2018年10月10日10時14分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時13分ごろ、四日市市コンビナートにある化学メーカー「石原産業」の工場で、タンクの中に入っていた劇物のカセイソーダが漏れ出す事故があった。
漏出した量は約1900ℓで、コンクリート製の『防液堤』に遮られて、工場の外に漏れ出すことはなかったが、近くで作業をしていた20代と30代の男性の足や胸に強いアルカリ性の液がかかり、2人は軽いけがをしたという。
石原産業によると、2人はタンクにつながる配管に取り付けられたポンプの修理を行っていたということで、バルブが閉まっていなかったことが原因と見られるという。
石原産業広報部の加藤マネージャーは、「近隣の住民や関係者に心配をおかけし、深くお詫びします。バルブが閉まっていなかった原因をつきとめ、再発防止に努めます」と話している。
出典
『四日市の化学工場で劇物漏出』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181010/0001277.html
10月10日0時0分に中京テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時すぎ、四日市市石原町のコンビナート内にある石原産業株式会社の四日市工場で、定期修理の作業中に、劇物に指定されている「苛性ソーダ」約1900ℓが、タンクから漏れ出した。
この事故で、修理をしていた外部の作業員2人が、漏れた苛性ソーダに触れ、足に軽いけがをした。
消防などによると、工場では塗料の原料を作っており、苛性ソーダは中和剤として使われていたという。
その30分後には、同じ工場内で、塗料の原材料となる「四塩化チタン」数ℓが漏れ出し、劇物に指定されている「塩化水素ガス」が発生したが、けが人はいなかった。
今回の事故による薬品の外部への流出などは、なかったという。
出典
『劇物「苛性ソーダ」漏れ2人軽傷 三重・四日市市の工場』
https://www2.ctv.co.jp/news/2018/10/10/25123/
10月9日付で該社HPにも、下記趣旨の記事が掲載されていた。
2)事故内容
四日市工場化成品生産部石膏工場において、苛性ソーダ送液用ポンプを整備する際に、配管バルブより、タンク内の20%苛性ソーダが約1900ℓ漏えいし、当該ポンプを分解作業中の工事業者2名が被液しました。
被液後、直ちに水で洗い流し、その後、病院にて受診し、職場復帰しました。
また、同日午前11時45分頃、四日市工場塩素法酸化チタン工場において、非危険物(非劇物)である四塩化チタン(液体)が少量漏えいしましたが、午後12時32分に漏えい停止を確認しました。
漏えいに伴う被災者はありません。
工場は稼動しておらず、メンテナンスの作業中でした。
2018年8月6日21時39分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前7時50分ごろ、北海道本別町勇足のH糖業本別製糖所でポンプ室から塩酸が漏れ、敷地や近くの川に流出したと、国交省北海道開発局に通報があった。
開発局によると、約3万ℓが流出したが、けが人はなく、川の魚が死ぬなどの被害の報告もない。
塩酸は、砂糖を精製する過程で使っており、従業員が異臭に気付いて通報。
工場の敷地に石灰をまき、中和処理をした。
排水溝を通じて川に流れた塩酸は薄まり、川の水質に問題はないという。
工場では、これまで塩酸が漏れたことはなく、開発局が原因を調べている。
出典
『製糖工場から塩酸流出、川に約3万リットル 北海道本別町』
http://www.sankei.com/affairs/news/180806/afr1808060034-n1.html
8月6日22時46分に北海道新聞電子版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
帯広開建は6日、十勝管内本別町のH糖業本別製糖所(町勇足)から塩酸が流出し、町西美里別の利別(としべつ)川に流れ込んだと発表した。
同日の開建の調査では、水質への影響は確認されていない。
本別製糖所によると、塩酸は製糖作業時に使うもので、タンクからポンプで作業ラインに送る過程で何らかの不具合が生じ、約30m3が漏出しているのを、6日朝に従業員が発見した。
塩酸の一部は、排水路から支流を通じ、利別川に流れ込んだ。
従業員らは排水路に土のうを積んだほか、塩酸の中和処理を実施。
川への流出量は不明だが、午後に帯広開建が下流4地点で行った水素イオン濃度(pH)調査では、いずれも基準値内で、目視でも魚の死骸などは確認されなかった。
本別製糖所は、「流出が起き、申し訳ない。原因を究明し、再発防止の対策を取りたい」と話している。
出典
『製糖所から塩酸流出 本別の利別川』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/216149/
2018年5月15日20時26分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時ごろ、宇部市にある高天原浄水場で、水の中の不純物を固めて取り除くための「ポリ塩化アルミニウム(PAC)」と呼ばれる酸性の薬品が近くを流れる上梅田川に流れ出した。
納入業者が薬品10トンを敷地内のタンクに補充する作業をしていた際、バルブの切り替えを間違えて川につながる側溝に流れ出してしまったという。
すぐに気づいて側溝を塞いだが、およそ700ℓが流れ出たという。
職員が川の状況を確認したところ、川の水が白く濁り、魚が数匹死んでいるのが確認された。
薬品は、原液のまま飲み込んでしまうと腹痛などの症状がでるが、川の水で薄められているため、人体への影響はないという。
山陽小野田市水道局は、「薬品の流出事故を起こしてしまい、大変重く受け止めています。今後は作業手順の確認を徹底するほか、液体の流出防止策をとるなど、再発防止に努めたい」と話している。
出典
『浄水場で薬品が川に流出』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180515/4060000375.html
5月16日14時7分にYAHOOニュース(宇部日報)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時ごろ、山口県山陽小野田市水道局高天原浄水場(宇部市東須恵)から、水処理用凝集剤のポリ塩化アルミニウム(PAC)700ℓが貯留タンクからあふれ、敷地外の上梅田川と梅田川に流れた。
人体への影響はないという。
薬品は酸性で、水中の不純物を固めて取り除くために使われる。
流出により、上梅田川の水は白く濁った。
上梅田川が流れ込む梅田川の排水機場近くまで流れたとみられる。
水質の変化で、これまでに数百匹の魚が死んでいるのが確認された。
PACは、人体への健康被害が出るような毒性はなく、川の水で希釈されたことで影響の広がりは少ないと考えられる。
職員が薬品を貯留タンクに補充する過程でバルブ口の切り替えを間違え、2基のうち残量があるタンクに補充したためPACがあふれ、側溝を伝って川に流れ出た。
市水道局の原田次長は、「深くおわびしたい。作業手順を職員に再確認させ、流出を防ぐハード面での対策を考える」と話した。
出典
『山陽小野田市の浄水場から薬品流出』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00010000-ubenippo-l35
2018年3月16日付で朝日新聞知多版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東レ東海工場(東海市新宝町)は15日、市の排水規制値を上回る強アルカリの苛性ソーダ水溶液が誤って海に流出したと発表した。
海域での異常は確認されていないという。
工場によると、13日午前10時ごろ、苛性ソーダタンクの送液ポンプを点検のために予備機に切り替えたところ、液抜きラインのコックを閉め忘れたことが原因という。
タンクから漏れだした約110m3の苛性ソーダ水溶液のうち、防液堤から溢れた約7m3が、通常の排水と混ざって海域に流れ出した。
14日午前9時ごろに従業員が気付き、流出を止めたという。
市の排出規制はph値を5.8~8.6に定めているが、流出で最大10.6になった。
同日夕までに規制値内に戻ったという。
(ブログ者コメント)
〇漏れた液が防液堤からオーバーフローしたなど、ほとんど聞いたことがない。珍しい事例だ。
〇丸一日経っての発見ということだが、現場の定期巡回時に発見できなかったのだろうか?
それだけ漏れていたなら、臭いで分かりそうな気がするのだが・・・。
2017年11月12日19時2分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月14日付で朝日新聞埼玉東部版(聞蔵)から、11月16日付で毎日新聞埼玉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時半頃、埼玉県草加市青柳の古綾瀬川で、通行人から「川の水が汚れている」と警察に通報があった。
駆け付けた署員らが、川が青緑色に変色しているのを確認。
川から約1km離れた八潮市の工場から流れ出た塩化銅が原因の可能性があり、県などが詳しく調べている。
県や八潮市の化学製品工場によると、工場内の貯蔵タンク(40m3)に亀裂が入り、タンク内にあった塩化銅の溶液約2~5m3が、地下の排水管を通って流れ出た可能性があるという。
タンク内はすでに空になり、流出は止まっているという。
県は同日午前、川の約300mにわたる流域で変色を確認。
付近ではコイやフナなど100匹以上の魚が死んだが、生活用水や農業用水ではないため、生活への影響はないという
川沿いでは通行人が足を止めて驚いた表情を浮かべ、草加市職員がバケツで川の水をくみ上げ、水質などを調べていた。
近くに30年以上住んでいるというパート従業員の女性(68)は、「こんなことは初めてで不気味。早く原因を解明してほしい」と不安そうな表情を浮かべていた。
県は、数日の間に塩化銅が自然に薄まるとみている。
出典
『川が青緑に、魚100匹超死ぬ…工場排水原因か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171111-OYT1T50117.html
『T化学工業 県、塩化銅流出で改善命令』
https://mainichi.jp/articles/20171116/ddl/k11/020/277000c
11月16日11時0分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月16日付で朝日新聞埼玉東部版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県は15日、草加市の古綾瀬川に塩化銅溶液を流出させたとして、八潮市新町のT化学工業(本社・東京)に、工場の排水処理設備などを改善するよう命令を出した。
改善が完了するまでは河川への排水を認めない。改善期限は29日。
県によると、11日午前、近隣住民から「(同川の)水面が青くなっている」と通報があった。
弁天橋付近で簡易の水質検査を実施した結果、銅含有量は1ℓ当たり10mg以上あり、水質汚濁防止法の排水基準(同3mg以下)を上回った。
15日に再検査したところ、同基準を下回った。
同日までに、水質汚染により死んだ魚約300匹を回収した。
県水環境課によると、流出の原因はタンクの経年劣化。
出典
『川に塩化銅を流出、業者に行政処分』
http://www.sankei.com/affairs/news/171116/afr1711160009-n1.html
2017年10月24日12時19分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前、秋田市茨島の化学工場で人体に有害な発煙硫酸が漏れ出す事故があった。
これまでにけが人は確認されていない。
事故があったのはM電子化成の化学工場。
警察や消防によると、24日午前8時30分ごろ、工場の従業員から「貯蔵している発煙硫酸のタンクからガスが漏れている」と消防に通報があった。
消防は、消防車6台などを出して工場敷地内への立ち入りを規制し、警戒に当たった。
発煙硫酸は、大量に吸い込むと肺に障害を起こしたり意識を失ったりするおそれがある。
これまで、この事故でけが人や体調不良を訴えた人は確認されていない。
M社の担当者は、「警報機で確認したところ、今の時点で反応がないので危険性はおさまった。これから原因特定に入る。」と話した。
M社では、2012年にも発煙硫酸が漏れ出す事故が起きている。
出典
『化学工場で発煙硫酸が漏出 けが人はなし(秋田県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86112598.html
10月24日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前8時40分ごろ、秋田市茨島3丁目のM電子化成で、劇物に指定されている発煙硫酸がタンクから漏れ出したと、119番があった。
体調不良を訴えた人はおらず、周辺への影響もないという。
警察や同社によると、タンク(容量約3000トン)の貯蔵量を増やすため、別のタンクから発煙硫酸を移し替える作業をしていた40代男性社員が、午前8時10分ごろ、タンク側面から白煙が上がっているのに気付き、同社が通報した。
作業を中止すると、漏出は収まったという。
警察などが、漏れ出した原因や量を調べている。
出典
『発煙硫酸が流出、秋田市・三菱マテリアル 周辺への影響なし』
http://www.sakigake.jp/news/article/20171024AK0015/
(ブログ者コメント)
2012年の事例は下記記事参照。
2012年8月13日掲載
2012年8月7日 秋田市の化学工場で発煙硫酸が漏れて白煙が上がる、配管フランジのパッキン劣化が原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2130/
(2017年11月19日 修正1 ;追記)
2017年10月25日付の秋田魁新報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
発煙硫酸は無色の液体で、空気中の水分と結びつくと、気化して白煙が発生する。
同社はコーティング剤などに使われるフッ化水素酸を製造する際、発煙硫酸を原料としていた。
2017年9月7日18時36分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時すぎ、北九州市八幡西区の洞海湾で、港に停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「NOAHHANA」(1953トン)から積み荷の「フェノール」と呼ばれる化学物質が海に漏れ出していると、乗組員から若松海保に通報があった。
同海保によると、船のタンクにはおよそ2000トンのフェノールが積まれていて、陸上の施設に移す作業を行っていたところ、およそ10分間にわたって、タンクの空気口から船の甲板や海に漏れ出したという。
「フェノール」は、主にプラスチックの原料として使われるが、体に触れると炎症を起こすということで、消防によると、甲板で調査をしていた消防職員2人が、転倒した際に手や足などにやけどをした。
同海保は、現場に巡視艇2隻を出動させて、周辺の海への影響などを調べている。
出典
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5023725511.html
9月8日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時55分ごろ、船から積み荷のフェノールが海上や船上に流出していると、荷主を通じて通報があった。
フェノール約2000トンを陸上に移す作業中、タンク内の気圧を調整するエア抜き配管付近から漏れたという。
応急処置により、午前11時すぎに流出は止まったという。
フェノールはゼリー状で、身体に触れると炎症を起こす。
2017年6月21日7時5分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月20日19時27分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前6時半ごろ、長野市立信更小学校のプール機械室から、消毒用の次亜塩素酸ナトリウムが流出しているのが見つかった。
市は20日、薬剤注入ポンプの部品の締め付けが十分でなかったことが要因との調査結果を発表した。
同市によると、薬剤注入ポンプは市内の業者が今月上旬に点検。
その際にポンプの空気抜き部品の締め付けが緩く、作動中の振動で外れ、中の薬剤が流出したとみられるという。
流出量は約55ℓで、排水溝を伝わって近くの聖川に流れ出たとみられる。
市と消防が下流域の残留塩素濃度を測定し、生物の死骸の有無などを確認したが、異常はなかったという。
市は事故を受け、20日から、同じ業者が管理している市内29校の小・中学校のプールを対象に、業者による再点検を行うことを決めた。
出典
『長野市の小学校でプール消毒液が流出 部品締め付け不十分』
http://www.sankei.com/region/news/170621/rgn1706210033-n1.html
『プールの薬剤流出 装置を再点検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014439071.html
6月19日19時28分にYAHOOニュース(信越放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前6時半ごろ、信更小学校の教員がプールの機械室で異臭に気付き、消毒用の塩素系薬剤が流出しているのを見つけた。
薬剤は、プールの塩素濃度を計測して自動で注入する「滅菌装置」に入っていたもので、流出したのはおよそ55ℓとみられる。
児童などへの健康被害はなく、下流の用水などから残留塩素も検出されていないことから、生態系への影響もみられないとしている。
今月5日に業者が装置を点検した際にバルブを閉め忘れたことが原因とみられ、明日からは通常通り水泳の授業も行われる。
出典
『長野市の小学校でプールの機械室から消毒用薬剤流出・健康被害は確認されず』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170619-00306812-sbcv-l20
2017年6月4日22時44分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋紡は、4日、同社岩国事業所(山口県岩国市)で薬液が海に流出する事故があったと発表した。
同社によると、3日午後11時20分ごろ、海沿いのポリマー工場で、缶の洗浄に使う薬液メチルエチルケトンが何らかの原因で沸騰。
排水路を通じて、海に最大で108ℓ流出したと推測されるという。
今のところ、従業員や周辺住民の健康被害、海上汚染は確認されていない。
出典
『東洋紡の岩国事業所から薬液流出 海上汚染は確認されず』
http://www.asahi.com/articles/ASK645X1SK64TZNB01S.html
6月4日付で東洋紡HPにも、同趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
6月3日(土)、23時20分頃、当社岩国事業所(山口県岩国市灘町1-1)のポリマー工場樹脂製造工程で、反応缶の洗浄に用いる薬液のメチルエチルケトン(以下、MEK、危険物第四類)が流出する事故が発生しました。
当事故により、近隣住民の皆様、関係省庁他、関係者の皆様には、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。
流出したMEKは、反応缶の洗浄中に沸騰して反応缶外へ漏えいし、工場内の排水路を経由して海上に流出しました。
海上へ流出したMEKは、最大108リットルと推定されます。
また、応急対応により、6 月4(日)0 時52 分時点で、MEKの漏えい、流出は止まっております。
なお、海上に流出しましたMEKにつきましては、流出量から推定される排水中のMEK濃度レベルから、またMEK自体が容易に生分解される物質であることから、環境への影響はないと考えられます。
当事故による、当社および関係会社、また協力会社の従業員・関係者への被害はございません。
今後、新たな情報が確認でき次第、速やかにお知らせいたします。
出典
『当社岩国事業所における薬液流出事故について』
http://www.toyobo.co.jp/news/pdf/2017/06/press7774.pdf
2017年3月23日19時29分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時20分ごろ、西条市にある「S金属鉱山東予工場」から、「工場の排水口付近の水門から硫酸を含む酸性の排水が海に流出した」と通報があった。
海保が調べたところ、23日午前6時47分ごろ、設備などの冷却用にいったん工場内に引き込んで海に排出している海水に工場で製造している硫酸が混入する異常が発生し、工場の排水口の水門が自動的に閉鎖したという。
しかし、水門が完全に閉鎖するまでのおよそ40分間にわたって、硫酸が混入した海水が海に流出したという。
海保によると、海に流出した排水に含まれていた硫酸の濃度や排水の正確な量はわからないということだが、いまのところ、周辺の海で異臭や魚が死ぬなどの異常はなく、人や海での被害の報告はないという。
海保は、硫酸が排水に混入した原因などを調べている。
出典
『工場から硫酸含む排水が流出』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170323/4958911.html
2017年2月6日19時56分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都などによると、6日午前2時ごろ、荒川区内にある下水処理施設のシステムが、下水道水に一定の量以上のシアン化合物が含まれていることを検知した。
警察などが原因を調べたところ、下水処理施設からおよそ4km離れた北区田端新町の化学工場から流れ出ていたことがわかった。
警察によると、工場では、タンクに保管しているシアン化合物に水を加え濃度を薄めながら使っていたが、水道の蛇口が緩み水が注がれ続けたため、タンクから漏れ出したとみられている。
シアン化合物は金属のメッキ加工などに使われ、強い毒性があり、頭痛やめまいなどの症状を引き起こすことがあるということだが、これまでのところ、周辺の住民への健康被害など大きな影響は確認されていないという。
出典
『下水にシアン化合物被害なしか』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170206/3667861.html
(ブログ者)
映像によれば、スレート葺き建屋の町工場的化学工場の模様。
2016年11月15日23時1分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日夕方、北見市留辺蘂町の浄水場の水道水が水質基準を満たしていないことがわかり、市は、この浄水場から水を送っている地域では飲み水として利用しないよう呼びかけるとともに、給水所を設置している。
北見市によると、15日午後5時ごろ、北見市留辺蘂町にある金華浄水場で、水道水に含まれる塩素の濃度が、飲み水として使用できる基準の半分以下に下がっていることが確認されたという。
このため市では、金華浄水場から水を送っている北見市留辺蘂町の大部分と西相内地区の一部、あわせて2700戸に対し、水道水を飲み水として利用しないよう呼びかけるとともに、留辺蘂町中央公民館、留辺蘂町民会館、留辺蘂町体育館、それに留辺蘂町西区住民センターの4か所に給水所を設置している。
市によると、これまでのところ、健康被害などの情報は寄せられていないが、復旧の見通しは立っていないという。
市によると、畑などにまかれた肥料に含まれていたアンモニアが、14日に降った雨で浄水場の水源となる川に流れ込んだことが原因とみられるという。
出典
『北見 水道水が基準満たさず』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161115/4444301.html
11月17日7時0分に北海道新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
北見市留辺蘂自治区と西相内地区で15日、水道水の水質が基準を満たさず、市が住民に飲用しないよう呼びかけた問題は、16日昼すぎに対象の全世帯で水質が回復し、飲み水として使えるようになった。
ただ、給水所に行列ができるなど、市民生活に影響。
市は、畑の肥料などに含まれるアンモニアが水源に流れ込んだことが原因とみて、浄水場にアンモニアの計測機器の設置を検討する考えを示した。
市上下水道局によると、対象となったのは金華浄水場(留辺蘂)から給水する計2766世帯。
水道水の異常は15日午後から16日正午すぎまで続き、1ℓ当たりの塩素濃度が最大で0.04mgと、基準の0.1mgの半分以下だった。
市は16日会見し、原因について、15日午後に浄水場の取水口で水源のポン無加川の水質を調べたところ、通常はほぼ検知されないアンモニアが検出されたと説明。
同川の流域には農家が点在していることから、雪解けとともに畑の肥料などに含まれるアンモニアが通常より多く水源に流れ込み、塩素濃度に影響したとの見方を示した。
市民からは、不満の声が上がった。
市は、15日午後8時半ごろから、広報車やチラシ配布などにより、水道水を飲用しないよう呼びかけを始めたが、友人から水質異常の情報を聞いたという女性(58)は「広報車の音は聞こえなかった」と話した。
また、飲料水を求めて16日、留辺蘂町中央公民館の給水所を訪れ、夫婦で約100ℓの水を受け取ったMさん(男性、68歳)は、「給水は(2007年の)大規模断水以来。本当に不便だ」。
Iさん(男性、78歳)は、「車がなく、脚の悪い高齢者は給水所まで来るのが大変では」と話した。
水道水の異常を受け、留辺蘂、温根湯、瑞穂の小中学校は、16日、給食と午後の授業の中止を決めた。
出典
『北見の水道水異常 肥料のアンモニア流入か 水質は回復』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0338919.html
11月17日付で毎日新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調査で、浄水場の水源であるポン無加川でアンモニアが検出された。
市上下水道局は、「今月上旬の季節外れの積雪とその後の気温上昇、降雨で畑の土の成分などを含んだ雪解け水が流れ込んだのでは」と推測。
今後も原因の特定を進めるとともに、アンモニアを常時検査できる仕組みの導入などを検討する。
出典
『水道水 水質一時悪化し飲用制限 健康被害なし 北見』
http://mainichi.jp/articles/20161117/ddl/k01/040/179000c
2016年10月29日付で毎日新聞奈良版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月28日付で奈良県HPにも、水道局からの報道資料が掲載されていた。
28日午前6時半ごろ、御所市戸毛の県広域水道センター御所浄水場で、水道水消毒用の次亜塩素酸ナトリウム約3トンが曽我川に続く水路に流出した。
県水道局によると、原因は設備工事に伴う仮設配管の施工不良で、接続部分が抜けたという。
水路は雨水の排水用で、魚数十匹が死んでいたが、一般家庭への影響はないという。
出典
『御所浄水場から次亜塩素酸ナトリウム流出』
http://mainichi.jp/articles/20161029/ddl/k29/040/646000c
『御所浄水場における次亜塩素酸ナトリウムの流出について』
http://www.pref.nara.jp/secure/169340/1028houdousiryou.pdf
2016年3月18日12時31分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月19日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
胆振の洞爺湖町で、17日、道路の舗装に使われる接着剤が積んでいた車から漏れ出し、一部が洞爺湖に流れ込んだ。
室蘭建設管理部が、回収作業を続けている。
室蘭建設管理部によると、17日午前10時半過ぎ、洞爺湖町洞爺湖温泉町で、道道の舗装工事中にアスファルト舗装の接着剤の働きをする乳剤が、積んでいた散布車のタンクのバルブが十分に閉まっていなかったため、漏れているのが見つかった。
乳剤は、およそ1000ℓ漏れ出し、このうち500~600ℓが、雨水などが流れる排水管を通じて、洞爺湖に流れ出た。
一時、周辺の水が茶色く濁ったが、広がりを防ぐフェンスを設置したうえで、バキューム車などで濁った水を吸い出す作業を、夜通し行った。
乳剤は、直接飲み込んだりした場合は人体に有害なおそれがあるが、劇物には指定されていないという。
18日午前中には、湖は濁りがない状態に戻っているということだが、建設管理部が排水管の清掃作業などを続けている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160318/3800011.html
2015年12月7日19時5分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月7日20時23分に北海道テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時ごろ、苫小牧市静川の苫小牧東部国家石油備蓄基地の敷地内にあるボイラー室内の小型タンクから設備の洗浄に使う塩酸が漏れて塩素ガス(ブログ者注;NHK報道原文のまま)が発生していると、備蓄基地の職員から警察と消防に通報があった。
この事故で、漏れた塩酸から有害な塩素ガスが発生して敷地の外に漏れ出したため、警察は付近の道道をおよそ2時間半に渡って通行止めにしたが、付近に住宅などはなく、けが人などはいなかった。
警察のこれまでの調べによると、塩酸はおよそ1100ℓ漏れ出したとみられ、すでに漏出はとまったという。
タンクには、朝、およそ3500ℓの塩酸が入っていたという。
苫小牧東部国家石油備蓄基地によると、タンクと配管の接続部分あたりから塩酸が漏れていたということで、消防などが今後、原因を詳しく調べることにしている。
苫小牧東部国家石油備蓄基地は、緊急事態に備えるために国が設置した国内最大の石油備蓄基地で、640万kℓの原油が蓄えられている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151207/4113051.html
http://www.htb.co.jp/news/#article02
(ブログ者コメント)
備蓄会社のHPにも、12月7日付で下記趣旨のニュースが掲載されていた。
12月7日午前10時45分頃、弊社が操業を受託している苫小牧東部国家石油備蓄基地において、弊社社員が設備点検中にボイラ給水施設の建屋内に臭気があることに気づき、塩酸タンクからの塩酸漏洩を発見しました。
直ちに、苫小牧市消防本部、苫小牧警察署等関係官庁に通報しました。
漏れた塩酸は建屋内に留まっており、敷地外への流出はなく、人的被害もありません。
現在、原因調査中であり、判明次第、再発防止対策を講じて参ります。
出典URL
http://www.tomabi.co.jp/news/20151207.html
ちなみに、塩酸が蒸発して発生するのは塩化水素であり、塩素ではない。
(2015年12月21日 修正1 ;追記)
2015年12月8日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
この設備は、工業用水をろ過してボイラーで使う純水を作る施設。
塩酸は、ろ過装置の洗浄に使われ、濃度は約30%だった。
消防などが建物内に散水して、塩酸を希釈した。
2015年11月27日9時25分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月26日、27日付で㈱明治のHPにも、重要なお知らせとして、同趣旨の記事が掲載されていた。
26日午前、旭川市にある牛乳の製造工場からタンクの洗浄に使うカセイソーダを含む溶液6000ℓが漏れ出し、近くを流れる石狩川に流れ込んだ。
旭川市によると、いまのところ川の水質に問題はないという。
旭川市によると、26日正午ごろ、旭川市永山北にある「明治旭川工場」からカセイソーダの溶液が工場の外に漏れ出したと連絡があった。
市が調べたところ、26日午前5時半から午前9時までの間に6000ℓが漏れ出し、側溝などを通じて近くを流れる石狩川に流れ込んだという。
カセイソーダはせっけんの原料などとして使われ、この工場では、牛乳を貯蔵するタンクを洗浄するのに使っていたという。
旭川市によると、漏れ出した溶液は濃度が1.2%と比較的低く、現場近くと下流の2か所で水質を調べたところ、いずれも国が定める水道水の基準の範囲内で、いまのところ川の水質に問題はないという。
会社によると、カセイソーダの溶液はタンクにつながる配管の継ぎ目からタンクの自動洗浄中に漏れ出したという。
自動洗浄が進まないため従業員が点検し、配管から漏れているのを発見した。
会社によると、工場設備は定期的な点検をしているが、当該継ぎ目部分は点検項目に入っておらず、時間とともに継ぎ目が緩み、それを事前に把握できなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151127/3818861.html
http://www.meiji.co.jp/notice/2015/detail/pdf/20151126.pdf
http://www.meiji.co.jp/notice/2015/detail/pdf/20151127.pdf
11月28日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市環境指導課によると、苛性ソーダは無色透明で水に溶けるため、川に流れ出ると処理は難しい。
ただ、今回流出したのは、川で十分希釈される量だといい、下流に上下水道の取水口はなく、農業用水の利用も終わっているため、実害はなさそうだという。
2015年11月10日11時19分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前6時55分ごろ、千葉市中央区新浜町にあるJFEスチールの東日本製鉄所千葉地区生浜工場で、純水製造設備から塩酸が漏れているのを職員が発見、119番した。
JFEスチールによると、約9m3が漏れたが、外部への流出はなく、けが人はいなかった。
同社で詳しい原因を調べている。
JFEスチールによると、塩酸が漏れたのは製鉄の過程で出る水をろ過し、再び使用可能な水に変える処理設備。
ろ過する際に使うイオン交換樹脂を洗浄するため塩酸を使用しており、設備に塩酸を送る配管から漏れたという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/151110/afr1511100013-n1.html
2015年10月3日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
10月3日付の朝日新聞千葉版紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
JFEスチールは2日、千葉市中央区の同社東日本製鉄所千葉地区西工場で、同日午前、溶けた鉄が数トン、床に漏れ出したと発表した。
クレーンなど機械を使って作業しているため、けが人はなかった。燃えるものは周囲にないという。
消防は、溶けた鉄に直接、水をかけると危険なため、自然に温度が下がるのを待っている。
同社は火災として扱い、原因を調べている。
同社によると、2日午前10時45分ごろ、製鉄所千葉地区西工場内にある製鋼工場で、保持炉と呼ばれる、溶けた鉄をためておく設備から高温の液体状の鉄が漏れ出ていることに従業員が気付き、社内関係者を通じて119番した。
保持炉は1200トン分をためる設備で、トラブル時には約150トンが入っていた。
また、午前6時ごろには、同製鉄所千葉地区東工場の第1冷間圧延工場内で、製品運搬台車に電気を送る配線から火花が出た。従業員がすぐに消火器で消し止め、けが人はなかった。
同社は、詳しい原因を調べている。
2015年9月9日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市は8日、同市豊富町の甲山浄水場から次亜塩素酸ナトリウム約20ℓが農業用水路に流出したと発表した。
用水路の下流500m付近では、コイやナマズなど約150匹が死んでおり、市は次亜塩素酸ナトリウムの流出が原因とみている。
姫路市浄水課によると、次亜塩素酸ナトリウムは水道水を消毒するために使われるアルカリ性の薬品。
7日午後1~2時ごろ、地下のタンクから次亜塩素酸ナトリウムを汲み取る作業を1人でしていた同課の男性職員(58)が、作業中に誤って場内の通路にこぼした。
職員は水で薬品を洗い流したため、場内を通る農業用水路に流れ込んだとみられる。
地元の自治会長から、7日夕に「水路で魚が多数死んでいる」と浄水場に連絡があり、市が調べていた。
市浄水課は、「本来は、こぼした液体をぞうきんで拭き取るべきだった。同様のことがないよう、薬品の取り扱いを徹底する」としている。
2015年9月5日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後2時半ごろ、新居浜市の住友共同電力新居浜西火力発電所構内にある排水処理装置の塩酸タンク(3500ℓ)から塩酸が漏れ出しているのを、巡回中の従業員が見つけた。
消防によると、液面計付近から漏れていたという。
流出した塩酸は数10ℓで、タンクを囲うコンクリート製の防液堤内にとどまっているため、けが人や周囲への影響はないという。
(2015年9月15日 修正1 ;追記)
2015年9月4日付の愛媛新聞紙面に、より詳しい記事が下記趣旨で掲載されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正しました)
構内をパトロールしていた社員が、樹脂製タンクの側面にある液面計付近から塩酸が滴り落ち、白煙が上がっているのを発見した。
液面計に付属するバルブの周囲にひびが入っている可能性があるとみて、調べている。
3日午後9時時点で漏洩は続いており、同社は、タンク内の塩酸約2000ℓを抜き出す作業を進めている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。