入浴回数を減らそうと考える人もいるかもしれない。

 

しかし入浴そのものは健康寿命を伸ばすのにつながる。  

 

日本温泉気候物理医学会が65歳以上の高齢者約600人を対象に5年間の追跡調査を行ったものを紹介しよう。

 

高齢者を入浴の頻度別にグループ分けして要介護認定者数を調べると、「週7回以上」入浴する群は、「週135回」や「週46回」入浴する群に比べて自立度が185倍も高かった。

 

温泉療法専門医で東京都市大学の早坂信哉教授らを中心とした研究でも、14千人弱の高齢者を対象に調査したところ、毎日入浴する人は、そうでない人より「3年後に要介護になるリスクは29%低かった」という。

 

つまり、毎日の入浴習慣があるほうが要介護になりにくいということである。

 

「いくつかの理由が考えられますが、入浴による“温熱効果”が一番大きいと思います。

温かいお湯につかることで血管の拡張が起こり、血液の流れが良くなります。

睡眠の質を高めたり、免疫力の向上が期待できるでしょう。

また、体が温まることで神経の過敏を抑えることがわかっていて、腰や膝などの痛みが緩和されるという効果もあります。

慢性的に体が痛いと動くのが億劫になりますから、痛みがとれることによって動き続けられ、結果的に要介護の予防になると考えられます」(早坂教授)  

 

また、早坂教授が行った別の研究では、「入浴習慣と幸福度」について調べたものがある。

 

静岡県在住で20歳以上の男女3千人へのアンケート結果をもとにデータを解析すると、毎日入浴する習慣のあるグループは、そうでないグループと比べて主観的幸福度の高い人が10%も多かった。

 

 「“毎日入浴”は心身ともに良い影響を与える」と、早坂教授は繰り返す。

 

「海外の習慣であるシャワー浴でなく、湯船につかる浴槽浴であって初めて健康効果が望めます。

一度入浴すれば、8時間程度、高めの血圧を下げる作用があるという研究結果もあります」  

 

早坂教授が推奨する入浴時間も10分。

しかもこれは延べ時間で、最初に5分入って途中であがって体を洗い、再度5分入って出るという“分割浴”でもいいそうだ。

 

また基本は肩までつかる「全身浴」がお勧めだが、心臓や肺に疾患がある人や高齢者は、体への負荷が減る「半身浴」という手もある。

 

「時間がない時は足湯でもいいでしょう。

体温が0203度程度上昇するという研究報告があり、シャワー浴よりは効果が望めます」(早坂教授)

 

【食事直後は避けて】

 

また、入浴時の熱中症予防には、入浴前後にコップ1杯程度の水分補給をしておくことも欠かせない。  

 

大塚製薬の研究データでは、41度の風呂に15分間入浴すると、約800ミリリットルの水分が失われると報告されている。

 

体が脱水状態になると熱中症が重症化しやすく、また風呂あがりであっても血液の粘度が高まって血栓ができやすくなる。  

 

管理栄養士の望月理恵子氏は「白湯か温かい麦茶」を提案する。

 

「冷たい飲みものですと温まった体の芯が冷えてしまいますので、風呂あがりには常温が適しているでしょう。

麦茶は大麦を煎った時に生まれる香り成分のアルキルピラジンに血液の流動性を高める働きがあり、血栓ができるのを防ぐ効果が期待できます」  

 

牛乳も、脱水を回復させる効果が高いという報告があるため、風呂あがりに適している。  

 

一方で、緑茶などに含まれるカフェインは利尿作用があり、脱水を進めてしまう。

 

また風呂あがりのアルコールはおいしいが、カフェインより強力な利尿作用がある上、血管内の脱水を進めてしまうため、これも避けたほうがいいだろう。

 

そしてやってしまいがちなのが食事直後の入浴。

「特に飲酒後の入浴は血行が良くなりすぎて脈拍数があがり、心臓に負担がかかってしまいます。

飲酒をしなくても、食事直後は消化のために血液が消化器系に集まっています。

それが入浴で体が温まると全身に血液が拡散してしまい、消化吸収の妨げになってしまいます。

入浴による水圧で消化器系を圧迫し、消化不良を起こしたり、吐き気を催す可能性があることからもお勧めできません。

食事後1時間ほどしてからか、食事前の入浴がいいと思います」(望月氏)  

 

言うまでもなくコロナ禍での入浴習慣は清潔を保つ上でも重要で、またいくつかの研究では温かいお湯に一定時間つかることで体内の免疫細胞が増加することがわかっている。  

 

しかし今回新たに判明したのは、冬場の入浴時の死亡事故の大半が、これまで常識とされていたヒートショックではなく冬の熱中症だったという目からウロコの事実である。

 

入浴は、湯温が高く、また時間が長くなるほど、体に悪影響を与える。  

過ぎたるは、なお及ばざるが如し。

健康効果を求めつつ、入浴時の急死リスクを下げるため、「41度以下10分以内」の入浴を習慣にしたい。

 

笹井恵里子(ささいえりこ)

1978年生まれ。ジャーナリスト。

「サンデー毎日」の記者を経て、フリーに。

医療や衣食住の生活分野を中心に執筆活動を続ける。

著書に『救急車が来なくなる日』『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』など。

 

「週刊新潮」20201224日号 掲載

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e1c78bcdc653e35ffc72254f6309a163e3f2d83 

 

 

 

 

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202012162012分にYAHOOニュース(ESSE online)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大掃除の季節です。

洗剤を使う機会も増えますが、なかには注意が必要なものも。

 

「掃除に使うことも多い、便利な酸素系漂白剤。じつは注意すべき点があるんです」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。

詳しく教えていただきました。

 

* * * *

大掃除の季節。洗剤の注意書きはよく読んで使用しましょう

 

皆さんは掃除のときにどのような洗剤をお使いでしょうか。

私が使っている洗剤の1つに「酸素系漂白剤」があります。

ふきんやまな板の漂白、衣類の漂白、排水口の洗浄、洗濯槽のカビ落としなど、1つでマルチに使える便利アイテムです。

 

お使いの方もいらっしゃると思われますが、じつは扱う上で注意すべき点があり、私もそのことを知らずに使っていて、知ったときはとても驚きました。

 

そこで今回はその話をシェアしたいと思います。

 

●酸素系漂白剤で破裂事故?

 

たまたま見ていたテレビ番組で「酸素系漂白剤の破裂の危険性」について取り上げていました。

麦茶ポットをつけおき、漂白しようと水と酸素系漂白剤を入れフタをして就寝したところ、深夜に大きな音がして麦茶ポットが割れて飛び散っていたそうです。

 

原因はフタをして「密閉状態にしたこと」。

じつは酸素系漂白剤は少しずつ酸素を出しているらしく、密閉すると酸素がいっぱいになったときに破裂することがあるらしいのです。

 

なので、酸素系漂白剤を使っているときは絶対に「密閉しないこと」。

 

麦茶ポットが破裂するくらいの圧力がかかるので、場合によってはケガにつながることもあるかもしれません。

 

●読んでいなかった!きちんとあった注意書き

 

そのテレビ番組で「パッケージの裏の注意書きをよく読んで下さい」と説明があり、「そんなこと書いてあった?」と確認するときちんと書いてありました。

 

「本品は酸素系漂白剤のため、保管中少しずつ酸素を発生します。破裂防止のため製品上部に穴が空いておりますが、異常ではありません。酸素が発生するので、本品や本品を溶かした液をペットボトルやガラス容器等に密閉して保管しないでください」

 

「溶液を作り置きし、密封した容器に長時間放置しないでください。酸素を出し続け破裂することがあります」

 

小さい字で書いてあるので気づいていない方も多いと思いますが、ぜひお手持ちの漂白剤のパッケージを確認することをオススメします。

 

●安全性を優先させるならつめ替えない

 

洗剤をステキな容器につめ替えておしゃれインテリアを楽しんでいる方もいますが、メーカーからの注意に従うなら、入れ替えずにパッケージそのままで保管を。

 

もしパッケージが目立つと気になるなら、ボックスの中に入れて隠すように保管してはいかがでしょう。

 

また、「チャックつきポリ袋で、ふきんをつけおき漂白していたら泡立ってきた」とSNSに投稿された場面に出くわしたことがあり、破裂の危険について急いでコメントしたことで事なきを得ましたが、こういうときはチャックをあけるか、ボウルなど別のものを使うかした方がよさそうですね。

 

●注意書きはきちんと読もうという意識変化

 

恥ずかしながら、それまでは小さな字で書かれたことなんて面倒で読んでいなかったのですが、メーカーは消費者の安全のために表示をしてくれているのできちんと読もうと、意識が変わりました。

 

皆さんもご自身とご家族の安全のために、ぜひ読んでくださいね。

 

●教えてくれた人 【尾花美奈子さん】

ライフオーガナイザー、親・子の片づけインストラクター。

片づけが苦手なワーキングマザーやこどもの立場に立った、楽で早く片づく収納のアドバイスやセミナーを実施。

ブログ「片づけられない家族とのスマートシンプル空間」を日々更新

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f06d7e72e25207a1dff49471ea195991c87b289

 

 

 

 

 

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20201215108分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

野犬の増加が問題になっている周南市で、60代の女性が野犬にかまれて足にケガをしていたことがわかり、市は、野犬を捕獲するため、新たにおりを設置することにしています。

周南市によりますと、13日の朝、周南市久米で、60代の女性が、野犬に右足のふくらはぎをかまれ、ケガをしたということです。


当時、女性が市道を歩いていたところ、首輪のない犬2頭が突然現れ、このうち1頭にかまれたということです。


周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、今回の現場近くでは、ことし10月にも帰宅途中の中学生が襲われ、手をかまれる被害を受けています。


市は、付近に捕獲のためのおりを設置していますが、今回の被害を受けて、今月中にも新たなおりを追加で設置することにしています。


周南市環境政策課は、「野犬を見かけたら刺激せず、静かに立ち去ってほしい」と呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201215/4060007956.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、以下の記事が見つかった。

 

20198311033分 毎日新聞)

 

墓地や公園に野犬が頻繁に出没し、地元自治体が対応に追われている山口県周南市。

 

住宅地近くで実際にどのように生息しているのか。

お盆の時期に数日間、現地に足を運んでみると、野犬の行動パターンが少しずつ見えてきた。

 

野犬が特に多いのは、周南市徳山の市営大迫田共同墓地と、隣接する周南緑地東緑地公園の一角。

地元の人によると、野犬は十数年前から出没するようになったという。

 

 

【墓参者やランナーに動じず】

 

日が陰った812日午後6時すぎ、東緑地公園の駐車場に野犬が3頭うろついていた。

人が車から降りてきても、逃げ出す気配はない。

墓地に向かう途中のグラウンドにも2頭いて、数メートルわきをランナーが走っていく。

 

墓地は公園から続く坂道を上った高台にある。

野犬は、墓掃除をする人たちのそばを歩いたり、通路にたたずんだりしている。

人が何もしなければ、ほえもせず近づいてもこない。

墓参に来た人も、犬が目の前を通り過ぎても、ほぼ騒がない。

 

ただし、ほとんどの野犬は、カメラを向けると立ち止まってこちらを凝視する。

黙って様子をうかがい、対面した人との距離をおおむね45メートル以上に保つ。

それ以上に近づくと、すぐ後方に退いた。

 

午後7時すぎ、墓地入り口の階段付近に寝そべる野犬の群れを、駐車場を挟んで撮影していると、野犬たちが「ワンワン、ワンワン」とほえ始めた。

黒い犬と茶色い犬の2頭が、走ってこちらに近づいてくる。

黒い犬が尾を立てて「ウー、ウー」とうなっては立ち止まり、また「ウー、ウー」とうなって記者の約3メートル手前まで近づいてきた。

さすがに危険を感じて撮影をやめると、野犬はしばらく記者を見ていたが、近づいてこなくなった。

後で気づいたが、陰にいた子犬を守るための威嚇だったようだ。

 

 

【午後6時半ごろからすみかへ戻る】

 

墓地の斜面の茂みに、野犬のすみかが2カ所あった。

野犬は午後6時半ごろから断続的にすみかに戻っていく。

戻ると集団でほえ始め、「ワンワン、ワンワン」と大声が響き渡った。

この日は1カ所で長時間続き、かなりうるさかった。

 

13日午後6時ごろ、野犬十数頭が墓地の斜面下にある公園の一角にたむろしていた。

カメラを向けると、一斉に立ち止まって記者を警戒する。

やがて群れをなして約10メートル離れたブランコの後方に移動し始めた。

 

すぐ隣のアスファルトの道路を、ウオーキングやランニングをする人たちが横目で見ながら通り過ぎる。

野犬の群れはグラウンド近くの複合遊具の奥で折り返し、たむろしていた場所に去っていった。

 

道路を挟んだ草の上にも野犬が4頭いて、「ワン、ワン」とほえる。

グラウンドでは、野犬を気にせず親子連れがサッカーを始めた。

 

ジョギングをしていた市内の会社員の女性(48)は、「犬とはお互い距離を取っています。運動するのに一番いい場所なので、犬がいてもジョギングに来ます。一度野犬がすぐそばまでついてきたことがあり、怖くて乗ってきた車に飛び乗りました。行政は対策を取ってほしい」と訴える。

 

周南市のホームページによると、今年度は5月末現在、市内で野犬に囲まれたり、追いかけられたりした被害が9件、ペットなどの被害が1件、物損が1件起きている。

 

野犬の捕獲は、狂犬病予防法に基づき、山口県が行う。

県周南環境保健所によると、周南市での捕獲頭数は過去5年間500頭以上が続き、昨年度は750頭。

捕獲用のおりを設置しているほか、保健所の職員が毎日パトロールし、網で捕獲しているという。

 

対策強化のため、県や市、警察が連携して「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」を7月に設置した。

8月からパトロールの職員を2人から4人に増やし、おりも1基増やした。

県と市が協力して、緑地公園の草刈りやパトロールに取り組む。

 

保健所によると、野犬が隠れる雑木林が多く、えさを与える人もいるため、目撃情報は一向に減らない。

 

16日午後6時前、公園入り口のあずまやに、野犬が次々と集まってきた。

黒いTシャツとズボン姿の中年男性がえさを放り投げている。

犬は黙ってほおばり、去っていく。

近くに「野犬にエサを与えないでください」と市の立て札があるが、男性はお構いなしだった。

 

午後7時すぎ、暗くなってキャッチボールやランニングをする人がいなくなった後、グラウンドに野犬78頭が現れて寝そべり始めた。

 

解決の決め手も乏しく、地元の苦慮もまだ続きそうだ。

 

 

 

https://mainichi.jp/articles/20190831/k00/00m/040/044000c 

 

 

2020121日更新 周南市HP)

 

野犬の現状と取組み

 

周南市では、周南緑地や住宅街で野犬の目撃情報や実際に被害に遭われた方からの苦情が多数寄せられ、市民生活に深刻な影響が出ています。

 

・追いかけられ転んでケガをした。  

・通学路に野犬が現れ登下校できない。

・野犬の群れに囲まれ、吠えられて怖い思いをした。

・鳴き声がうるさくて眠れない。

・庭を荒らされる、物が壊された。

 

野犬による被害状況一覧表(平成29年度~令和2年度)

咬傷 1~4件

囲われ・追われ 17~41件

etc

 

野犬が多い原因

・棲みやすい環境

・むやみなエサやり

・モラルの無い飼い主が遺棄した犬が繁殖

 

https://www.city.shunan.lg.jp/soshiki/18/1348.html

 

 

 

(2021年1月6日 修正1 ;追記)

 

2021151038分にNHK山口からは、また女性が噛まれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月1日の午後3時半ごろ、周南市古泉で、飼い犬に散歩をさせていた20代の女性が白色の野犬に左足をかまれ、病院で手当てを受けました。
ケガの程度は軽いということです。


周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、去年10月には帰宅途中の中学生が野犬に襲われて手をかまれたほか、先月にも60代の女性が野犬に足をかまれて、それぞれケガをする被害が出ています。


周南市は、今回の被害を受けて、野犬を捕獲するためのおりを追加で設置するとともに、現場の周辺でパトロールを行っているということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210105/4060008202.html

 

 

 

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20201281613分にYAHOOニュース(ハフポスト日本版)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

寒くなり、ほくほくのサツマイモや肉まんが食べたくなる季節に。

ただ、電子レンジで加熱する際には注意が必要だ。


東京消防庁は、「電子レンジ火災」が増加傾向にあるとして、安全に使用するよう注意を呼びかけている。

 

東京消防庁は公式サイトで、電子レンジにまつわる次のような火災の事例を紹介している。

 

【事例1

マンションの居住者の女性が、生のサツマイモを温めようと電子レンジで10分間加熱した。

さらに5分間加熱し、その場を離れたところ、異音が聞こえた。

戻って確認すると、サツマイモから出火し電子レンジから煙が出ていた。

 

【事例2

共同住宅の居室で、カップ麺を電子レンジで加熱したところ、カップ麺の容器から出火。

火災に気付き、消火しようと電子レンジの扉を開けたところ、火が服に燃え移り死亡した。

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/095bf63a259f72814fcb3ff7858d4241ea07baf5 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは昨年、同種記事を掲載スミ。

2019126日掲載

20191127日報道 電子レンジで焼きいも等を加熱すると炭化して可燃性ガスが発生し炭化部分の帯電スパークで火災になる、活発化した電子が火花となって飛び出すので金属も危険

(1/2)

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10242/

(2/2)

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10243/

 

今回の報道では、そこに書かれていなかった事例も記されていたので、その部分だけを抜き出して紹介する。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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