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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202110252018分にYAHOOニュース(HUFFPOST)から下記趣旨の記事が、コンプ祭りポスターの写真付きでネット配信されていた。

老朽化が問題となっているマンホールの蓋の写真を、市民の力を借りて収集する企画がSNS上で話題になっている。

企画を運営するのはNPOWhole Earth Foundation」(WEF、シンガポール)と、マンホール蓋などを製造する日本鋳鉄管。

東京23区のマンホール蓋が対象で、専用のスマートフォンアプリで写真を撮影して投稿する。

総額100万円以上の賞金が用意されており、いわば市民参加型のゲームイベントだ。

イベントは「第3 #マンホール聖戦 東京23区コンプ祭り」で、1031日まで開催されている。

23区全域でマンホール蓋は約47万カ所あるが、危険な場所を除く約41万カ所が対象という。

渋谷区は既にコンプリート(完了)している。

Twitter上では、「誰でもインフラデータ収集の一端を担えるゲーム」、「社会貢献にもなる素敵な企画」と評価する声が上がっている。

背景には、日本のインフラの老朽化がある。

日本グラウンドマンホール工業会(東京)によると、全国の約1500万カ所のマンホール蓋のうち、30年以上経過したものが約300万カ所あると推計されている。

放置しておけばスリップ事故などにつながる恐れがあるが、数が多くて行政の管理が行き届かないといった課題がある。

こうした事態を踏まえ、WEFは、お散歩マンホールアクションゲームアプリ「鉄とコンクリートの守り人」を開発。

8月に渋谷区全域を対象に実証実験したところ、3日で区内の約1万カ所の全てのマンホール蓋の写真を収集することができたという。

こうした取り組みは「シビックテック」と呼ばれる。
シビック(市民)とテック(テクノロジー)を組み合わせた造語で、市民がテクノロジーを活用して社会課題の解決を目指すのが特徴だ。

WEFは、「マンホールの異常を事前に察知できれば、更新の優先順位が分かり、 重大事故を未然に防ぐことができる」と意義を説明。

日本鋳鉄管は、「マンホールの適切なタイミングでの交換につながり、より安心・安全な社会に向けての一歩になればいい思う」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a91071e3fb3da431012ec21763289645210cc0c3

 

(ブログ者コメント)

本ブログの記事は原則、発生日・報道日順に並べているが、今回の情報は今月末までのイベント紹介。
参加したい人がいるかもと思い、前倒しで掲載した。

 

  

 

 

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2021831110分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

津波や洪水時に子どもたちが浮いて救助を待てるよう、ライフジャケットにもなるランドセルを、メガネ用品の製造販売大手が開発した。
考えたのは、東日本大震災の被災地を訪れた新聞販売店主。
異業種コンビが6年がかりで商品化し、年内の発売を目指す。

メガネのケースやクロスが主力の「栄商会」(浜松市東区)は創業73年の老舗。
自社内に裁断、縫製の設備があり、以前から持ち込み企画の商品化に協力してきた。

そこに同市中区の新聞販売店主、清水さん(男性、73歳)が、「浮くランドセル」の企画を持ち込んだ。

清水さんは2012年に宮城県石巻市の大川小学校を訪れた。

震災の津波で児童と教職員84人が犠牲・行方不明となった現場に立ち、「助かる方法はなかったのか」と考え込んだ。

最初は、ウレタン材で浮輪を作った。

だが、友人に「浮輪を持って学校に行く子はいない」と言われ、断念。

その3年後、小1の孫がランドセルを背負う姿を見て、ひらめいた。
「ランドセルが浮けばいいんだ!」

津波や水害時に、まず高いところに避難した上で、水が上がってきたら仰向けに「浮いて待つ」方法は、水難学会などが推奨している。

従来のランドセルも空気を含み、浮力はある。

だが、腹に抱える「前持ち」をしないと、顔が水に沈んでしまう。

清水さんは、栄商会の吉沢社長(男性、62歳)と試作を繰り返した。

本体にはナイロン生地を使用。
普段はランドセルのふたになる部分に、厚さ10センチのウレタンシートを入れた。
水害時には、肩ひもから体の前に持ってきて「浮き具」として使える。

背面にも薄いウレタンシートを入れ、全体が水に浮くように設計した。

両脇と股間をプラスチックの留め具で固定すれば、より安定して長時間、仰向けに浮いていられる。

今年5月にプール、7月に海で、ライフガード立ち会いの下、浜松市内の小学生と実証実験をした。

小原さん(女児、9歳)は、「最初、足がつかなくて焦った。浮かんでからは楽に浮いていられた」。
増田さん(女児、9歳)は、「少し水を飲んじゃったけど、顔を水から出せたら落ち着いた」。

吉沢社長は、「1年生から6年生まで、体格の違うすべての子どもが安定して浮けるように、バランスを工夫するのが難しかった」と話す。

複数の子がつかまれるよう、浮き具の取り外しもできるようにした。

通常のランドセルとほぼ同じ大きさで、重さは14キロと、やや重い。
販売予定価格は49500円(税込み)。
「ウクラン」の愛称で商標登録中だ。
問い合わせは栄商会(電話0534640601)へ。

https://www.asahi.com/articles/ASP8Z654TP8DUTIL046.html

 

(ブログ者コメント)

関連情報調査結果、浮くリュックサックが別のメーカーから9月1日に販売されるという下記趣旨の記事が、リュックの写真付きでネット配信されていた。

2021830 16:20 沖縄タイムス)

夏のレジャー時期にどうしても増えてしまう子どもの水難事故。

また最近は集中豪雨などで悲惨な事故も相次いでいる。

そんな中、学校用教材教具や防災防犯用品を提供する三和商事が開発したのが、『浮くリュック ビートキューブ』である。

三和商事は、区の7割が「海抜ゼロメートル地帯」という東京都江戸川区にて、防災専門店『防災ファーム』を運営。

水害が懸念される地域のニーズをもとに、同社では普段使いできるデザイン性の高い『浮くリュックシリーズ』を企画開発して販売している。

今回発表された『浮くリュック ビートキューブ』は、そのシリーズ第3弾にあたる。

いつ起こるかわからない災害に備えて、普段使いと非常時どちらでも使える仕様。

普段はランドセルのように使用でき、A4サイズのフラットファイルをゆったり入れられるデザインとなっている。

内部にはポケットが複数付いており、さまざまな小物も収納できる。

一方、非常時には救命胴衣の代わりとして使用。

リュックの両サイドに内蔵された浮力板を引き出すことで、背負ったままでバランスよく浮くことができる。

立ち泳ぎの姿勢で浮くことになり、顔に水がつきにくいため、水が苦手な子どもでも浮いた状態を保つことができるという。

価格は25000円(税込)で、ブルー、レッド、ブラックの3色。

防災の日である91日より発売される。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/822558

 

 

 

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20218221110分に毎日新聞から、生い茂った草むらに放たれるウシの写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

農林作物を荒らす有害鳥獣の被害対策に取り組む山口県下関市豊北町の朝生地区が、シカやイノシシの隠れ場所となる耕作放棄地に牛を放し、草を食べてもらう「山口型放牧」を始めている。

山口、周南、岩国市でも導入しており、深刻化する獣害を防ぐ方法として期待される。

山口型放牧は、和牛を電気柵で囲った水田や耕作放棄地などに放牧する県独自のスタイル。

耕作放棄地の解消や牛の飼育管理の省力化と共に、和牛が草を食べることで見通しが良くなり、野生動物が集落に近寄りにくい環境が生まれ、鳥獣対策にもなる。

県内の有害鳥獣による農林業被害は2020年度で約4億円で、このうち約4割が下関市だ。

特に朝生地区は稲や麦、牧草などの被害額が同年で約250万円となり、被害が深刻化している。

同地区では212月に県や市の支援を受けて獣害対策の総合計画を策定。

防護柵の設置や里山林の環境整備などと共に、期待されるのが山口型放牧だ。

同地区では放牧用の牛を貸し出す県の「レンタカウ制度」を活用し、県農林総合技術センター畜産技術部から黒毛和種の雌はつみ(10歳)とのぎく(6歳)を借りた。

2頭は、8月上旬に高さ約15メートルの雑草が茂っている05ヘクタールの耕作放棄地に放されている。

朝生自治会の田中さん(73)は、「(生い茂った雑草地が)シカやイノシシの隠れ家にならないように、2頭の牛には頑張ってもらいたい」と話す。

https://mainichi.jp/articles/20210822/k00/00m/040/069000c

 

(ブログ者コメント)

「牛」+「イノシシ」+「対策」でネット検索してみたところ、山口県以外でも同じような対策が各地で進められていた。

 

 

 

 

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20217171530分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

神戸市西区役所の新庁舎建設工事を巡り、「夜間もクレーンが伸びたままで、倒れてきそうで怖い」という声が神戸新聞の双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。

工事が行われていない夜に現場を訪ねると、確かにクレーンの長い首が伸びている。
もし横倒しになれば、道路を挟んで建つマンションにも当たりそうに見える。

建設中の新庁舎は、神戸市営地下鉄西神中央駅の隣接地にある。
6階建てで、今年12月末の完成予定。

不安の声を寄せたのは、道路を挟んで新庁舎の東側に建つマンションに住む60代男性。
定年前は、大型クレーン車を扱う会社に勤めていたといい、「夜や休日、無人になる時はクレーンを伏せておくべきだ」と話す。

一例に、2017年1月、福井県の高浜原発で安全対策工事に使う大型クレーンが風にあおられ転倒した事故を例に挙げる。

事故は、暴風警報が発令されていた夜間に発生。
施工会社のルールでは、強風が予想される際はクレーンのアームを畳むことになっていたが、伸びたままだった。

高浜原発では、事故後の安全対策として、風速にかかわらず作業終了後はアームを畳むことになった。

男性は、「住民の不安を考えたら、同じように畳むべきだ」と不満を口にする。

工事を発注した神戸市の第三セクター「OMこうべ」に取材した。

説明によると、クレーンのアームは最長約80メートル。
アームを畳むかは、メーカーの取扱説明書に基づくとする。

このクレーンの場合、地上で瞬間風速30メートル超が予想される時は、畳んで伏せる。

説明書は、瞬間風速16~30メートルの際も畳んで伏せることとしつつ、スペースの問題などでできない場合はアームを伸ばしたまま、地上の重りに引っ掛けるとする。

新庁舎の建設では、平時の夜間なども、この態勢を取っている。

さらに、これができない場合に、アームの屈折部分から先を折り下げるとする。

OMこうべの担当者は「先を折り下げた方が見た目では低いが、アームが高く伸びていても、下で重りに引っ掛けた方が安全性が高いと判断している」と話す。

「クレーンを伏せて起こす、を日々繰り返すこと自体に危険がある」ともする。

法令はどうか。

労働安全衛生法に基づく「クレーン等安全規則」は、強風への対策を講じるよう定めるが、平時については規定していない。

安全管理を指導する兵庫労働局の担当者は、「メーカーごとの説明書に沿っていれば、転倒の危険性はかなり低い」と話す。

一方で、住民が抱く不安感には理解を示す。
「丁寧な対応や説明責任は業者の側にある。正しくても“言いくるめられた感”や“だまされた感”を抱かせるような説明では、理解してもらえない」  

OMこうべなどの説明に、投稿した男性は「高浜原発の事故後、大手ゼネコンの建設現場では風のいかんに関わらず、予防的に完全に伏せるように指示されている」と反論。
「公共工事で周辺住民の不安を取り除かないまま進めるのもいかがなものか」と話す。

 ■
この記事は神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた情報を基に取材しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/16419408b0fd550546d6d0fa93bd0107f9216035

 

 

 

 

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2021630日にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今週も雨の日が多いですが、みなさんは雨が降ったとき、「雨の匂い」を感じませんか? 
実は、その雨の匂いにはいくつか種類があるそうです。
詳しくは東海NEWSWEBの動画でご覧ください。

(音声のみ)

香りなどの研究をしている製薬会社からの情報です。

今回は2つ紹介しましたが、状況とか場所によっては細かく分かれていくということです。





https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210630/3000017301.html 

 

 

 

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202162876分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がプラグの写真付きでネット配信されていた。

新型コロナウイルスワクチンを保管する冷凍庫や冷蔵庫の電源プラグがコンセントから抜ける事故が5月下旬以降、各地で相次いでいる。

多くの自治体は「原因は不明」と説明し、ワクチンの廃棄を余儀なくされるなどの影響が出ている。

インターネット交流サイト(SNS)には「プラグを抜こう」と呼び掛ける投稿もあるが、関係性は分かっていない。

 

「特に不審な点がなく不思議だ」。
大阪府寝屋川市の担当者はこうつぶやく。

市内の集団接種会場では19日、ワクチンを保管する冷凍庫のプラグが抜けているのが見つかり、ワクチン510回分を廃棄した。
現場責任者は前日、会場施錠時に電源を確認し、問題はなかったという。
市は府警に相談したが、夜間に何者かが侵入した形跡を確認できず、事件性は低いと判断された。

兵庫県芦屋市でも25日朝、プラグ抜けが見つかった。
24日夕、職員が冷蔵庫を設置した部屋に施錠。
帰宅時に異常はなかった。
プラグは外れないようにテープで固定されていたといい、同市は「(職員らが)誤って抜いたとは確認されていない。原因は分からない」と説明している。

プラグが抜ける事案は神戸市や兵庫県猪名川町、横浜市、千葉県市原市や埼玉県川越市、島根県大田市でも発生。
計約2100回分のワクチンが廃棄を余儀なくされた。

原因について大田市の担当者は、「職員がコードを踏んで外れた可能性はある」と推測する。

ただ、ワクチン保管用冷蔵庫メーカーの担当者は、「足を引っ掛けたり意図的に抜いたりしない限り、通常、プラグがコンセントから外れることはない。自然に抜けたとも考えづらい」と首をかしげる。

一方、ツイッター上では5月下旬ごろから、「プラグを抜こう」というハッシュタグ(検索用の目印)付きの投稿が広がる。

今月16日には、ワクチンの危険性を訴える政治団体の党首を名乗るアカウントが、大田市の事例を報じたニュースを引用。
「ありがとう。#プラグを抜こう」とツイートした。

党首は取材に対し、「アカウントが私のものか言う必要はない。投稿を見たことはある」と話している。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021062700226&g=soc

 

6281521分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)からは、時事通信の記事を引用する形で、故意にプラグを抜いた場合は偽計業務妨害などに問われるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

冷蔵庫の電源プラグが抜けていたため、ワクチンが使い物にならなくなった――。
こんな事態が全国の接種会場で起きている。

兵庫県の神戸市、芦屋市、猪名川町のほか、大阪府寝屋川市、横浜市、千葉県市原市、埼玉県川越市、島根県大田市……などで発生。
計約2100回分のワクチンが廃棄を余儀なくされたという。

時事通信によると、多くの自治体が「(プラグ抜けの)原因は不明」と説明。

大田市のワクチン保管用冷蔵庫メーカーの担当者は、「足を引っ掛けたり意図的に抜いたりしないかぎり、通常プラグがコンセントから外れることはない。自然に抜けたとも考えづらい」と首をかしげている。

■意図的に抜いている可能性も

ここまで多発すると、誰かが意図的に抜いている可能性がありそうだ。
だとしたら、どんな人物なのか。

ネット上では「プラグを抜こう」というハッシュタグ付きの投稿が広がっているが、関連性は分かっていない。

ワクチン接種に対して、「女性は不妊になる」「遺伝子が書き換えられる」と、根拠もなく危険視するグループも出現している。

プラグが故意に抜かれた場合、犯人はどのような罪に問われるのか。

元東京地検検事の落合洋司弁護士が言う。

「考えられるのは偽計業務妨害罪と器物損壊罪です。
 前者は接種業務をこっそり妨害、後者はワクチンを使い物
 にならなくしたからです。
 偽計業務妨害の法定刑は懲役3年または罰金50万円以下。
 器物損壊は懲役3年または罰金30万円以下もしくは科料。
 いたずらで1回だけプラグを抜いたのであれば、執行猶予
 判決でしょうが、あちこちの接種会場のプラグを抜いた上
 に反省していない場合は、再犯の可能性ありと見なされ、
 懲役1年半~2年の実刑判決も考えられます。
 民事訴訟の場合は損害賠償として、廃棄したワクチンの実
 費に原因解明などの余計な業務の労賃を加えた金額を請求
 されるでしょう」

自分ではプラグを抜かないが、「#プラグを抜こう」と、他人をあおった場合は、どうなるのか。
やはり罪に問われるのか。

「犯行の黒幕といえるほどの影響を与えたと認定されたら、
刑法の教唆罪になると思われます。
実行犯と同じ刑罰が科せられます。
民事で損害賠償を科せられた場合は、支払い命令の金額を
実行犯と一緒に払うことになるでしょう」
(落合洋司氏)  

警察はどう動くのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec8e25f59642d38f252f72fe1988e2bf6413a382

 

(ブログ者コメント)

各地でプラグ抜けが報じられるたび、ヒヤリ情報は伝わっていないのかな?などと思っていた。
そこに今回の報道。
故意に抜いた人間が、そんなにも多くいるかもしれないとは、思いたくないのだが・・・。

 

 

 

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近所を散歩中、古い電柱の引き抜き現場に遭遇した。
こんな現場を目撃することは、もう二度とないだろうと思い、持っていたカメラで撮影。
なるほどと感心した、その職人ワザを紹介する。
ちなみに、作業員の方の顔が判別できる写真は個人情報保護の観点からマズイと思い、そのため掲載写真の枚数は少なくなっている。

*****

黄色いのが撤去する電柱。
コンクリート製だ。
その後ろには新しい電柱が隠れている。

まずは、電柱の下部にカッターで切込みを入れる。

次に、削岩機のような道具を使って、電柱根元のアスファルトを崩して取り除く。
音はさほど大きくなかった。

そして根元を掘り下げるようにして土を取り除く。
なるほど、こういう道具を使えば、局所的に掘り下げることができるのだ。

これで準備完了。
いよいよ引き抜きだ。

まずは地上2~3m高さの位置にワイヤーロープを絡ませる。
そして地上50cmぐらいの位置には普通のロープを絡ませる。

その後、クレーンでワイヤーロープをグイッグイッと徐々に持ち上げて電柱を引き抜いて行った。


その時に思ったこと。

そうか!電柱下部に切り込みを入れたのは、クレーンで引き抜く際、そのままだと斜めに力がかかってしまうため、その力を垂直方向に変えるためではないかと。
真偽のほどは定かでないが・・・

電柱が抜けた後は、作業員が電柱下のロープを引っ張るなどして位置調整しながら電柱を斜めにし、電線に引っ掛からないよう注意しつつ、徐々に下げていく。

そして、ついには水平にして地上に置き、これで一連の作業は終了した。

懸念したのは電線への引っ掛かりだが、一度もヒヤリとすることはなく、密状態に張られた電線を、ほとんど揺らすことなく、電柱は下がっていった。

見事な職人ワザに感心した次第。

 

 

 

 

 

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20214282135分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、タコ滑り台の写真付きでネット配信されていた。

公園にある「タコの滑り台」は、著作物として保護されるべき芸術品かどうか――。
この点が争われた著作権侵害訴訟の判決が28日、東京地裁であった。

裁判長が示した判断とは……。

原告は、タコの足がスライダーや階段状になっている滑り台を1970年代に開発したデザイン会社(東京都)。

被告の遊具製作会社(同)が、これとよく似た滑り台を許可なく都内の公園に計2台作ったことが著作権の侵害にあたるとして、約430万円の損害賠償を求めていた。

訴訟のなかで原告側は、タコの胴体を空洞にするなど工夫を凝らした点をふまえ、「不思議さ、楽しさを体感してもらうため彫刻家として創作した」と指摘。
誰でも製作できるものでなく「職人の芸術的なセンス」が不可欠だと訴えた。

被告の遊具製作会社は、安全確保のために改修されたり、色彩が大幅に変更されたりし、「一般の人は美的な鑑賞対象より遊具として評価している」と主張した。

国分隆文裁判長は、この日、滑り台の頭や足、空洞、赤い外観について「タコを連想させ、子供たちに親しみやすさを感じさせる遊具としての機能だ」と指摘。

そのうえで、「遊具の性質の域を出るものではない。美術品とは認められない」と、著作権の侵害にあたらないと判断して、原告側の訴えを退けた。

原告のデザイン会社は、タコの滑り台約200台を全国に設置している。
敗訴した同社は判決後の取材に「タコで始まり、タコで終わる人生だと思っている。判決は受け入れられない」と回答。
控訴する方針という。

https://www.asahi.com/articles/ASP4X6V2BP4XUTIL06J.html

 

(ブログ者コメント)

〇著作権法では、著作物の定義を「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定めている。
今回の東京地裁の判決は、この定義に沿ったものだと思われる。

〇原告の会社、こういったトラブルを避けるため、最初に製作した時点で、意匠登録しておくという発想はなかったのだろうか?(登録できなかったのかもしれないが・・・)
意匠制度の概要については、以下の特許庁HP参照。
https://www.jpo.go.jp/system/design/gaiyo/seidogaiyo/torokugaiyo/index.html  

〇類似事例として思い出した大和郡山市の金魚電話ボックスは、一審判決をくつがえし、高裁で著作物と認められている。

2021114185分 毎日新聞;写真付き

奈良県大和郡山市で商店街が設置したオブジェ「金魚電話ボックス」を巡り、現代美術作家が著作権を侵害されたとして、330万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は14日、請求を棄却した1審判決を変更し、商店街側に55万円の賠償とオブジェの廃棄を命じた。

山田陽三裁判長は、作家の作品を無断で複製したとして著作権侵害を認め、作家の逆転勝訴を言い渡した。

作家は福島県いわき市在住の山本さん(64)。
電話ボックスの水槽で金魚が泳ぎ、水に浮かぶ受話器から気泡が出る作品「メッセージ」を2000年までに発表した。

金魚の産地として知られる大和郡山市の商店街は14年、これと似たオブジェを街頭に設置したが、山本さんから抗議を受けて18年に撤去した。

197月の奈良地裁判決は、電話ボックスで金魚が泳ぐという作品の発想は著作権法で保護される「表現」とは言えないとして、著作権侵害を否定した。

高裁判決は、気泡が出る受話器について「非日常的な情景で鑑賞者に強い印象を与える」と指摘。
作品全体としても「山本さんの個性が発揮されている」として、著作権法の保護対象になると判断した。

判決後、大阪市内で記者会見した山本さんは「作品をまねされて不快な思いをしていた作家は他にも多数いるはずで、一つの指標になる判決だ」と評価した。

商店街側は今後、対応を検討するという。

https://mainichi.jp/articles/20210114/k00/00m/040/113000c

 

(2021年8月28日 修正1 ;追記)

金魚案件に関し、2021827180分にNHK奈良からは、最高裁で2審の判決が確定したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

商店街側が上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の草野耕一 裁判長は、27日までに退ける決定をし、山本さんの訴えを認めた2審の判決が確定しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20210827/2050008225.html 

 

  

 

 

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20214201951分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

幼少期に嗅いだ匂いが、成長後の行動に影響する「刷り込み」のメカニズムを、福井大学の研究チームが解明しました。

研究チームでは、研究成果は自閉症など発達障害の原因究明にも役立つことが期待されるとしています。

ふ化したばかりの動物が最初に見たものを親と認識するなどの行動は、生まれた直後の視覚や嗅覚からの「刷り込み」によるものだとされていますが、その詳しいメカニズムはこれまで明らかになっていませんでした。

福井大学医学部の西住裕文准教授の研究チームは、生まれて1週間のマウスに与える匂いの量や種類を変え、成長後の行動の違いを調べる実験を行いました。

その結果、匂いを感じて増えるタンパク質と生後1週間にだけ特別に現れるタンパク質が結びつき、脳内の神経回路が増強されることで「刷り込み」が成立することがわかったということです。

また愛情を高めるホルモンとして知られる「オキシトシン」が、幼少期に嗅いだ匂いを「刷り込み」として記憶し、成長後もその匂いに安心感や心地よさを思い出させる働きがあることもわかったということです。

幼少期にこうした匂いによる「刷り込み」が行われないマウスは、成長後に仲間の匂いを避けるような行動をとったということで、研究チームで、こうした研究成果は自閉症など発達障害の原因の究明にも役立つことが期待されるとしています。

福井大学の西住准教授は、「今回の研究を発展させて『三つ子の魂百まで』と言われるように幼少期の経験が、その後の成長に影響を与えるメカニズムの解明につながることを期待したい」と話していました。







https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20210420/3050007759.html 

 

 

 

 

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20214191645分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

乗客106人と運転士が死亡した20054月のJR福知山線脱線事故の遺族や弁護士らが、企業の刑事責任を問える「組織罰」の創設を訴えるブックレットを4月中にも発刊する。

専門家が法制度案を解説しているほか、さまざまな事故で肉親を失った遺族らが思いを寄せている。

現行の司法制度では、列車や航空機の事故は業務上過失致死傷罪が適用される。
処罰対象は個人のみで、組織の刑事責任を問われることはない。

こうしたなか、福知山線脱線事故をはじめ各地で起きた事故の遺族らが、組織罰の導入を求める声を上げている。

ブックレット「組織罰はなぜ必要か」はA5判で88ページ(1320円)。
脱線事故で長女(当時23歳)を亡くした大森さん(72)が代表の「組織罰を実現する会」が編集した。

12年に9人が死亡した中央自動車道笹子トンネル(山梨県大月市)の天井板崩落事故、16年に15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故の遺族も思いをつづっている。

こうした事故を巡っては、加害組織の幹部が処罰されないケースが相次ぐ。

脱線事故ではJR西日本の歴代4社長が起訴されたが無罪が確定。

笹子トンネル事故も、中日本高速道路元社長ら10人が書類送検されたものの不起訴となった。

大森さんは、「大きな事故ほど多くの要因と関係者が存在する。だからといって免責すれば誰も残らない。責任を問われないから、事前の安全対策が十分になされない」と訴える。

脱線事故で弟(当時41歳)を亡くした埼玉県吉川市の小学校教諭、渡辺さん(63)もブックレットに手記を寄せた一人だ。

時間がたつにつれ、「(ブレーキのかけ遅れや速度超過をした)運転士1人の責任にしていいのか」と疑問が膨らんだ。

「トップは頭を下げるが、本当の意味では責任を取っていない」。
事前の安全対策を促すには、組織罰の創設が必要だと感じるようになったという。

今も弟の妻は電車に乗れず、母親は「なぜ先に死んだの」と弟の話を繰り返す。
「遺族の苦しい思いを他の人にしてほしくない」と、どんな小さな事故でも原因や再発防止策を詳細に説明するようJR西に求めてきた。
「これが弟に対する気持ち。忘れていないよという証し」。

回答に誠実さは感じているが、心の底では許していない。
JR
西が安全を第一とした経営をしているか、見つめ続けると心に決めている。

https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/040/136000c 

 

4221811分にNHK山梨からは、1200部印刷されるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

平成24年に大月市の中央自動車道の笹子トンネルで起きた事故や、平成17年に起きたJR福知山線の脱線事故の遺族などで作る団体は、法律に、企業の刑事責任を問う「組織罰」を設けるよう求めていて、22日、団体の主張をまとめた書籍を出版すると発表しました。

書籍は、弁護士や大学教授が、現在の刑法では事故を起こした会社など、法人の罪を問うことはできないとして、新たな法律の制定が必要だと訴え、理由を詳しく解説しています。

また、事故の遺族らが手記を寄せ、「命が奪われたにもかかわらず、企業の責任が問われないのは納得できない」と、心境をつづっています。

JR福知山線の脱線事故の遺族で団体の代表を務める大森さんは、「組織罰によって事故の再発防止につなげたい。書籍を通じて組織罰への理解が広まってほしい」と話していました。

また、笹子トンネル事故の遺族で、団体の副代表を務める松本さんは、「企業が安全管理を怠って大きな事故を起こせば、社会から退場すべきだ。書籍を、考える手がかりにしてほしい」と話していました。

書籍「組織罰はなぜ必要か」は1200部印刷され、今月25日から販売されるということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20210422/1040012901.html

 

(ブログ者コメント)

組織罰については、本ブログでも何回か情報提供している。

 

 

 

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20213291733分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

捕獲した有害鳥獣を処理する「ジビエカー」と呼ばれる特殊な車両で解体されたシカの肉を肉食動物のエサにしようと、岡山市の動物園に初めて届けられました。

岡山県真庭市では、有害鳥獣として捕獲されるシカなどの野生動物を捕獲場所の近くで食肉に処理できる「ジビエカー」をおととし、導入しましたが、食用として適さない若いシカの肉の利用方法が課題となっていました。

そこで、真庭市と関係が深い岡山市の池田動物園で、食用にできなかったシカの肉を肉食動物のエサとして活用することになりました。

29日は、「ジビエカー」でシカ肉が池田動物園に初めて届けられ、真庭市の吉永忠洋副市長が「この10年間で鳥獣害対策の予算はおよそ10倍増えた。ジビエカーは生き物の命を役立てる地域循環の仕組みで、これからも積極的に取り組んでいきたい」とあいさつしました。

このあと、飼育員から3月に8歳になったばかりのホワイトタイガーの「サン」やハイエナにシカ肉が与えられ、「サン」は無我夢中で平らげていました。

7歳の女の子は、「エサをもらったときの『サン』は迫力があり、食べる力がすごかったです」と話していました。

池田動物園の忠政智登士副園長は「動物たちも喜んでいました。新型コロナウイルスの影響で訪れる客も減少しており、安い値段でよいエサが手に入るのは助かります」と話していました。





https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20210329/4020008459.html 

 

(ブログ者コメント)

ジビエカーとはどのようなものだろうか?
調べた結果は下記。

これまでは、仕留めてから数時間経つと肉に臭みが回り、食用に適さなくなることが問題となっていたが、この車をうまく運用すれば、駆除側、消費者側の双方にとってメリットがありそうだ

『ジビエカーとは』

(日本ジビエ振興会 HP)

「ジビエカー(移動式解体処理車)」は、日本ジビエ振興協会、長野トヨタ自動車()が共同開発した、野生獣を現地で※1次処理する事のできる特装車です。

捕獲現場付近まで駆けつけてから止め刺しを行い、直ちに処理を行うことが出来るので、肉の劣化を抑えることができ、また、近隣に獣肉処理施設のない地域や運搬の手間かかる地域などでの、これまで廃棄されていた鹿、猪の利活用率向上が期待されます。

・・・・・

https://www.gibier.or.jp/gibiercar/aboutcar/

 

 

 

 

 

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20213281626分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東日本大震災の津波で被害を受けた千葉県山武市に、最大で300人が津波から避難できる人工の山が完成しました。

この人工の築山は、山武市の井之内地区の海岸から800メートルほど内陸に、津波からの一時避難場所として整備されました。

海抜10メートルの頂上には広場があって、階段やスロープで3つの方向から上がることができ、最大300人が避難できます。

広場には食料や毛布を備えられる備蓄倉庫のほか、収納機能が付いたベンチや防災用の簡易トイレも設置されています。

山武市では、東日本大震災の際津波で1人が亡くなり、住宅およそ500棟が全半壊する被害が出ていて、28日は地元の住民も参加して完成を祝う式典が開かれました。

近くに住む70代の女性は、「自宅から工事の様子を毎日見ていました。10年前の震災のときは自宅の近くまで津波が来たので、いざとなれば逃げ込めて安心です」と話していました。

山武市消防防災課の荒木課長は、「ふだんから防災訓練などに活用して、津波がきたときに逃げ込める地域の防災のシンボルになってもらいたい」と話していました。







https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210328/1080014099.html

 

3291211分に読売新聞からは、近くに避難場所としての高台がない地区に設けられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市によると、東日本大震災で、市内の浸水面積は9・4平方キロ・メートルに及んだ。

市が復旧・復興事業を進める中、井之内地区では、津波災害時の一時避難場所として住民が徒歩で逃げられる高台がないことが課題となっていた。

このため、市は総事業費約4億7000万円をかけ、海岸から800メートル離れた農地約9053平方メートルを整備した。

完成した「井之内津波避難広場」は、盛り土で造った丘を中心に、非常食の備蓄倉庫や、22台分の駐車場などを用意。
災害時には344平方メートルの頂上部分を避難所として利用できる。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210329-OYT1T50061/ 

 

 

 

 

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20213251920分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

おととしの台風15号で停電や断水が長引いたことを受けて千葉県富津市は、災害時でも限られた水を繰り返しろ過してシャワーを浴びることができる装置を導入しました。

富津市が導入したのは、AIの技術も使って水を複数のフィルターでろ過し、繰り返し使うことができる装置で、テントなどを設置すれば、さまざまな場所で仮設のシャワー室を作ることができます。

富津市では、おととしの台風15号で停電と断水が続いた際に、開発した会社からの支援の申し出を受けて、市内2か所に、この装置を使った仮設のシャワー室を設置しました。

この時、多くの住民に使われていたことから、市は、災害時に避難所などで活用することを想定して、今回、装置を2つ購入することを決めたということです。

高橋恭市市長は「市民の近くに運んで対応できるのが利点だ。コロナ禍の災害で、衛生環境を保つための手洗いなどにも活用できると思っている」と話していました。






https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210325/1000062198.html

 

(ブログ者コメント)

現状のコロナ禍、一番の関心事は、ウイルスが除去できるのか?という点だ。
映像から判断すると、WOTAという会社の製品らしいが、該社HPにはその点の記載なし。
ただ、以下の報道からすると、ウイルスも除去できそうだ。
NHKには、そういった点も報道してほしかった。

2021318120分 YAHOOニュース;水ジャーナリストの寄稿文?の抜粋)

環境省が、環境分野のイノベーション活性化のために創設した「環境スタートアップ大賞」の表彰式が、3月17日、CIC Tokyo(東京都港区)で行われ、WOTA株式会社が、事業成長が期待されるスタートアップに贈られる「事業構想賞」を受賞した。

・・・・・

「WOTA BOX」は、上下水道がつながっていない場所でも水を使うことができる。
災害時の避難所をはじめ、スポーツイベントやレジャー施設などでの利用を想定している。

2019年、台風19号で被災し、下水処理施設が機能停止した長野市では、6か所の避難所に計14台が導入された。

使用済みの水をろ過し、繰り返し水を使う。
シャワーであれば、100リットルの水で100回浴びられる。

・・・・・

給湯器やシャワーブース、脱衣所をセットにした「屋外シャワーキット」も販売。
WOTA BOXと屋外シャワーキットとのセット価格は、498万円(税別)。
これまで自然災害時に、20カ所以上の避難所で2万人以上が利用した。

WOTA BOXは幅820×奥行き450×高さ933ミリメートル、重量は82キログラム。
内部には排水をろ過する装置がある。

【処理された水はWHOの水質基準を満たす】

シャワーなどで使用した水が再びきれいになる仕組みは以下のとおり。

まず、排水は、ゴミポケットで大きなゴミが取り除かれる。

次に、活性炭膜、逆浸透膜など6本のろ過フィルターを組み合わせて、小さなゴミ、せっけんの成分、細菌、ウイルス、金属イオンなどを段階的に取り除く。

・・・・・

処理された水はWHOの水質基準を満たしている。

また、水道を必要としない独立型の手洗い機「WOSH」も開発した。
こちらも98%以上の水を再利用できるため、20リットルの水を一度補充すれば、連続で500回以上の手洗いができる。

・・・・・

https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotojunji/20210318-00228006/ 

 

20207141644分 日本経済新聞)

東大発スタートアップで水処理装置の製造・開発を手掛けるWOTA(ウォータ、東京・文京)は14日、水循環型の手洗い機「WOSH(ウォッシュ)」を開発したと発表した。

同社が持つろ過や塩素添加、紫外線照射の技術を生かし、衛生的な水で手を洗うことができる。

新型コロナウイルスの感染拡大でニーズが高まると見込み、11月に出荷を始めて2021年末までに国内外を合わせて1万台の供給を目指す。

・・・・・

ウォッシュは目が細かいフィルターを使用しており「新型コロナウイルスなどのウイルスを含んでいても、ろ過の過程でフィルターにより除去することができる」(同社)という。

水質をセンサーで監視する機能も搭載しており、塩素や紫外線(UV)によって殺菌し安全な水であることを確かめられる。

・・・・・

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61494950U0A710C2XY0000/

 

 

 

 

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20213251828分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

千葉県浦安市は、市内の案内看板などに誤った英語表記が見られることから、正しく見直す取り組みを進めていくことになりました。

人口の2.5%が外国人で、外国からの観光客も多い浦安市は、市民から「市内の案内看板などの英語表記が誤っている」という指摘を受け、有識者を交えた委員会で検証を進めてきました。

その結果、例えば新浦安駅前の「自転車進入禁止」の看板が、英語表記では「NoEntranceBicycles」(ノー・エントランス・バイシクルズ)と、「入口自転車なし」という意味になっていること。

また、「一般車一時乗降場」の看板は、「PrivateCarsOnly」(プライベート・カーズ・オンリー)と、「一般車だけ」という意味の表記になっていて、乗り降りできるか分からないことが指摘されました。

さらに市のホームページの日本語の表現が分かりづらいため、機械では正しく翻訳することができず、検証した53件のうち、9割以上の51件に修正の必要があったということです。

浦安市では、ホームページについてはすでに修正し、案内看板については順次、正しい表記に変えていくことにしています。

委員の1人で市内に住むアメリカ出身の林パトリツィアさんは、「新型コロナウイルスの感染拡大の当初、市のホームページを見ても全く意味が分からず困った。今後は外国人にとってさらに住みやすい街になっていくと思う」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210325/1080014082.html 

 

※昨年、202011211118分に毎日新聞からは、誤表記見直しの経緯などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

千葉県浦安市は20日、市のホームページ(HP)の自動翻訳や公共施設の案内表示などの不正確な外国語を改善するため、「多言語表記検証委員会」を設置したと発表した。

12月下旬に初会合を開き、現状と課題を検証し、年度内にも改善案をまとめる方針だ。

市によると同市のHPは、各担当課が更新した情報を民間の自動翻訳システムが機械翻訳している。
英語や中国語など8言語に対応しているが、ネーティブのチェックは入っていないという。

10月中旬に市国際交流協会の白木聖代・前会長が内田悦嗣市長に面会し、市HPで災害時情報や急病診療所の案内などで間違った英訳が掲載されている現状を指摘。

白木さんは自動翻訳の誤訳や不自然な英語の改善を求めて通訳や研究者らで作る「日本の英語を考える会」(会長・鶴田知佳子東京女子大教授)の理事をしている。

内田市長は20日の定例記者会見で「日本全国の問題に浦安がさきがけとなって取り組みたい」と話した。

https://mainichi.jp/articles/20201121/k00/00m/040/035000c 

 

※以下は、白木さんのブログ記事(20201232235分)。

・・・・・

浦安市のホームページの機械英語翻訳に問題あり、と内田市長に連絡したところ、市長が即座に反応、「浦安市多言語表記検証委員会」が発足することになった、ということを先回ブログに書いた。

私も委員として参加するが、それに先駆けて、ホームページ以外のところには問題がないかと市内の様々な場所で「間違い探し」をしてみた。

・・・・・

https://note.com/nihonnoeigo/n/nbe8a022be8fe 

 

(ブログ者コメント)

自動翻訳を使ったがゆえの誤訳については、本ブログでも20204月に神戸市の中国語事例を紹介している。

 

 

 

 

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20213191824分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

岩手競馬で競走馬から相次いで禁止薬物が検出された問題で、岩手県警察本部は、何者かによる混入ではなく、敷きわらに自然発生した禁止薬物を摂取した可能性が高いと結論づけたうえで、被疑者不詳の競馬法違反の疑いで、盛岡地方検察庁に書類送検しました。

この問題は、平成30年からおととしまでの2年間に、岩手競馬の12頭の競走馬から禁止薬物の「ボルデノン」が検出されたもので、この影響で、岩手競馬ではあわせて21日間、レースが中止されました。

この問題について、警察は、競馬法違反の疑いで、関係者からの聞き取りのほか、きゅう舎に設置された監視カメラの映像や、敷きわらや飼料の流通ルートなどについて、捜査を行ってきました。

その結果、敷きわらから禁止薬物が自然発生することがあることや、敷きわらを木製のチップに変更後、禁止薬物が検出された競走馬がいないことが確認できたということです。

このため、警察は、禁止薬物が検出されたのは、競走馬が自然発生した禁止薬物を食べるなどして摂取したもので、犯罪ではない可能性が高いと結論づけた一方で、当時の監視カメラには死角があり、何者かが混入させた可能性は完全には否定できないことから、レースで1着から3着に入った5頭分について、19日、被疑者不詳の競馬法違反の疑いで、盛岡地方検察庁に書類送検したということです。

これで、一連の警察の捜査は終了することになりました。

【競馬薬物問題とは】

一連の問題で、岩手競馬の競走馬から禁止薬物がはじめて検出されたのは、3年前の平成30年7月。
盛岡競馬場で行われたレースで2着に入った馬から、禁止薬物の「ボルデノン」が検出されました。

それから、あわせて12頭の馬から薬物が検出され、21のレースが相次いで休止となる事態になりました。

県競馬組合は、防犯カメラの台数や夜間の警備員の増員など監視態勢を強化。

おととし11月以降は、競走馬から禁止薬物は検出されておらず、レースも再開されています。

【捜査経緯は】

捜査にあたってきた岩手県警察本部は、当初、「ボルデノン」が国内で流通しておらず入手困難な薬物であることなどから、何者かが摂取させたとみて捜査を続けてきました。

一方、県競馬組合も監視カメラの設置台数を増やし対策を強めましたが、現場からは人為的に摂取させたとみられる証拠は見つかりませんでした。

一方、警察によりますと、きゅう舎の敷きわらから「ボルデノン」が自然に発生したという事例の報告が、国内外にあることが捜査の過程でわかったということです。

科学的な根拠はわかっていないということですが、一定の条件を満たすと「ボルデノン」が発生するということです。

そして、警察が岩手競馬のきゅう舎や仕入れ先の敷きわらを検査したところ、いずれからも「ボルデノン」が検出されたということです。

このため、警察は県競馬組合に要請し、敷きわらの使用をやめてウッドチップに変更したところ、「ボルデノン」が検出されることはなくなったということです。

このため、警察は、「ボルデノン」が自然に発生した敷きわらを食べたことで競走馬から検出された可能性が高いと結論づけました。

【管理者の達増知事は】

岩手県競馬組合の管理者を務める達増知事は、「県警には、鋭意捜査を尽くしていただいたものと考えています。今後も検察庁において捜査が行われ、しかるべき結論が出されるものと認識しています。これまであらゆる可能性を想定した対策を講じ、今年度は陽性馬は発生しなかったところだが、引き続き公正な競馬を提供できるよう、厩舎関係者と職員が一丸となり全力を挙げて再発防止に取り組んでまいります」とするコメントを発表しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20210319/6040010233.html

 

(ブログ者コメント)

本件、本ブログの掲載対象としている「事故」からは外れたものだが、予想だにしないことが起きることがある、そんな事例として紹介する。

 

 

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2021319182分にYAHOOニュース(本がすき)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男』文藝春秋 佐々木健一/著

高所恐怖症などでなければ、現代においてはもう、「飛行機に乗ってどこかに行くこと」は恐怖を感じるような経験ではなくなったと言っていいだろう。

多くの人が気軽に飛行機に乗り、飛行機がなければなかなか行けなかっただろう場所へと簡単に赴いていく。

数字も、その安心感を後押しする。
本書執筆時点でのアメリカのデータだが、アメリカで飛行機に乗って死亡事故に遭遇する確率は、たったの0.0009%だという。
同じくアメリカ国内で自動車の死亡事故に遭遇する確率は0.03%なので、車よりも圧倒的に安全な乗り物だと言っていいだろう。

飛行機の事故は、まったく起こらないわけではないが、ほとんど起こらなくなった。
しかし、たった30年前はそうではなかった。
飛行機に乗ることは常に、死を覚悟しなければならないものだった。

大げさな表現ではない。
当時は、18ヶ月に1度という割合で、100名以上の乗客を巻き込む航空機事故が世界のどこかで発生していたのだ。
飛行機が突然、上空から地面へと叩きつけられるように急降下し、多くの犠牲者を出していた。

この状況を変えたのが、本書の主人公、藤田哲也である。
世界中で「Mr.トルネード」として称賛されている、気象学の研究者である。

本書を読めば分かるが、気象や航空に携わる人間は皆、藤田のことを絶賛する。
彼がいなければ、空は危険なままだった。

彼は、飛行機事故で命を失っていたかもしれない何百人もの命を救ったとして、その功績が高く評価されている。

もちろん、藤田一人の奮闘で世界の空が安全になったわけではない。
様々な人間の協力があって実現したものだ。

しかしそれでも、藤田がここまで称賛されるのには訳がある。
それは、藤田が激烈な反対に遭いながらも、自説を曲げずに主張し続けたという事実にある。

藤田は、「ダウンバースト」と呼ばれる現象を最初に“予測”した人物である。

この「ダウンバースト」が、奇妙な墜落事故の原因だったわけだが、重要なのは、藤田は「ダウンバースト」を“発見”したのではなく“予測”したのだ。
つまり、藤田が「ダウンバースト」を提唱した時点では誰も、「ダウンバースト」のような現象を観測したことがなかったのだ。

 藤田は、航空機事故の調査を徹底的に行った結果、「パイロットの証言や事故現場の状況から、事故当時こういう現象が起こっていたはずだ」と仮説を立て、その現象に「ダウンバースト」という名前を付けたのだ。

しかし、この発表は猛烈な反対を引き起こす。
藤田はなんと、「嘘つき」とか「ホラを吹いているなどと言われたという。

これが無名の研究者であれば、まだ理解できるかもしれない。
しかし藤田は、「ダウンバースト」を提唱した時点で、アメリカで確固たる地位を築いたスーパー研究者として広く知られる存在だった。

そんな藤田の主張であったにも関わらず、当時の気象学の常識からかけ離れているとしか思えなかった「ダウンバースト」を、多くの科学者は受け入れることが出来なかったのだ。

しかし藤田は、その後も研究を重ね、ついに彼が予測した通りの現象を観測することになる。
そしてこの発見が、我々が安全に飛行機に乗れる空が整備されるきっかけになったのだ。

藤田は直感が並外れて優れていたようで、僅かな観測データからでもその気象現象を頭の中でイメージし、図示出来たそうだ。

まったく同じデータを目にしても、藤田と他の研究者では、見えるものが全然違う。
多くの研究者が、藤田のこの能力を「驚異」だと語っている。

さらに、「ダウンバースト」現象の発見には、実は長崎の原爆の衝撃波の調査が関係している。

原爆投下直後に長崎入りした藤田は、当時の機器だけを使用し、爆破地点を導き出した。
それは、後にスーパーコンピューターで計算したものと同じだったという。

この時の経験が実は、「ダウンバースト」現象発見の遠因にある。

これほどの功績を挙げた日本人であるのに、日本人のほとんどは彼のことを知らない(僕も、本書を読むまで知らなかった)。

その主な理由の一つは、藤田がアメリカで研究をしていたことが挙げられるが、そもそも何故、藤田はアメリカに行ったのだろうか?
その経緯が実に面白い。

藤田は気象学で名を成した人物だが、気象学を専門に学んだことは一度もない。
すべて独学だった。

彼はある大学(当時の名称は専門学校だが)で助教授になった際、近くの気象台に通い、観測データをもらっていた。
そして、そのデータだけから、専門家も唸るような見事な分析を導き出したという。
当時、既に、データを見て全体像を掴む能力に長けていたのだろう。

そんな理由から藤田は、気象庁の職員でないにも関わらず、気象庁の職員と同等に扱おうという異例の待遇を受けることとなる。

そんな縁で、藤田はまた、別の観測所に通うことになったのだが、その観測所の隣には米軍のレーダー基地があった。

ある時、友人から、「レーダー基地のゴミ箱に、雷雲の研究論文が捨ててあったぞ」と言われ、その論文を受け取った。

実は藤田、雷雲に関するある論文を書いていたのだが、それは日本ではまったく評価されなかった。

藤田は独自の発見だと思っていたのだが、それは気象庁の人間なら誰でも知っていることだったからだ。

しかし、ゴミ箱にあった英語の論文が雷雲のものだったことから、藤田は自分の論文を英訳し、「ゴミ箱の論文」の著者に送ることにした。

その論文を受け取った教授は驚愕することになる。
というのも、アメリカでは雷雲に関するその研究に、2年間で200万ドル(当時のレートで72000万円)も掛けていたからだ。

藤田がその発見に至るのに100ドル程度しか使わなかったことを知った教授は、「すぐさまアメリカに来てくれ」という打診をする。
こうして、彼はアメリカで研究することになったのだ。

しかし、不思議ではないだろうか?
当時の日本にはまだ、英語で打てるタイプライターはごく僅かだった。

何故、藤田は英語の論文を執筆出来たのか?
そこには、苦学生だった藤田が生活のために行っていた家庭教師の仕事が関係している。

というような具合に、藤田の人生には、まるで「導かれている」とでも言いたくなるような展開がたくさんある。

彼が行った研究そのものも興味深いが、「藤田哲也」という研究者の人生だけ見ても、なんだかワクワクさせられてしまう。

飛行機を自動車以上に安全な乗り物にしてくれた最大の功労者の人生を、是非とも読んでみてほしい。

長江貴士
元書店員 1983年静岡県生まれ。
大学中退後、10年近く神奈川の書店でフリーターとして過ごし、2015年さわや書店入社。
2016
年、文庫本(清水潔『殺人犯はそこにいる』)の表紙をオリジナルのカバーで覆って販売した「文庫X」を企画。
2017
年、初の著書『書店員X「常識」に殺されない生き方』を出版。
2019
年、さわや書店を退社。現在、出版取次勤務。
「本がすき。」のサイトで、「非属の才能」の全文無料公開に関わらせていただきました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b39e7dd890c9b2d0734871a249485629c4adc9ab

 

(ブログ者コメント)

藤田氏については、本ブログでも過去記事中、竜巻の強さを示す国際的尺度「藤田スケール」の考案者として紹介している。

2012510日掲載

[番外編] 201256日 つくば市などでF3クラスの竜巻が3本発生、幅数100mで15~25km進み、人的物的被害多大 (修正1)

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1767/

 

 

 

 

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202134213分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。

 

最新のスーパーコンピューター「富岳」を使って、マスクをせずに歩きながら会話をした場合、新型コロナウイルスの飛まつがどのように広がるかシミュレーションした結果が公表されました。

 

歩行中は飛まつが背後に広がることから、研究グループは、マスクをせずに歩きながら会話している人との距離は3メートルほどあける必要があると指摘しています。

 

神戸市にある理化学研究所の研究チームは、スーパーコンピューター「富岳」を使って、新型コロナウイルスの飛まつの広がりを研究しています。

今回は、屋外を歩行中に周りの人がさらされる感染リスクについて調べるため、歩いている時と、立ち止まった時と、それぞれの状態でマスクを着けずに会話した場合の飛まつの広がり方の違いをシミュレーションしました。

この結果、立ち止まった状態で会話すると、顔の前方1.5メートルまで飛まつが広がります。

ところが、歩いている場合は、飛まつは後ろ側の2メートルから3メートルまで達し、さらにエアロゾルと呼ばれる小さな飛まつになって広がっています。

また、速度を変えて飛まつの広がり方を比較したところ、歩くよりも走った時のほうが、後方に飛まつが長く漂うこともわかりました。

研究チームは、マスクをせずに歩きながら会話している人との距離は3メートルほど取ることや、ジョギングを一緒にする場合は後ろで長時間伴走するのは避けるよう呼びかけています。

また、今回のシミュレーションでは「二重マスク」の効果についての分析も行われ、不織布のマスクを顔との隙間をできるだけなくして着けた場合は、飛まつを81%キャッチする一方、ウレタンマスクを上に重ねた二重マスクの場合は89%の飛まつをキャッチすることがわかり、研究チームは「二重マスクの効果は、正しく装着した場合と大きく変わらなかった」としています。

 

 

【走る人の後ろに注意】

 

今回のシミュレーションでは、歩きながら会話する場合、周りの人はどのような感染リスクにさらされるのか調べました。

屋外でマスクを着けずに会話する人を想定しています。

まず、止まった状態で会話すると、前方1.5メートルまでエアロゾルと呼ばれる細かな飛まつが広がります。

一方、歩行中の場合は、後方2メートルから3メートルまで飛まつが達し、さらにエアロゾルと呼ばれる小さな飛まつになって広がっています。

また、速度によって飛まつの広がりにどのような違いがあるのか調べました。

時速2.3キロでゆっくり歩きながら会話した場合、大きな飛まつはすぐに地面に落ち、一定のエアロゾルが漂います。

時速4.6キロでは、飛まつは地面にほとんど落ちず、通った場所を漂い続けます。

さらに、ジョギングなどで時速9.2キロで走った場合は、広い範囲にエアロゾルが一気に広がり、空気中を漂い続けることがわかります。

研究チームは、マスクせずに歩く人の後ろでは3メートルほどの距離を取ることや、ジョギングを一緒にする場合、後ろで長時間伴走するのは避けるよう呼びかけています。

また、歩きながら普通の声で話すよりも大きな声で話したほうが、飛まつが後方の広範囲に広がることもわかりました。

 

 

【二重マスクは効果ある?】

 

今回のシミュレーションでは、「二重マスク」に効果があるのかについても分析が行われました。

シミュレーションでは、不織布マスクの金具を鼻の形に沿って折り曲げずに隙間があいた状態で着けた場合と、金具を折り曲げて顔との隙間をできるだけなくした状態で着けた場合、それに顔との隙間をできるだけなくした不織布マスクの上にウレタンのマスクを重ねた場合の比較が行われました。

それぞれの状態でせきをした場合、飛まつをどれだけキャッチするか「捕集効率」を調べました。

 

隙間が空いた状態でマスクを着けた場合は、キャッチした飛まつは69%にとどまりますが、顔との隙間をできるだけなくして着けた場合は81%まで向上しました。

 

一方で、二重マスクの場合は89%となりました。

研究チームは、「二重マスクの効果は不織布マスクを正しく装着した場合と大きく変わらなかった。重要なのは1枚の不織布マスクをできるだけ顔との隙間なく装着することだ」としています。

 

 

【「マスク会食」の効果も検証】

 

今回のシミュレーションでは、飲食店で食事をする場合の、いわゆる「マスク会食」について分析が行われました。

4
人がけのテーブルで食事をしながらの会話を想定し、マスクを外して何も対策をしなかった場合とマウスシールドをした場合を比較しました。

マウスシールドをした場合は、飛まつの20%がマウスシールドに付着します。

さらに、飛まつが前方ではなく、上に向かって漂っていくことが分かりました。

研究チームは、マウスシールドやマスクをすることは効果が高く、紙を口にあてるだけでも効果があるとしています。

一方で、飲食店側の対策についても分析が行われました。

まずは、エアコンの運転の有無がどう影響するかです。

エアコンを使用しないと空気が滞留し、汚れた空気が1か所にとどまりやすくなります。

一方、エアコンを使用した場合、店内の空気がかき混ぜられて、汚れた空気がすぐに拡散することがわかりました。

さらに、ちゅう房の換気扇を作動させた場合とさせなかった場合の比較も行われ、作動させた場合は空気が入れ替わる回数が4倍ほど多くなりました。

研究チームは、「飲食店は排気口の位置や風量を調べてほしい。そのうえで、店内の空気をかき混ぜられる環境を作ることが重要で、排気ダクトを活用することが重要だ」と述べました。

 

 

【バスの車内ではマスクを】

 

今回のシミュレーションでは、路線バスの車内での感染リスクの分析も行われました。

時速20キロで走り、運転手を含めて63人が乗り、乗車率は80%と混み合った路線バスを想定しています。

バスの乗客がせきをした場合、マスクをしているかしていないかで比較します。

マスクせずにせきをした場合、飛まつが前の乗客にかかり、さらに前方の複数の人に達したあと、車内中に広がっていく様子がわかります。

一方、マスクをしている場合、およそ7割の飛まつがカットされ、特にウイルス濃度が濃い比較的大きめの飛まつが抑えられました。

また、車内の空気を入れ換えるのにかかった時間は、窓を閉めて換気扇の排気モードのみだと3分半、窓を5センチあけると2分半、エアコンの高性能フィルターを装着すれば窓を閉めていても2分だったということです。

また、運転席の後ろにパーティションを付けた場合、運転手や乗客がせきをしても飛まつの拡散防止に効果があることがわかったということです。

 

 

【救急車搬送中患者にマスクやエアコン使用でリスク
 減】

 

新型コロナウイルスの患者を救急車で搬送した場合のリスクについても分析が行われました。

シミュレーションでは、救急車の中に患者や救急隊員など7人が乗車し、搬送される患者がせきをした際の飛まつの数を換気のレベルによって分析します。

換気扇のみを使用している場合、ゆっくりと後部座席全体に拡散し、1分後でも3分の1程度の飛まつが浮遊していました。

一方、フロントエアコンと換気扇を併用した場合は1分後に5分の1程度に、さらにリアエアコンも使用した場合は1分後には9分の1程度まで減らすことができたということです。

また、患者にマスクをしてもらうと、発生する飛まつの量はおよそ3分の1に減らすことができます。

さらに、エアコンを使用したうえで、運転席と後部座席の間をカーテンで仕切ると、運転席側へ到達する飛まつはほぼ完全に防ぐことができたということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210304/k10012897911000.html?utm_int=news-ranking_social_list-items_010

 

 

 

 

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2021227215分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

クルミを道路上に運び、車にひかせて割って食べるカラスが秋田県大仙市大曲金谷町の交差点に姿を見せている。

 

2016年までの3年間、同様の“技”を持つカラスが市内の野鳥観察家に確認された後、4年間行方知れずになっており、専門家は同一のカラスとみている。

 

同市北楢岡の野鳥観察家、鈴木さん(男性、73歳)が2月15日、同交差点で自分に近づいて来るカラスに気づいた。

 

車に常備していたクルミを取り出して与えたところ、カラスは交差点内にクルミを運び、車にひかせて実をついばんだという。

 

鈴木さんは14年2月、クルミを車にひかせて食べるカラスを同じ場所で初めて発見。

 

その後、16年まで毎年2~3月になると、同じ行動をするカラスを同交差点で観察でき、自らクルミを与えることも多かった。

 

しかし、17年から姿を見かけなくなり、鈴木さんはカラスが死んだ可能性もあると考えていた。

 

今年は15日以降、毎日のように姿を見せており、カラスの行動研究などで知られる東大名誉教授(鳥類学)の樋口広芳さんが25日、大仙市を訪れ、鈴木さんとともにこのカラスを観察した。

 

樋口さんは、自身がクルミを与えても警戒して取らず、鈴木さんのクルミのみ持ち去ることから、4年前と同じ個体だろうと推察した。

 

「4年間の空白があっても人間を識別するのは驚きだ。クルミを上空から道路に落とし、車にひかせて食べるカラスは他にもいるが、車がクルミをひくように、交差点内を行き来してクルミの置き場所を修正する個体は例をみない」と語った。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210226-OYT1T50261/

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇以前、カラスがくわえたロウソクで火事になったという事例を本ブログに掲載したことがあるが、その関連情報として紹介する。

 

〇他に情報がないか調べたところ、水道の栓をクチバシでつついて水を出すカラスがいるという2年前の情報(映像と写真付き)も見つかったので、併せて紹介する。

 

2019321111分 朝日新聞)

 

水を飲むときは水飲み場の栓をくちばしで軽くつつき、水浴びでは勢いよくひねるなど、用途に応じて水飲み場の水量を調節する「天才」カラスの行動を、樋口広芳・東京大名誉教授(鳥類学)が英鳥類学専門誌「ブリティッシュ・バーズ」に1日、発表した。

 

「都市部で暮らすカラスは人間の行動をよく観察しており、今後もいろいろな形で、人間が作りだした道具を利用する可能性がある」と話している。

 

自ら水道の栓を回して水を飲むカラスがいるという情報を聞いた樋口さんは2018年3~4月、横浜市南区の弘明寺公園の水飲み場でカラスを観察した。

 

公園に立ち寄る十数羽のうち、水飲み場を使いこなしていたのは、1羽のメスのハシボソガラスだった。

 

計79時間観察を続けたところ、このメスが21回水を飲み、4回水浴びする姿を確認できた。

 

水を飲むときは蛇口の栓をくちばしでつつき、上向きの蛇口から数センチ出る水を飲んでいた。

 

一方、水浴びするときは、栓をくちばしでくわえて大きくひねり、50~80センチほど噴き上がる水を浴びていたという。

 

このカラスは再び栓を回して水を止めることはせず、公園に来た人たちが止めていた。

 

つがいのオスや周りのカラスが栓をひねることはなかった。

 

その後も観察を続けたが、このメスは姿を見せなくなったという。

 

カラスは宮城、秋田両県で道路にクルミを置いて車に殻を割らせる行動が観察されるなど、学習能力に優れている。

 

しかし、長年鳥の研究を続けてきた樋口さんは、「人間のつくり出したものを自分の目的に合わせて調節して使うのは極めて珍しい」と指摘している。

 

https://www.asahi.com/articles/ASM3161QTM31ULBJ00W.html?iref=com_rnavi_arank_nr02 

 

 

 

 

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2021222122分にYAHOOニュース(47NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大方の予想どおり、2月、緊急事態宣言が延長された。

 

感染者が減っているにもかかわらず、解除されないまま「自粛要請」が続いている。

 

一方、このところの陽気に誘われてか、高齢者の外出も目立つようになり、渋谷のスクランブル交差点では60%も夜間の人出が増えたと報道されている。

 

「不要不急の外出を避ける緊急事態宣言下」、「医療崩壊を防ぐために自粛を」―。

行政やマスコミからのメッセージが、なんともシュールにこだまする。  

 

自粛メッセージが人々の心に響かなくなっているのはなぜか。


リスク心理から考えてみた。

(リスク管理・コミュニケーションコンサルタント=西澤真理子)  

 

 

▽緊迫感は長く続かない  

 

「緊急事態宣言が出ている感じがしない」

「これだけの感染者数だ、と言われても、大きな数に慣れてしまった」。

多くの人々が街頭インタビューで語る。  

 

この1年、普通の生活の「自粛」が求められてきた。

 

法的な強制ではない「自粛」は、新しいリスクへの「不安心理」、「一致団結し抜け駆けは許さない」という集団心理、「誰かのために自分も協力しよう」という利他の心に依るものだ。

 

横並び的な集団心理は、とりわけ日本人に強く働く。

 

だが、ここにきて、人間心理の利用はさほど有効では無くなっている。

 

緊迫感のあるリスクは身近にないし、「慣れ」がある。  

 

 

▽新型コロナが恐怖をあおった理由  

 

何を怖いと感じるか。

 

人のリスク心理には、リスクとベネフィット(利益)が大きく関わっている。

 

自分への利益が高ければ多少のリスクは目をつぶり、逆に利益がないのならばリスクを高く見積もる。

 

人が不安に思うリスクにも種類がある。

典型的には以下のようなものだ。

 

・新しいものや未知のもの(新型インフルエンザ、ゲノム編集などの新規技術)

・恐ろしさを想起させるもの(発がん物質、治療法のない疾病)

・強要されること(受動喫煙)

・ほぼ確実に死に至ること(飛行機の墜落事故)

・リスクが広がるもの(感染症)

・次世代や子供に影響するもの(子供の被ばく、子宮頸がんワクチン)

・慣れ親しんでいないもの(海外で生産された食品)  

 

要するに、慣れているもの、命に関わらないもの、子供に関わらないもの、治療法が見つかっているものには、さほどリスクを感じない。

 

一方で、同じ行為であっても、自発的でない場合にはリスクを感じやすい。

例えば、こういうことだ。

 

・自分でタバコを吸うのはいいが、人の煙は嫌。

・ラドン温泉で天然の放射線を浴びてリフレッシュ。

・海外渡航の際、飛行機内で放射線を浴びることは許容するが、福島第1原発からの放射能汚染には過敏に反応する。  

 

これはみな、自発的ではなく、リスクが知らぬ間に強要されるからだ(詳しくは拙書『リスクを伝えるハンドブック』など参照)。  

 

そう考えると、新型コロナウイルスが発生した1年前の春は、人を不安にさせる要素のオンパレードだった。  

 

ダイヤモンドプリンセス号で毎日のように死者が出て、志村けんさん、岡江久美子さんなど、身近な芸能人や若い相撲取りまでもが命を落とした。

 

イタリアやスペインでの医療崩壊のすさまじい映像に、人は恐怖におののき、自宅に閉じこもった。  

 

 

▽認識の変化が生んだ「コロナ慣れ」  

 

だが、1年が過ぎ、身近に感じる重症者の話も聞かなくなってきた。「

 

かかったら死ぬかもしれない」という疾病から、ワクチン接種でなんとかなりそうという認識に変化してきた。

 

そして1年間コロナと付き合って、手洗いや飛沫感染に気を付けたら、まあ大丈夫、と分かってきた。

 

それが「コロナ慣れ」だ。

 

慣れは悪いことではない。

慣れは人類の生存では必須だ。

そうして外部環境に順応して生き延びてきたからだ。  

 

その中での「自粛要請」である。

 

現在、「自粛」をしないというバッシングの矛先は、主に若者だ。

 

だが、若者は自覚症状も出ないことが多く、死に至ることは少ない。

友人や仲間との楽しい時間を過ごすベネフィットはリスクより大きい。

自分のなじみの店は閉店の危機にある。

なんで飲んだり、ワイワイ楽しい時間を過ごすことが悪いのか。

仲間と集まりたいし、デートや合コンだってしたい。

第一、店は開いている。

飲食店の応援の意味でも会食しよう。

 

こういう心理は当然で、理解できる。  

 

国民の代表で自粛を呼びかける立場の国会議員でさえ、緊急事態宣言後に、5人の夜の会食が発覚、それ以降も後を絶たない事態となっている。  

 

 

▽コミュニケーションの問題ではない  

 

人の協力を仰ぐには、

(1)法での強制、罰則などの強い措置

(2)人の心理に訴え、利他の心をも稼働し、リスクを下げるための協力を仰ぐ強いメッセージ

が必要だ。

 

それがリスクコミュニケーションである。

 

そのメッセージには、確固たる根拠と理由が必要とされる。

 

この一年、政府が指摘されてきたのは、リスクコミュニケーション不全の問題であった。

 

しかし、真の問題は、判断の根拠(科学的エビデンス)と、対策とその有効性が不明確で矛盾だらけだったことだ。  

 

例えば、感染者数がぐっと減っているのに、「医療崩壊だ」というメッセージが出されていること。


日本より多くの感染者が発生しているドイツでは、医療崩壊という話は出ず、重症患者を隣国から受け入れている。

どういうことだろう?となってしまう。  

 

言い尽くされたが、「GoToトラベル」と「GoToイート」もそうだ。


政府が補助金を出して、移動や会食を奨励しておきながら、突然に手のひら返しで「外出自粛」「会食自粛」「営業自粛」を呼び掛ける。

混乱を招き、自粛要請が効かなくなるのも当然であろう。  

 

リスクコミュニケーションは、科学的評価とそれに基づく政策の「結果」だ。

それ自体が独立しているものではなく、それ自体を改善できるものではない。

改善すべきは、その中身である。

 

そして、過ちは過ちと認め、謝罪し撤回。

そして根拠と有効性がわかりやすく説明できる新しい政策をすぐに打ち出し、実行することだ。

 

一体いつまで「自粛」状態を続けたらいいのか。

普通の生活が危ぶまれるほど経済的な打撃を受けている人が多い中で、切実感とモヤモヤ感ばかりが募っている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/07504fa9213c7cfb3deec3c834c5031f9563cd28

 

 

 

 

 

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20212202222分にYAHOOニュース(東海テレビ)から下記趣旨の記事が、映像ならびに多くの写真付きでネット配信されていた。

 

道路の車線規制されている場所で見かける、一生懸命腕を振る人形、その名も「安全太郎」。

 

ドライバーと交通作業員の安全を守るこの安全太郎は、1970年に当時交通誘導員が車にはねられる事故が相次いだため導入されました。

 

そして今、およそ半世紀にわたりドライバーを見守ってきた安全太郎の初の後継機が登場。

安全太郎より大きく、光り輝く可愛らしい“太郎”でした

 

 

■「安全太郎」を作り続けて50年…これまでに2500体以上を全国の現場へ

 

名古屋市港区にある「トクデンコスモ」。

配電盤や交通規制標識の製造をするかたわら、ガードマンロボットの安全太郎を製造しています。

 

昭和50年代から半世紀近く生産、これまでに2500体以上を全国に送り出しています。

 

トクデンコスモの常務取締役:

「(製造期間は)1か月半くらいですね。塗装と中の動く部分(駆動部)」

 

製作に1か月半かかる安全太郎。

身長185センチ、体重約40キロ。

胴体は、頑丈な強化プラスチック製で、大量生産ではなく、全て社員の手作業で作っています。

 

修理中の安全太郎もありました。

工事現場の最前線に立っているため、常に危険と隣り合わせで傷が絶えません。  

 

修理完了。

電源を入れるとモーターで円盤を回転させ、腕を上げ下げさせるシンプルな仕組み。

しかし、シンプルがゆえのメリットも…。

 

同・常務取締役:

「例えばこれでも2001年(製造)ですから、ほぼ20年前ですね」

 

こちらの太郎は、20年目にしての初修理。

単純構造のため頑丈で、故障しにくいのがメリットです。

 

 

■一つとして同じ表情の太郎はいない・・‥白目、熱血、ホラー 年代ごとに特徴のある“先輩”たち

 

工場の外には、太郎の歴代の先輩たちがいました。

ズラリと並んだ12体の色鮮やかな歴代モデルたち。

よく見ると、作られた年代によって微妙な違いがあります。

 

30年前のモデルは、今の太郎と比べると作りがリアル。

作業着ズボンのシワやヘルメットの紐など、人間のガードマンを忠実に再現されていました。

 

何と言っても歴代モデルの一番の特徴は人形ごとに、その表情が違うこと。

少し「白目の太郎」。

そして、目力のある「熱血太郎」。

さらに、若干シリアスな「ホラー太郎」と、バリエーションが豊富です。

 

各時代のトレンドなどがあるのでしょうか…。

同・常務取締役:

「メイクする人によって変わるんですね。化粧みたいなものですよ」

 

顔も全て社員の手書きのため、表情は各担当者のセンス、同じ表情の太郎は一体としてありません。

 

描く時の統一のルールなどはあるのでしょうか。

同・常務取締役:

「受け入れられるように、優しさだけは欲しいなと思っていますけどね」

 

ドライバーを見つめる優しい表情。

確かに、少し微笑んでいるようにも見えます。

 

 

■最新の交通事情に合わせて進化…「ニュー太郎」はLEDで輝く可愛いキャラクター系

 

ドライバーの安全を守る安全太郎。

最新の交通事情に合わせ、進化した「ニュー太郎」がいるという話を聞き、東海地区の高速道路を管理する「NEXCO中日本」を訪ねました。

 

倉庫の中には、NEXCO中日本のシンボルカラーであるオレンジの安全太郎がずらり。

名古屋支社の管内だけでも、50体以上が活躍しています。

 

NEXCO中日本の担当者:

「愛嬌があって、仲間の一人かなと思います」

別の担当者:

「愛称で『太郎!太郎!』と呼んでいますね。『太郎、積め忘れてないか』とかですね」  

 

しかし、この太郎は、これまでのモノと変わりありません。

 

後継者の太郎が入っているというジュラルミンケースを開けてもらうと、人形が一気に膨らみました。

空気で膨らむ、バルーン型の人形でした。

 

2等身の可愛い顔をした人形は、2種類。

一つが男の子の「i光太郎くん」、もう一つが女の子の「i花子ちゃん」です。

i(アイ)は「“愛”を込めて交通安全を」という意味からつけられました。

 

安全太郎と並ぶと、大きさから印象が全く違います。

そして、i光太郎とi花子の一番の特徴は光ることです。

 

NEXCO中日本の担当者:

「夜間工事の時は大きいし光るので、遠くからお客様に規制していますよっていうことが、分かるようになっています」

 

 

5秒で膨らみコンパクトで便利…主に夜間に活躍「ニュー太郎」が急増中

 

進化した光るバルーン型のi光太郎くんとi花子ちゃん。

実際に活躍している姿を見るために、夜の高速道路へ。

 

(リポート) 「いるいる、遠くからでも分かりやすい!輝いてます

 

i光太郎くんとi花子ちゃんの大きさは、安全太郎の倍以上。

さらにLEDライトで光っているため、夜間でもはっきりとわかります。  

 

さらにもう一つのメリットは、バルーン型のため軟らかいことです。

スマホなどの普及で「ながら運転」による交通事故が多くなったことにも考慮。

万が一、車両と衝突しても、ドライバーや作業員へのリスクが軽減されるよう工夫がされています。

 

コンパクトで持ち運びにも便利、しかもわずか5秒で膨らむ手軽さから、名古屋支社管内では去年から導入が始まり、既に約30体が活躍。

安全太郎に迫る勢いで急増中です。

 

後継者が増えた中、近い将来、安全太郎は引退してしまうのでしょうか。

 

NEXCO中日本の担当者:

「長年一緒に規制をはってきた仲間という位置付けで、必ずトラックに1台積んでいくという感じで、大事に扱っています」

 

安全太郎は、昼間を中心にまだまだ現役バリバリです。

「安全太郎」と進化系「i光太郎くんとi花子ちゃん」、3人がこれからの日本の道路を守っていきます。

 

 

※以下は、写真では紹介されていない映像の2コマ。

 



 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/febb9e0fdf12c15163beb8e90d9e568cbe24b0bb 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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