2021年11月9日18時44分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県都城市立小で平成31年3月、体育のティーボールのバッティング指導中に安全確認を怠り、当時5年生だった女子児童の頭に金属バットを当て負傷させたとして、宮崎県警が業務上過失傷害容疑で、女性教諭を書類送検していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。
10月18日付。
関係者によると、軽度の脳損傷と診断され、頭痛などの症状があり、中学に登校できていない。
今年3月、保護者が県警に告訴した。
教諭は既に異動した。
捜査関係者によると、書類送検容疑は平成31年3月7日、担任していたクラスの体育の指導中、安全確認が不十分なままバットを振り、児童の後頭部に当てて、けがをさせたとしている。
市教委の担当者は、「現在、調査をしている。責任は、注意を怠っていた市と教諭にある」と話した。
https://www.sankei.com/article/20211109-3V2KBR5KLVNSTFANCGVFKT4XBU/
11月10日12時0分にNHK宮崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
都城市教育委員会によりますと、おととし3月、都城市の市立小学校で、5年生の体育の授業中に、女性教諭が振った金属バットが女子児童の頭に当たり、けがをさせたということです。
授業で行われていたのは、台座に乗せたボールをバットで打つ、「ティーボール」という野球に似た球技で、女性教諭がグラウンドで、児童たちに打ち方を教えていた際、周りをよく確認しないままバットを振ったということです。
女子児童は中学校に進学したあとも、頭の痛みなどを訴えて学校を休む日が多いということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20211110/5060011061.html
2021年9月7日18時46分にYAHOOニュース(京都新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府立西城陽高(城陽市)の野球部で2019年8月、バッティングマシンの囲いの上に設置された鉄製の屋根が落下し、当時部員だった男性の首に衝突して後遺症が出たとして、男性が7日までに府や当時の部員3人を相手取り、計1億7300万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。
訴状によると、西城陽高のバッティングマシンの周囲にはネット付きの鉄枠が置かれ、その上に重さ15キロ超の鉄製の屋根が載せられていた。
当時1年だった原告の男性がマシンを片付けようとして屋根の下に入り、被告の部員らが屋根を移動しようとしたところ、屋根が鉄枠から落下して男性の首に衝突。
男性はその後、強い頭痛や吐き気を訴え、頭頸部外傷後過眠症などと診断された。
長時間寝続けて起こしても起きなかったり、短時間で突然睡魔に襲われたりする後遺症が生じ、出席が困難となって同高の退学を余儀なくされたとしている。
原告側は、屋根が固定されておらず、事故当時、教諭の部長や監督らが屋根の移動に立ち会っていなかったことから、安全配慮義務に違反していると主張。
被告の部員らも屋根が落下しないように支えるなどの措置を怠ったと訴えている。
京都府教育委員会は「弁護士と相談して対応を協議する」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/816685344829127e215bb34eaee9f2752447b2bd
2021年9月4日16時44分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京パラリンピックの大会組織委員会は4日、8月27日にあったゴールボールの試合中、日本選手がけがをする事故があったと発表した。
コートに使う消毒液に滑りやすい成分が入っていた。
2日前に滑りやすさを指摘されていたが原因がわからず、改善する前に事故が起きた。
組織委によると、日本チームは8月25日、千葉市の幕張メッセであった試合後、「コートの床が滑りやすい。(清掃用の)モップに何か塗られているのでは」と指摘。
27日のブラジルとの試合中、チームの主将天摩選手がけがをした。
関係者によると、滑って足首を痛めたという。
組織委のその後の調査で、消毒液に「グリセリン」の成分が使われており、滑りやすくなっていた可能性があることが判明。
翌28日夕方から、別の消毒液に変更したという。
組織委は「25日の指摘をふまえ、すぐに対処できなかった点を深く反省している。負傷された天摩選手におわびとともに心よりお見舞いを申し上げます」とした。
ゴールボールは3日まで行われ、女子日本チームは銅メダルを獲得した。
https://www.asahi.com/articles/ASP945G73P94UTIL00P.html
9月4日20時51分に毎日新聞からは、大会前の練習時からコートが滑るとの訴えがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題を巡り、日本代表の市川喬一総監督は、「選手の安全を守れなかった。誰が責任を取るのか」と大会運営を批判していた。
市川氏によると、大会前の練習時からコートが滑ることを運営側に訴えてきたという。
https://mainichi.jp/articles/20210904/k00/00m/050/183000c
9月4日12時1分にNHK NEWS WEBからは、出場した複数のチームからコートが滑るとの抗議があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市の幕張メッセで3日まで行われていたゴールボールでは、出場した複数のチームから「コートの床が滑る」という抗議があり、組織委員会が調べた結果、新型コロナ対策で使用していた消毒液に含まれるグリセリンが原因と判断されました。
これまで組織委員会は、武藤事務総長が先月30日の会見で「選手が滑ったということはあるようだが、けがをしたという報告は受けていない」としていたほか、高谷正哲スポークスパーソンも記者からの質問に対し「把握していない」と繰り返し答えていました。
25日には日本チームからコートの床が滑ることに関する指摘がありましたが、高谷スポークスパーソンは「原因がすぐに分からなかったので対処できなかった。選手が選手村の診療所に行かなかったこともあり、負傷したことを把握するのに時間がかかった。対処がけがの事案があったあとになったことは反省している」と釈明しました。
公表にも時間がかかった理由については、「記者からの指摘を受けて改めて調べ、JPC=日本パラリンピック委員会に問い合わせたところ、正式には今月2日にけがの事実を把握した。チームの中にけが人がいることを公にできないという事情もJPC側にあり、公表に時間を要した」と説明しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210904/k10013243301000.html
(ブログ者コメント)
「モップに何か塗られているのでは?」という指摘があったのなら、すぐに消毒液の成分を調べそうなもの。
なぜ調べなかったのだろう。
そう感じたため、タイトルに「放置」と言う言葉を入れた。
2021年7月3日9時0分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は、長浜球場(同市宮司町)の野球利用を中学生以下と50歳以上に制限した。
6月に行われた軟式野球の社会人チームの試合で打球が、隣接する北陸自動車道を走行中の小型トラックのヘッドライトを損傷させたためで、市は本年度中に市軟式野球連盟や利用者らと協議して安全対策を示す予定。
長浜市によると、6月6日午前9時半ごろ、ファウルボールの打球が3塁側のネット(高さ12メートル)を越えて北陸自動車道に入った。
けが人はなかった。
事故を受け、同球場を予約していた利用者には、浅井球場など市内2カ所の別の施設を使ってもらうことにしたという。
長浜球場は軟式野球専用で1981年にオープン。
広さは両翼91メートル、中堅115メートル。
2020年度の利用申請は238件で、多くが制限対象となる高校生から50歳未満の利用者という。
近年は道具類が進化し、飛ぶボールとともに、木製や金属バットより飛距離の出る「複合バット」が普及している。
市では関係者らとの意見交換で、利用条件などを検討していくという。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/591418
(ブログ者コメント)
〇グーグルアースによれば、球場の真横を北陸道が走っている。
〇北陸道と球場の、どちらが先に建てられたか調べてみたが、分からなかった。
もし北陸道のほうが先に建てられていたとしたら、球場建設当時は問題にならなかったファイルボールが用具の進歩とともに問題になった、一種、変更管理上の問題だと言えるかもしれない。
(2022年5月1日 修正1 ;追記)
2022年4月30日20時1分にYAHOOニュース(京都新聞)からは、高校生以上は飛距離の出る複合バット使用禁止という条件付きで全ての人が球場を利用できるようになったという、を下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は5月1日から、昨年6月に軟式野球の飛球が北陸自動車道の車に当たった事故を受け、中学生以下と50歳以上に制限していた長浜球場(宮司町)の利用を全年齢に緩和する。
変更後、高校生以上は飛距離の出る「複合バット」の使用を禁止する。
市は事故後、市軟式野球連盟や球場の指定管理者の長浜文化スポーツ振興事業団、利用者などと対応策を協議してきた。
その結果、事故発生時の使用は不明としながらも、利用者の多くが複合バットを使っていたことから、場外飛球の一因だったと分析した。
これを受け、複合バットの使用を禁止することで再発を防げると判断した。
近年の道具類は進化している。
複合バットはバットの芯にウレタンなどの素材を使用しているのが特徴で、ボールが当たったときの反発力が高く、飛距離が出やすいという。
市によると、事故は昨年6月6日午前9時半ごろ、社会人チームの試合でファウルボールが三塁側のネット(高さ12メートル)を越えて、北陸道を走行中の小型トラックのヘッドライトを損傷させた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7c47e579a774abfe0412396ef4e9f0c280c0649
2021年6月23日17時5分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24時間営業している熊本市のスポーツジムで、22日夜、トレーニングをしていた18歳の男性が重さ100キロのバーベルに首を挟まれ、一時、意識不明の重体となりました。
男性は安全器具をつけておらず、店に従業員もいませんでしたが、異変に気づいた別の客の通報で病院に運ばれ、一命をとりとめました。
22日午後10時半すぎ、熊本市東区の「Eフィットネス長嶺南店」で、ベンチプレスでトレーニングをしていた18歳の会社員の男性が、あおむけの状態でバーベルに首を挟まれているのを、店内でいた別の客が見つけ、消防に通報しました。
警察によりますと、男性は意識不明の重体で熊本市の病院に運ばれましたが、その後、意識を回復し、命に別状はないということです。
警察が店内のカメラを確認したところ、男性はこの日、ひとりでジムを訪れ、おもりを少しずつ重くしながらトレーニングしていました。
バーも含めたおもりを100キロにしたあとは一度もあげられず、バーが男性の体に落ちて首を挟まれてから、別の客が異変に気づいてバーを取り除くまでに5分間程度あったということです。
ベンチプレスを行う際には、上げられなかった時にバーが直接、体に落ちないように、両脇に「セーフティーバー」を置くことがルールになっていますが、男性は設置していなかったということです。
警察によりますと、店は24時間営業ですが、夜8時から午前11時までは従業員はいないということです。
警察は、事故の詳しいいきさつを調べています。
ジムを運営する東京の「F Japan社」は、「ベンチプレスを使用する際には、セーフティーバーを置くように周知しているほか、緊急の際にはボタンを押せばセキュリティ会社に通報できるようにするなどの対策をとっている。安全管理には問題はなかったと考えているが、今回の事故を受け止め、セーフティーバーを使用してもらうよう周知を徹底していきたい」とコメントしています。
国内のフィットネスジムの7割弱が加盟しているという、日本フィットネス産業協会の松村事務局長は、「ベンチプレスでのトレーニングの際には、重いものが体に落下する可能性があるという危機意識を施設の提供者側はもちろん、取り組む側も持つことが重要だ。日常的にトレーニングに取り組んでいる方も自分を過信せず、常に事故の危険性を想定してトレーニングしてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20210623/5000012613.html
(ブログ者コメント)
画像1枚目は、おそらくは現場検証中の映像。
2枚目は、別のジムで安全バーの説明を受けている時の映像。
(2021年7月14日 修正1 ;追記)
2021年7月13日6時15分にYAHOOニュース(熊本日日新聞)からは、防犯カメラの映像を翌日確認し、安全装置を使っていない客には注意を促すようにしていたなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
6月下旬に熊本市のフィットネスジムで、男性がベンチプレスのバーベルに首を挟まれて一時意識不明となる事故が起きた。
ジムは24時間営業で、従業員がいない時間帯に事故が発生。
事故防止のための安全装置を使うかどうかは、事実上、利用者に任せられていた。
専門家は、「安全装置の利用を義務化すべきだ」と指摘している。
熊本東署によると、事故は午後10時半ごろに発生した。
男性は1人で来店し、ベンチプレスを利用。
バーベルの重りを徐々に増やして100キロの時に支えきれなくなり、落としたとみている。
発生約5分後に他の利用客が気付いて119番通報。
男性は、体の両側にあり、バーベルの落下を防ぐ安全装置を利用していなかった。
ジムの運営会社(東京)によると、ジムは午後8時から翌午前11時まで従業員は不在。
その間も、会員契約をしている利用客は自由に出入りできる。
全国の系列店も同様の運営をしているという。
運営会社は、ジム内の防犯カメラの記録を翌日に確認し、利用客が安全装置を使っていないなど、器具の不適切な使用があった場合は注意を促しているという。
国内のフィットネスクラブの約7割が加盟する日本フィットネス産業協会の松村事務局長によると、24時間営業のフィットネスジムでは広く普及している運営方法という。
「利用者が安全対策をしっかりやれば事故はほとんど起こり得ないと考えるが、ジム側もこれを機会に安全対策を徹底してほしい」と話す。
一方、県立総合体育館の岩田トレーナーは、「ジムの従業員がいないのは、安全面で十分とは言えない。利用者にとっては、利便性を取るか安全を取るかの選択になってしまう」と指摘する。
筋力トレーニングを研究する近畿大の谷本道哉准教授は、利用者が安全に対して問題意識を持つことが大事とした上で、「事故は未然に防ぐのが基本。安全装置の利用を防犯カメラを見返すやり方でチェックしても、今回のように、対策にはなっていない」と指摘。
「業界団体が、安全装置をしない利用者のジム利用をできないようにするなど、厳しく自主規制すべきだ」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3e6bc26df0405cbc2213b67bc1457bb69dc9d27
2021年5月14日0時2分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ヘディングに関するリスクを避けるため、日本サッカー協会は、頭部への負担を考慮しながら正しいヘディングの技術を身につけてもらおうと、若い年代の練習方法をまとめたガイドラインを作成しました。
プロサッカー選手が一般の人にくらべて認知症などで死亡するリスクが3倍以上高いとする海外の研究結果などを受けて、イングランドやスコットランドのサッカー協会は、若い年代の一部でヘディングの練習を禁止しているということです。
これを受けて日本サッカー協会は、医学の専門家などを交えて検討した結果、ヘディングの反復が認知機能に及ぼす影響の検証は難しいなどとして、現時点では禁止はしないことになりました。
そのうえで、頭部への負担を考慮しながら正しいヘディングの技術を身につけてもらうため、幼児期から中学生までの練習方法を記載した指導者向けのガイドラインを作成しました。
ガイドラインでは、中学生まで5つの段階に分かれていて、
▼小学1年生と2年生では、落ちてくる風船をキャッチしたり額に当てたりして、遊び感覚で空間を移動するボールに体を合わせる経験を積むのが望ましいとしています。
▼3年生から4年生になると、2人同時にジャンプして空中のボールを手で取り合う動きなどを取り入れます。
▼サッカーボールを使ってのヘディングの練習が導入されるのは5年生から6年生で、1週間に10回程度、高さを変えてジャンプでのヘディングを行うなどとしています。
日本サッカー協会の反町技術委員長は、「現場の指導者としてどうすべきか、ちゅうちょするところもあると思うので、現時点のガイドラインを示した。禁止するのではなく、正しくおそれながら、より適切な方法でヘディングの習得を目指す。今後、新たな情報が出てくればアップデートしていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210514/k10013029721000.html
5月14日付で毎日新聞東京版からは、プロのサッカー選手が神経変性疾患で死亡するリスクは一般の3倍以上という調査結果もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本サッカー協会は13日、15歳以下を対象に年齢に応じたヘディングの練習方法を示したガイドラインを策定した。
頭部への衝撃が脳しんとうや認知障害につながる恐れから、若年世代で禁止する国もあるが、日本協会は「正しい技術の習得が将来に向けて必要。脳へのダメージが少ない強度と方法で段階的に習得する。リスクを避けるため、禁止するのではなく『正しく恐れる』」とした。
ガイドラインでは、未就学の幼児については風船や新聞紙を丸めたボールを額に乗せて慣れる練習を例示し、小学1、2年生には、軽量のゴムボールを10回連続で額に当てるなど遊び感覚の練習を推奨。
小学3、4年生は8人制の試合でヘディングの機会があるため、2人同時にジャンプして空中のボールを手で取り合う運動を取り入れる。
小学5、6年生からは小ぶりのサッカーボールによる反復練習を徐々に導入。
中学生では体幹や首回りを強化し、正しい姿勢でのヘディングを身につける、と定めた。
ヘディングを巡っては、英グラスゴー大が2019年、プロサッカー選手が神経変性疾患で死亡するリスクが一般の3倍以上になるとの調査結果を公表した。
20年秋には元イングランド代表FWボビー・チャールトン氏が認知症になったと家族が公表し、選手時代のプレーとの因果関係が疑われた。
イングランド協会が昨年発表したガイドラインは、11歳以下のヘディング練習を原則禁じる一方、試合では禁止していない。
日本協会は医師、研究者らと試合や練習でのヘディングの頻度などを年代別に調べ、代表経験者や指導者への聞き取り調査も実施して内容を決めた。
https://mainichi.jp/articles/20210514/ddm/041/050/029000c
5月13日21時0分に朝日新聞からは、2018年度の学校でのヘディング事故件数などが、下記趣旨でネット配信されていた。
ヘディングの事故は学校でどのように起きているのか。
国立研究開発法人、産業技術総合研究所の北村光司・主任研究員は、日本スポーツ振興センターの2018年度の学校事故をめぐる災害共済給付制度のデータを分析した。
サッカー全体の事故は小学校5千件、中学3万1千件、高校(高専を含む)3万8千件。
そのうちヘディングの事故は小学校42件、中学756件、高校1824件で、9割近くが部活動中のケガだった。
頭や首の重症率はサッカー全体が1・20%だったのに対し、ヘディングに絞ると10・56%にのぼる。
「頭や首の重い傷害が発生しやすい」という。
ヘディング時の頭や首の重症事故を状況別に見ると、競り合いで「相手の身体」と衝突するケースが58%を占めた。
「ボール」との衝突で生じる痛みや不調は22%。転倒して「地面」にぶつけたのは17%だった。
ボールとの衝突によるケガは、頸椎(けいつい)捻挫が71%を占める。
地面は脳振盪が44%で頸椎捻挫が24%。
それに対し、「相手の身体」との衝突は、脳振盪42%、頸椎捻挫25%に加え、硬膜外血腫や硬膜下血腫、脳出血、脳挫傷の割合が高かった。
北村氏によると、海外の研究では、16歳以下の選手のフリーキックの軌道を元に、守備的なヘディングをした際の衝撃力を測った実験データがある。
それによると、ボールが1回当たった時の衝撃は非常に小さかったが、ヘディングを繰り返すことで、どのように脳損傷などを負うかについては、実験ではまだ分かっていないという。
「近年、ヘディングの繰り返しのリスクに注目が集まっているが、そもそも、頭を使うヘディングがリスクの高いプレーであることを理解する必要がある」
https://www.asahi.com/articles/ASP5F5QKCP5COIPE031.html
2021年4月26日付でyoutube(KBC NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市の中学校で24日夕方、体育館のバスケットゴールが落下する事故があり、部活動中の女子生徒が顔を切るけがをしました。
北九州市教育委員会によりますと、若松区の高須中学校の体育館で24日午後5時半ごろ、高さおよそ3メートルの場所に設置してある可動式バスケットゴールが、位置を変える操作中に落下しました。
ゴールは操作をしていた中学1年生の女子生徒の左目のまぶたに当たり、女子生徒は3針縫うけがをしました。
ゴールは鉄製の金具で壁に取り付けられていて、金具の溶接部分が劣化して折れたとみられています。
ゴールについては、設置された1990年以降、毎年点検をしていましたが、溶接部分の確認は点検項目に入っていませんでした。
市は、所管するすべての学校の体育館で付属設備などの緊急点検を指示する方針です。
https://www.youtube.com/watch?v=x2hC_owhytM
4月26日1時20分に朝日新聞からは、目視点検していたのは教職員らだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は、壁にゴールを取り付けている鉄製の部品のうち、溶接部分の疲労による劣化が落下の原因とみている。
ゴールは1990年の体育館建築時から使用されており、毎年、学校の教職員らが目視で点検していたが、溶接部分は対象ではなかった。
https://www.asahi.com/articles/ASP4T7XCKP4TTIPE00L.html
4月26日5時57分に西日本新聞からは、ゴール下でレバーを回して支柱を伸ばす際に落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市教育委員会は25日、高須中(若松区)の体育館で24日午後5時半ごろ、バスケットボールのゴールリングが埋め込まれたボード部分が落下、バスケットボール部1年の女子生徒が左目の上部分を3針縫うけがをしたと発表した。
市教委によると、部活動で使うためゴール下でレバーを回して支柱を伸ばす際、ボードが支柱から外れて落下。
壁に当たった後にはね返って女子生徒の顔に当たったという。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/729449/
(ブログ者コメント)
27日朝にフジテレビのモーニングショーを見ていたところ、このゴールを作った会社の人かどうかは不明だが、製造会社の人が、「こういったゴールの寿命は20~25年・・・」といった趣旨のことをしゃべっていた。
2021年6月30日6時0分にYAHOOニュース(西日本新聞)からは、あるメーカーの取扱説明書には業者による2年に1回の点検をするよう記載されている、北九州市は一斉点検し968基の補修交換予算を17億円計上したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市の市立中学校で4月、老朽化したバスケットゴールが落下し、女子生徒がけがをした事故を巡り、同市教育委員会では教職員の目視による点検だけで済ませ、メーカーなどが求める専門業者による点検を行っていなかったことが分かった。
メーカーは、「専門知識が不十分な教職員が目視で異常に気付くには無理がある」と指摘している。
事故は4月24日、同市若松区の高須中の体育館で発生。
バスケ部1年女子生徒が折り畳み式ゴールの下でレバーを回して支柱を伸ばす際、ゴールリングの付いたボードが支柱から外れて壁に当たった後、女子生徒の顔に当たり、左目の上を3針縫うけがをした。
ボードは大人数人でなければ持ち上げられない重さだったといい、市教委は溶接部分の劣化が原因とみている。
市教委などによると、落下したゴールの製造者は記録などが残っておらず不明だが、市内の多くの学校で体育施設機器メーカー「S社」(千葉県松戸市)のゴールが使われている。
体育施設の整備普及を図る公益財団法人「日本スポーツ施設協会」(東京)が定めた基準では、屋内用バスケゴールの点検難易度は5段階評価で4~5と高く、専門業者による定期的な整備が必要とされる。
S社もこの基準に従い、業者による2年に1回の点検をするよう取扱説明書に記載。
同社は、「専門の業者による点検を毎年した上で、ゴールの耐用年数は21~24年」としている。
学校によると、落下したゴールは約30年間使用していた。
事故を受け、市教委では、市立の小中学校などで、業者による屋内バスケゴールの一斉点検を行ったところ、1198基のうち、968基の補修・交換が必要と判明。
市は費用の約17億2500万円を本年度一般会計補正予算に盛り込んだ。
市教委学校支援部施設課は、「こんなにも多くの補修・交換が必要だとは思わなかった。屋内用ゴールが落ちるとは思わず、取扱説明書を確認しなければならないという認識がなかった。協会基準も知らなかった」としている。
【「予算的に難しい」事故後も業者点検進まず】
バスケットゴールのメーカーなどが求める専門業者の点検について、九州7県の県庁所在地のうち、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、宮崎の5市が、北九州市での落下事故が起こるまで実施していなかったことが、西日本新聞の取材で分かった。
文部科学省は事故を受け、全国の自治体などに、バスケゴールを含む学校設備の点検をするよう通知したが、宮崎市を除く4市では、通知後も、業者による点検は実施されていない。
北九州市では、屋外にあるバスケゴールや鉄棒などは定期的に業者点検を行っていたが、屋内用ゴールは未実施。
市教委は「雨風で腐食しやすい屋外設備と違い、老朽化に対する認識が薄かった」と釈明。
市内の中学教諭は、「外から見てねじが緩んでいるとか、昇降がスムーズに動かないとかは分かるが、内部のさびには気付けない」と打ち明ける。
文科省は5月下旬、全国の市教委などに対して、学校内の器具などで点検対象から外れているものがないかを確認し、目視点検では安全性の判断が困難な場合は業者による点検を行うよう、文書で通知した。
屋内のバスケゴールに関して、福岡、大分の2市は、これまでも業者点検を実施。
佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島の5市は、北九州市と同様、日常・定期点検は教職員が担い、異常があれば、その都度、業者が対応していたという。
業者点検や補修などについて、複数の市は「予算的になかなか難しい」(ある市教委幹部)などと弁明する。
名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は、「そもそも(体育施設の)専門知識がなく、かつ長時間労働が問題になっている教職員が実効性のある点検をするのは難しい」と指摘。
事故の情報を全国で共有した上で、「改修や交換の予算がないのであれば、せめて業者点検だけでも行い、異常があったゴールは使用禁止にするべきだ」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/706c1add46423c8a0afb62edf4ebaac8481d79cf
2021年4月19日3時24分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡崎城西高校(愛知県岡崎市)のチアリーディング部の練習中に下半身不随の大けがをしたのは、安全対策が不十分なまま、習熟度に見合わない危険性の高い練習をさせられたためとして、元女子部員(18)が同校を運営する学校法人を相手取り、将来にわたる介護費など約1億8300万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した。
元女子部員は入部4カ月目で、部の顧問ら監督者の不在中に大技の練習をして事故に遭った。
提訴は2月15日付。
訴状によると、元女子部員は1年生だった2018年7月、低い場所での宙返りも完全に習得できていないにもかかわらず、より高度な技術が必要な、2人の先輩に両足を握られて肩の高さまで持ち上げられた状態から前方宙返りをして飛び降りる練習を体育館でした際、前方のマットに首から落ちた。
その結果、脊髄(せきずい)損傷などで下半身が動かなくなり、排せつも自力でできなくなるなど後遺症が残ったとしている。
部の男性顧問は部活に姿を見せることは少なく、外部の女性コーチが技術指導をしていたが、事故時は2人とも不在だった。
けがを避けるために技の練習で必要な補助者もなく、マットを敷くだけだったという。
元女子部員側は「顧問とコーチは、練習による危険から生徒を保護すべき注意義務をおこたり、習熟度に見合わない練習をさせ、事故に至った」などと主張している。
事故後、弁護士や専門家も参加して同校が作成した事故調査報告書では、顧問は安全指導を含む全指導を外部コーチに一任していたとの認識を示す一方、コーチは「自身は責任者ではない」と考えていたとし、「責任者不在状態のもと、安全指導が徹底されず日々の練習をしていた」と指摘している。
事故後、同校を指導した日本チアリーディング協会(東京都)の担当者は、取材に「危険のある競技なので、安全を最優先に考えるよう、指導者講習会などでも伝えている。本件のような練習は、通常ではあり得ない」と話している。
学校内の事故に詳しい名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は「顧問らが見ることが難しければ、危険性の低い練習にすべきだった。極めてずさんな管理のもとで起きた事故」と指摘している。
元女子部員の両親は「学校側からきちんとした説明がなく、事の重大さを分かっているのか疑問。残念でならない」と話している。
一方、学校法人の担当者は「責任を痛感し反省している。裁判所に公正な判断を仰ぎたい」と答えた。
第1回口頭弁論が21日に開かれる。
https://mainichi.jp/articles/20210418/k00/00m/040/183000c
4月22日6時35分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、顧問は指導をほとんど行っていなかった、コーチは部員全員に安全意識を浸透させる立場ではないと思っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、チアリーディング部は教諭が顧問を務めていたものの、具体的な技術指導や安全指導はほとんど行っておらず、学外コーチに一任していた。
一方、学外コーチは立ち会える時間の中で指導は行うものの、部員全員に安全意識を浸透させる立場ではないとの認識を持っていたという。
安城学園は事故の責任については認め、賠償額について争う方針だ。
【“一部の犠牲”で成立してきた部活動「子供がリスク背負う構図を変えて」】
教員の負担軽減などを理由に、2017年に制度化された「部活動指導員」。
学外コーチは、どこまで部員たちの責任を負うべきなのだろうか。
教育社会学者で、部活動や教員の長時間労働の問題に詳しい名古屋大学の内田良(うちだ りょう)准教授は、「状況にあわせて練習方法や練習量を変えていく必要がある」と指摘する。
「この事故は、外部コーチも顧問もいない中で危険な練習をやったことが問題だ。もし顧問やコーチがその場にいないのであれば、通常の筋力トレーニング、近くを走るなど、もっと安全な練習や危険性の低い練習をすればよかった」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cd2a00a6c31b6d476f027492880ba818973cff1
4月22日8時53分に毎日新聞からは、学校側は元部員にも責任ありと主張している、練習メニューは先輩が作っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「当時15歳であるから、ある程度の危険予見は可能」。
請求棄却を求めた学校側の主張は、元部員側の責任を追及するものだった。
専門家からは、本来、子どもの健康を保証すべき学校側の姿勢に疑問を呈する声も。
・・・
活発だった元部員は小学生の時からチアダンスを始め、アクロバティックな技が加わるチアリーディング部にあこがれた。
2018年4月、同部が全国大会の出場経験もある強豪として知られる同校に入学した。
練習はほぼ毎日あり、朝練、昼練、夕練と続く。
父親(55)は、「帰宅は午後9時を過ぎることもあり、毎日疲れている様子だった」と語る。
同部では、当時部員だった姉(19)も事故の数カ月前に脳しんとうで救急搬送されていたという。
指導者不在の時間も多く、練習メニューは先輩が作っていた。
母親(48)は、「先輩が『やるよ』と言えば従わざるを得ない状況だったのだろう」と話す。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd70a7713617b1a71e978c2e5448a3a197cfc21d
4月22日9時6分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)からは、学校側の落ち度を判断する3つのポイントなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故の状況からは、その安全意識がまったく見えてこない。
顧問とコーチが不在では、元女子部員側が注意義務違反を指摘するのは当然。
新入部員で未熟な元女子部員に習熟度の合わない練習をさせ、大ケガに至ったという主張も合理的だろう。
【死亡は10年間で1025件】
日本スポーツ振興センターは、部活や体育の授業、休憩時間、登下校などで起きた事故を熱中症などの病気も含めて集計。
その2014~16年度分の322万件を産業技術総合研究所が分析している。
それによると、1年間の平均件数は小学校と中学校で各37万件、高校で26万件。
場所別では、校舎内が21万件だが、運動場や体育館、校庭、プールなど運動する校舎外が68万件に上る。
中高では、運動部の部活が半数を超え、部員が多いバスケットボールやサッカー、野球、バレーボールで事故が目立ち、重症例は柔道やラグビーなどボディーコンタクトが激しい種目に多いという。
大事に至らないケースがほとんどだが、死亡事故も16年度までの10年間に1025件報告されている。
それだけに、岡崎の元チア部員のような後遺症に悩まされるリスクもゼロではないのだ。
【学校側の落ち度を判断する3要素】
自分の子どもが被害者になったら、親は顧問の教師や学校に法的責任を問えるのか。
弁護士の山口宏氏が言う。
「部活動中の事故を判断する場合、顧問や学校の落ち度を判断するポイントは、
①練習内容が危険性の高いものかどうか
②日ごろから生徒に練習内容の危険性と安全対策を指導していたかどうか
③生徒の判断能力はどうか
が争点になります。
たとえば、顧問が不在がちだとしても、『オレがいないときはAの練習はやるな』といった指導がなされていて、その練習が事故の引き金を引いた場合は、顧問が安全義務を怠ったとは必ずしもいえないでしょう。
今回のケースも、顧問の安全指導の在り方は大きなポイントになりそうです」
一般に、高校生なら、ある程度判断能力があるだろう。
しかし、顧問が禁じていたことでも、上級生が「やろう」と言ったりすると、なかなか「やめましょう」とは言いにくいだろう。
上級生と被害者の関係において、どんな判断がなされたかが重要だという。
【高めに見積もる逸失利益に司法判断は?】
・・・
【自転車とバイクの衝突で…】
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/beb3d5aabb87c0ceccb484bf8114df927b58295e
2020年12月7日19時59分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜカーリングのストーンが氷の上で曲がるのか。
北見工業大学の研究チームは、もっとも影響を与えているのはストーンの氷と接している部分の表面の粗さと面積であるとする研究結果を発表しました。
カーリングのストーンが氷の上で曲がる仕組みについては、「氷の表面の状態が原因」などとする論文がこれまで20以上出ていますが、定説はありませんでした。
今回、北見工業大学の亀田貴雄教授ら5人の研究チームは、氷の表面の状態ではなく、ストーンの「ランニングバンド」と呼ばれる氷と接触している部分の表面の粗さと面積であることを発表しました。
研究チームは去年、北見市常呂町にあるカーリングホールで「ランニングバンド」を布やすりで削って粗さを変えて曲がり方を計測した結果、「ランニングバンド」が粗い方がより曲がることがわかったということです。
研究チームでは、「カーリング場によってストーンの曲がり幅が一定でないことが競技を普及させる課題になっている。布やすりを使ってストーンの表面の粗さを適切な値にすれば、曲がり幅も一定になる」としています。
ストーンは、個人所有ではなく、それぞれのカーリング場が保有しているため、研究リーダーの北見工業大学の亀田貴雄教授は、「今回の研究結果を受けて、カーリング場でストーンを管理する人が表面の粗さも管理するきっかけにしてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201207/7000027777.html
(ブログ者コメント)
安全とも、環境とも関係のない情報だが、こういう研究もされているのだということで、参考までに紹介する。
2020年11月6日21時35分にYAHOOニュース(毎日新聞)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
6日午後2時20分ごろ、長崎県雲仙市小浜町南木指(みなみきさし)の国道251号で、全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)県代表選考会の最終7区を走っていた瓊浦(けいほ)高校(長崎市)3年の男子選手(17)に、後ろから追い越そうとした80代男性運転の軽乗用車が接触した。
選手は転倒し、右腰などを打撲する軽傷。
瓊浦高校は棄権となった。
県警雲仙署などによると、現場は見通しの良い片側1車線の直線。
選手は他校の選手2人との3位集団で先頭を走っていた。
選手が集団で走るスタート付近などは県警が交通規制し、全区間通して1位チームの選手は白バイが先導したほか、交差点などで警察官が交通整理に当たっていた。
選考会は県教育委員会、県高校体育連盟が主催し、男子41校、女子23校が参加した。
県高体連の後藤会長は、「細心の注意を払っていたが、事故が起きたことは大変残念。今後の大会に向け再発防止策を講じたい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/22f296999638668856138816ef193ff06e587244
2020年11月4日6時38分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時50分ごろ、土浦市上坂田のサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」で、ツーリングをしていた自転車、合わせて9台が転倒する事故がありました。
この事故で、つくば市の会社役員遠藤さん(男性、55歳)が頭を強く打って脳内出血などの大けがをしたほか、60代と70代の男性3人が足の骨を折るなどの重傷を負いました。
このほか、男性4人が軽いけがをしたということです。
警察によりますと、けがをした人たちを含むツーリング仲間13人は、自転車で筑波山方面に向かっていたところ、先頭がスリップして転倒したことから、避けようとした後続も次々に転倒したということです。
警察によりますと、現場はほぼ直線の道路で、事故当時、路面は雨で湿っていたということです。
警察が詳しい事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20201104/1070011204.html
11月4日0時46分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、自転車はロードバイクだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時ごろ、土浦市上坂田のサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」をツーリング仲間の13人がロードバイクで走っていた際、1台がスリップして転倒し、避けようとブレーキをかけた後続の自転車8台も相次いで転倒した。
この事故で、55歳から73歳までの男性4人が、脳内出血や骨盤や大腿骨の骨折などの重傷で、男性4人が軽傷。
当時、雨が断続的に降っており、路面が湿っていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7d19b77c7d4c948198c1a5d70c2194758c6187
11月5日10時14分に読売新聞からは、コースを走った知事がカラー舗装している道は滑りやすいと指摘していたなど、下記趣旨の記事が、青い矢印状のカラー舗装や新規注意看板の写真付きでネット配信されていた。
県土浦土木事務所は4日、コースの約10か所にスリップに注意するよう呼びかける看板を設置した。
事故現場は通行止めとし、自転車利用者には当面、脇道の車道を利用してもらう。
県は「りんりんロード」に県内外の自転車愛好家を呼び寄せ、観光客増加などにつなげたい考えだ。
10月5日には大井川知事がコースを走り、「カラー舗装している道は滑りやすい」と改善点を挙げていた。
看板では、ぬれた路面が滑りやすいことを知らせている。
同事務所は、「カラー舗装は何種類もあり、カラー舗装でない道でも滑りやすい可能性がある」として、4日から実走による緊急点検を始めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201105-OYT1T50105/
11月7日18時40分に読売新聞からは、カラー舗装コールタールに付着した物質がぬめりとなっていた、知事の指摘で対応検討中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場の路面舗装は、10月に実走した大井川知事が「カラー舗装している道は滑りやすい」と改善を求めた地点と同じ整備手法だったことが、県土浦土木事務所への取材でわかった。
アスファルト舗装した路面にコールタールを乗せる手法だという。
同事務所は、コールタールに付着した物質がぬめりとなり、転倒の原因になった可能性があるとみている。
事故現場と知事が改善を求めた地点を含む1・5キロ区間で同じ手法が用いられていたといい、この区間で5日、ぬめりを高圧洗浄で除去する作業を始めた。
同事務所は実走した知事の指摘を受け、県庁と対応を協議。
舗装を剥がして打ち直すか、高圧洗浄でぬめりを除去するか話し合っていたところ、事故が起きたという。
11月6日21時7分に産経新聞からは、知事は現地視察時に同じ場所で転倒していた、その後、雨で滑りやすい場所の半分まで補修を終えているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
つくば霞ケ浦りんりんロードは筑波山方面につながる旧筑波鉄道の廃線跡を活用し、平成3年に茨城県が整備を開始。
28年には霞ケ浦をぐるりと囲む全長180キロの大規模なコースが完成し、昨年11月、ナショナルサイクルルートに認定された。
知名度も高まり、昨年度の利用者は約9万3千人と、前年度(約8万1千人)を大きく上回った。
コースはほぼ平坦(へいたん)で、沿線市町の各所にレンタサイクルが用意されており、初心者でも楽しみやすいのが魅力の一つだ。
加えて、ナショナルサイクルルートの中で唯一、東京圏に近接しているメリットもある。
・・・・・
大井川和彦知事も先月5日、自転車で現地視察した際、同じ場所で転倒していた。
今月6日の定例会見では、「早急に対策が必要。年度内に舗装などの改修を行いたい」と述べた。
茨城県はすでにコケが生えて経年劣化した箇所やカラー舗装の部分など雨で滑りやすい路面約40キロのうち、約20キロの改修を終えている。
https://www.sankei.com/life/news/201106/lif2011060054-n1.html
10月29日9時12分に毎日新聞からは、知事が転倒した日も断続的に小雨が降っていたなど下記趣旨の記事が、知事らが自転車にまたがっている写真付きでネット配信されていた。
自転車愛好家を国内外から呼び込むには――。
「サイクリング王国いばらき」を目指し、茨城県がアピールに本腰を入れている。
大井川和彦知事や県議らが実際に銀輪を走らせてサイクリングコースを視察。
自転車が趣味の記者も同行した。
・・・
土浦市の「りんりんポート土浦」を出発地に、折り返し地点で離脱する知事を除けば、往復66キロを約6時間かけて視察する日程だ。
筑波鉄道筑波線の廃線跡を整備したりんりんロード沿線には桜の木が植えられ、未明から断続的に降り続く小雨が彼岸花をぬらしていた。
スタートから25分、先頭を走っていた大井川知事がぬれた地面に滑って転倒するハプニングがあった。
「選挙では転ばないようにしないと」とのジョークに県議からは苦笑も漏れた。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20201029/k00/00m/040/020000c
(ブログ者コメント)
〇知事も「同じ場所で転倒」していたという報道があった。
一方、雨で滑りやすい場所40kmのうち20kmまで対応スミという報道もある。
同じ場所で知事が転倒していたとすれば、最優先で対応していたはず。
とすれば、今回の事故は起こらなかった。
他の記事とも併せ考えれば、「同じ工法で施工した場所で転倒」ということかもしれない。
〇皆さん、ヘルメットを被っていたと思うのだが、それでも脳内出血した人がいるという。
ヘルメットでは防ぎきれないほどの衝撃を受けた?
それとも、規格品でないヘルメットを被っていた?
その辺に言及した記事がないか、この記事を掲載する直前にも探してみたが、見つからなかった。
2020年10月8日7時13分にYAHOOニュース(THE ANSWER)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【イタリア人選手ワッケルマンら2選手にフェンスが直撃】
自転車のジロ・デ・イタリア第4ステージでまさかの悲劇が起きた。
低空飛行するヘリコプターによって吹き飛ばされたフェンスがイタリア人選手を直撃。
重傷を負ってしまったという。
英公共放送「BBC」が報じている。
選手にとっては悲劇というしかない。
英公共放送「BBC」が「ジロ・デ・イタリアの出場選手が“ヘリコプターがフェンスを道路へ吹き動かした”あと、複数の怪我を負い病院へ」との見出しで報じている。
現地時間6日、シチリア島最終日となった第4ステージ、ラスト800メートル地点だった。
ヘリコプターの風圧により、沿道との間を仕切るフェンスが吹き飛ばされた。
そして、ヴィーニザブ・KTMのルカ・ワッケルマンとエティエンネ・ファンエンペルを直撃してしまったのだ。
記事では「オランダ人のファンエンペルはレースに戻ることができたが、彼の同僚は運が悪かった」と報じ、チームの責任者アンドレア・チトラッカが地元局「RA12」に話した言葉を伝えている。
「ワッケルマンは病院へ送られた。彼はほとんど意識がなかった。ヘリコプターの飛行高度が低すぎて、風でフェンスを吹き上げてしまった。彼が骨盤を折ったかどうか定かではない。フェンスは適切に固定されていなかった」
【ワッケルマンはレースからリタイアすることに】
また「BBC」によると、チームはレース後にワッケルマンが鼻骨骨折と背骨の負傷の可能性があるとして、レースからのリタイアを発表したという。
アクシデントがつきものの自転車レースだが、今回はあまりに不運な事故だった。
なお第4ステージはアルノー・デマール(フランス)がスプリント勝負後の写真判定の末、ステージ優勝を飾っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c2a78951ee3425713481102e6ef7d44d11483ad
2020年9月17日19時9分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後4時半ごろ、滝沢市の盛岡農業高校で、部活動中に、陸上部の2年生の男子生徒が投げたハンマー投げのハンマーが、ソフトテニス部の2年生の男子生徒2人にあたりました。
このうち、ハンマーの鉄球部分があたった16歳の男子生徒は頭から出血し、意識不明の状態になっていて、岩手県高度救命救急センターで治療を受けています。
また、ハンドル部分があたった17歳の男子生徒は病院に搬送されましたが、首の打撲などの症状で、16日のうちに帰宅したということです。
警察が事故の状況を詳しく調べています。
高校によりますと、陸上部には顧問が3人いますが、月に1度の職員会議の際には顧問不在で活動することもあったといい、16日も生徒だけで練習していました。
盛岡農業高校のグラウンドにあるハンマー投げの練習場とテニスコートは、20メートルほど離れ隣接しています。
通常、ハンマー投げの練習の際には、高さ5メートルほどの金網で囲われたフェンスのなかから、グラウンドに向かってハンマーを投げていました。
練習の際には大声で周囲に知らせてからハンマーを投げていて、今回も声かけを行っていたということです。
しかし、ハンマーは正面のグラウンドの方向ではなく、左側にあるテニスコートの方向に飛び、コートの手前あたりに立っていた男子生徒2人にあたったということです。
高校によりますと、これまでにこの高校でハンマーが他の生徒にあたってけがをした記録はないということです。
盛岡農業高校の千葉副校長は、「一刻も早い生徒の回復を祈っています。事故は予想していない方にハンマーが飛んだことでおきたと認識しています。当時の状況を調べるとともに、ハンマーがそれた場合でも事故を防ぐことができるよう、安全対策を再検証したい」と話しています。
ハンマー投げは、ヘッドと呼ばれる金属製の球と、ワイヤー、ハンドルの3つで構成されるハンマーを、遠心力を利用してより遠くに投げる陸上の投てき競技の1つです。
日本陸上競技連盟のホームページなどによりますと、ハンマーは重さの合計が、男子では、一般が7.26キロ、高校生が6キロ、女子は一般と高校生とも4キロあるということです。
危険防止のために設置する囲いは、高さや強度、間口の幅などが細かく規定されています。
部活動中にハンマー投げのハンマーが生徒にあたる事故は、過去にも全国でたびたび起きています。
2008年には都立高校で、2010年には神奈川県の私立高校で起き、それぞれ生徒が頭の骨を折る大けがをしたほか、2017年には群馬県の県立高校で頭にハンマーがあたった男子生徒が死亡しています。
これらの事故ではいずれも陸上部の顧問の教諭が安全管理を怠っていたなどとして、業務上過失傷害や業務上過失致死の疑いで書類送検されました。
日本陸上競技連盟では相次ぐ事故を受けて、2013年に陸上競技における「安全対策ガイドブック」をまとめていて、この中でハンマー投げが含まれる投てき種目について、投げる前に声で知らせ、聞こえているかをしっかり確認し、周りに人はいないか直前にも確認するよう求めています。
ただ、顧問の教諭ら指導者が常にその場にいることが必要かどうかは規定がなく、各学校現場に委ねられているということです。
岩手県保健体育課は、今回の事故を受けて、17日、県立学校あてに安全管理の徹底を求める文書を緊急で送ったということです。
県保健体育課の担当者は、「県として、これまで投てき種目に絞って注意喚起を行ったことはないが、事故の状況を把握したうえで、投てき種目や器具を使った競技については、何らかの通知や指示を出さなければならないと考えている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20200917/6040008634.html
9月17日13時4分に読売新聞からは、コート内で会話していた2人のうち1人の顔に鉄球が直撃したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校グラウンドで陸上部の2年の男子生徒(17)が練習中に投げたハンマーが、隣接するテニスコートのフェンス(高さ約2メートル)を飛び越え、コート内で会話をしていたソフトテニス部の2年の男子生徒2人に当たったという。
鉄球部分が顔に直撃した生徒(16)は、搬送時は意識不明で現在も入院中。
鎖などの金具が当たった生徒(17)は軽傷で退院した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200917-OYT1T50229/
9月18日9時15分に毎日新聞からは、顧問が3人とも職員会議で不在だった、顧問不在時は投擲しない決まりだったが、これまでにも不在時に投擲していたなど、下記趣旨の記事が位置関係を示す見取り図付きでネット配信されていた。
当時は陸上部の顧問3人が不在だったことが17日、学校への取材で分かった。
同校は「安全管理に不備があった」と認め、詳しい原因の調査や対策の徹底に当たるとしている。
事故は16日午後4時半ごろに起きた。
陸上部の男子生徒(17)が高さ6~7メートルの金網に囲まれた練習場から投げたハンマー(重さ6キロ)が、約20~30メートル離れた隣のテニスコートで練習するソフトテニス部の男子生徒2人に当たった。
ハンマー投げの練習場とテニスコートの間は、高さ約2メートルの金網で隔てられていたが、ハンマーはそれを越えて生徒に当たった。
2人は病院に搬送されたが、鉄球部分が頭に当たった生徒(16)は出血して意識不明の状態といい、集中治療室で治療を受けている。
ハンマーの持ち手部分が首などに当たった別の男子生徒(17)は17日から登校しているという。
同校では原則、顧問不在時は投てき競技をしないという決まりがあったが、事故のあった16日は月に一度の職員会議の日で、顧問不在で練習していた。
職員会議の日は以前も、顧問が付き添わないことがあったという。
当日は、投げる本人やテニスコート近くに立つ陸上部の女子マネジャー2人が「いきます」「危ないです」などと声を出し、周囲に注意を促していた。
マネジャーによると、ハンマーは低い軌道で飛んで高さ2メートルの金網すれすれを越え、後ろ向きだった生徒2人に当たったという。
同校の千葉副校長(56)は、「安全管理に不備があったことは否めない。けがをした生徒や家族に申し訳ない。一刻も早く、良くなってほしい」と回復を願った。
今後については「詳細を把握して検証する。顧問不在時には投げないことを徹底するほか、金網を更に高くしたり、部活動の曜日を調整したりといった事故防止対策を取りたい」と話した。
県教育委員会は17日、全県立高校に、部活動中の安全対策の徹底を求める通知を出した。
【17年には群馬で1人死亡】
ハンマー投げなど投てき種目による学校での事故は、全国各地で起きている。
2017年には群馬県藤岡市の県立高校のグラウンドで、部活動中の陸上部の男子生徒が投げたハンマーが頭に当たったサッカー部の男子生徒(当時17歳)が死亡した。
この事故でも、当時、陸上部の顧問が不在だった。
08年には東京都足立区の高校で男子生徒が、10年には神奈川県鎌倉市の高校で女子生徒が、それぞれ頭の骨を折る大けがを負った。
日本スポーツ振興センター(JSC)によると、学校で事故が起きた際に顧問などからの申請に基づいて給付金を支給した事例だけでも、投てき種目で死亡や障害が残るような事故は05~18年度に計14件あった。
https://mainichi.jp/articles/20200918/k00/00m/040/020000c
(ブログ者コメント)
〇以下はNHK映像の2コマ。
〇2017年に群馬県で起きた事故については、本ブログでも
紹介スミ。
本ブログでは、それ以外にも、ハンマー投げや砲丸投げ練習
時の事故事例を数件、掲載している。
(2021年10月25日 修正1 ;追記)
2021年10月23日21時13分に読売新聞からは、顧問だった教諭2人が書類送検された、事故後は他校で練習しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、当時、陸上部顧問だった教諭2人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。15日付。
捜査関係者によると、顧問の教諭2人は昨年9月16日、必要な安全対策を怠ったまま部員らに練習させ、生徒2人にけがを負わせた疑い。
事故当時、教諭2人は職員会議で練習に立ち会っていなかった。
事故後、陸上部ではグラウンドでのハンマー投げの練習をやめ、現在は安全設備の整った他校で週1回の練習を行っている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211023-OYT1T50106/
10月18日13時6分にNHK岩手からは、学校は事故後、部活の安全マニュアルを作成したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
生徒2人はいずれも回復し、通常どおり学校生活を送っているということです。
学校では事故後、教員が立ち会えない場合は道具は使わずに危険性の低い練習を行うことにするなど、部活動の安全マニュアルを作成したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20211018/6040012326.html
※1年前、2021年10月30日11時0分に朝日新聞からは、競技連盟は「陸上競技安全ガイド」と題する動画をネット上で公開しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
岩手陸上競技協会理事で、約40年にわたり県内の高校でハンマー投げの指導にあたってきた高橋さん(73)は、防護ネット整備の難しさを指摘する。
盛岡農では、投てき場所に高さ5、6メートルの防護ネットが設置されており、ハンマーは正規の飛び出し口を通って大きく左方向にそれて飛んでいったとみられる。
高橋さんは、「本来は、ハンマーが飛び出す箇所に、さらにネットを2枚置いて、今回のような事故を防ぐのが望ましい。ただし、防護ネットは全体で数百万円もするので、県立高が手軽に買い替えできるものではない」と話す。
また事故当時、陸上部の顧問は職員会議のため不在だった。
高橋さんは、現在も外部コーチとして黒沢尻工業高校で指導にあたっているが、必ず指導者がいるときに投てきをするよう徹底しているという。
ただ、「具体的な指導マニュアルが共有されているわけではない。定期的に講習会などを開く必要があるのではないか」と指摘する。
◇
日本スポーツ振興センターによると、重大な被害があったとして災害共済給付をした事例の中で、ハンマー投げなどの投てき種目での事故は2005~18年度の14年間で16件あった。
これとは別に群馬県の県立高校では17年、陸上部員が投げたハンマーが頭にあたったサッカー部員が死亡する事故が起きた。
このとき同県教委が設置した第三者検証委で委員長を務めた、東京学芸大の渡辺正樹教授(安全教育学)によると、他部の生徒が被害にあった点、指導者が不在だった点などで、盛岡農の事故と共通するという。
渡辺教授は、「何度も大きな事故が起き、そのたびに対策を取ろうとしているが、行き届いていない」と指摘する。
部活動では、他部とグラウンドを共用せざるを得ない場合が多いことから、時間をずらして利用するなどの工夫が必要としている。
また、同じ競技の生徒たちが近隣の高校に集まって合同練習する取り組みも進められているという。
日本陸上競技連盟は「陸上競技安全ガイド」と題する動画をネット上で公開している。
投てき種目については、
▽練習場所の範囲を示すためにコーンを立てて境界線を示す
▽投てき時に声で合図する
▽回転しながら投げるため、思わぬ方向に飛ぶと想定する
▽防護ネットが正しく設置されているか確認する
▽用具が滑りやすい状態ではないかチェックする
といった注意点を、分かりやすく解説している。
https://www.asahi.com/articles/ASNBY6X83NBYULUC014.html
(2021年12月30日 修正2 ;追記)
2021年12月28日16時16分に産経新聞からは、教諭2人は不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
盛岡地検は28日、業務上過失傷害容疑で書類送検された当時陸上部顧問だった教諭2人を不起訴処分(起訴猶予)とした。
岩手県警は今年10月、必要な安全対策を取らなかったとして教諭2人を書類送検していた。
鉄球部分が当たった生徒1人は一時意識不明となり入院したが、現在は登校できているという。
https://www.sankei.com/article/20211228-XKLAOPQBGBNNZI4D5M6EZJG6GM/
12月29日5時42分に読売新聞からは、不起訴理由など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
けがをした生徒本人や家族の感情、再発防止策が取られている点などを考慮したという。
同校によると、陸上部では事故を受け、グラウンドでのハンマー投げの練習をやめ、現在は安全設備の整った他校で週1回練習を行っているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211228-OYT1T50159/
2020年5月21日7時59分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡学園高(静岡市葵区)体操部での練習中の落下事故で車いす生活になる大けがを負ったのは、学校側が安全対策を怠ったためとして、元生徒(19)と家族が20日までに、同校を経営する学校法人新静岡学園に慰謝料や介護費用など計約4億1900万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こした。
訴状によると、元生徒は2016年の静岡学園高入学と同時に体操部に入った。
事故は18年3月16日に発生。
つり輪で前方屈伸2回宙返りを試みた際にセーフティーマットに額から落下し、首が大きく湾曲して外傷性頸髄(けいずい)損傷のけがを負った。
四肢まひや重度の排尿便障害などの状態となり、身体障害者等級1級に当たるとの診断を受けた。
同校には体操部専用の練習場所はなく、体育館をほかの部活動と共用していた。
原告側は、ピットと呼ばれる緩衝材を詰めた安全設備が設置されていなかったことや、補助者を置いていなかったことなどを挙げ、「重大な安全保持義務違反があった」と訴えている。
静岡学園高の鈴木校長は、「コメントは控えたいが、真摯(しんし)に対応していきたい」としている。
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/768134.html
2020年4月2日15時7分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年1年間に県内の海でサーフィン中に死亡したり行方不明になったりした人は、この10年間で最も多い7人にのぼり、海上保安部が注意を呼びかけています。
宮崎海上保安部によりますと、去年1年間に県内で海に転落したり釣りやサーフィン中に溺れるなどして事故にあい、死亡したり行方不明になったりした人は22人に上り、おととしを10人上回っています。
このうち、サーフィン中だった人は7人にのぼり、この10年間で最も多くなったということです。
サーフィン中の事故のおよそ半数は、サーフボードと足をつなぐコードが切れたり外れたりしたことが原因とみられていて、宮崎海上保安部では、装備の点検を行い、誰かと一緒に行動するよう呼びかけています。
また、海岸や船で活動する際は、救命胴衣を着用するよう周知をさらに徹底したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20200402/5060005750.html
(ブログ者コメント)
ブログ者はイメージ、離岸流とか雷が原因のことが多いのかな?かと思っていた。
以下は映像の3コマ。
2020年3月5日17時40分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年7月に琵琶湖で水上バイクにけん引されたトーイングチューブから男性(56)が落下して死亡した事故で、滋賀県警捜査1課などは5日、業務上過失致死の疑いで、水上バイクを運転していた堺市の会社社長の男(52)を逮捕した。
逮捕容疑は、昨年7月23日午後1時40分ごろ、大津市北小松沖の琵琶湖で、救命胴衣を着けさせずに、男性の乗ったトーイングチューブをけん引。
男性が湖に転落したにもかかわらず、救助せず溺死させた疑い。
トーイングチューブは水上バイクで引っ張って遊ぶ浮体で、人が乗ることができ、マリンスポーツとして近年、人気がある。
県警によると、男は男性の落下には気づいたが、水上バイクの運転を続け、10分後にマリーナ関係者が浮いている男性を発見するまで救護しなかった、という。
https://www.47news.jp/localnews/4584718.html
3月5日16時50分に京都新聞からは、写真と図解付きで下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
トーイングチューブとは、水上バイクなどでえい航して遊ぶ円形の浮体(浮き輪)。
運輸安全委員会によると、「バナナボート」、「トーイングチューブ」などの浮体を水上バイクがえい航中の事故で、10年間で100人以上が死傷。
2016年には木曽川で、水上バイクで4人が乗った浮体を引っ張り走行中、浮体が他の水上バイクに衝突、子どもら2人が死亡する事故もあった。
運輸安全委は昨年春、ロープ長さ20メートルのロープで実験したところ、浮体の速度が水上オートバイの約1.7倍になり、横転し落水するケースがあると報告。
えい航中の事故が急増しているとして、ロープの長さや浮体の大きさを考慮し、旋回や波を越えるときは、十分に減速するよう注意喚起している。
https://this.kiji.is/608195213166478433?c=39546741839462401
2020年3月5日22時26分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時20分ごろ、静岡県伊東市八幡野の海岸で、ロッククライミングをしていた神奈川県横須賀市のロッククライミングインストラクター、杉野さん(男性、55歳)が約5メートル下の岩場に転落した。
杉野さんは約3時間後に崖の上まで引き上げられたが、その場で死亡が確認された。
下田海上保安部によると、杉野さんは正午ごろから、同行の女性とロッククライミングをしていた。
事故当時は杉野さんが単独で、命綱を着用せずに登っていた。
女性が110番通報した。
当時、伊東市には強風注意報が出ており、風にあおられた可能性もあるとみて、同保安部が状況を調べている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200305/afr2003050040-n1.html
2020年2月10日10時17分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時50分ごろ、長野県信濃町のスキー場「タングラムスキーサーカス」で、スノーボードをしていた東京都日野市栄町の会社員、大塚さん(男性、39歳)が、無圧雪のコース上で頭から雪に埋もれて意識不明の状態で見つかった。
大塚さんはその後死亡。
長野中央署は、転倒後に埋もれたとみて、死因を調べている。
署によると、友人の約50メートル先を滑っていた大塚さんが転倒。
友人は雪に足を取られなかなか近づけず、約10分後、うつぶせで埋もれている大塚さんを発見。
雪をかき出して引っ張り上げたが意識がなく、119番した。
滑っていたのは「ツリーランコース」という、圧雪していない自然の木々の間を滑走する上級者に人気のコースで、ホームページには「新雪への埋没、立木への衝突リスクが高い」と説明がされている。
当時はふぶいていて、視界が悪かった。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55446060Q0A210C2000000/
2月3日付で信濃毎日新聞からは、下記趣旨の詳しい記事が現場写真付きでネット配信されていた。
上水内郡信濃町のスキー場「タングラムスキーサーカス」で9日に東京都日野市の男性会社員(39)がスノーボード中に転倒、雪に埋もれて窒息死した事故は、新雪の感触が楽しめるとして近年人気の「非圧雪コース」で起きた。
専門家によると、同様の事故は全国で発生。
山スキーと比べて安全とされるスキー場内であっても、十分な注意を求めている。
事故があったのはスキー場内の森の中を滑る「ツリーランコース」と呼ばれる上級者コース。
長野中央署などによると、男性は自らが先に、友人男性が後を追う形で滑っていた。
コース序盤の急斜面から緩斜面に入った場所で転倒し、逆立ちした状態で腰まで雪に埋もれたという。
タングラムによると、一帯には前日からの降雪で新たに約60センチの積雪があったという。
新雪を楽しむには絶好の条件だったが、滑走具を外すと足が雪の中に沈んで抜けず、友人が助けようとしても容易でなかったとみられる。
タングラム支配人の吉岡さん(男性、50歳)によると、県内では近年、ふかふかの新雪を求めて訪れる海外客が増加。
非圧雪コースを設けるスキー場が相次ぐ。
ただ、こうしたコースは危険と隣り合わせ。
NPO法人日本雪崩ネットワーク(北安曇郡白馬村)によると、スキー場内で新雪に埋もれて窒息死した人は、国内で把握しているだけでも、2002〜17年に18人に上る。
タングラムは非圧雪コースの入り口に、新雪への埋没や立ち木への衝突の危険性を示し、「回避できる知識と技術が必要。ご自身の判断と責任でご入場ください」などとする看板を立てていた。
吉岡さんは、「新雪の危険性についてさらに啓発を強め、万が一の際にも迅速に救助できる態勢を強化したい」とする。
日本雪崩ネットワーク理事の出川さん(58)は、「仲間と一緒に視界に入る範囲で滑り、常に仲間の動向を把握してほしい」と強調。
救助要請用の笛を首につるしておくことや、雪に埋まりそうになった場合、すぐに口と鼻の周りを手で覆って空間をつくることなどを助言している。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200213/KT200212FTI090002000.php アカスミ
2019年12月28日7時20分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井県の県立高校で体育の授業中に鉄棒から落ち、重い障害を負ったのは、県が落下防止策や事故後の処置など適切な指導監督を怠ったためだとして、当時2年生だった県内の20代男性と両親が県に約1億4千万円の損害賠償を求めて福井地方裁判所に提訴したことが12月27日、分かった。
訴状によると、男性は2016年11月の授業で、鉄棒を両膝で挟み込みながら後ろに回る「後方両膝掛け回転」を練習していた。
授業担当の講師から技や注意点の説明はなかった。
男性は回転しきれずに厚さ約4センチのマットに頭から落ち、頚髄損傷で首から下がまひした。
身体障害等級1級と判断され、家族の助けを受けながら現在もリハビリを続けている。
原告側は、頚髄損傷が疑われる場合は「動かさずに救急車を要請することが鉄則」なのに、落下直後、講師は動けなくなった男性の首を何度ももみ、無理に体を起こし、頭や首を固定しないまま他の教諭らと担架で保健室へ運んだと主張。
また、補助を付けたりマットを厚くしたりする対策が考えられるとし、「県が適切に指導監督しておくべきだ」と訴えている。
代理人弁護士によると、男性は今も首から下が不自由で、車いすで生活しているという。
男性は福井新聞の取材に、「自分はちゃんと授業を受けていた。不自由な体になり、将来が不安で仕方ない。学校の報告書もあいまいで、しっかりとした対応をしてほしい」とコメントした。
県保健体育課は、「弁護士と相談しながら適切に対処していきたい」と話している。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1001599 アカスミ
2018年5月3日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正6として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8303/
(2019年12月17日 修正6 ;追記)
2019年12月11日18時4分にNHK群馬から、陸上部の顧問だった女性教諭は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし12月、群馬県藤岡市の県立藤岡中央高校で、陸上部の男子生徒が練習していたハンマー投げのハンマーがサッカー部の生徒の頭に当たり、死亡しました。
警察は、陸上部の顧問だった51歳の女性教諭が、練習の安全に配慮し、事故を防止する義務を怠ったなどとして、ことし2月、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
前橋地方検察庁は、関係者から事情を聴くなど捜査を進め、11日付けで、女性教諭を起訴猶予としました。
その理由について前橋地検は、「被害者の遺族への謝罪や和解の状況、事件後の再発防止策など、さまざまな事情を総合的に判断した」と説明しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20191211/1060006027.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。