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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201734726分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

酒田市の7小学校で今年1月、卵へのアレルギーがある児童11人に微量の卵の成分が入ったパンが提供されていたことが、3日、分かった。

健康被害を訴えた児童はいなかったという。

 

山形市内の工場で、卵を原材料に使わないパンを製造する際、製造ラインの洗浄が不十分で、別の製品の卵の成分が残ったのが原因とみられる。

 

この工場は、酒田を含め県内17市町村に給食用パンを提供しており、他市町村でも、卵アレルギーの児童らが口にした可能性がある。


酒田市教育委員会の独自調査で、後日、卵の成分が検出された。

酒田市教委は、「何らかの症状が出た児童はおらず、独自の調査結果だけで判断して知らせることができなかった」ことなどを理由に、3日までに、児童や保護者に卵の成分が入ったパンが提供されたことを伝えていなかった。

今後、11人の児童の保護者に説明する予定。


酒田市教委によると、パンが提供されたのは今年1月11日。

酒田市教委は、年1回程度、残留農薬など、その時々の項目で給食を独自調査している。

 

今年は食物アレルギーの原因物質を検査項目に設定しており、11日の給食に出したパンを県外の検査機関に送ったところ、同月23日に微量の卵の成分が検出されたとの結果が届いた。


酒田市では、食物アレルギーがある児童・生徒には、原材料表示を見て対象となる食品を別の食品に替えているが、11日のパンは卵の表示がなかったため、結果的に、アレルギーがある児童にも提供された。

 

検査結果が出た翌24日に予定していたパン給食では、卵アレルギーのある11人に米粉パンやごはんを提供し、対応した。


パンは、県学校給食会の委託を受けた山形市内の工場が製造し、県内のほかの市町村にも提供されている。

 

酒田市教委は、1月23日中に、同給食会に結果を連絡。

同給食会でも再度検査したところ、同様に卵の成分が検出された。

同給食会の結果は、2月21日に酒田市教委に伝えられた。


同給食会は2月20日付で、製造過程で微量の卵の成分がパンに入った事例があったこと、今後は同給食会が提供するパンや麺のアレルギー物質の使用状況の調査を行うこと、などを伝える文書を県内の全市町村に送付した。

 

工場では、再発防止のため製造過程の見直しに努めているといい、パンの提供は継続する見通し。

扱いについては、市町村の判断に委ねる。


酒田市内の児童に健康被害はなかったというが、酒田市教委は、「万が一の事態にならないよう、工場には製造ラインの洗浄の徹底をお願いしたい」と話した。

 

出典

アレルギー児童に微量の卵成分入りパン 酒田・11人に提供、健康被害なし

http://yamagata-np.jp/news/201703/04/kj_2017030400061.php

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇年1回の検査で検出されたとのこと。

それも毎年、検査項目は違うという。

どの市町村でも、このような管理をしているのだろうか?

 

〇「製造ラインの洗浄不十分」とは、具体的に何がどう悪かった
 のだろう。

洗浄方法に盲点があった?

設備にデッドスペースがあった?

それとも・・・。

 

 

 

 

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2017228日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

 

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6823/

 

 

(2017年3月11日 修正2 ;追記)

 

2017342110分にNHK関西NEWS WEBから、大阪の個人業者の海苔加工所からノロウイルスを検出し遺伝子が一致したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)

 

大阪市が、原因と特定された「刻みのり」を製造した大阪市北区ののりの加工所を2月27日に調査した結果、トイレの周辺やのりの裁断機の付近など8か所からノロウイルスが検出され、東京都が検出したウイルスと遺伝子の型が一致したという。


また、市の聞き取りに対し、この加工所を営業する男性は、去年12月下旬におう吐などの症状があったと話しているという。


このため、市では4日、この加工所を当面の間の営業禁止と問題の商品の回収命令の処分にした。

回収対象となるのは、賞味期限がことし12月1日の「キザミのり2ミリ青」で、これまでに780袋が出荷され、業務用だが、一部は一般家庭に流通している可能性もあるという。

 

出典

集団食中毒 のり加工所を処分

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170304/4454031.html 

 

 

35日付で毎日新聞東京版からは、ノロウイルスは手洗いしたぐらいでは落ちないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

集団食中毒の原因が給食で使用された刻みのりから検出されたノロウイルスと分かり、驚きが広がっている。

 

のりは製造過程で加熱されて、ウイルスが死滅するイメージが強いが、今回は加熱後の作業で混入したとされており、食品加工の衛生管理に警鐘を鳴らす形になっている。

 

食中毒の原因となった刻みのりは業務用食品を扱う「T社」が販売し、各地に流通した。

 

東京都などによると、1月に和歌山県御坊市の小中学校などで800人超、2月下旬には東京都小平市の小学校2校で100人超が症状を訴えた集団食中毒でも同じ製品が給食に使われ、3市で検出されたノロウイルスの遺伝子データが一致した。

 

立川市内でそば店を営む女性(42)は、「ニュースで、のりからノロウイルスが出たと知り、とても驚いた。のりはあぶって使っていましたが、徹底しないと」と話した。

 

都の担当者は、「加熱後の食材から広域で大規模にノロウイルス感染による集団食中毒が広がった例は、聞いたことがない」という。

 

ノロウイルスは、85℃から90℃で90秒以上加熱すれば、死滅するとされる。

この刻みのりの製品化の際、90℃で2時間加熱した養殖ノリを240℃程度で7秒間焼いたといい、加熱前にウイルスが付着していたとすれば、この過程で死滅したはずだ。

 

だが、のりを細かく刻む機械がないT社は、加熱後の製品の裁断作業を大阪市内の加工業者に委託していた。

 

大阪市によると、のり加工業者は保健所の営業許可の対象ではなく、のりを素手で扱うことを禁じる規定もない。

加熱後の工程に盲点があった形だ。

 

立川市の清水市長は、原因が判明した直後の先月28日の記者会見で、「給食にのりを使うのは厳しくなる。(感染の危険性がある)生野菜などの食材もあり、給食(提供)の環境はより難しくなる」と困惑気味に話した。

 

ノロウイルスに詳しい北里大の高橋孝教授(感染症学)の話によると、ノロウイルスは冬場の気温4℃の低温でも、2カ月生き残ると言われている。

 

感染している場合、排せつなどの後に手洗いしても、指にウイルスが付着したまま残り、素手で扱った食品を通じて食中毒を引き起こす可能性がある。

 

今回の件を教訓に、食品食材を扱う全ての人が、感染を防ぐルールを考え直す必要がある。

 

出典

東京・立川の給食集団食中毒 「のりからノロ」波紋 裁断業者、素手で作業 加熱後の工程に盲点

http://mainichi.jp/articles/20170305/ddm/041/040/074000c 

東京・立川の給食集団食中毒 「のりからノロ」波紋 ノロウイルスに詳しい北里大の高橋孝教授(感染症学)の話

http://mainichi.jp/articles/20170305/ddm/041/040/072000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇ノロウイルスによる食中毒は流水による手洗で防げる、そう思っている人は、結構多いのではないだろうか?

かく言うブログ者も、その一人だった。

しかしながら調べてみると、広島県HPに「流水で15秒手洗いしてもウイルスは1%ほど残っている」という趣旨の記述があった。

また、手洗いミスの頻度が高い手の部分の解説図も掲載されていた。

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/168/tearai.html

 

大阪の業者も、食中毒症状が出ていたのに、流水手洗いだけで済ませていたのだろうか?

T社が大阪の業者に対し、なぜ手袋を着用しなければならないか、その理由をしっかり伝えていれば、今回の事故は防げていた・・・かもしれない。

 

〇御坊市、立川市、小平市以外、久留米市の事業所食堂でも、同じ刻み海苔を食べて39人が発症している。

 

 

 

(2017年3月19日 修正3 ;追記)

 

20173171756分にNHK和歌山から、御坊市で手洗い講習会が開かれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

給食施設の関係者などが食中毒を防ぐ手の洗い方を学ぶ講習会が、和歌山市で開かれた。

これは、御坊市の集団食中毒を受けて、県などが開いたもので、会場の県民文化会館には、県内の給食施設や飲食店の関係者など、300人余りが集まった。


講習会では、まず、食品衛生の専門家が講演を行い、おととしまでの3年間に全国で起きた食中毒の患者の約6割はノロウイルスが原因だったとしたうえで、感染の予防には適切に手を洗うことが重要だと述べた。


このあと、日本食品衛生協会から「手洗いマイスター」に認定された指導員が、完全にウイルスを洗い流す正しい手の洗い方を説明し、参加者たちは、指導員のまねをしながら、指の付け根や爪の間などを入念に洗う方法を学んでいた。


講習会のあと、和歌山市で学校給食を作っている女性は、「ノロウイルスの怖さや手洗いの大切さがよくわかりました。職場に戻ったら、ここで学んだことをみんなに伝えたい」と話していた。

 

出典

集団食中毒受け 手洗い講習会

http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2043917441.html

 

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2017224854分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

2232039分にNHK山形からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

米沢市教育委員会は、23日、市内の中学校で小麦粉アレルギーを持つ男子生徒2人が給食を食べて呼吸が荒くなるなどのアレルギー症状を起こしていたと明らかにした。

小麦粉が含まれるルーを使ったドライカレーが原因。

 

対象生徒の保護者や学校に事前配布する献立の成分分析表に、小麦粉使用を記載するのを、学校栄養士が忘れていたという。

2人は、治療薬の注射や服用で、翌日には回復した。

市議会市政協議会で報告した。

 

男子生徒2人は、今月15日の給食後に発症。

このうち1年の1人は、体育館で遊んでいたところ、体のかゆみを訴えた。

処方薬を飲んでも改善せず、呼吸が荒くなったため、養護教諭が本人持参の緊急補助治療薬「エピペン」を打ち、救急搬送。

一晩入院し、回復した。

 

2年の生徒は、食後1時間ほどして、腹痛などを訴えて嘔吐。

保護者と帰宅し、処方されていた薬を服用して落ち着いた。


市内中学校の給食は、小学校で調理して配食する方式。

この日の献立のドライカレーは、当初、カレー粉のみの使用となっていたが、配食を担当する小学校では、先月18日の打ち合わせで、とろみを出すためカレールーの追加を決定。

学校栄養士が成分分析表に項目を追加しないまま、同20日に保護者や中学校に配られた。

市教委の聞き取りに対し、学校栄養士は「失念していた」と話したという。


協議会で佐藤教育指導部長は、「命に関わる重大な事態。危機意識が欠けていた」と述べた。

市教委は17日に臨時の校長会議を開いており、意識向上の指導、小中学校間の情報共有の徹底を確認した。

 

山形県教育委員会によると、県内の学校給食で今年度、アレルギーと疑われる症状を訴えたのは、小学校と中学校でそれぞれ3人のあわせて6人で、今回の米沢市のケースを含めると8人になるという。


このうち、米沢市以外の6人は、いずれも保護者と本人が把握していなかったアレルギーの食材を食べて症状を訴えたケースだという。
6人とも病院に運ばれ治療をうけたが、いまは通常通り学校に通っているという。

 

出典

米沢・中学生2人、給食でアレルギー症状 成分表に記載忘れ

http://yamagata-np.jp/news/201702/24/kj_2017022400570.php 

給食でアレルギー症状1人搬送

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024178781.html?t=1487880611617

 

 

 

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20172201120分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山県の仁坂知事は、20日の記者会見で、同県御坊市で800人以上が被害を訴えた給食による集団食中毒について、感染経路の特定のため、調理従事者が給食を食べないようにするなどの対策を取る考えを明らかにした。

県食品・生活衛生課は、厚労省に対して管理マニュアルの変更も求めたいとしている。

 

県によると、集団食中毒を巡っては、給食センターで調理された「磯あえ」と、それを食べたセンターの調理従事者の両方からノロウイルスが検出されたため、感染経路が特定できなかった。

 

厚労省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、調理従事者が健康調査をしていれば給食を食べられるとしており、仁坂知事は「個人的には、追跡調査ができるよう、調理従事者は食べない方が良いと思う」とした。

 

東京都立川市でもセンターが調理した給食が原因とみられる集団食中毒が起きたことにも触れ、「集中管理をして安全に給食を作ろうという場でミスをすると、被害が大きくなる」と指摘した。

 

御坊市は17日、新たな二次感染者が出なくなったとして、終息を宣言。

集団食中毒後から中止している給食について、同市教育委員会は20日、来月1日に再開すると発表した。

 

出典

「調理従事者の給食試食を禁止」管理マニュアル変更求める 集団食中毒で和歌山知事

http://www.sankei.com/west/news/170220/wst1702200022-n1.html 

 

 

食中毒事故の概要は、2017128日付で日高新報から下記趣旨でネット配信されていた。

 

御坊市教育委員会は、27日朝、市内の公立4幼稚園、6小、5中学校(大成含む)の児童や教諭ら633人(午前9時現在)が下痢や嘔吐、発熱など食中毒とみられる症状を訴えたため、すべての幼稚園、小中学校を臨時休園・休校にした。

全施設の休園・休校措置は初めて。

 

市教委や御坊保健所では、感染拡大防止対策を講じるとともに、給食が原因の可能性があるとみて、調査に乗り出している。

 

市教委によると、26日夜から児童らが症状を訴え、27日朝に欠席が相次いだため臨時休校を決定し、登校していた児童らを帰宅させた。

9時現在、すべての児童、教諭ら2267人中、3分の1近くが症状を訴えている。

幼稚園、小学校、中学校別の内訳や、症状の重さ、ウイルス性かどうかなどは、現在調査している。

 

市内の日高病院では、26日夜に同様の症状を訴える子どもから大人まで数10人が殺到。近隣の病院にも連絡するなどして対応した。

27日朝時点では、これらの症状による入院患者はいないという。

 

原因については、すべての施設が市立給食センター(南塩屋)で調理している給食を食べているため、可能性が高いとされている。

26日の献立は「サバの味噌煮」「きんぴら大豆」「けんちん汁」など。

給食の配送先は市内の幼稚園、小中学校のみだが、センター内にも同じ給食を食べ、同様の症状を訴える従業員がいるという。

また、幼稚園については、26日は給食を食べていなかった。

 

市教委では、原因究明に乗り出すとともに、学校内を消毒するなど、感染拡大防止に取り組んでいる。

学校など、授業再開のめどは未定となっている。

 

奥教育長は、「皆さんに迷惑をかけて申し訳ありません。原因はわかっていませんが、いまは感染拡大防止へ全力で取り組んでいきたい」と話している。

 

出典

給食原因か 御坊市の全幼小中学校が食中毒症状で休校に

http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2017/01/post-6550.html 

 

 

 

(2017年3月3日 修正1 ;追記)

 

201731217分にNHK関西NEWS WEBから、立川市で起きた給食による集団食中毒とノロウイルスの遺伝子が一致したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

患者の便から検出されたノロウイルスと、2月、東京・立川市で起きた給食が原因の集団食中毒で検出されたノロウイルスの遺伝子の型が一致したことが分かった。

 

御坊市のノロウイルスの集団食中毒では、給食として出された刻みのりを使った「磯あえ」というメニューが原因と特定されている。


一方、2月、東京・立川市で1000人以上が症状を訴えたノロウイルスの集団食中毒では、給食に使われた刻みのりが原因と特定され、この時使われた刻みのりは、御坊市で磯あえに使われたものと同じ大阪・都島区の「T社」が製造・販売したものだった。

 

東京都と和歌山県によると、詳しい遺伝子の分析から、御坊市の患者の便から検出されたウイルスと、立川市の未開封ののりから検出されたウイルスの遺伝子の型が一致し、同じ感染源から広がった可能性が高いことが分かったという。


和歌山県では、御坊市の給食センターがのりを使い切って、残っていないことなどから「詳細な感染源は特定できない」としているが、今回の結果を受けて、「磯あえの刻みのりが感染源である可能性が高いと推測できる」と話している

 

出典

ノロウイルスの遺伝子型一致

http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170301/4369311.html

 

 

31174分にNHK首都圏NEWS WEBからは、下請けの個人業者が取り決めに違反し長年海苔を素手で扱っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「T社」によると、この商品を製造する際、のりを刻む作業を大阪・北区の個人業者に委託しているが、この業者は、乾燥した状態の「のり」を1枚1枚機械に入れて刻む際、T社との取り決めに違反して、手袋をせずに素手で作業をしていたという。


この業者は、作業の効率が悪くなるとして、長年、手袋を使わずに作業をしていたということで、「T社」の田中社長は、「衛生管理の指導が十分できていませんでした。大勢の方を不安にさせ、大変申し訳なく思います。早急に回収をはかり、これ以上の被害の拡大を防ぎたいです」と話している。


ノロウイルスの問題に詳しい北里大学の片山和彦教授は、「食中毒というと生ものによく火を通さないで食べてなるというイメージがあるかも知れないが、必ずしもそうではない。ノロウイルスは、インフルエンザウイルスなどと比べても乾燥に強いウイルスだ。過去の調査では、最大で1か月半程度、乾燥した状況でも生き続けたことが確認されている。また熱に対しても、60℃程度の加熱では、死なない。今回のケースでは、刻みのりを大量に食べたわけではないのに、感染者が1000人以上出たことを考えると、のりに付着したウイルスの量が多く、しかも給食に出されるまでの間、乾燥にも耐えられたため感染性が維持され、集団食中毒につながったと考えられる」と話している。

 

出典

食中毒刻みのり 素手で作業か

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170301/4351821.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇80代と思しき個人業者の男性がインタビューに答えていた
 が、店は昔から続いている感じの個人商店的たたずまい。

 「海苔を裁断機に入れる際、手袋していると滑りが悪いの
 で・・・。慙愧に堪えない」などと話していた。

〇小平市の小学校でも2月、同じ刻み海苔による集団食中毒が
 起きている。



 

 

 

 

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2017220211分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

新居浜市の教育委員会は、中学校や特別支援学校向けの給食センターで、昼食用のごはんにプラスチックの破片が混入したおそれがあるため、提供を中止したと発表した。


新居浜市教育委員会によると、20日朝8時半ごろ、新居浜市学校給食センターで、調理員が麦ごはんをほぐす回転羽根の安全カバーを取り付ける準備中に、誤ってカバーを床に落とした。
このため、そのカバーを洗った上で、再度、取り付けてごはんを炊き、各学校に配った。


しかし、あとになって床にプラスチックの破片が落ちているのが見つかり、安全カバーの一部が壊れていたことに気づいた。


壊れた部分を探したが、大きさ1cmほどのかけらが見つからないため、麦ごはんに混入しているおそれがあるとして、教育委員会は正午に提供の中止を決め、各学校に連絡した。


この給食センターからは、新居浜市内の合わせて11の中学校や特別支援学校、小学校の子どもたち、およそ3000人に配食が行われているが、新居浜特別支援学校とその川西分校の児童、合わせて75人はすでに食べた後だったため、健康に影響が出ていないか観察を行っているという。
また、ほとんどの学校では、ごはんを食べずにおかずだけで済ませたという。


新居浜市教育委員会は、「安全・安心なごはんを提供できず、大変申し訳ない。今後は再発防止に努めたい」と話している。

 

出典

異物混入おそれ給食中止 新居浜

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170220/4079951.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

給食などへの異物混入問題がメディアで大きく取り上げられることの多い昨今、カバーを落とした時点で、なぜ、割れていないか確認しなかったのだろうか?


仮に、割れているとは思わなかったとしても、洗った時点で破損に気付きそうなものだが・・・。


洗い方が雑?

もしそうなら、それはそれで衛生的に問題だ。


センターの責任者は、日頃、異物混入防止等について、どう指導しているのだろう?

 

 

 

 

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20172131858分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

小中学校の給食を作っている松山市の共同調理場で水道水に異物が混じっているのが見つかった問題で、異物は、給水ポンプの故障を放置して使っていたことで、プラスチック製の部品が削れて混入したものと確認された。


松山市の城北学校給食共同調理場と、同じ敷地内にある久枝学校給食共同調理場では、今月3日、水道水に黒い異物が混入しているのが見つかった。


松山市のその後の調査で、黒い異物は、給水ポンプのプラスチック製の部品が削れて混入したものと確認された。
給水ポンプの故障を放置して運転を続けていたことで緩みが出て、部品どうしがこすれあうようになっていたのが原因だという。


また、城北学校給食共同調理場では、今月7日にも炊いたごはんからさびの塊などが見つかるトラブルがあったが、炊飯用の機械の清掃が不十分で、さびなどが混じったのが原因と確認されたという。


松山市では、それぞれの調理場で給水ポンプなどの交換や点検を行ったということで、「心配や迷惑をかけたことを重く受けとめています。今後は設備の点検や整備に努め、再発防止に取り組みたい」としている。

 

出典

異物混入はポンプ故障放置原因

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170213/3884191.html 

 

 

錆びの塊などが見つかった事例については、2017281851分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

給食のご飯に、針金やサビのようなものが混入していたことが分かった。


愛媛県の松山市教育委員会によると、7日昼ごろ、市内の学校給食の調理場で、炊き上がったご飯から長さ1cm程度の針金のようなもの1本と、最大4mmほどのサビのようなものが複数見つかった。

 

教育委員会は、急きょ、各学校にご飯の提供をやめるよう連絡したが、すでに2つの小学校の児童、合わせて42人が口にした後だったという。

 

この調理場では、今月3日にも水道水から異物が見つかっている。

 

出典

小学校の給食に針金やサビ 水道水から異物も

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000093954.html 

 

 

 

 

 

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201612232055分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12231829分に朝日新聞から、12231857分にNHK水戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

茨城県水戸市の飲食店で「クマ肉のロースト」を食べた客と経営者ら15人が発熱などの症状を訴え、「旋毛虫」(せんもうちゅう)という寄生虫による食中毒と断定された。


茨城県によると、食中毒があったのは水戸市の飲食店「B」で、「クマ肉のロースト」を食べた客など20代から50代の男女15人が、発疹や発熱の症状で治療を受けているという。

このうち20代の男性1人が、一時、入院した。


「クマ肉」は常連客が北海道で捕獲し、自宅で調理して店に持ち込んだもので、市場には流通していないという。

店は、先月24日から今月8日までの間、27人に提供していた。

 

水戸保健所で調べた結果、冷凍保管されていた肉から寄生虫の「旋毛虫」が見つかったほか、患者からも「旋毛虫」の抗体が見つかった。
このため、保健所は旋毛虫による食中毒と断定し、店を当面の間、営業禁止とした。

店は18日から自主休業している。

 

国内での「旋毛虫」による食中毒は4例目で、35年ぶりだという。

 

旋毛虫は、野生のクマやイノシシに寄生。

人間の小腸の粘膜内で幼虫を生み、その幼虫が全身の筋肉に広がるという。

腹痛や下痢、筋肉痛などの症状が出る。

 

国内での過去の発生例は、1974年の青森県(患者数15人)、79年の北海道(同12人)、81年の三重県(同172人)の3例。

いずれも、野生のクマの刺し身が原因だった。

 

旋毛虫は加熱すれば死滅するため、県は、野生動物の肉は十分に加熱するよう呼びかけている。

 

出典

クマ肉で15人食中毒 原因は「せん毛虫」

http://www.news24.jp/articles/2016/12/23/07349875.html

クマ肉食べたら食中毒 原因は旋毛虫、国内で35年ぶり

http://www.asahi.com/articles/ASJDR569PJDRUJHB00B.html

クマ肉で食中毒 せん毛虫原因

http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076034871.html?t=1482524204160

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

調べたところ、旋毛虫は、冷凍したぐらいでは死なないらしい。

ということは、「クマ肉のロースト」という表現から考えると、ローストビーフのように、中心部が若干のレア状態だったのかもしれない。

 

以下は、横浜市HPにある記事の抜粋。

三重県での事例などが詳しく記されている。

 

旋毛虫感染症(トリヒナ症)について

 

旋毛虫感染症(トリヒナ症)は、全世界で見られ、極寒の北極でも発生していますが、南極での発生は報告されていません。

 

全世界での旋毛虫感染症(トリヒナ症)の発生は年間1万人程度と推計され、致死率は0.2%程度です。

また、世界的には、旋毛虫(トリヒナ)で汚染された豚肉が感染源となっていることが多いため、宗教的に豚肉の摂取が禁じられている地域での発生は少ないです。

しかし、トルコにおいて、宗教的に豚肉の摂取が禁じられている回教徒で旋毛虫感染症(トリヒナ症)の集団発生が起こったことがあります。

牛のミンチ肉とされたものに不法に豚肉が混じられていて感染源となったと考えられました。

 

198112月から19821月にかけて三重県四日市市のM旅館でツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べた413人中172人が、発疹・顔面浮腫・筋肉痛・倦怠感などの症状を示しました。

ツキノワグマの冷凍肉から旋毛虫( Trichinella spiralis )が検出され、ツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べた人60人で旋毛虫( Trichinella spiralis )に対する抗体が陽性となりました。

このツキノワグマは、京都府および兵庫県で捕獲されたもので仕入れ業者は解体後販売時まで-27℃で保存していました。

三重県四日市市のM旅館は仕入れ後は-15℃で保存し、サシミで客に提供していました。

旋毛虫( Trichinella spiralis )で汚染されていたツキノワグマの冷凍肉を十分加熱することなく食べたことにより客が旋毛虫感染症(トリヒナ症)となった事件でした。

この事件での患者に対するアンケート調査では、ツキノワグマの冷凍肉のサシミを食べてから症状出現までの潜伏期間は、最長54日、最短7日、平均24.3日でした(参考文献1)。

 

なお、日本で初めて確認された旋毛虫感染症(トリヒナ症)の集団発生は、1974年青森県岩崎村で野生のクマの肉をサシミで食べたハンター仲間での集団発生とされています。

・・・・・・

 

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/trichinella1.html

 

 

 

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20161030日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。

第2報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6413/

 

 

(2016年12月18日 修正2 ;追記)

 

20161211913分に朝日新聞から、指を発見した客から指摘を受けた後の店側の対応などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ラーメンチェーンK社の静岡市内の店舗で提供されたラーメンに親指の一部が混入していた問題は、食の安心とは何なのか、企業が向き合うべき相手は誰なのか――を、改めて考えさせる事案となった。

発生から約3カ月、当事者の女性が経過などを語った。

 

女性が6歳の子どもと同店で食事をしたのは、9月10日昼ごろ。

子どものラーメンの器に異物を見つけ、ハッとしたという。

「肉片とツメがみえたので、すぐに人の指だと思いました」

 

テーブルに店員を呼ぶと騒ぎになる……。

そう判断した女性はレジに行き、店員に異物のことを伝えた。

「とにかく怖くて、気持ち悪くて。すぐにその場を離れたかった」。

請求された金額を支払って、店を出たという。

 

翌日、少し落ち着きを取り戻した女性は、会社側の窓口だというエリアマネジャーの男性に、電話で「指をみせてほしい」と伝えた。

 

前日も電話で話したが、K社側が事態をよく把握しておらず、なかったことにされるのではないかと不安を覚えたからだ。

マネジャーは1人で家に来て、玄関先で茶封筒に入れた「指」を差し出したという。

 

マネジャーには、「(あなたの)上司が対応すべきではないか」とも伝えたという。

その後、女性は静岡市保健所に連絡し、指を提出。

会社側から正式に謝罪があるのを待っていたが、音沙汰はなかった。

 

驚いたのは、その後だった。

会社側が10月中旬になって、メディアの取材や自身のホームページ上で「混入したのは指ではなく、ツメの一部」「保健所には自ら届けた」といった内容の見解を説明し、公表していることを知ったためだ。

 

「人が読めば、まるで私がウソをついているかのよう。なぜこんなひどい仕打ちをされるのか」とショックを受けた。

「指を切った店員さんもすごく痛かっただろうに、これではあんまりだ」とも思った。

 

その後、「混入は指」との保健所の見解などがメディアで報道され、会社側はホームページに訂正と謝罪文を掲載。

マネジャーからも、約1カ月ぶりに電話があった。

女性は、「いまさら何ですか」と不快感を伝えた。

以降、会社側からの連絡はないという。

 

子どもは、あの日以降、給食を食べられなくなり、女性は毎日、弁当をつくって持たせてきた。

自身も吐き気に苦しんだ。

最近、子どもが給食を食べられるようになり、少しほっとしている。

診察の結果、病気感染の心配もないようだ。

 

「誠実に謝罪し、説明して安心させてほしかっただけです。会社が再発防止とか何とか発表していることはよく知らないし、別の世界の出来事のようです」

 

 

〈消費者問題に詳しい西村隆男・横浜国立大教授の話〉 

 

料理に混入していたのは、人体の一部。

子どもに食べさせた母親のショックや不安は大きかったはずだが、事業者側にそのことは想像できていただろうか。

 

客からの苦情は事業者にとっては貴重な情報で、改善の機会にもなる。

小さな声をきちんと受け止めるのが事業の本質でもあり、そこから目をそらせば、客の不信感は深まるばかりだ。

 

 

「混入はツメの一部」などと誤った事実を公表していたK社。

その後、従業員が指を切断したのが混入の2日前だったことや、市保健所に申立書類を正しく書き直すよう繰り返し指導されていたことなどが、次々に表面化した。

 

同社は10月下旬、一連の事態を調査する再発防止対策委員会(委員長=新井田・同社経営管理本部長)を設置。

同委員会は、11月30日付で公表した文書で「社内外への報告に関するルールが明確ではなかった」「食品衛生に関する専門知識の更新不足」などを原因として挙げた。

今後、本社に危機管理室を設置するなど、対策を取るという。

 

一方、同社によると、女性側にこうした調査についての連絡はしていないという。

武田専務は、今月8日の朝日新聞の取材に、「(女性側に苦情の後から1カ月間連絡をしていなかったことについて)弁護士を立てるとのことだったので、対応を待っていた。エリアマネジャーから電話も入れたが、出てもらえなかった」と説明。

「今後は弁護士を通じての話し合いになる。(女性側には)申し訳ないことをしたと思っている」などと話した。

 

出典

指混入ラーメン、なぜツメと発表? 発見者、募る不信

http://www.asahi.com/articles/ASJD977Q9JD9UTPB01G.html 

 

 

 

(2017年1月14日 修正3 ;追記)

 

20171131657分に日本経済新聞から、この影響で17年3月期の会社の業績が急落したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社は、13日、2017年3月期の連結最終損益が3億3400万円の赤字(前期は1億3300万円の黒字)になる見通しだと発表した。

店舗で昨年9月に提供したラーメンに従業員の指の一部が混入していたことが判明してから客数の減少が続いているほか、再発防止のための費用も膨らむ。

 

同社は、ラーメンへの異物混入が判明した後、それまで増収増益としていた今期の業績予想を取り下げて、売上高や利益の見通しを「未定」としていた。

13日に発表した業績見通しは、売上高が前期比1.6%減の375億円、営業利益が90%減の8500万円と、当初の計画を大幅に下回る。経常利益は76%減の2億800万円。

 

昨年10~12月の3カ月間で、新店以外の既存店舗を訪れた客の数は、前年の同期間よりも1割ほど減った。

今年1月に入ってから、既存店売上高の落ち込み幅は小さくなっているが、同社は、「消費者の信頼を取り戻し、客数や売上高が回復に向かうまでには時間がかかる」とみる。

 

出典

17年3月期は赤字に 異物混入で客離れ

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HLE_T10C17A1000000/?n_cid=NMAIL002

 

 

 

 

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201612131934分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

静岡県小山町にある陸上自衛隊の富士駐屯地で、隊員などおよそ350人が9日から下痢やおう吐などの症状を訴えていることがわかり、保健所は、ノロウイルスなどによる集団感染や食べ物が原因の集団食中毒の疑いががあるとみて調べている。


御殿場保健所などによると、小山町の陸上自衛隊・富士駐屯地の中にある富士学校に所属する隊員や学校に行き来した他の部隊の隊員など、合わせておよそ350人が、9日夜から10日にかけて下痢やおう吐、発熱などの症状を相次いで訴えたという。


富士駐屯地によると、一時、入院した隊員もいたということだが、いずれも症状は軽く、現在は全員が回復に向かっているという。


保健所では、隊員らの症状などから、ノロウイルスなどによる集団感染や食べ物が原因の集団食中毒の疑いがあるとみて、学校にある食堂などの施設を検査したり隊員らの検便を行ったりするなどして、原因を調べている。


富士駐屯地は、「全員、回復に向かっているが、保健所の調査に協力して原因の究明を進めるとともに、再発防止に努めたい」としている。

 

出典

富士駐屯地350人が下痢等

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035161571.html?t=1481494826838

 

 

12131934分にNHK静岡からは、下記趣旨の続報がネット配信されていた。

 

保健所が調べたところ、少なくとも症状を訴えたうちの18歳から60歳の隊員、合計265人が今月8日に富士学校の食堂で食事をしたあと、食中毒の症状を訴えたことがわかったという。

1カ所で発生した集団食中毒としては、県内で今年最多。

全員が快方に向かっている。

 

また、便検査の結果、症状を訴えた隊員のほか、調理をした隊員からも同じ型のノロウイルスが検出されたことから、県は、ノロウイルスが原因の集団食中毒と断定するとともに、食堂を当分のあいだ業務停止とする命令を出した。

 

食堂で8日に提供された昼食が原因とみられる。

調理従事者だった隊員70人中36人の便から、ノロウイルスが検出された。

 

富士駐屯地は、今月9日以降、隊員の食事を弁当や非常食に切り替えているということで、「ほかの駐屯地でも注意喚起を行うとともに、今後は衛生管理を徹底していきます」とコメントしている。

 

出典

冨士駐屯地食堂に業務停止命令

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035226961.html?t=1481659704027

 

 

(ブログ者コメント)

 

自己完結型の自衛隊ゆえ、調理も自衛隊員が行っていたようだ。

しかし、国を守る自衛隊の隊員が、イザという時に食中毒でダウンしていたのでは、話にならない。

衛生管理のレベルは、民間と同程度なのだろうか?

 

 

 

 

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20161128日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

マグロやメカジキなど、メチル水銀を比較的多く含む魚介類を妊婦が食べ過ぎると、生まれた子の運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増すことが、東北大チームの疫学調査で分かった。

 

メチル水銀は水俣病の原因物質だが、一般的な食用に問題のない低濃度の汚染でも、胎児の発達に影響する可能性があることが明らかになるのは、日本人対象の調査では初めて。

 

2002年から、魚をよく食べていると考えられる東北地方沿岸の母子約800組を継続的に調査。

母親の出産時の毛髪に含まれるメチル水銀濃度を測定し、子に対しては1歳半と3歳半の時点で、国際的によく用いられる検査で運動機能や知能の発達を調べ、両者の関係を分析した。

 

毛髪のメチル水銀濃度は、低い人が1ppm以下だったのに対し、高い人は10ppmを超えていた。

世界保健機関などは、水俣病のような神経障害を引き起こす下限値を50ppmとしている。

 

濃度が最高レベルの人たちの子は、最低レベルに比べ、1歳半時点で実施した「ベイリー検査」という運動機能の発達の指標の点数が約5%低かった。

 

乳幼児期の運動機能は、将来の知能発達と関連があるとされる。
3歳半時点の知能指数検査では、男児のみ約10%の差があった。

海外の研究で、男児の方が影響を受けやすいことが知られている。

 

国は、05年、海外の研究を基に、妊婦に対し、メチル水銀の1週間当たりの摂取許容量を体重1kg当たり100万分の2gと決めた。

厚労省は、これに基づき、クロマグロの摂取は週80g未満とするなどの目安を示している。

今回の調査では食生活も尋ねており、約2割がこれを超えていたと考えられるという。

 

研究チームの仲井邦彦・東北大教授(発達環境医学)は、「目安を守れば、影響は心配しなくてよいと考えられる。魚には貴重な栄養も含まれており、妊婦が魚を断つことは好ましくない。食物連鎖の上位にいるマグロなどを避け、サンマなどを食べるなど、魚種を選ぶことが大切だ」と話す。

 

 

[解説 ]個人差、環境要因で違い

 

東北大チームの研究で、比較的低濃度のメチル水銀でも、妊婦が摂取した場合、胎児の発達に影響するリスクがあることが明らかになったが、影響の受けやすさには個人差があり、多く摂取した母親の子が、必ずしも大きな影響を受けるとは限らない。

 

今回の研究結果は、個人レベルではなく、集団として、将来知的障害と判断される子の割合が増えることを意味する。

 

例えば1000人の集団の場合、メチル水銀の影響がなくても、知的障害と判断される子が23人程度生まれることが、経験的に分かっている。

 

メチル水銀を多く摂取した結果、ベイリー検査の点数が約5%下がることは、これが約2倍の48人程度になるリスクが生じることに相当するという。

 

子どもの発達には、遺伝や教育など、さまざまな環境要因も大きく影響する。

また、低濃度のメチル水銀と子の脳の発達の関係は、未解明のことが多い。

個々の子に知的障害が疑われる場合、メチル水銀が影響したかどうかは、判別できないのが現状だ。

 

出典

『メチル水銀 マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響、低濃度でも 東北大調査』

http://mainichi.jp/articles/20161128/ddm/001/040/187000c

 

 

上記記事と同時に、下記趣旨の記事もネット配信されていた。

 

水俣病のような神経障害を引き起こすより、はるかに低い濃度でも、妊婦のメチル水銀摂取が胎児の発達に悪影響があることが、仲井邦彦・東北大教授らの研究で明らかになった。

 

日本は水俣病を経験しながら、これまで低濃度のメチル水銀の健康影響について、研究が進んでこなかった。


国は、さらに実態解明を進めるとともに、妊娠中にメチル水銀を多く含む魚種を控えることで防げるリスクだけに、妊婦の食生活の注意点について、周知徹底する必要がある。

 

今回見られたスコアの差は、本来、子が持っているはずの能力がそれだけ下がることを意味し、「社会に与える影響は大きい」(仲井教授)と言える。

 

国立成育医療研究センターの田中恭子医長も、「1歳半の結果に加え、3歳半でも同様の傾向が出ていることは注目される」と指摘する。

 

厚労省は、2005年、妊婦に対するメチル水銀を含む食品摂取の目安を定めたが、今回の調査地点では、約2割の妊婦がこれを超えていたと推定された。

厚労省の担当者は、「目安は周知しており、浸透していると考えている」と話したが、徹底されていないことが明らかになった。

 

そもそも、日本の摂取許容量は、クジラなどをよく食べるデンマーク自治領フェロー諸島などで1980~90年代に行われた調査を基に決められたもので、これまで日本人のデータはなかった。

 

吉永淳・東洋大教授(環境健康学)は、「疫学研究は、一つの研究結果だけで判断するには不十分な面もある。対象者を変えながら、複数の調査結果を突き合わせて慎重に考える必要がある」と指摘する。

 

現在、北海道や高知県などで環境省による同様の調査が進んでおり、結果が注目される。

 

出典

『メチル水銀摂取 妊婦へ周知徹底を 健康影響、研究進まず』

http://mainichi.jp/articles/20161128/ddm/041/040/063000c 

 

 

[メチル水銀]

 

水銀は地殻や土壌に含まれ、火山噴火や石炭の燃焼、金の採掘などに伴って排出される。

これが水中や土壌中で微生物の働きなどによって化学変化し、メチル水銀が生成される。

海水にも含まれ、食物連鎖によって徐々に濃縮し、上位に位置するクロマグロなどで濃度が高くなる。

水俣病は、工場排水中の高濃度のメチル水銀が原因となった。

ことば メチル水銀

http://mainichi.jp/articles/20161128/ddm/001/040/188000c 

 

 

 

 

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20161111845分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

神奈川県を中心に、冷凍メンチカツによる病原性大腸菌O157の集団食中毒が発生した問題で、今回のカツのように油で揚げる調理手順などを残して販売される「そうざい半製品」が、国の衛生基準の対象から外れていることが感染拡大の背景にあることが、分かってきた。

 

厳密な基準のある冷凍食品と混同される恐れもあり、事態を重くみた厚労省は、新たな基準策定などに着手する方針を固めた。

 

そうざい半製品は、ギョーザやカツ、コロッケなどが一般的で、材料の準備や味付けの手間をかけずに出来立てを食べられるのが特長。

冷凍食品と似たパッケージで、同じコーナーで販売されることが多いが、冷凍食品のように、細菌数の上限や保存温度などの基準はない。

 

今回、食中毒が出た食肉加工会社Y社(静岡県沼津市)の冷凍メンチカツと、食品会社I社(神奈川県平塚市)の冷凍メンチカツも、そうざい半製品だ。

被害は、10日までに50人超に拡大している。

 

厚労省生活衛生・食品安全部は、「消費者にとって冷凍食品と区別しづらく、調理時の生肉加熱処理がおろそかになりやすい」と問題視。

冷凍食品と同様に衛生基準を設けたり、そうざい半製品という名称の使用を禁じて冷凍食品に統合させたりする措置を検討する。

 

冷凍メンチカツによる集団食中毒の患者に対し、被害の最も多い神奈川県が聞き取り調査を始めたところ、「生っぽかった」、「割った面が赤かった」との声が上がっていることが分かった。

 

病原性大腸菌O157は、75℃で1分以上加熱すれば死滅するが、被害者らは肉の中心部まで火を通していなかった可能性があり、県は、全患者への調査を続ける。

 

I社のメンチカツは、包装の裏面に「凍ったまま、170℃~175℃の油で6分間揚げてください」と小さな文字で調理方法が記されている。

神奈川県は表示が不十分だとし、「加熱が十分でないものを家庭で食べることがないよう、具体的表示をすべきだ」と、同社に改善を指導した。

 

ただ、今回の商品に限って集団食中毒が起きていることから、神奈川県の担当者は、「特定の日に作られた商品が高濃度に汚染されていた可能性がある」と疑い、静岡県は、問題の冷凍メンチカツを製造した同県沼津市の食品加工卸会社T社を4日間立ち入り調査し、原材料や製造ラインに汚染がなかったか調べている。

 

また、10日には「食べてから、半生に気づいても手遅れです!!」として、ひき肉製品は中心部までしっかり加熱するようにと、危機管理情報を発表した。

 

新潟薬科大の浦上弘教授(食品安全学)は、「一部の商品は調理法の記載が足りず、文字も小さくて配慮に欠ける。だれもが温度を適切に測って揚げ物をするわけではなく、安全確保の責任を消費者に負わせ過ぎている。間違えない手立てを二重三重に講じなくてはならない」と指摘。

 

淑徳大学の石井克枝教授(調理学)は、安全な調理法として「解凍してから揚げると中まで熱が伝わりやすい。油は初めは150~160℃に抑え、そこから170~175℃くらいまで上げていく」とアドバイスする。

 

出典

そうざい半製品 冷凍食品にあらず 衛生基準、国が策定へ

http://mainichi.jp/articles/20161111/k00/00m/040/184000c 

 

 

 

 

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20161112035分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11112215分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福岡市は、11日、同市西区の弁当店が製造した弁当に誤って洗浄剤が混入し、うち83食が、同店が入居するスーパーで午前中に店頭販売されたと発表した。

食べて体調に異常を感じた場合は、水や牛乳を飲んだ上で医療機関を受診するよう、呼び掛けている。

 

市などによると、炊いたご飯を移し替える際、消毒用のアルコールをおひつに噴霧するところを、誤って同じ形状の加熱調理器用洗浄剤(アルカリ性の界面活性剤)を噴霧したという。

 

午前11時半すぎ、ご飯の色が黄色いことに従業員が気付き、西保健所に連絡したが、のり弁やカツ丼など10種類が販売済みだった。

 

市によると、洗浄剤が付着したご飯を食べると口の中や食道がピリピリし、炎症を起こす可能性があるという。

 

出典

弁当に洗浄剤混入 西区の店が83食販売

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/288563

ご飯に誤って洗浄剤噴霧、83食販売 福岡市の弁当店

http://www.asahi.com/articles/ASJCC62S6JCCTIPE041.html

 

 

 

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2016118212分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1192126分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

静岡市の食品会社H社の缶詰にゴキブリが混入していた問題で、缶詰を製造した下請け工場(同市)の建物を屋外と遮断するためのシャッターに穴が開いていたことが、静岡市保健所への取材で、8日までに分かった。

同保健所は、虫の進入経路になったとみて、穴をふさぐとともに、定期的に確認して再発を防止するよう、下請け会社を指導した。


同保健所によると、工場内を屋外から遮断するため原材料搬入口に設置された樹脂製の「シートシャッター」に、直径2~3cmほどの穴が開いていた。

シャッターは搬入口一面を覆っており、天井へ巻き取る構造のため、端の部分がこすれてほつれたとみられる。

穴が開いた時期は不明という。


H社は、10月27日、ホームページ上におわびの文章を掲載。

同保健所が翌28日に製造工場を立ち入り検査し、シャッターの穴を確認した。


H社によると、休憩時間に工場のラインを止めた際に、空の缶にゴキブリが入ったとみられるという。

同社は、「偶発的な混入」と判断し、製品の回収はしていない。

 

食品衛生法では、ネズミや昆虫の駆除実施が年2回義務づけられているが、同社は毎月、年12回実施していたという。

 

出典

ツナ缶工場シャッターに穴=虫進入経路か、再発防止指導-静岡市

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110800850&g=soc 

ツナ缶のゴキブリ、工場シャッター隙間から侵入の可能性

http://www.asahi.com/articles/ASJC94PP6JC9UTPB00C.html 

 

 

11111928分にNHK静岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

約1.5cmのゴキブリが混入していた。

 

工場の原材料の搬入口に設置した防虫シャッターが、経年劣化のため、長さ2cmほどの隙間ができていた.


この隙間が、いつから空いていたかはわかっておらず、虫は、この搬入口から缶詰を製造する製造室に入り込んだとみられるという。

 

出典

『H社が虫混入で謝罪対策も

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034285111.html?t=1478894808059

 

 

11111833分に時事ドットコムからは、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1112日付で読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

H社は、11日、社長直轄の異物特別対策室を設置するなどの再発防止策を公表した。

 

同社によると、対策室には専従社員4人を選任し、社外の有識者も加える。

また、自社工場と協力工場にも、異物混入対策の担当者を置くとしている。


加えて、

▽工場の密閉度を高める

▽消毒や害虫駆除作業の頻度を増やす

▽製造ラインに異物混入防止用のカメラを設置する

▽工場内の全ての照明を発光ダイオード(LED)に切り替えて視認性を高める

などの対策を講じる。

出典

H社 再発防止へ対策室を設置=ツナ缶の虫混入受け

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111100841&g=soc

『H社、異物対策室設置へ

http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20161111-OYTNT50254.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇製品の回収をしない理由について、H社のホームページには、
 下記趣旨の記述があった。

製造日から1年 10 ヶ月を経過し、他のお客様からの お申し出がないことから、連続性はなく、現在販売している製品につきましては、安心してお召し上がり頂けると判断いたしております。

現時点では連続性がないことから、「食品企業の事故対応マニュアル作成のための手引き」に準じて対応を行いました。

 

〇シートシャッターに穴(隙間?)が開いていた件、協力工場の人が気づかなかったのも問題だが、H社としても、これまで協力工場に品質管理チェックに行った際、気づかなかったのだろうか?

チェックに行ってなかった?
そんなことはないと思うのだが・・・。

 

 

 

 

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2016117日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1162242分に読売新聞から、また米久のHPにも同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

食肉加工大手「米久」(静岡県沼津市)は、6日、冷凍メンチカツ(14個入り)計約2万パックと、冷凍コロッケ(14個入り)計約3万パックを回収すると発表した。

 

いずれも、製造を委託している食品加工卸業者T社(同市)が製造。

T社は、神奈川県平塚市の食品会社にも冷凍メンチカツを販売し、食べた男女が病原性大腸菌O157に感染していた。

 

米久によると、5日夜、静岡県東部保健所から「食中毒とみられる患者1人の自宅冷凍庫に、T社で製造されている米久販売の冷凍メンチカツがあり、O157が検出された」との連絡があったという。

同じ製造ラインで作られた冷凍コロッケ約3万パックも、自主回収することにした。

小売り用以外にも、スーパーに総菜向けなどとして流通している業務用メンチも回収している。

 

出典

『米久 T社製造の冷凍食品5万個回収

http://mainichi.jp/articles/20161107/ddm/041/040/193000c 

「米久」が販売、冷凍メンチからO157検出

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161106-OYT1T50111.html

 

 

11101927分にNHK秋田からは、米久が販売した製品を食べて発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。

 

10月、小坂町の40代の男性が米久が販売した冷凍メンチカツを食べて発熱などの症状を訴えて入院し、男性から病原性大腸菌O157が検出された。


兵庫県でも、腹痛などの症状を訴えた同じ商品を食べた消費者から、O157が検出されている。

県では、「手もとにある場合は、購入した店に連絡してほしい」と呼びかけている。

 

出典

自主回収中の加工食品で食中毒

http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014300441.html?t=1478820408096

 

 

一方、1192210分に産経新聞westからは、飲食店でT社製造のメンチを食べ発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。

 

広島市は9日、食品会社T社(静岡県沼津市)が製造した冷凍メンチカツを食べた広島市内の20代女性が腸管出血性大腸菌O157に感染し、入院していると発表した。

女性は重症ではなく、快方に向かっている。

 

広島市によると、女性は10月23日、家族らと市内の飲食店でメンチを食べ、同28日に血便の症状が出て、翌日、入院した。

女性以外に食中毒の症状は出ていないという。

 

T社を巡っては、10月、神奈川県平塚市の食品会社から製造委託された冷凍カツからO157が検出され、男女33人が感染した。

 

出典

冷凍メンチカツでO157 広島の20代女性が入院

http://www.sankei.com/west/news/161109/wst1611090102-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

平塚市の事例は、下記記事参照。

 

2016118日掲載

2016111日報道 神奈川県平塚市の食肉販売会社が販売した冷凍メンチカツを食べ17人がO157中毒、カツは静岡県の会社に製造委託、菌は冷凍しても増殖しないだけで死滅しない由

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6446/

 

 

 

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2016111518分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11115分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

神奈川県平塚市の食肉販売会社「I」の冷凍食品から病原性大腸菌、O157が検出され、この製品を食べた17人が腹痛などの症状を訴え、このうち子ども2人が重症で入院しているという。

O157が検出されたのは、賞味期限が来年2月26日のもの。


神奈川県によると、先月、この製品を食べた1歳から79歳の男女17人が腹痛や下痢などの症状を訴え、このうち5歳の男の子と8歳の女の子の2人が重症で入院しているという。

 

県保健福祉局によると、冷凍メンチからO157が確認され、一部の患者から検出された菌と遺伝子パターンが一致した。

この製品は、「I」社が静岡県にある会社に委託して製造したもので、賞味期限が来年2月26日のものは、大手スーパー、イトーヨーカドーの神奈川県と千葉県にある26の店舗に2010個が納入され、販売されたという。


神奈川県によると、イトーヨーカドーでは、この製品とともに、賞味期限が異なるものについても、自主回収を進めているという。

 

神奈川県は、「購入した人は、食べずに販売店に必ず連絡してほしい」としている。

 

出典

冷凍メンチカツからO 157検出 17人が腹痛や下痢

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161101/k10010751681000.html

冷凍メンチで17人食中毒か O157検出、女児重症

http://this.kiji.is/165850083878225404?c=39546741839462401

 

 

1112048分にNHK横浜からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。

 

神奈川県によると、1日になって新たに4人に腹痛などの症状が出ていたことがわかり、症状が出た人は全部で21人となった。

 

保健所が調べたところ、症状が出た21人全員と販売前の同じ冷凍食品から病原性大腸菌、O157が検出されていて、神奈川県は、きょう、O157が原因の集団食中毒と断定した。

 

静岡県は、この食品加工会社の製造方法や衛生環境などを調べるため、先月28日と31日、立ち入り調査を行った。
その結果、この会社では定期的に消毒が行われていたことが確認され、従業員の検便からはO157は検出されなかったという。

出典

O157原因の食中毒と断定

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1054038192.html?t=1478034239959

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

委託製造会社の従業員の便からO157は検出されなかったとのこと。

とすれば、加工前の原料肉などに付着していたのだろうか?

 

それにしても、冷凍したぐらいでは、O157の菌は死滅しないようだ。

厚労省からも、その旨、ネット配信されていた。

 

腸管出血性大腸菌Q&A 厚生労働省

【腸管出血性大腸菌の予防方法について】

(家庭での予防)

15 予防方法はどうすればよいのですか?

  

冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することがめやすです。
温度計を使って時々温度を計るとよいでしょう。
細菌の多くは、10℃では増殖がゆっくりとなり、

-15℃では増殖が停止しています。

しかし、細菌が死ぬわけではありません。

早めに使いきるようにしましょう。

出典

http://www1.mhlw.go.jp/o-157/o157q_a/

 

 

 

(2016年11月17日 修正1 ;追記)

 

2016111782分に静岡新聞から、感染者は41人で菌が付着した原材料が持ち込まれた可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

汚染経路を調査した県は、16日、O157が付着した原材料が持ち込まれ、その菌が工場内にとどまって二次汚染を起こした可能性が高いと発表した。

県東部保健所が15日、同社に書面で再発防止策を指導した。


県衛生課によると、16日までに冷凍メンチカツが原因と確定したO157の感染者は、神奈川、千葉、兵庫、広島、秋田の5県で計41人。
汚染された商品の製造日は8月31日と9月21日で、このほか9月23日などの製造分にも疑いがあるとされた。


同課は

(1)全ての患者と食品から検出されたO157の遺伝子が一致

(2)従業員の便からO157は検出されなかった

との理由から、O157は原材料に付着して工場内に持ち込まれたと判断。

消毒が不十分でそのまま製造器具に残存し、別の日に作った商品にも付着したと推測した。


再発防止対策は、

▽生肉など汚染の可能性がある食材は、できる限り殺菌する

▽製造器具は、アルコール消毒だけでなく、塩素消毒も追加する

▽「生肉なので、中心部までしっかり加熱する」との注意表示をする

など。

 

同社は、現在、全ての商品の製造を自粛している。

県は、県食品衛生協会を通じ、県内の食品加工会社に同様の注意を呼び掛ける。

 

出典

原材料にO157付着か 沼津の冷凍メンチ、工場内二次汚染も

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/302226.html

 

 

 

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201610311052分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

ジャガイモの皮や芽に含まれる有毒成分による食中毒の9割が学校で起きていることが、国立医薬品食品衛生研究所の調査でわかった。

学校の菜園で十分な大きさまで育てずに食べたのが、主な原因という。

専門家は、「正しい栽培法の周知が必要」と指摘する。

 

ジャガイモの芽にはソラニンなどの有毒成分があり、腹痛や吐き気をもたらす。

生育不足や栽培中に日光が当たると、皮も有毒になる。

このため、芽を間引いてイモの数を抑えて成長を促す「芽かき」や、日光に当たらないよう茎の周りに土を盛る「土寄せ」が必要になる。

 

研究所の登田(とだ)主任研究官(食品衛生学)らが、国や自治体の公表資料を基に、1989年から2015年のジャガイモ食中毒を分析。

98年以降、02年と08年を除く毎年発生し、計30件で718人が食中毒になっていた。

ほとんどが小学校で、幼稚園や中学校なども一部あった。

重症例はなかった。

 

9割にあたる27件が、学校の菜園で栽培したイモが原因で、給食とは別に、塩ゆでなどで食べられていた。

芽かきや土寄せが十分ではなく、小さくて光の当たったイモを皮ごと食べた例が目立つという。

 

97年以前は発生ゼロで、昭和期までさかのぼっても、数件程度だった。

栽培知識のない教員らによる管理や、農家ら協力者の減少などが増加の原因として考えられるという。

登田さんは、「菜園を適切に管理し、食べる際は皮をむくといった対策をしてほしい」と話す。

 

出典

ジャガイモ食中毒、9割が学校菜園 「栽培法の周知を」

http://www.asahi.com/articles/ASJBQ7DGSJBQULBJ00H.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ジャガイモによる食中毒については、本ブログでも何件か紹介しているが、紹介した事例のすべてが小学校での事例だ。

 

本件、今回の情報が総括的なものだと感じたので、今後は、特段のものでない限り、ジャガイモ食中毒事例は紹介を割愛する。

 

 

 

 

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201610291454分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

食品・飲料メーカーのポッカサッポロフード&ビバレッジは、全国で販売している2ℓ入りの飲料水の一部から基準を超える臭素酸が検出されたとして、山梨県内の同じ工場で製造されたあわせて746万本あまりを回収すると発表した。


回収するのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジが全国で販売している2ℓのペットボトル入りの飲料水「富士山麓のきれいな水」と「富士山の清らかな水」の、あわせて746万6658本で、賞味期限内のすべての商品が対象。


会社によると、製造を委託していた山梨県西桂町の富士ピュアで、「富士山麓のきれいな水」の一部から、食品衛生法で定められた基準値の2倍にあたる臭素酸が検出され、28日、山梨県が同じ日に製造された商品を回収するよう命じた。


これを受けて、現在販売中の「富士山麓のきれいな水」と、同じ工場に製造を委託している「富士山の清らかな水」を、すべて回収することにしたと説明している。


臭素酸は、水の消毒を行う際に発生する物質で、発がん性があるため、摂取量が決められているという。


会社によると、これまでのところ、健康被害の報告は寄せられていないという。
会社は、商品を着払いで送ると、代金相当のプリペイドカードを送るなどして対応するとしている。
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「お客様に多大なご迷惑をかけ、おわび申し上げます。今後は品質管理を徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。

出典

ポッカサッポロ水746万回収

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1046018441.html?t=1477773610604 

 

 

10291055分に毎日新聞からは、県の抜き打ち検査で検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10282133分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

山梨県衛生薬務課は、28日、西桂町下暮地の飲料水製造・販売「富士ピュア」が製造したミネラルウオーター「富士山麓のきれいな水」から基準値を超える臭素酸が検出されたとして、食品衛生法に基づき、約4万5000本(2ℓ)の回収を同社に命じた。

 

同課によると、水は富士ピュアが製造し、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋)が販売している。

 

同課が24日に抜き打ちで検査したところ、8月15日に製造された商品から、基準値の約2倍に相当する、1ℓあたり0.02mgの臭素酸が検出された。

商品を毎日27.5ℓ以上摂取しない限り、人体に影響はないという。

臭素酸は、ミネラルウオーターなどを消毒する際に、副生成物として発生する発がん性の物質。

 

回収対象となるのは、8月15日に製造された全量(賞味期限は2018年8月4日)で、すべて県外に出荷されていて、同社が出荷先の確認などを進めている。

 

出典

富士山麓のきれいな水 臭素酸検出 4万5000本回収

http://mainichi.jp/articles/20161029/k00/00e/040/208000c

ミネラルウオーターから基準超の臭素酸で回収命令

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010748561000.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

同社HPでは、臭素酸生成理由などが以下のように説明されている。

 

(平成28年10月31日付)

今回検出された臭素酸は、原料水に一般に含まれる臭素等からオゾン殺菌により生成されたものです。

上記殺菌工程により臭素酸が基準値を超えて生成された原因につきましては、調査を引き続き実施しております。

http://www.pokkasapporo-fb.jp/em/info_161031.html

 

 

 

 

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20161019日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6384/

 

 

(2016年10月30日 修正1 ;追記)

 

201610211554分に日本経済新聞から、従業員教育徹底のため全店を一斉休業するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10211636分に共同通信から、10212030分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

Kは、21日、全店を27日に一斉休業すると発表した。

 

静岡県の店舗で提供したラーメンに指の一部が混入していた問題を受けて、従業員教育を徹底するため、緊急店長会議を24日から26日にかけて名古屋市、東京都、福島県郡山市の全国3カ所で開き、それぞれ周辺地域の店長を集めて、衛生・安全教育の徹底を店長らに伝える。

 

27日にフードコートなどで営業する一部の店舗を除き、全ての店舗を休業。

各店舗で店長が従業員に指示し、店内を清掃するという。

フードコートに入っている店舗は、施設管理者の指示に従って休業日を決める。

28日からは通常通り営業する。

 

Kは、500店舗以上を展開。

「全店を休みにすることで、問題の重大性と危機管理意識を共有する」(K)狙いだ。

 

翌28日からは、異物混入の原因となった「チャーシュースライサー」を全店舗から順次撤去する。

Kは、「仕込み作業の安全性の確保と異物混入の防止を図っていく」としている。

 

Kは、2017年3月期の業績への影響についても、見直しを進めている。

 

出典

『K27日に全店一斉休業 異物混入で

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21HI2_R21C16A0000000/?n_cid=NMAIL002

『K27日に一斉休業 指混入問題で従業員再教育

http://this.kiji.is/162102391784046596?c=39546741839462401 

『K、27日を一斉休業 親指混入問題で従業員教育

http://www.asahi.com/articles/ASJBP6JRJJBPULFA02R.html

 

 

10271035分にTBS News iからは、27日に休業したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

Kは27日、一部のショッピングセンターに入る店舗を除いた、全国の438店舗を一斉に休業させた。

先月、静岡市内の店舗で従業員の指の一部が混入したラーメンを提供した問題を受けた措置で、27日は従業員の衛生管理を徹底するための研修などが行われるという。

 

出典

K、全国438店舗が一斉休業 “指混入ラーメン”問題で

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2901417.html

 

 

10282038分に毎日新聞からは、社長報酬を5ケ月半減するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

Kは28日、静岡市の店舗で提供したラーメンに従業員の指の一部が混入した問題の責任を取り、社長の月額報酬を10月から5カ月、半額にすると発表した。

 

出典

K 社長報酬を5カ月半額に ラーメンに指混入で

http://mainichi.jp/articles/20161029/k00/00m/020/066000c 

 

 

 

 

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20161013日付で毎日新聞東京版夕刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10122015分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

ラーメンチェーン店「K」(本社・福島県郡山市)の静岡市の店舗で提供されたラーメンに、人の親指の一部が混入していたことが分かった。

パート従業員が調理中に過って指を切ったといい、同社は、同市保健所に始末書を提出した。

 

市保健所や同社によると、静岡S店で、9月10日正午ごろ、子連れの女性客が、子どもが食べていたラーメンに人の指のような異物が入っているのに気付き、店に伝えた。

 

異物は爪がついた左手親指の先端部分で、長さ7〜8mm、幅約1cm。

2日前の9月8日、同店の女性従業員が電動スライサーでチャーシューをスライスしていた際に切ったが、指先はその場で見つからなかった。

そのまま、チャーシューの容器に入ったとみられる。

 

保健所は、ほかに混入がないかの確認や、調理器具の消毒などをするよう指導した。

従業員に感染症などの疑いはないという。

 

同社は、「今後、再発防止を図っていく」としている。

 

出典

異物混入 調理で切った指、一部ラーメンに 静岡の「K」

http://mainichi.jp/articles/20161013/dde/041/040/048000c 

ラーメンに人の親指?混入 静岡のK、保健所が指導

http://www.asahi.com/articles/ASJBD64L0JBDUTPB01S.html 

 

 

10151854分に朝日新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。

 

従業員が指を切断したのは混入の2日前だったことが、14日、静岡市保健所への取材でわかった。

保健所は、この2日間に他の客に提供された分にも影響した恐れがあるとして、K側に報道発表するよう求めたが、応じなかったという。

 

一方、K本社は、朝日新聞の取材に対して、当初、「混入したのはツメの一部」などと答えていたが、14日に、「再確認したら指だった」と改めた。

同社ホームページでも、13日付で「一部報道に関するお詫びとお知らせ」として、「爪の一部を欠損し、その一部が混入」と説明していたが、内容を訂正するという。

 

市保健所が同社から受けた報告によると、パート従業員がチャーシューを切る際に指を切断したのは9月8日昼ごろ。

切れた指は探さなかったといい、チャーシューを保存する容器内に入り込んだ可能性が高いという。

 

同社のマニュアルでは、容器内のチャーシューは24時間で廃棄する決まりになっていたが、日付ラベルの張り間違いなどの手違いから、そのまま保存。

2日後の10日昼、客のラーメンから指が見つかった。

 

保健所は、8~10日の間にチャーシューの入ったラーメンを食べた人が複数いることから、「ほかにも手袋の一部や血液が混入した可能性があるのではないか」として、同社に報道発表を求めた。

だが、同社側は「必要ない」と応じなかったという。

 

さらに、保健所が混入の経過などを書いた申立書を提出するよう同社に求めたのは9月13日だったが、受理は10月4日になった。

混入したのは長さ7~8mm、幅約1cm、厚さ約5mmで、指紋もある「指」だったにもかかわらず、同社が申立書に「ツメ」と記入するなどしたことから、何度も書き直しを指導したためだという。

 

K本社の武田専務は、14日、取材に対し「きょう写真を確認、再調査した。今思えば、保健所の指示通りに発表もするべきだった」などと話した。

 

けがをした従業員は病院で治療を受け、今月上旬から職場復帰したという。

同社は、労働災害申請などの手続きについては、「適正に行っている」としている。

 

■異物混入の経過

9月8日 パート従業員が親指を切る

  10日 指先が混入したラーメンを客に提供

  12日 客からの苦情で、市保健所が店側に事情聴取

  13日 保健所が店へ立ち入り調査。申立書提出などを求める

(この間、申立書の書き直しなどを繰り返し指導)

10月4日 保健所が申立書を受理

   6日 保健所が始末書を受理

 

出典

『K、ずさん対応浮き彫り ラーメンに指混入で

http://digital.asahi.com/articles/ASJBG5T13JBGUTPB00T.html?rm=412 

 

 

1017日付でKから、原因分析や今後の対応などが記されたお知らせがネット配信されていた。

文中、指先が混入した経緯については、下記趣旨で説明されている。

 

〇チャーシューの仕込み中、仕込み担当者はゴム手袋を着用して作業しているが、事故当時、ゴム手袋の指先部分は切断されず、つながったままだった為、指欠損部分を探すことを失念し、スライサー周辺を探さなかった。

 

〇既に仕込み済のチャーシューは、廃棄処分とせず、仕込み済食材として、厨房内の所定場所に保管した。

 

〇チャーシューは、本来、24時間で廃棄し、目安として仕込み時間を示すシールを容器に貼って保管することになっているが、事故への対応と混乱から、シールを貼り忘れたまま、保管した。

 

 

 

 

 

 

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201692656分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鶏レバーやささみの刺し身、たたきなど、鶏の生肉の提供を見直すように、厚労省が、この夏から飲食店に呼びかけている。

激しい腹痛や下痢を引き起こす細菌「カンピロバクター」による食中毒を防ぐためだ。

 

牛レバーや豚の生食は規制されているが、鶏は規制がなく、大規模な食中毒も起きている。

9、10月も食中毒の発生が多く、引き続き、注意が必要だ。

 

東京都内で半世紀続く焼き鳥店。

男性会社員(39)が鶏刺しを楽しんでいた。

「脂っぽくなくて大好物。食中毒も気になったことはない」。

経営者は、「刺し身やたたきは創業以来の人気メニュー。カンピロバクターには気をつけている」。

 

焼き鳥用とは別に、当日朝にさばかれた肉を仕入れる。

かつては軽く湯通しだけだったが、牛生肉の食中毒が盛んに報道された後は、表面が白くなるまでゆでている。

卸業者からも「生食用ではない」と言われている。

食中毒は、これまで起こしていないという。

 

厚労省は、6月に、全国の保健所に対策強化を指示。

あくまで要請だが、「生や半生で提供する鶏肉メニューを見直そう」と書いたチラシを初めてつくり、75℃で1分間、中心部まで十分に加熱することを飲食店に求めた。

客向けのチラシも用意し、「よく加熱された鶏肉料理を選びましょう」と呼びかける。

 

食中毒の一因が、鶏の腸などにいるカンピロバクターという細菌だ。

細菌性食中毒の約6割を占め、全国で例年300件、約2000人が発症。

今年4、5月に東京と福岡で開かれた肉料理のイベントで、同じ業者の鶏ささみや胸肉のすしを食べた計800人以上が腹痛や下痢など食中毒になったことも、今回の呼びかけのきっかけとなった。

 

厚労省の速報値では、6~8月も全国でカンピロバクターによる食中毒が56件あり、患者は395人。

原因食品が判明しているうち、半数以上が鶏肉料理だった。

 

加熱すれば死滅するが、さばく際に腸を傷つけるなどして付着し、加熱不十分だと感染の恐れがある。

食用処理した鶏肉の67%から見つかったとの厚労省研究班の報告もあり、「新鮮だから安全」とは言えないという。

 

田辺公一・龍谷大准教授(微生物学)は、食中毒後に、手足が動かなくなる「ギラン・バレー症候群」を発症する危険性があると指摘する。

「一部地域の習慣だった鶏の生食が、インターネットの発達で、リスクが十分考えられずに安易に広まっている」と話す。

 

生肉をめぐっては、2011年に牛肉のユッケで5人が死亡する食中毒があり、厚労省は、12年に牛生レバー提供を禁止。

代わって需要が増えた豚の生レバーなども、昨年に禁止した。

 

現在、鶏肉に規制はないが、厚労省は13年に、馬肉やシカなどジビエ(野生鳥獣の肉)も含めた、生食対策の有識者会議を設置。

14年に出た報告書は、牛や豚に比べると命に関わる危険性は高くないとして、「いきなり禁止」ではなく、流通時点でカンピロバクター汚染が防げるか研究したうえで、対策をとるよう求めた。

 

同省担当者は、「鶏の生食は、一定の需要、食文化もある」。

急速冷凍や新しい消毒薬で細菌を減らす一方、軽い下痢で済むこともあり、氷山の一角とされるカンピロバクター食中毒の件数把握も進める。

発生が夏に多く、20年の東京五輪で訪日観光客増の逆風となるのを避ける狙いもある。

 

生産業者や加工業者が加盟する日本食鳥協会の大島・専務理事も、「飲食店では、鮮度や品質の象徴として生や半生の鶏料理が提供されているが、鶏肉は生では食べないのが大前提。食べるなら、消費者にも覚悟を持ってもらうしかない」と話す。

 

厚労省の集計では、カンピロバクターを含む細菌性食中毒は、夏場に多く発生。

9、10月は、毒キノコなど植物に由来する事故もあり、13、14年は、7、8月よりも食中毒件数が多く、同省は注意を呼びかけている。

 

出典

鶏の生肉メニュー、規制ないけど危険 国が対策に本腰

http://digital.asahi.com/articles/ASJ9R4S6TJ9RUTIL01L.html?rm=687

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

厚労省から飲食店向けに出されているリーフレットは下記。

 

『カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう』

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000127750.pdf

 

 

ちなみに上記報道と同日、奇しくも仙台市でカンピロバクターによる食中毒が起きていたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

926215分 NHK東北NEWS WEB)

 

仙台市宮城野区の焼き鳥店で、食事をした男性3人が、下痢や発熱などの症状を訴え、仙台市保健所は、細菌のカンピロバクターによる食中毒と断定し、この店を3日間の営業停止の処分にした。


処分を受けたのは、仙台市宮城野区岩切の焼き鳥店。
仙台市によると、9月15日にこの店を訪れ、鶏わさなどを食べた20代から30代の男性3人が、下痢や発熱などの症状を訴えて、このうち1人が入院した。


市が調査を行ったところ、この店は鶏肉を調理する際、十分に加熱していなかったことがわかったほか、症状を訴えた男性2人の体内から、食中毒を引き起こす細菌のカンピロバクターが検出された。


このため、仙台市保健所は、この店を25日から3日間の営業停止処分にしました。


仙台市は、カンピロバクターで引き起こされる食中毒は細菌が少なくても発生しやすいとして、加熱が不十分な生肉を食べないことや、調理する際は消毒を徹底することを呼びかけている。

 

出典

焼き鳥店で食中毒 営業停止

http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160926/3001121.html

 

 

 

 

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 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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