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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020124109分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「あきたこまち」を改良して有害なカドミウムをほとんど吸収しないコメの開発に秋田県などが成功し、「あきたこまちR」と名付けて品種登録を出願したことがわかりました。


令和7年のデビューを目指していて、県では「あきたこまちR」を普及させることで、カドミウム対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。

カドミウムは自然界に広く存在し、全国各地の土壌に含まれていますが、濃度の高い食品を長期間にわたって摂取すると、腎臓などに障害を起こすおそれがあります。


このため県内でも、2割ほどの田んぼでは稲がカドミウムを吸収しないための特別な栽培方法がとられているほか、これらの田んぼのコメは検査が行われ、一定の濃度を超えたものは県がすべて買い取って流通させない対策をとっています。


こうした対策にかかるコストや農家の負担軽減を図ろうと、県は平成24年から国の研究機関と共同で、カドミウムを土壌からほとんど吸収しない稲の開発に乗り出していました。


その結果、「秋系861」というコメの開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月、品種登録を出願したことがわかりました。


県によりますと、「あきたこまちR」はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きを抑えた品種で、通常の方法で栽培してもカドミウムをほとんど吸収しない一方、味や耐性は「あきたこまち」とほぼ変わらないということです。


県農業試験場の高橋主任研究員は、「Reborn、生まれ変わりといった、新しいあきたこまちをイメージして名前をつけた。

 

特性を十分に発揮できるような栽培方法を確立し、農家の負担軽減につなげたい」と話しています。


県では、令和7年のデビューを目指していて、令和7年以降、カドミウム対策を行っている田んぼで「あきたこまちR」の作付けを進めていきたいとしています。


【開発の背景や検査の状況】


「あきたこまちR」は、カドミウム対策にかかる農家の負担や、カドミウムが一定以上含まれるコメを県が買い取る費用の軽減を目指して開発されました。


県によりますと、稲が作付けされる県内の田んぼのうち、2割ほどに当たるおよそ1万7900ヘクタールでは、コメが地中のカドミウムを吸収しないよう、稲がよく成長する穂が出る時期の前後3週間、田んぼに水を張り続ける「湛水管理」と呼ばれる栽培方法がとられています。


水を張り続けることで、カドミウムを根から吸収されにくい状態に変化させる有効な対策ですが、水の管理を行う必要があるため、農家に負担がかかるほか、田んぼがぬかるむことで収穫作業の効率に影響が出ることもあるということです。


「湛水管理」を行う田んぼから収穫したコメは、JAなどで、含まれるカドミウムの濃度を測る検査が行われ、濃度が国の基準の0.4ppmを超えたものや基準に近いものは県がすべて買い取って処理し、市場に流通させない対策をとっています。


買い取りや処理には多額のコストがかかっていて、去年生産されたコメで県が買い取ったのは646トン、処理も含めた費用はおよそ1億6200万円にのぼっています。


また、県内のカドミウムの濃度が高い農地では新たに盛り土などをして濃度を下げる対策も昭和48年から行われてきましたが、これまでにおよそ300億円がかかっているということです。


県では現在、カドミウム対策をとっている田んぼで令和7年以降、「あきたこまちR」を作付けすることで、対策にかかるコストや農家の負担を軽減していきたいとしています。


【Rの意味とは】


「あきたこまちR」はコシヒカリを変異させたことで生まれた、ほとんどカドミウムを吸収しない品種と、「あきたこまち」を交配させて開発されました。


もとになったのは国の研究機関が開発した「コシヒカリ環1号」という品種で、この品種はカドミウムの吸収に関係する遺伝子の働きが抑えられているため、通常の栽培方法で育ててもカドミウムをほとんど吸収しません。


県は、この品種の特性を「あきたこまち」に持たせようと、平成24年に「あきたこまち」と「コシヒカリ環1号」の交配を始め、得られたコメと「あきたこまち」の交配をその後も繰り返した結果、カドミウムをほとんど吸収しない一方、味や暑さなどへの耐性の面で「あきたこまち」とほぼ変わらない「秋系861」の開発に成功し、これを「あきたこまちR」と名付けて、ことし6月に品種登録を出願しました。


県では今後、「あきたこまちR」に適した栽培方法を研究し、栽培のマニュアル作りを進めることにしています。


「あきたこまちR」の「R」には、更新や生まれ変わり、令和、それに「カドミウムを減らす」という4つの意味が込められているということです。

 



 





 
 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20201204/6010008886.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、火山国のわが国では稲のカドミウム吸収は全国的な問題であり、上記以外にも、各地で様々な対策がとられていた。

 

 

 

 

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20201130176分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京都は30日、大田区の男性(76)が自ら釣ったフグを自宅で調理し、食中毒にかかったと発表した。

 

ろれつが回らないなどの症状が出た男性は一時、意識不明となったが、現在は快方に向かっているという。

 

都によると、都内で家庭でのフグの食中毒が発生したのは2003年以来。

都は「フグを素人判断で調理するのはとても危険」と呼びかけている。

 

都によると、男性は2526の両日、神奈川県内で釣ったフグの白子をゆでてあぶり、ポン酢しょうゆをつけて食べた。

 

27日から歩行が困難になり、医療機関に運ばれたという。

 

尿を検査したところ、フグ毒を検出したため、フグの白子による食中毒と断定した。

 

都の担当者は、「フグを食用になるよう調理にするには、専門的な知識や技術が必要。素人が生半可な知識で調理したことにより、多くの食中毒が起きている」と注意喚起を促している。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNCZ5K0LNCZUTIL037.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇フグといえばトラフグ。

その白子が無毒なことから、フグ全般の白子が無毒だという誤認識が広まっているのかもしれない。

かくいうブログ者も、その一人。

 

〇関連情報調査結果、1年前に新潟市の飲食店で、除毒処理した白子を食べた人が中毒症状を呈していた。

 

20191011日 にいがた経済新聞)

 

10月5日午後3時半頃に新潟市内の飲食店で、フグの白子の軍艦巻きを食べた家族3人のうち2人(60歳代男性、30歳代女性)が、同日午後5時半頃から口唇の渇き、舌や手足先のしびれ、下肢の脱力感、嘔吐の症状を呈し、医療機関を受診した旨の連絡が新潟市保健所にあった。

 

調査した結果、この食品に使用されたフグの白子は佐渡市内の魚介類加工施設「K冷蔵」から仕入れたものであった。

 

そこで佐渡保健所が、K冷蔵を調査した結果、患者が食べたフグの白子は、K冷蔵が5月から6月にかけて除毒処理し、加工したものだった。

 

佐渡保健所は、「フグ毒を含む可能性のある食品を食べる機会が、この食品に限られること」、「(新潟市保健所の調査から)新潟市内の飲食店がフグ毒による汚染の可能性がないこと」、「患者の尿中からフグ毒が検出されたこと」、「医師から届け出があったこと」などから、K冷蔵を原因とする食中毒と断定した。

 

なお、患者は全員快方に向かっている。

 

フグ毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、1~2mgで人を死亡させる。

また、フグ毒は熱に強いため、通常の調理方法では無毒化できないという。

 

このため、県では専門知識のない人はフグ調理をしないよう、呼びかけている。

 

一方、今年10月11日現在の新潟県内の食中毒発生状況は件数23件(昨年同期は15件)、患者数406人(昨年同期は123人)となっている。

 

https://www.niikei.jp/24009/ 

 

 

 

 

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2020112760分にラジオ関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

姫路市保健衛生所は26日、市内在住の60代の夫婦が釣ったフグを食べ、食中毒になり入院したと発表した。  

 

夫婦は25日午後に姫路市白浜町の海岸で約25cmのフグ1匹を釣り上げた。

 

その場で皮や内臓を取り除いて身の部分のみを自宅に持ち帰り、夕方にフライにして食べたところ、約20分後に妻のくちびるや舌がしびれる神経症状が出た。

 

夫婦そろって医療機関を受診したが軽症。

すでに回復しているが、「身の部分なら大丈夫だと思った」と説明しているという。  

 

姫路市では1989(平成元)年以降、 今回の件を含め、9人がフグの毒による食中毒に。

 

保健衛生所の担当者は、「フグの毒は煮ても焼いても消えない猛毒で、時には死に至ることがある。素人がフグの種類を見極め、有毒部位を正しく取り除くことは困難で、必ず適正な処理ができる飲食店などで適正に処理・調理したものを食べてほしい」と注意を呼びかけている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f20baa9087d7e080737480082acbd3e4ba31b30

 

 

11261742分に神戸新聞からは、身にも毒があるフグがいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2人はフグの調理資格を持っていなかった。

 

市保健所の担当者は、「内臓だけでなく身にも毒を持つ種類がある」と注意を呼び掛けている。

 

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202011/0013893986.shtml 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、東京都福祉保健局から、身に毒があるフグの例が写真付きで配信されていた。

 

『食用にできないふぐ(例示)』

 

次に掲げるふぐは、筋肉が有毒で食用にならないものまたは毒性が不明な種類です。

 

中毒事故の原因となっているものもあるので、絶対に食用にしないでください。

 

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/itiba/suisanbutu/fugufuka.html

 

 

 

 

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20201111130分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

1111日は、鮭の日です。

漢字の「鮭」のつくりが「十一十一」に分解できることにちなむそう。

 

秋鮭が旬を迎えています。

「秋鮭(生)」。

スーパーでこのように表示されたサケを買って、生で食べた30代の男性がアニサキス食中毒になりました。

 

先月、千葉県船橋市でのことです。

男性は「生と書いてあったから、生で食べた」といいます。

 

表示の読み違えなのですが、調べてみると、この手の勘違いは意外と日常に潜んでいそうなのです。

 

船橋市保健所によると、男性はルイベ風に食べようと、買った切り身をしばらく冷凍庫に入れてシャリッとさせた後、調味液に浸し、一口大に切って食べたとのこと。

生で食べられると思っての行動であったことがうかがえます。

 

しかし、この表示は「生で食べられる」という意味ではなく、切り身は加熱用でした。

 

販売したスーパーは保健所に対し、「冷凍物ではないという意味で(生)と表示した」と答えています

 

https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/eisei/001/p085389.html

 

食品表示法では、、パック詰めされている魚介類について、生のまま食べることができるものには「生食用」「刺し身用」「そのままお召し上がりになれます」といった文言で、生食用であることを表示するよう義務づけています。

 

一方、加熱が必要な魚介類に「加熱用」と表示する義務はありません(※)。

 

「生」という表現は、新鮮であることを強調する際や、塩サケ、塩サバなどの塩蔵物と対比する意味で使われます。

スーパーの表示はルールの範囲内だったと言えます。

 

ただ、食中毒になった男性は、表示の意味するところを説明されても「それは分からなかった」と、納得がいかない様子だったといいます。

 

また、保健所が市内の魚屋やスーパーなどに注意喚起をしたところ、いくつかの店から「同じような勘違い例がたまにある」と反応があったそう。

 

「生」という表示をやめて「加熱用」の表示に変更しているという店も。

担当者は「表示誤認による食中毒事例は市内で初めてのことでしたが、実際には『生』が生で食べられるの意味だという誤認が一定数発生しているようです」と話します。

 

さて、ここまで読んで「サケはそもそも生食厳禁。生で食べるならサーモンなのでは」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

確かに、天然物のサケにはアニサキスなどの寄生虫がいることがあるため、基本的に生では食べられません。

 

ただ、問題は「サケ」、「サーモン」という呼び名。

刺し身やすしだねなど生で食べる養殖物がサーモン、天然物をサケと呼ぶ傾向があるものの、「サーモン」が生食用を意味すると決まっているわけではありません。

 

この二つの名称についての明確な規定はなく、同じサケ科の魚でも、場合によって商品名が「サケ」だったり「サーモン」と名乗ったりします。

「サーモン」の表示が、即、生食の目安にはなりません。

 

間違いを防ぐポイントは、「生食用」「刺し身用」など、生のままで食べられるとはっきり書いてあるものを選ぶこと。

こうした表示のない魚介類は、「生」だけの表示のものも含め、加熱調理して食べてください。

 

実は、この食中毒事件の話を最初に聞いた時には、「『生』を生食用と勘違いするなんて、そんなことがあるのか!」と驚いたのです。

 

でも取材をしてみて、「表示のルールを知らなければ、あり得ること」とも思えてきました。

 

食品表示は複雑で、買い物の経験を通じて知識を得ていく人が多いと思うのですが、普段は台所仕事をせず食品を買い慣れていない人や、日本語が堪能でない人もいます。

 

知識を前提にせず、誰が買うにしてもなるべく誤解を起こさないという視点からすると、「生」表示には工夫の余地がありそうです。

 

※例外として、生かきは生食用か加熱用かを表示するよう
 義務づけられています。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASNCB4TRCNCBUCFI005.html?pn=5

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇本ブログでは以前、軽自動車だから軽油を給油した・・・そんな人もいるという情報を紹介したことがあるが、それ以来の「こんな人もいる」的情報だ。

 

〇また、「静電気安全指針は、どんな人が見るかわからないからガチガチの内容にしている」という情報をブログ者コメントとして記載したこともあるが、その意味を改めて認識した。

 

2012124日 神戸市の居酒屋で複数のカセットボンベに金槌で穴を開けていて爆発、客や通行人など8人が重軽傷

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1294/

 

 

 

 

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202011161853分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京都は16日、墨田区内の保育園で給食を食べた1~6歳の園児28人に、一時的に腕や顔に発疹などの症状が出たと発表した。

 

都によると、墨田区保健所は、きつねうどんのスープから検出された化学物質「ヒスタミン」が原因の食中毒と断定。

 

給食の調理業者が、ヒスタミンが入っていた市販のだしパックをメーカーによって定められた調理法よりも長く煮て、抽出された可能性があるとみている。

 

都によると、ヒスタミンは赤身魚などで繁殖する菌によって生成されるといい、使用済みのだしパックから微量が検出された。

 

だしパックのメーカーは煮る時間を10分間としていたが、給食の調理業者は45分間煮ていた。

 

都は「記載されている用法を守ってほしい」と呼びかけている。

 

保育園では、11日昼にきつねうどんなどの給食を提供。

園児75人を含め91人が食べた。

 

園児28人に発疹などが出たが、1時間ほどで収まり、いずれも軽症だった。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/201116/afr2011160029-n1.html

 

 

※以下は、ネタ元と思われる東京都の発表資料。

 

20201116日 福祉保健局)

 

【探知】

 

1111日(水曜日)午後215分、墨田区内保育園の園長から墨田区保健所に「給食喫食後、園児20名から30名が腕や顔に発疹の症状を呈している。」旨の連絡があった。

 

【調査結果】

 

墨田区保健所は、探知後ただちに食中毒の調査を開始した。

 

・患者は、同園の園児28名で、1111日(水曜日)午前1100分から給食を喫食したところ、同日午前1110分から午後020分にかけて、顔や腕に発疹を呈していた。

 

・患者の共通食は同園で提供された給食のみで、全員がきつねうどんを喫食していた。

 

・同園で提供された給食についてヒスタミンの検査をしたところ、検食(きつねうどん、きざみ揚げ)から8mg/100g20mg/100gを検出した。

残品(だしパック)は5mg/100g未満であった。

 

【決定】

 

墨田区保健所は、本日、以下の理由により、本件を1111日(水曜日)に同園で調理、提供された給食のきつねうどんを原因とする食中毒と断定した。

 

・患者の共通食は保育園の給食のみで、全員がきつねうどんを喫食していた。

 

・同園で提供された給食についてヒスタミンの検査を実施したところ、検食(きつねうどん、きざみ揚げ)から8mg/100g20mg/100gを検出した。

 

・患者の症状及び潜伏期間が同物質によるものと一致していた。

 

・医師から食中毒の届出があった。 

 

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/pressshokuhin201116.html

 

 

 

(2020年12月14日 修正1 ;追記)

 

20201212150分に朝日新聞からは、煮だし時間は無関係、加工前の魚の管理に問題があった可能性ありという識者の意見などが、下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

11月半ば、東京都墨田区の保育園の給食で食中毒が起きた。

 

発疹など症状は軽かったが、原因の可能性がある食材として浮上したのが「だしパック」だったことから、関係者に議論を呼んでいる。

 

都の食品監視課によると、当日のメニューはきつねうどん、カボチャサラダ、バナナ、麦茶。

 

午前11時ごろから食事を始め、10分後から1時間20分後にかけて、園児28人の顔や腕に発疹が現れた。

 

いずれも軽症で1時間ほどで回復。同じ給食を食べた職員らに発症はなかったという。

 

 

【ヒスタミンを検出】

 

症状からヒスタミンによる食中毒を疑い、都が検査をしたところ、きつねうどんから100グラムあたり8ミリグラムのヒスタミンを検出(スープ、麺、具すべてを含めた値)。

 

この日のメニューでヒスタミンを含み得るものは、だしに使われたカツオ節のほかにないため、都ではだしパックのカツオ節が原因食材の可能性があるとして、流通状況などを調べている。

 

保育園の給食を調理した事業者によると、使用しただしパックは継続的に使ってきたメーカーのもので、これまでに問題はなかったという。

 

ヒスタミンとは何か。

 

藤井建夫・東京家政大学大学院客員教授(食品微生物学)によると、マグロやカツオなどの赤身魚に多く含まれるアミノ酸の一種が、漁獲後に、魚に付着している細菌の作用で変化して生成される。

 

漁獲後の魚の温度管理が不適切だったりすると、細菌が繁殖してできる。

 

他の多くの食中毒は加熱によって防げるが、ヒスタミンはいったん生成されると調理の加熱程度では分解されない。

 

厚生労働省の統計では、ヒスタミン食中毒は2011年~19年に94件発生。

ただ、症状は比較的軽く、死者は出ていない。

 

症状は似ているが、体質によって免疫の仕組みでヒスタミンができて起きる食物アレルギーとは別物だ。

 

今年5月には大津市の保育施設で「サバのカレー焼き」、2月には大阪府東大阪市の子ども関連施設で「ウルメイワシ」などでも起きている。

 

藤井客員教授によると、成人が発症するほどの量が含まれている場合は、食べたときにピリピリとした刺激を感じることが多いという。

 

食品安全委員会の資料では、成人では、最も少ない例で22ミリグラムの摂取で食中毒が報告されている。

 

ただ、少なくとも過去2年の食中毒は、いずれも魚肉を食べた例だ。

 

乾物のカツオ節で食中毒が起こりうるのか。

 

製造業者や流通業者などでつくる日本鰹節(かつおぶし)協会によると、カツオ節の原料となるカツオは通常、遠洋での漁獲後すぐに船上で冷凍され、その後の水揚げも加工場までの運搬も、すべて冷凍された状態で行われるという。

 

藤井客員教授は、「原料の魚が加工されるまでの過程のどこかで温度管理がうまくいかなかったことが考えられなくはないが、カツオ節で食中毒というのは聞いたことがない」と話す。

 

 

【煮出し時間は無関係】

 

また今回は、だしパックを15分煮出した後、鍋にそのまま30分漬け置いており、一部に調理時間の長さの関連を疑う報道もあった。

 

しかし、藤井客員教授は、ヒスタミンは熱に強く、長く煮るほど毒性が高まるという性質のものではないと指摘。

「調理法の問題ではない」とする。

 

だし殻をこす必要がないだしパックは近年人気を集めており、調査会社の富士経済は、販売量が24年に11年比で200%近い伸びになると予測する。

 

だしをしっかり取ってうまみを利かせると、薄味でもおいしい料理が作れることから、給食現場でも活用が進む。

 

調理を担当した事業者は、「いずれにしてもヒスタミン食中毒を発生させたことは事実で、園児や保護者には大変申し訳なく思っている。原因究明のため、都の調査に最大限協力する」と話す。

 

現在はだしパックは使わず、昆布でだしを取っているという。

 

一色賢司・北海道大学名誉教授(食品衛生学)によると、例えば衛生管理の悪い海外の漁船で取った魚が混ざったり、流通のどこかで冷凍施設が壊れていたりすれば、可能性はゼロではないが、国内に流通するだしパック一般の衛生管理は行き届いている、という。

 

原因がだしパックというのが事実なら、極めて特異な事例と指摘。

 

「漁船から加工までの管理状況を詳しく調べる必要があるが、今回の事例で消費者がカツオ節やだしパックの使用を控える必要はないだろう」という。

 

【最近のヒスタミン食中毒の例】

 

2020年  地域  原因食材(一部推定)     発症者

1月 東京都  ブリの照り焼き(飲食店)    11

1月 埼玉県  ブリの照り焼き風(中学校)    8

2月 大阪府  ウルメイワシ(子ども関連施設) 46

3月 熊本県  サバのオーブン焼き(福祉施設) 30

5月 滋賀県  サバのカレー焼き(保育施設)  15

6月 愛知県  マグロハンバーグ(飲食店)    2

8月 鳥取県  あぶりガツオ(飲食店)      3

8月 鹿児島県 カジキマグロの刺し身(弁当)   4

 

https://digital.asahi.com/articles/ASNDC3QR2NCSUTFL00P.html?pn=5

 

 

 

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20201081112分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

綾町の農産物などの直売所で先月、毒性のある「クワズイモ」が食用の芋がらと誤って販売され、男女8人がのどの痛みなどを訴えていたことが分かりました。


販売された一部は、まだ購入した人がわかっていないということで、県は心当たりがある人は直売所などに届け出てほしいと呼びかけています。

県によりますと、綾町の直売所「Aほんものセンター」で、先月26日と27日に毒性のあるサトイモ科の植物「クワズイモ」が、食用の「芋がら」と誤って販売されました。

購入して食べた宮崎市と西都市の40代から80代の男女8人が、のどの痛みや口のしびれなどの症状を訴えたということです。

このうち、2人は病院で診察を受けましたが、入院はしていないということです。

「クワズイモ」はシュウ酸カルシウムを含んでいるため、おう吐や下痢などを引き起こしますが、葉や茎がサトイモとよく似ていて、誤って採取されることがあります。

今回、誤って販売された「クワズイモ」は11袋で、6袋についてはまだ購入した人がわかっていないということです。

県では、心当たりがある人は県や購入した直売所などに届け出てほしいと呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20201008/5060007601.html

 

 

1081029分に毎日新聞からは、中毒症状が出たのは5家族で1袋づつ購入していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

宮崎県は7日、綾町南俣の直売所「Aほんものセンター」で、サトイモの「芋がら」と誤認して販売された有毒観葉植物・クワズイモを食べた5家族の男女8人(47~84歳)が喉の痛みや口内のしびれなど食中毒症状を呈したと発表した。

全員快方に向かっているという。

 

出荷者は町内の「手作り工房K」で、9月26、27日に計11袋を販売。

 

5家族は1袋ずつ購入し、みそ汁や煮物にして食べたという。

 

残り6袋の販売先が不明で、県は「心当たりのある人は保健所に連絡を」と呼びかけている。

 

https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/042000c

 

 

 

 

 

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2020101714分にmsnニュース(山形新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

鶴岡市教育委員会は30日、同市豊浦中の給食に出された瓶入り牛乳1本に異物が混入していたと発表した。

体長約5センチの小動物の死骸で、ネズミとみられる。

 

開封前に発見し、生徒が牛乳を口にすることはなかった。

県庄内保健所が製造業者に職員を派遣し、原因を調べている。

 

市教委によると、3年の生徒が同日午後050分ごろ、200ミリリットル入りの瓶の中に浮いている黒い異物に気付き、教員に伝えた。

 

連絡を受けて駆け付けた業者は瓶が未開封であることを確認。

ふたを開けて中を確かめると、小動物の死骸が見つかった。

干からびた状態だったとみられる。

 

牛乳は業者が直接学校に納入している。

 

学校は異物発見後すぐ、牛乳を飲まないよう校内放送で連絡。

他に異物の混入はなかった。

生徒と教員計10人が全部か一部を飲んでいた。

 

市教委の聞き取りに、業者は製造過程で混入した可能性を認め、原因として瓶の保管体制や製造中の目視確認の不十分さが考えられるとした。

 

布川教育長らが同日夜に記者会見し、経緯を説明した。

この業者は同校を含む豊浦地区と温海地域の小中計5校に納入しており、市教委は当面、各校での牛乳の提供を見合わせる。

 

一方、市総務部は契約上、衛生管理の条項に抵触する可能性があるとして「保健所の調査結果を踏まえて厳正に対応する」としている。

 

https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E7%B5%A6%E9%A3%9F%E7%89%9B%E4%B9%B3%E3%81%AB%E5%B0%8F%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E6%AD%BB%E9%AA%B8-%E9%B6%B4%E5%B2%A1%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%80%81%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F%EF%BC%9F%E8%A3%BD%E9%80%A0%E6%99%82%E6%B7%B7%E5%85%A5%E3%81%8B/ar-BB19AJkO

 

 

1011420分に日テレNEWS24からは、この日は学校だけで622本納入されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

納入業者から30日、豊浦中を含めて市内の小・中学校5校で、あわせて622本が納入されたほか、鶴岡市内の旅館とホテル4施設に納入されていた。

 

https://www.news24.jp/nnn/news88710594.html

 

 

102818分に山形新聞からは、瓶の数が足りなかったので蓋なし段ボール箱で保管していた予備の瓶も使った、業者は廃業するなど、下記趣旨の記事が段ボール箱の写真付きでネット配信されていた。

 

使用された瓶は封のない箱で保管されていたことが1日、製造業者への取材で分かった。

隙間からネズミが入り込み、死骸は洗浄作業でも除去されなかった。

 

製造したA酪農協業組合(同市)は不十分な管理を陳謝し、廃業する考えを示した。

同組合によると、異物混入が見つかった牛乳は929日に製造した。

通常は回収瓶を再利用しているが、この日は数が足りず、予備の瓶を充当した。

3年ほど前に購入し、倉庫兼車庫で保管していた。

予備の瓶は上面のない段ボール箱に入っており、箱の上に段ボール紙を載せてふたにしていた。

隙間からネズミが入り、中で干からびたとみられる。

瓶は全て牛乳を充填(じゅうてん)する前に機械で洗浄・消毒しているが、死骸は除去されなかった。

 

工程は3人で担当し、瓶に触れたり、目視したりする機会は複数回あったが、気付かなかった。

今野代表理事は、「児童生徒、保護者の皆さんに大変申し訳ない」と陳謝。

県庄内保健所からは原因の究明と改善まで営業自粛の指導を受けたとする一方、「信用回復は難しく、廃業する」と語った。


スーパーなどに出荷した紙パック製品の回収も進めている。

同組合は1955年の設立で、旧温海町時代から学校給食に牛乳を納めてきた。

庄内地域で給食用に瓶の牛乳を提供しているのは同組合だけだった。

 

https://www.yamagata-np.jp/news/202010/02/kj_2020100200024.php

 

 

 

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2020914160分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

コロナ禍で、めっきり増えた生活習慣といえば、手洗いでしょう。

職場で、食事の前に、帰宅して……。

 

洗浄イコール清潔。

何を今さら当たり前と思われますか? 

 

でも逆に、洗わない方が衛生上望ましいこともあります。

 

8月、食品安全委員会はフェイスブックで「食肉は洗わない」という投稿をしました(※1

食中毒予防のためには、洗わない方が良いというのです。

 

 

【肉を洗わない理由とは】

 

生肉の表面には、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌、サルモネラなど、食中毒を起こす細菌が付いている可能性があります。

肉を生のままで食べないよう呼びかけられるのは、このためです。

 

厚生労働省によると、市販の鶏肉を調べた複数の調査結果では、カンピロバクターが20100%という高い割合で見つかりました(※2

 

肉を洗うと、肉に付いている食中毒菌が水しぶきと共に飛び散り、周りに置いてある調理器具や他の食品に付いてしまう恐れがあるのです。

こうして細菌をばらまいてしまうと、食中毒を引き起こすリスクも高くなります。

 

肉の表面に水分や血が浮いていたり、ドリップが出ていたりして、気になることもあります。

「そんな時は、キッチンペーパーでふき取り、そのペーパーはすぐにゴミ箱へ捨ててください」と、同委員会の香西委員は話します。

 

「肉に付いた食中毒菌は十分に加熱すれば殺菌できますから、生の肉を洗う必要はありません。洗う時にこすったりすると、肉の表面が傷つき水溶性成分の流出もあるでしょうし、肉が水っぽくなり、食味にも影響します」

 

「肉を洗わないで」という呼びかけは、米国農務省や英国食品基準庁も行っています(※3

 

 

【魚や貝の場合は?

 

一方、一匹丸ごとの魚や殻付きの貝を調理する時は、最初に流水でしっかり洗う。

 

魚介類に付く代表的な食中毒菌は、腸炎ビブリオ。

この細菌は海水に生息し、真水には弱い性質があり、水道水で洗い流すのが有効です。

 

切り身の魚は、すでにさばいてある状態なので、洗う必要はありません。

 

ここで香西委員が調理のコツを一つ。

「魚に塩をふってしばらく置くと、生臭い臭い成分などを含んだ水分が出てきます。焼く前にふき取る方が良いです」

 

肉も魚も、調理に使った包丁とまな板はすぐに洗うことが大切。

洗った後に熱湯をかけると消毒効果があります。

 

野菜は流水でしっかり洗うことが基本。

土をよく落とし、葉物野菜は葉を1枚ずつはがして丁寧に洗い、付いている細菌をできるだけ落とします。

ふり洗いすると効果的。

 

肉と比べ付着している細菌の量はぐっと少ないので、洗って周りに菌を広げるリスクは少なく、洗い落とすメリットが大きいと言えます。

 

野菜は生で食べるものも多いので、なおのこと。

サラダにする場合は、洗った後に水気をきっちり除くとドレッシングのなじみがよくなり、おいしく仕上がります。

 

野菜、丸ごとの魚や貝類は洗い、生の食肉は洗わない。

取材して、洗うという下ごしらえをなぜするのか、理由を改めて考えてみると、食材によって取り扱いが異なることが納得できました。

 

まだ気温が高い日が続きます、

夏の疲れが出る頃ですし、お気をつけください。

そうそう、手洗いは食中毒防止でも重要です。

料理の前にはせっけんを使って手を洗うことをお忘れなく。

 

1 食品安全委員会のフェイスブックアカウント

https://www.facebook.com/cao.fscj

 

2 厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126281.html

 

3 米国農務省「食品の洗浄:それは食品安全を促進するのか?

https://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/topics/food-safety-education/get-answers/food-safety-fact-sheets/safe-food-handling/washing-food-does-it-promote-food-safety/washing-food

 

 英国食品基準庁「台所を効果的に清潔にし、食品へ有害な細菌を広げないためのアドバイス」

https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/cleaning

 

https://digital.asahi.com/articles/ASN9C350VN9BUCFI004.html?pn=10

 

 

 

 

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2020824711分にYAHOOニュース(NATIONAL GEOGRAFIC)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

【エタノールの逼迫がもたらした、思わぬ弊害】

 

昏睡状態に陥る人もいれば、意識があっても吐き気や嘔吐を催す人、腎不全や視覚障害になる人もいた。

彼らの視界は、受信状態の悪いテレビ画面のようになり、やがて完全に視力を失った――。

 

2月下旬、イラン各地の病院に、こうした患者がぽつぽつと現れ始めた。

 

首都テヘランにあるログマン・ハキム病院の臨床中毒学者ホセイン・ハッサニアン=モハダム氏は、この症状を以前にも見たことがあった。

メタノール中毒である。

 

新型コロナウイルスがイラン全土で猛威を振るうなか、この第2の病は、3月中旬までには国中にまん延した。  

 

理由は「度数の高いアルコールを飲めば、体内のウイルスが死滅する」というデマが広まったことだ。

 

家族を守ろうと、普段は酒を飲まない人たちでさえ、飲料用アルコールの代表的成分であるエタノールを探し始めた。

 

すぐさまエタノールの供給は逼迫し、手っ取り早く金を稼ぎたい悪徳業者によって、イランはメタノールを混ぜた毒の酒であふれ返った。  

 

イラン国内では、メタノール中毒により223日から52日までの間に5876人が入院し、800人以上が死亡した。

患者数、死者数ともに過去最大規模である。

 

ハッサニアン=モハダム氏によれば、患者のなかには幼い子どもまでいたという。

親が心配のあまり、感染予防になればと与えたアルコールにメタノールが混入していたのだ。

 

イランだけではない。

国境なき医師団(MSF)が集計したデータによれば、2020年に入ってから、すでに世界で7000例近くのメタノール中毒が発生した。

死者は1607人に上り、年間の死者数としては過去最多ペースとなっている。  

 

それでも、明らかになっているのは氷山の一角に過ぎないと、ノルウェー、オスロ大学病院の医師で、メタノール中毒の世界的第一人者でもあるクヌート・エリック・ホブダ氏は言う。

「メタノール中毒は著しく認知度が低い問題で、診断に至る例はごくわずかなのです」  

 

メタノールは工業溶剤に使われており、非常に安価で、性質はエタノールとよく似ている。

 

そのため悪徳業者は、より高価なアルコールをメタノールで薄めることがよくある。

この問題は、規制が緩い国や、闇市場で酒が流通している国で特に多い。

 

コロナ禍による混乱に乗じて、混ぜ物をした安酒と手指消毒液があふれた結果、メタノール中毒が急増した。

「市販のアルコールの多くにメタノールが混入していました」と、ハッサニアン=モハダム氏はイランの状況を説明する。

「安いアルコールを求める人が、それほど多かったのです」

 

 

【メタノール中毒の仕組み】

 

メタノールとエタノールは、極めてよく似た化学物質だ。

炭素原子がエタノールには2つあり、メタノールには1つしかない。

どちらも揮発性の高い透明な液体で、味も似ている。

 

しかし、飲むとなると話は違う。

高濃度エタノールをショットグラスで1杯飲めば、多くの人は高揚感を味わえる。

だが、同量のメタノールを飲めば、朝までに死んでいるかもしれない。  

 

肝臓は、酵素を用いて、弱毒性であるエタノールを無害な酢酸に変換する。

メタノールも酵素によって分解されるが、これが問題の始まりだ。  

 

メタノールは、無害な酢酸ではなく、有毒なギ酸に代謝されるのだ。

ギ酸は、細胞がエネルギーを作り出す能力を阻害する。

これは、エネルギーを大量に消費する視神経にとっては大問題であり、メタノール中毒患者の失明を引き起こす。  

 

さらには、メタノールが分解されると体内の酸塩基濃度に不均衡が生じる。

「メタノール中毒の場合、ギ酸が蓄積することで均衡が崩れるのです」と、米ニューヨーク州、アーノット・オグデン医療センターの救命救急医フランク・エドワーズ氏は説明する。  

 

基本的な血液検査で手がかりが得られることも多いとはいえ、メタノール中毒の診断を下すのは容易ではない。

 

体内の酵素は、エタノールをすべて分解し終わってからメタノールの分解を始めるため、飲んだエタノールとメタノールの量によっては、中毒症状が現れるまでに数日かかることもあるからだ。

 

そのため患者は、今の症状がまさか過去の飲酒にあるとは思いも寄らないこともあるし、医師もまた、いつでも原因を見抜けるとは限らないと、酒の安全性や偽造酒を調査する非営利団体「SafeProof.org」の創設者ケマル・カンラー氏は言う。

 

「米国では、こうした事故は自動的に、飲みすぎやアルコール中毒に分類されています」と氏は話す。

「メタノール中毒かどうかの検査も究明も行われないのです」

 

 

【密造酒が原因に】

 

メタノール中毒の診断が難しい理由の一つに、文化的な側面がある。

 

アルコールが違法であるイランなどのイスラム諸国では、患者がその後の影響を恐れ、酒を飲んだことを隠すことが多いとハッサニアン=モハダム氏は言う。

車のウォッシャー液など、メタノールを含む製品を故意に摂取した人も同様だ。

 

また、メタノール中毒は意識レベルを低下させることが多いため、患者に経緯を直接聞くことが不可能な場合もある。  

 

だが、医師が早期に診断できれば、治療で命を救うことができる。

 

処方薬のホメピゾールは、アルコール脱水素酵素に結合し、メタノールがギ酸になるのを防ぐ。

ホメピゾールが利用できない場合は、エタノールを投与する。

いずれの場合も、メタノールがギ酸になる前に体外に排出されるのを助ける。  

 

密造酒の問題は、近年、メディアの注目を集めている。

 

インドネシア、メキシコ、ドミニカ共和国で、メタノールの混入した酒を飲んだ海外旅行客が、病気になったり死亡したりした例があったからだ。  

 

アルコールの販売が禁止されている国では、酒を入手するには、密造酒がはびこる闇市場で買うしかない。

 

一方で、密造酒への転換を防ぐ目的で、工業用に販売されている純エタノールにメタノールが添加されている場合もある。

 

だが、これが裏目に出て、今回のような問題が起きている可能性もあると、ハッサニアン=モハダム氏は言う。

 

 

【消毒液にもメタノール混入】

 

アルコールの販売と流通に関する規制が厳しい米国では、メタノール中毒は他国よりはるかに少ない。

 

だが米国では、貧困層やマイノリティーに偏ってメタノール中毒患者が発生していると、米ニューメキシコ州毒物・薬物情報センターのスーザン・スモリンスケ所長は言う。  

 

スモリンスケ氏や米疾病対策センター(CDC)の疫学者らのチームが、ニューメキシコ州とアリゾナ州で調査したところ、51日から630日までの間に15例のメタノール中毒が発生していたことがわかった。

このうち4人が死亡、3人に視覚障害が残った。

 

7月にはニューメキシコ州で、さらに4人が入院した。  

 

全ての例で、メタノールが混入したメキシコ製のエタノール系手指消毒液が関係していた。

背景にはコロナ禍がある。

 

新型コロナのパンデミックが起きたことで、すでに逼迫していたエタノールは手指消毒液に転用された。

 

さらに両州がロックダウン(都市封鎖)されたせいで、普通に酒を購入することがさらに難しくなったアルコール依存症の人たちは、街角の店やガソリンスタンドで見つけた安い手指消毒液を飲むに至ったのだ。

 

先ほどのメタノール中毒患者のほぼ全員が、アルコールの問題を抱えた2160歳の男性だった。  

 

メタノールの混入した消毒液を皮膚に付けるだけでは、おそらく大した問題にはならないことを踏まえると、危険なのは主に経口摂取した場合だと、スモリンスケ氏は付け加える。

 

100%のメタノールに(手を)完全に浸した場合でも、有毒な量を吸収するまでには、約6時間もかかります」  

 

ハッサニアン=モハダム氏によると、イランにおけるメタノール中毒の壊滅的な大流行は、ここ数週間で鈍化した。

 

だが、メキシコ、インド、インドネシア、ドミニカ共和国をはじめ、世界の他の場所ではメタノール中毒が急増している。

 

SafeProof.orgのカンラー氏が収集した報道からは、カンボジアからトルコや南アフリカに至るまで、様々な場所で密造酒の押収が増えている実態が浮かび上がる。

その多くが、メタノールが混入した偽造品だ。  

 

大学病院のホブダ氏は、今回の出来事でメタノール中毒に対する注目が世界的に高まることを願っている。

 

また、メタノールが混入したアルコールを調べるための、安価で信頼性の高い検査器具の生産に拍車がかかることも期待している。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/c9334e28cd72ad3cd08c7aff6a1bbfe0cf03602e 

 

 

 

 

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2020812120分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

しっとり軟らかいローストビーフやチャーシュー。

サラダチキンが作れると注目されて、低温調理が広がっています。

 

元々はプロ向けに業務用が中心だった低温調理器ですが、家庭向けの様々な機種が販売されるようになり、挑戦のハードルが下がりました。

 

ただ、食中毒を防いで安全に調理するには注意が要ります。

 

東京都はいま、「低温調理の安全性を科学する」というウェブ講座を開催中(※1)。

受講してみると、知っておきたいチェックポイントがいくつもありました。

 

 

【人気の反面、危うさも】

 

低温調理は、煮たり焼いたりという通常の加熱調理よりも低い温度で時間をかけて調理することを意味しますが、法律上での定義はありません。

 

食材を袋に入れて空気を抜き、温度を一定に保って湯煎する方法が主流で、家庭用の低温調理器は、だいたい、太い棒状の形で加熱コイルと湯に対流を起こすサーキュレーターを内蔵、深鍋などにセットし、設定した時間と温度で湯煎ができる仕組みになっています。

 

肉を5060度台で加熱すると、たんぱく質の変成が抑えられて硬くならず、肉汁も流出しないため、軟らかくジューシーな食感が味わえるところが人気のようです。

 

いったんセットすれば機械任せにできるので、火の加減を見る必要もなく手間がかからないことも、受けている要因にあげられます。

 

しかし、食中毒を防ぐため、肉は十分に加熱する必要があります。

 

低温調理が広がるにつれ、加熱条件を満たしていない調理事例が増えることを危ぶんだ東京都が、注意喚起をするべく、今回のウェブ講座を企画しました。

 

講座は2部構成。

最初に、科学的な食品衛生管理の教育・指導に携わっている今城敏(いまなりさとし)・ロイドレジスタージャパン社執行役員が、微生物学的な観点から低温調理の加熱条件について講義します。

そして、実際に低温で調理してみた実験の動画があります。

 

 

【何分加熱すればいい?

 

肉には腸管出血性大腸菌やカンピロバクターといった細菌やE型肝炎ウイルスなどのウイルス、寄生虫が付いている可能性があり、十分な加熱が必要です。

 

微生物は種類によって死滅する温度は異なり、肉の種類によっても熱の伝わり方が変わるので、必要最低限の加熱温度と時間を厳密に割り出すのは難しい作業になります。

 

厚生労働省は肉の食中毒防止の条件として、肉の中心部を75度で少なくとも1分間という目安を示しています。

それより低い温度で調理する場合、加熱時間は長くしなくてはなりません。

 

751分と同等とみなされるのは、70度では3分、65度では15分とされています。

さらに低い温度だと、63度で30分、計算上は58度だと126分ということになります。

 

湯の中に袋に入れた肉を漬けて温める手法をとる低温調理の場合、肉の中心温度を直接測るのではなく、機械で管理するのは湯の温度と調理時間です。

 

今城さんは、「同じ畜種で同じ重さの肉でも部位や厚み、形などで熱の伝わり方は異なる。袋に油や調味料を一緒に入れた場合はそれによっても熱の伝わり方が変わる。殺菌できるぎりぎりのレベルを狙って行う調理法なので、おいしさだけを追求するのではなく、設定した条件で実際に中心部まで十分加熱されるかを考慮してほしい」と話します。

 

 

5種類の肉で実験】

 

実験では、鶏モモ肉、鶏胸肉、鶏ササミ、豚ロース肉、牛モモ肉を、重量300g、厚さ3cmにそろえて65度の湯に入れて低温調理しました。

 

肉の中心部の温度が65度に達するまでにかかった時間は、鶏ササミが66分、豚ロース肉で71分、牛モモ肉が91分、鶏モモ肉が95分、最も長かった鶏胸肉では99分。

肉の種類、部位によって温度の上がり方に差がありました。

 

食中毒防止には中心部が65度になってから15分の加熱が必要ですから、鶏胸肉の場合なら、99分プラス15分、トータルで114分の湯煎が必要ということになります。

 

「中心温度が湯の温度に達するまでにはタイムラグがある。肉の種類、部位、厚みによっても中心温度の上がり方は異なるので、中心温度計を用いて、肉の中心部が目指す温度になったことを確認してから時間を計って」と、都は呼びかけます。

 

中心温度計は、ネット通販などで取り扱いがあるものの、普段の台所にはなじみのない器具で、厳しい注文にも思えます。

 

が、都の担当者は「そのくらい確認しながらやっていただきたい調理法なのです」と、簡単という印象が先行していることに危機感を示します。

 

また食中毒菌を増やさないために、食材の加熱・冷却の際、細菌が増えやすい2050度の温度域をなるべく早く通り抜けることが重要です。

 

別の実験からは、水が温まる前に肉を入れるより、湯が設定温度に達してから入れる方が、温度域の通過時間が短いという結果でした。

 

また肉を室温に戻すよりも冷蔵状態のまま調理器にかける方が、中心温度の上がり方が早く、増殖温度域の通過時間が短くなりました。

 

 

【安全に疑問のレシピも】

 

レシピサイトやブログなど、誰もが自由に自分のレシピを発表できる時代、低温調理もネット検索すると多種多様なレシピが見つかります。

 

今城さんは、安全性に疑問符が付くレシピを見かけることは少なくないと言い、レシピの公開は、料理を作る時以上に安全性を確保する注意が必要だと指摘します。

 

「レシピを作る場合は、中心温度を測って加熱条件を満たしていることを確認した上で、複数回そのレシピで作り、問題が起きないか、中心温度が十分か再度測ってみるなど検証が必要。

レシピの発表には、科学的根拠に立脚した安全性の事前確認をする責任があると考えます」。

 

安全サイドに立って慎重に考えてほしいというメッセージが伝わってきました。

 

今年は家で食事をすることが増えて、たまには味わったことがない目新しい料理を試したくなるかもしれません。

新しいということは経験がないということ。

 

低温調理をするなら、下調べをしてリスクを抑える方法を知り、信頼できるレシピをアレンジせずに作る方が良さそうです。

 

私自身は今のところ、そうまでしてトロトロジューシーを味わいたい気持ちはわき上がっていないのですが……。

 

1東京都のサイト「令和2年度(第1回)食の安全都民講座(ウェブ配信)」 

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/forum/tominkoza/tominkozar2-1.html

 

https://www.asahi.com/articles/ASN8656HYN85UCFI00B.html

 

 

 

 

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2020271735分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が花の写真付きでネット配信されていた。

 

鹿児島県は7日、グロリオサの球根を食べたことが原因とみられる食中毒によって県内の80代の男性が死亡したと発表した。

 

県によると、男性は131日、自宅で栽培していたグロリオサの球根とみられる植物をすりおろして食べた後、吐き気や下痢などの症状を訴え、入院先の病院で23日、敗血症多臓器不全で死亡したという。

 

グロリオサはイヌサフラン科の植物。

花が美しく観賞用として市販されているが、有毒物質コルヒチンを有し、特に山芋によく似た地下部の塊茎に多く含まれるという。

 

男性の尿検査の結果、コルヒチンが検出されていた。

 

グロリオサを原因とする食中毒の例としては、統計のある2005年以降、全国で3例目という。

 

厚生労働省は、食用と間違えやすい有毒植物の例として、チョウセンアサガオなどとともにグロリオサを挙げ、注意を呼び掛けている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASN275S66N27TLTB00G.html 

 

 

271724分にNHK鹿児島からは、自宅の家庭菜園で山芋も栽培していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

亡くなった男性は自宅の家庭菜園で山芋も栽培していたということです。

県生活衛生課は誤食に注意を促すとともに、家庭菜園などで野菜と観賞用の植物を一緒に栽培しないよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200207/5050009278.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇以下は、NHK映像の3コマ。

 





 

〇以下は、厚労省HPの注意喚起記事。(抜粋)

 

・・・・・

 

間違えやすい植物 ; グロリオサによる中毒は、日本ではヤマノ
 イモとの誤食が多く、重篤になりやすい。

                                ヤマノイモを食する時期が要注意。近年の
                                2件の死亡例はともにすりおろして生食して
                                いるが  グロリオサの根はすりおろしても
                                ヤマノイモのような粘りがないので容易に
                                区別される。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082123.html

 

 

 

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202013170分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JA東びわこ(滋賀県彦根市)が2016年に開いたおにぎりの早食い競争で、参加した滋賀県甲良町の男性=当時(28)=が喉を詰まらせ死亡したのは、主催者側の注意義務違反が原因だとして、男性の両親が損害賠償約8300万円を同JAに求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)で開かれた。

JA側は請求棄却を求めた。

 

訴状によると、男性は1611月、同JAが同市で開いた農産物PRイベント「ふれあいフェスティバル」に花の販売で訪れた際、おにぎり5個の早食い競争に参加した。

 

最後の1個を口に入れ、手を上げて完食を訴えたが、司会に「まだ口に入っているので飲み込んでください」と促された後、喉に詰まらせ、呼吸不全などで3日後に亡くなった。

 

早食いの危険性は同種の死亡事故などで広く認知されていたにもかかわらず、同JAは競争を企画し、誤嚥(ごえん)防止のルール策定など安全対策も怠った、としている。

 

JA東びわこは京都新聞社の取材に、「事故があったのは確かだが、落ち度などについては係争中なのでコメントを控える」とした。

 

https://this.kiji.is/595735602220713057?c=39546741839462401

 

 

※事故当時の記事は下記記事参照。

 

20161122日 110分 産経新聞)

 

JA東びわこ(滋賀県彦根市)が13日に開いた農産物PRイベントで、おにぎりの早食い競争に参加した同県甲良町の男性(28)が、おにぎりをのどに詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡していたことが22日、JA東びわこへの取材でわかった。

 

5個を3分以内にどれだけ食べられるか

 

JA東びわこによると、イベントは同市安食中町の彦根総合地方卸売市場で開催。

早食い競争には小学校高学年~40代くらいまでの男女15人が参加。

5個のおにぎりを、3分以内にどれだけ食べられるかを競うルール。

 

男性は5個目を口に入れ終わった後に倒れ、現場に偶然居合わせた医師や看護師が応急処置をして救急搬送されたが、16日に亡くなった。

死亡した原因については確認していないという。

 

JA東びわこは事故を受けて、午後のイベントを中止。

14日付で「アクシデントが発生し、午後のイベントを中止した」とする「お詫び」をホームページに掲載していた。

 

 

【お茶を用意したり、食べやすい大きさにしたが…】

 

担当者は、「遺族には誠心誠意対応している。遺族の方の心情を慮り、公表する予定はなかった」とし、事故については、「お茶を用意したり、食べやすい大きさのおにぎりにするなど、安全に配慮したと考えており、運営に問題はなかった」としている。

 

滋賀県彦根市で13日に開かれた農産物PRのイベントで、おにぎりの早食い競争に参加した同県甲良町の男性(28)が、おにぎりを喉に詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡したことが22日、イベントを主催したJA東びわこへの取材で分かった。

 

JA東びわこによると、県特産の近江米のPRとして開催。

参加者15人がおにぎり5個を3分以内に食べ、スピードや量を競った。

 

男性は5個目を口に入れた後に倒れた。

たまたま現場にいた医師や看護師が救護をして搬送されたが、16日に死亡した。

おにぎりは市販されているようなこぶし大の大きさ。

 

JA東びわこは取材に、「お茶を用意し、慌てさせないよう、安全に配慮していたが、結果として、重く受け止めている」としている。

 

https://www.sankei.com/west/news/161122/wst1611220035-n1.html

 

 

 

 

 

 

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20201251741分にYAHOOニュース(南日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

出水保健所の管内で、有毒種の魚・アオブダイを食べた80代の夫婦が食中毒になっています。

鹿児島県によりますと、食中毒になっているのは出水保健所管内に住む83歳の夫と80歳の妻の2人です。

 

2人は今月22日に知人が海で釣ったアオブダイを譲り受け、自宅であら炊きや刺身にして家族らと6人で食べました。

 

その2日後に、筋肉痛や呼吸困難などの症状が出て医療機関を受診したところ、アオブダイによる食中毒との診断を受けました。

 

2人は今も入院していますが、症状は快方に向かっているということです。

アオブダイは、パリトキシン様毒と呼ばれる毒素が体内に蓄積される場合があり、食べた人が食中毒で死亡した事例もあります。


アオブダイによる食中毒は、1998年以降、県内では3件目です。

県は、種類が分からない魚や見慣れない魚は食べず、体調が悪くなったらすぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200125-00040203-mbcnewsv-l46

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ネットで関連情報を調べたところ、アオブダイによる食中毒はそこそこ起きている。

 

中には、真偽不明だが、毒があるのは内臓だけで肉は大丈夫、ただ内臓を傷つけた包丁で肉を切ると、毒は加熱処理しても分解しないので中毒する・・・という情報もあった。

 

 

 

 

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201912211718分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

札幌市保健所は20日、札幌市南区のイタリア料理店で食事をした30~70歳代の男女6人が、発熱や発疹などの症状を起こしたと発表した。

 

患者の血清から寄生虫の旋毛虫の抗体が検出されたことなどから、食中毒と断定し、食品衛生法に基づき、同店を3日間の営業停止処分にした。

 

加熱が不十分だったクマ肉料理が原因とみられる。

 

旋毛虫による食中毒は、札幌市内では1979年以来40年ぶり。

 

市保健所によると、同店で11月10日に食事をした男女8人のうち6人が、11月下旬から今月上旬にかけて、発疹などの症状を訴えた。

うち1人が一時入院したが、全員が快方に向かっている。

 

クマ肉は、同店の知人が4年前に入手した冷凍肉だった。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20191221-OYT1T50110/

 

 

12202124分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

札幌市保健所は20日、札幌市南区のイタリア料理店「J」(澄川3の2)で、クマ肉のローストを食べた6人が、旋毛虫による食中毒を発症したと発表した。

市保健所は同店を同日から3日間の営業停止処分にした。

 

市によると、旋毛虫による食中毒が市内で発生したのは40年ぶり。

 

市保健所によると、旋毛虫は動物などに寄生する線虫の一種で、体長は雌で約3~4ミリ。

旋毛虫が潜む肉を人が食べて1~2週間たつと、腹痛、発熱などの症状が起き、重症の場合は死亡することもある。

 

国内では、食用家畜から旋毛虫が検出された例はないという。

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/376895/

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

旋毛虫による食中毒は201611月に水戸市でも起きている。(本ブログでも紹介スミ)

 

一方、今回の事例を機に関連情報を調べ直したところ、以下の詳細な情報も見つかった。

 

2018115130分 日本経済新聞)

 

クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。

 

いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。

 

市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(2018102426日、東京)で報告した。

 

同氏らは、野生鳥獣肉(ジビエ)ブームの中、旋毛虫症などの感染症リスクが高まっているとし、一般消費者へのさらなる啓蒙が必要と指摘している。

 

症例1の経緯はこうだ。

 

特記すべき既往歴のない北海道在住の40歳代男性で、2018年春にハンターから譲渡された狩猟直後のクマ肉を1週間程度、冷蔵保存。

その後、自宅でロースト調理し食べたという。

 

喫食から22日後に発熱。

その後、かゆみを伴う全身発疹が現れ、咳、呼吸困難感、口唇腫脹、四肢筋肉痛も出現した。

 

近医を受診し、アレルギーとして治療後、いったん呼吸困難感や発疹は改善したが、その後、かゆみが悪化したため市立札幌病院を受診した。

 

白血球の一種である好酸球数が多く、また患者からローストしたクマ肉を食べたことが聴取できていたことから、旋毛虫感染症を疑い、治療を開始した。

 

その結果、次第に改善し、クマ肉を食べてから10週後に完全に消失した。

 

治療開始と並行して寄生虫検査も行ったが、当初は抗旋毛虫の抗体価が低く、喫食37日後に陽性となった。

 

また、喫食翌日から冷凍保存されていた同じ個体のクマ肉から旋毛虫が検出され、旋毛虫症と確定した。

 

患者からの聞き取りで、食べたクマ肉は塊ごと約10分間表面を焼き、その後余熱で加熱していた。

表面以外の内部の肉は「赤いまま」だったことが分かっている。

 

症例230歳代女性で、症例1と同じ日に、同じローストしたクマ肉を食べていた。

 

喫食20日後に症例1とほぼ同様の症状、所見を呈した。

 

同じような経過をたどり、症例1と同様の治療により、症状が消失した。

 

クマ肉の喫食が原因で旋毛虫症を発症した事例が2例と続いたことから、同じクマ肉を食べた人を追跡調査したところ、症例2の母(症例3)が、抗旋毛虫抗体価が陽性となった。

 

症例3は、生のクマ肉をカツにして食べていた。

 

1カ月ほどして発熱、四肢・体幹筋肉痛、発疹が出現したが、その後、数日で症状は自然消失していた。

治療はしていない。 

 

児玉氏は、2016年に茨城県で旋毛虫による集団食中毒が発生したことを受けて、厚生労働省が「クマ肉による旋毛虫(トリヒナ)食中毒事案について」を発信し、改めて「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」(厚労省、2014年)の順守を求めたことに言及。

 

しかし、今回、3例の旋毛虫症例が相次いで発生した背景には、「シカ肉と同様に、ローストすればクマ肉も安全との誤解があった」と指摘。

 

ジビエ食による感染症リスクの認識やその予防法が広まっていない可能性があるとし、さらなる啓蒙が必要とまとめた。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37361080V01C18A1000000/

 

 

文中、「「シカ肉と同様に、ローストすればクマ肉も安全との誤解があった」との表現がある。

 

その理由について調べたところ、水戸市の事例が詳述された文献に、以下の記述があった。

思うに、旋毛虫はシカには寄生していないのかもしれない。

 

12ページ)

. 旋毛虫による食中毒

8. 国内における感染動物

わが国では家畜から旋毛虫が検出された記録はないが、クマ(ツキノワグマおよびヒグマ)以外の野生動物からも、旋毛虫は検出されている。

動物種および検出された地域は、キツネ(北海道)、タヌキ(北海道、山形県)、アライグマ(北海道)である 5, 9, 13

また、イヌ(北海道)からも旋毛虫が検出されている 5

しかし、ジビエとして積極的な利用が図られつつあるイノシシ 14およびシカ 15の肉からは、現時点で検出報告はない。

 

ただ、シカには旋毛虫以外の寄生虫が寄生しているとのこと。

やはり、十分に加熱するに越したことはなさそうだ。

 

14ページ)

. 肺吸虫による食中毒

肺吸虫の幼若虫の寄生率・寄生数は、シカよりもイノシシの方が相当に高く、肺吸虫の感染源としてイノシシには、引き続き十分な注意が必要である24, 25

しかし、シカ肉もイノシシ肉と同様に、人体肺吸虫症の感染源となる可能性があると証明されたため、 肺吸虫感染が疑われるような症例に関しては、淡水産カニあるいはイノシシ肉だけでなく、シカ肉の喫食についても、問診する必要がある 22

 

 

『野生鳥獣肉が関わる寄生虫症 杉山広』

(モダンメディア 6422018[話題の感染症] 37

http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/2018_02/003.pdf

 

 

 

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201912121737分に産経新聞westから、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

ミカン出荷量日本一の和歌山県で、地元の財団法人と栽培農家が協力して今年、ミカンの腐敗を抑える新装置を開発した。

 

紫外線を照射して抗菌物質を増やす仕組みで、すでに試作機では性能が証明されている。

 

来秋には実用化し、全国のミカンの産地にも導入を促す。

 

国内での流通効率を上げるだけでなく、近年本格化している輸出の後押しにもなりそうだ。

 

 

装置を開発したのは、和歌山市の一般財団法人「雑賀技術研究所」。

 

果物の糖度計測や品質選別の機器を手掛けてきたが、ミカン農家から腐敗に悩む声が多く寄せられ、考案した。

 

コンベヤーにミカンをのせ、装置の中で数秒間、紫外線を照射することで、抗菌物質「スコパロン」を増やす。

 

スコパロンは酸化防止効果のあるポリフェノールの一種で、ミカンが紫外線などの外部ストレスを受けると、果実を保護するため皮に生み出される物質だ。

 

これまでにも、ミカンの皮に紫外線を照射し殺菌する製品は存在したが、産地で大規模に導入されることはなかった。

 

照射後に雑菌が付くと数日後に腐敗が進むなど、効果が限定的だったからだという。

 

 

【産地同士でも協力】

 

研究所は平成29年、同じミカン産地の静岡県などと協力し共同開発に着手。

 

全国各地のミカン約3万5千個を使い、照射する紫外線の波長や時間、強度などの条件を変えて繰り返し実験し、試作機を仕上げた。

 

照射したミカンと照射しないミカンを同じ条件で約1カ月保存した結果、未照射の腐敗率は42%、照射の腐敗率は19%で、効果が実証できた。

 

担当者は、「紫外線をあて過ぎると皮が変色するため、照射後も表面の鮮度を保つ苦労を重ねた」と明かす。

 

今年9月下旬には、和歌山県有田(ありだ)市のミカン選果場に地元農家を集め、装置の実演会を開催。

 

性能を目の当たりにした農家は、「救世主のような装置」、「選別作業も楽になる」と歓迎の声を上げた。

 

参加したミカン農家、沢崎さん(44)は、「傷の付いたミカンを出荷しないよう、常に目を光らせているが、小さな傷を見過ごして箱詰めしてしまい、青カビが広がるケースもある。多少の傷があっても腐りにくくなる装置があれば重宝する」と話し、実用化に期待を込める。

 

 

【輸出強化へ後押し】

 

研究所は、将来的には海外輸出の後押しも狙う。

 

和歌山県では5年ほど前から、東南アジアを中心に海外輸出を強化。

 

県農業協同組合連合会によると、平成30年産の海外出荷は約75トンだったが、令和元年産以降は当面、年約180トンを目標に掲げる。

 

輸出先も、現在はマレーシアとシンガポールの量販店向けが主だが、将来的には米国やカナダへの販路拡大も目指している。

 

海外の販路拡大では、船舶や航空機で輸送中の腐敗を抑えるのが課題だが、今回性能を実証した新装置があれば弾みが付きそうだ。

 

和歌山県の担当者は、「甘みと酸味のバランスが絶妙な和歌山ミカンが品質を保ったまま海外でも消費されれば、県の農産物全体のアピールにもつながる」と話している。

 

https://www.sankei.com/west/news/191212/wst1912120022-n1.html

 

 

※半年前、20196121816分に和歌山放送からは、海外の研究論文に着目して開発が始まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

和歌山市の雑賀技術研究所(さいかぎじゅつけんきゅうしょ)や静岡県などの研究グループは、このほど、ミカンの皮に特殊な紫外線を当ててカビなどの腐敗を防ぐ装置を開発し、この秋(2019年)、和歌山県内のミカン農家などで実験を行うことになりました。

 

近年、果物の流通は、海外の輸出機会が増える一方、輸送中にコンテナの中でカビたり腐ったりすることが問題となっていて、出荷する生産者の負担に繋がっています。

 

そこで、雑賀技術研究所と静岡県農林技術研究所、それに浜松市の「JAみっかび」が共同で、おととし(2017年)からミカンの腐敗防止装置の開発に着手したものです。

 

これまで、ミカンに紫外線を当てて殺菌する装置はありましたが、皮の表面に付いた菌を死滅させるだけで、効果は一時的でした。

 

研究グループは、90年代に海外の研究者が発表した「紫外線を柑橘類の皮に当てるとスコパロンという抗菌物質が発生し、病害防除に効果が期待できる」とする論文に着目し、殺菌装置とは異なる波長や強さの紫外線をミカンに当てる実証実験を行い、皮の中にスコパロンを発生させる装置を開発しました。

 

その結果、スコパロンを発生させたミカンの方が、何もしないミカンよりもカビや腐敗が少なくなったことが確認され、紫外線を当てたことによる品質の影響もみられませんでした。

 

雑賀技術研究所では、大規模な選果場向けの大きい照射装置と、個人農家向けの小さい装置を開発するとともに、この秋、県内のミカン農家での実験も予定していて、「これまで、選果場の糖酸度計(とうさんどけい)の開発と販売を行ってきたが、腐敗防止装置の効果が実証されれば、ミカン農家や消費者にとって、農薬使用量の減少などコスト削減や安全性の向上につながる」と話しています。

 

https://wbs.co.jp/news/2019/06/12/134420.html 

 

 

 

 

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20191128851分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

スイスに拠点を置く世界的な認証機関の日本法人・SGSジャパン(横浜市)は27日、食品の製造工程での意図的な異物混入を防ぐ「SGS食品防御認証」を秋田県大潟村あきたこまち生産者協会(大潟村)に交付した。

 

認証は11日付で、国内第1号となった。

同認証制度はSGSジャパンが2018年11月にスタート。

 

認証基準は、警備大手セコム(東京)と共同で策定した。

認証には、ビデオによる監視や作業場への出入管理などが必要になる。

 

セコムによると、偶発的な異物混入を防ぐ認証は既に存在するものの、意図的な混入への対策を求める認証は世界的に珍しいという。

同生産者協会は、消費者や取引先からの信頼を高め、商品の付加価値を向上させようと、取得を目指した。

 

涌井社長は認証を受け、「輸出に取り組む上で大きな武器になる。安全安心な商品を秋田から発信し、国内外でさらに販路を拡大したい」と語った。

認証を取得したのは八つある工場のうち、製粉工場とアレルギー対応食品工場。

セコムの助言を受け、入室時の指の静脈認証システムや、工場内に高性能カメラなどを導入した。

投資額は約3千万円だという。

大潟村の同生産者協会で27日、認証式を実施。

SGSジャパン・サステナビリティサービスセールス担当の一蝶(いっちょう)さん(48)は涌井社長に証書を手渡し、「異物混入問題は消費者の関心が高い。認証の取得により、国内外の市場からの信頼が増し、発展することを願う」と述べた。

 

https://www.sakigake.jp/news/article/20191128AK0011/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

SGSグループのプロファイルは下記。(HPより)

 

SGSは、検査、検証、試験および認証業界において世界的にもトップ企業です。

また、弊社は品質や高潔性の面でも国際的な水準として認められています。

 

現在では世界の2,600以上のオフィスおよび研究所で94,000名を超える社員が活躍しています。

弊社の主要サービスは次の4つのカテゴリーに分けることができます。

 

・検査: 世界トップクラスの検査および検証サービス(積み替え時の貿易商品の状態と重量の確認など)によって、数量および品質を管理し、さまざまな地域や市場全体において該当するあらゆる規制要件に適合できるようにお客様を支援します。

・試験: 知識豊富で経験を積んだ人材を配置した試験設備の国際的なネットワークによって、リスクを低減し、市場投入への時間を短縮し、該当する健全、安全性、および規制基準に対する製品の品質や安全性および性能などを試験できます。

・認証: 認証を通して、お客様の製品、プロセス、システム、またはサービスが、国内外の規格や規制、またお客様が規定した基準などに対する適合性を実証することができます。

・証明 : 製品やサービスなどが世界標準および地域の規制に沿っていることを保証します。

また、事実上すべての産業の中で専門的知識や無類の経験でグローバルの適応範囲との組み合わせで、SGSは原料から最終消費材まで全サプライ・チェーンをカバーします。

 

・・・・・

 

https://www.sgsgroup.jp/ja-jp/our-company/about-sgs/sgs-in-brief

 

 

今回報道された認証制度の概要は下記。(HPより)

 

SGS 食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応評価サービス

 

国内外問わず食品への異物混入は消費者および社会の関心事項となっています。

 

特に、悪意を持った者による意図的な異物混入を防止するためにセキュリティレベルを上げることは、喫緊かつ重要な課題となってきています。

 

悪意を持った者による意図的な食品への異物混入行為を防止するためには、脆弱性評価を踏まえて従事者の管理および力量を担保し、また外部からの侵入の監視・防止にも注意を払う必要があります。


本基準は、以下の設置状況およびオペレーション状況について、SGSが評価スキームに基づいて物理的対応を評価するために策定しました。


・全般
・監視カメラ
・人の出入管理
・車両の出入管理
・機械警備
・その他

 

・・・・・

 

http://certificationservices.jp/sgs/service/food/CPPIC.html

 

 

 

 

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201911252335分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月、千葉県市川市の青果店で毒のある植物をニラと間違えて販売し、購入して食べた家族3人がおう吐などの症状を訴えていたことが分かりました。

 

保健所は業者に回収を命じるとともに、買った人は絶対に食べないよう注意を呼びかけています。

 

千葉県によりますと、今月21日、市川市の住民から、「青果店で購入したニラを家族3人で食べたら全員がおう吐した」と、市川保健所に連絡が入ったということです。

保健所が調査したところ、市川市東菅野の青果店「T屋」で今月11日から14日ごろにかけてニラとして販売されたものが有毒のスイセンだったことが分かったということです。

これは青果店近くの雑木林で刈り取られたもので、市川保健所は25日、販売業者に回収を命じましたが、9束のうち5束が回収できていないということです。

千葉県は、このスイセンを買った人は絶対に食べないこと、もし、おう吐などの症状が出ている場合には、すみやかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191125/k10012191051000.html

 

 

11252319分に産経新聞からは、残った料理からスイセンの有毒成分が検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県衛生指導課は25日、同県市川市の八百屋で有毒のスイセンとみられる植物がニラとして販売され、購入客のうち調理して食べた女性3人が嘔吐(おうと)したと発表した。

 

店主が近くの雑木林でニラと間違えて採取してきた物で、県は回収を命じた。

 

同課によると個人経営の店で、11月11~14日ごろ、店頭で9束販売した。

 

吐いた3人は家族で、食べたその日のうちに気分が悪くなった。

命に別条はないという。

 

連絡を受けた保健所が調査し、残った料理からリコリンなどスイセンに含まれる有毒成分を検出。

 

他にも食べた客がいるが、現時点で健康被害は確認されていない。

 

植物は「新鮮やさい」などと書かれたテープが貼られ売られていたという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/191125/afr1911250040-n1.html

 

 

11262013分にNHK千葉からは、スイセンは青果店店主が雑木林で見つけて採取してきたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県市川市の青果店でニラと間違えて販売された9束のスイセンのうち5束は、午後6時半現在、まだ見つかっていません。

スイセンには有毒成分が含まれていることから、保健所では引き続き、購入した人は絶対に食べないよう呼びかけています。


千葉県によりますと、今月21日、市川市の住民から「青果店で購入したニラを家族3人で食べたら、全員がおう吐した」と、保健所に連絡が入りました。


ニラは、うどんに入れて食べ、食後まもなく症状が出たため、スイセンによる食中毒を疑って連絡を行い、病院には行かなかったということです。


スイセンを販売したのは、市川市東菅野の青果店「T屋」で、80歳の経営者が近くの雑木林を通りかかった際に生えていたスイセンをニラだと思い込み、刈り取って販売したということです。


この店でこうした販売を行ったのは、今回が初めてだと話しているということです。


スイセンは、今月11日から14日にかけ、1束100円の価格で合わせて9束が販売され、保健所からの連絡を受けた店側が店頭に回収を知らせる張り紙をしたところ、3束を購入した1人が申し出ました。


しかし、残る5束の行方は午後6時半現在、いまだに分かっていないということです。


スイセンは球根のある多年生の植物で、有毒成分のアルカロイドを含むため、誤って食べた場合には30分以内におう吐や下痢、頭痛などの症状が出ることがあるということです。


千葉県は、このスイセンを買った人は絶対に食べないことと、もし、おう吐などの症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20191126/1080009165.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは過去に、一般人が間違えた事例以外、秋田市のスーパー産直コーナーで販売されていた事例1件も紹介している。

 

 

 

 

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20191115841分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今年初めから10月23日までに報告された寄生虫「アニサキス」による食中毒のうち、カツオが原因とみられる事例は全国で計10件で、報告件数が急増した昨年同時期の約10分の1にとどまっていることが分かった。

アニサキスは長さ2、3センチの糸状で、生魚の内臓や筋肉に付く。

人がのみ込むと、激しい腹痛を引き起こすことがある。

2018年は春を中心に、全国で報告が相次いだ。

10月までに99件に上り、食品別の原因としてカツオが最多に。

 

2017年以前は、年間10件以下で推移していた。

2017年春は芸能人がアニサキスによる食中毒体験を発信し、スーパーが生カツオの販売を控えるなどの事態があった。

 

水揚げ地での取引価格が下がり、高知県のカツオ一本釣り漁業者などにも相当な影響を及ぼした。

2019年は東京都での報告が最多で4件、宮崎県2件、宮城県、愛知県、大阪府、高知県が各1件。

 

カツオを含めた全体では計142件で、しめさばによる食中毒が多かった。

カツオへのアニサキス寄生を調査している目黒寄生虫館(東京)によると、今年は1匹当たりの寄生数が大きく減少。

 

厚生労働省の担当者は「昨年は特殊な状況だった。今年は特にカツオを避ける必要はなく、従来通り新鮮な魚を選び、目視や冷凍、加熱で食中毒を防いでほしい」としている。


【昨年が特殊 寄生数は例年の4倍 専門家が調査報告】


2018年、カツオによるアニサキス食中毒が急増したことを受け、寄生虫の専門家が厚生労働省の助成を受けて、増加要因を調査した。

 

このほど公表された研究報告は、漁獲海域や餌の影響で1匹当たりの寄生数が例年の4倍以上に跳ね上がっており、「全国に流通したカツオの筋肉(身)に多くアニサキスが寄生していた」と結論付けた。

研究費587万円で、目黒寄生虫館の小川和夫館長ら、専門家3人が調査を担当。

 

日本近海で2018年秋などに漁獲されたカツオ150匹(太平洋側120匹、日本海側10匹、南西諸島付近20匹)を調べ、漁業者らへの聞き取りも行った。

身の背面からライトを当てるなどして検査したところ、9割以上のカツオの内臓で寄生を確認。

身からアニサキスが見つかったカツオは22匹だった。

アニサキスは魚の死後に内臓から身に移るとも言われてきたが、今回の調査によると、いずれもカツオが生きている間に身に侵入しており、死後の流通段階で内臓から身に移った例はなかった。

例年との大きな違いは、1匹当たりの寄生数だった。

 

昨年5月のカツオでは平均10・9匹で、8~11月は6・2匹。

東京都健康安全研究センターが2012~16年に調べた際の1・5匹から大幅に増えていた。

漁業関係者への聞き取りでも異変が判明。

 

2018年春は今まで例のなかった三宅島周辺が大漁場になり、例年以上に脂が乗ったカツオが全国に出回った。

三宅島周辺は黒潮の大蛇行により海水温が高く保たれ、南下するはずの群れが長くとどまり、アニサキスの中間宿主であるオキアミなどを大量に捕食した可能性があるという。


報告書は対応策も提示

 

調査したカツオでは腹側のみでアニサキスが見つかったとし、「(寄生が多い年には)背側を生食用とし、腹側は冷凍することで食中毒の多くが防止できる。消費者がカツオの生食を楽しむことに大きな問題はない」としている。

 

https://www.kochinews.co.jp/article/324263/

 

 

 

 

 

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2019111390分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

食べ物などをのどに詰まらせて窒息して亡くなる人は年間9千人を超える。

息が止まれば一刻を争う。


心肺蘇生と同じように、救命には、のどに詰まった異物をいかに早く取り除けるかが重要になる。

 

観光名所の浅草寺に近い浅草ビューホテル(東京都台東区)。

昨秋の昼ごろ、1階ラウンジでサンドイッチを食べていた女性(84)がのどを詰まらせ、一緒にいた長女がフロントに助けを求めた。

 

従業員はすぐに119番通報。

総務課の赤澤マネージャー(36)が駆けつけた。

赤澤さんは救命講習の講師になれる応急手当普及員の資格を持ち、地域の消防団にも所属する。

 

女性の顔は蒼白(そうはく)で、テーブルに突っ伏してのどから「くぅー」と音を出し、苦しんでいた。

 

赤澤さんは、長女に状況を聞きながら、のどに詰まった物を取り出すために、女性の背中の肩甲骨の間を手のひらの付け根で強くたたく「背部叩打(こうだ)法」を開始。

続けて、腹部を手で圧迫する「腹部突き上げ法」を繰り返した。

 


【救急隊到着前の気道確保を】

 

だが、窒息はなおらず、女性は5分ほどすると意識を失った。

全身の力が抜け、それまで固く閉じていた口の力が緩んだ。

 

赤澤さんはすぐに手袋を付け、手を口の中に入れ、のどにへばりついていたパンのかけらを指でかき出した。

女性の顔にみるみると血色が戻った。

 

119番通報から10分後、救急隊が到着。

女性は隊員の声に受け答えできるほど回復していた。

運ばれた医療機関で検査を受け、問題はなかったという。

 

年をとると、かむ力やのみ込む力が衰えて、食べ物をのどに詰まらせるリスクが高まる。

 

日本医科大病院など8施設のデータによると、気道が塞がっている状態が5分以内では、死亡は6%。

6~10分だと、死亡または意識が戻らない状態が、合わせて42%に上った。

 

救急隊の現場到着時間は2017年で平均8・6分。

10年前より1分36秒延びている。

 

救急隊の到着を待っていては、助けられないケースもある。

 

日本医科大学高度救命救急センターの五十嵐豊助教(救急医学)らが、08~14年に同センターに運ばれた食べ物による窒息患者155人を調べた。

 

救急隊の到着前に詰まった気道が再び通っていれば、7割が重い障害を残さずに回復していた。

到着後では3割、病院に搬送後では1割だった。

 

五十嵐助教は「死亡や重い障害を防ぐには、周りの人の積極的な助けが重要だ」と指摘する。

 

 

【子どもは豆類に注意】

 

腹部突き上げ法をすると、内臓の損傷や肋骨(ろっこつ)骨折が起きることもある。

実施したことを到着した救急隊に伝えたり、速やかに医師の診察を受けてもらったりすることが重要だ。

 

一方、日本蘇生協議会の指針では、異物が取り出せずに患者が意識を失えば、すぐに心肺蘇生を始めるべきだとしている。

 

目で見て気道に固形の異物が認められる場合は、指で取り出してもいいとしている。

 

五十嵐助教によると、中には掃除機で取り出せた事例もあり、「どのような方法がよいのか、医学的な根拠は少ない。何が有効なのかデータを集めて検証する必要がある」と指摘する。

 

異物による窒息は、乳幼児でも起きている。

 

日本小児呼吸器学会の気道異物ワーキンググループが昨年、15歳以下の子どもを対象にした全国調査結果の論文を発表した。

 

事故時に患者がとっていた行動は、食べ物を口に入れた状態でふざける、むせる、転ぶという回答が目立った。

 

気道に入った食べ物は、ピーナツ(40%)が最多で、節分の豆を含む枝豆・豆類(25%)、アーモンド・ナッツ(11%)が続いた。

 

調査グループの今井丈英・山口小児クリニック院長は「事故が起きなくても、ひやりとした場面を経験している家族の人は少なくない。どのような食事や行動が事故につながりやすいか、リスクを知ることが予防には大切だ」と話している。

 

https://www.asahi.com/articles/ASMBZ52H1MBZULBJ009.html

 

 

 

 

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201994102分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8月30日に沖縄県浦添市の浦添共同調理場が市内10の小中学校に提供した給食で、シイラの魚フライを食べた生徒ら50人余りが唇や舌のしびれを訴えていたことが、3日までに分かった。

 

専門家によると、不適切な温度管理によるヒスタミン食中毒の可能性が高いとみられる。

 

生徒らの症状は軽く、しびれは食後1時間ほどで治まったという。

同調理場は市内10の小中学校に約8000食を提供。

8月30日のメニューは沖縄そば、肉野菜炒め、シイラの魚フライだった。

 

生徒から「シイラを食べた後、舌がピリピリした」との訴えがあり、港川中が同調理場に連絡。

全校に調査したところ、3日までに児童生徒50人、教職員2人の計52人から同様の症状が確認された。

保健所によると、しびれの原因はヒスタミン食中毒の可能性がある。

解凍時などの不適切な温度管理で、青魚に多く含まれるアミノ酸「ヒスチジン」が増殖。

ヒスタミンに変わる。

 

この食中毒では、口などのしびれのほか、顔や目が赤くなることがある。

症状は比較的軽度で、数時間以内に治まるという。

シイラは衣の付いた状態で同調理場に納入されており、納入業者を含め、市教育委員会が原因を調査中。

 

保護者への2日付のおわび文書で、嵩元教育長は「安全衛生管理の徹底に努める」としている。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-983245.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ヒスタミン食中毒については、過去にも本ブログでマグロ、サバ、サンマ(干物)の事例を紹介している。

 

 

 

(2019年9月22日 修正1 ;追記)

 

2019921730分に琉球新報から、ヒスタミンがシイラから検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

8月30日の給食でシイラのフライを食べた浦添市内の児童生徒らが唇や舌のしびれを訴えた問題で、同市教育委員会は19日、原因を「ヒスタミン食中毒」と発表した。

 

同市教委が県南部保健所に調査を依頼していた。

しびれを訴えた児童生徒、教職員は計62人に上った。

 

県南部保健所が調査したところ、提供されたシイラから、食中毒の原因となるヒスタミンが検出された。

卸業者など複数の流通過程があり、どの段階でヒスタミンが発生したかは特定できなかったという。

市教委は19日、市ホームページで経過を報告。

嵩元教育長名でおわびするとともに「材料調達から調理過程までの流れを再確認する」などと再発防止を強調している。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-993485.html

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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