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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20178141027分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大規模地震などに伴うコンビナート災害で人が近づけない場所の消火活動が課題となる中、総務省消防庁は「消防ロボット」の研究開発を進めている。

 

臨海部にコンビナートを抱える三重県四日市市消防本部も研究を後押しするために、今秋、ロボットの実用化に向けた評価試験をコンビナート事業所で実施する。

 

コンビナート災害では、ガスタンクの爆発など、危険な事故もある。

近くで消火活動をすると人命にかかわる場合があるため、消防庁は2014年度からロボットを活用した消防システムを研究し、試作機を開発してきた。

 

市消防本部には既に、コンビナート災害に即応する大型放水砲車なども配備されており、試作機が配備車両と連携して現場で機能するかどうかを検証する。

 

試作機は、

▽実際に放水するロボット(放水射程=70m、放水量=毎分4000ℓ)

▽300m離れた地点までホースを延長するロボット

▽上空から火災の状況を監視するロボット

▽地上で偵察するロボット

の計4台。

 

市消防本部は9月まで試作機の操作を訓練し、10月上旬に昭和四日市石油四日市製油所のタンクヤードで評価試験を行う予定。

 

消防庁は試験結果を踏まえ、試作機を改良して18年度にロボットを完成させ、19年度に四日市市などに配備する方針だ。

 

出典

『消防ロボット コンビナートで評価試験へ 三重・四日市』

https://mainichi.jp/articles/20170814/k00/00e/040/141000c 

 

 

 

 

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2017861717分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

千葉県君津市の消防団が、深刻な運営資金不足に陥っている。

 

これまでは、市が団員の報酬をまとめて消防団分団に支払い、それを運転資金にしてきた。

 

ところが、給与や税の手続きに使われるマイナンバー制度の導入に合わせて、今年度から団員に直接支払うようにしたためだ。

他の自治体でも同様の事例があり、後継者不足のなか、難しい問題になっている。

 

昨年12月にあった市消防委員会。

報酬の支払い方法の変更を前に、消防団員らから懸念の声が相次いだ。

 

ある消防団長は、「活動費がないからといって、団員にお金を出してくれとは言いづらい。団員の意気込みが損なわれるのが一番怖い」。

委員の一人は、「一度、個人口座に入ると、奥さんが握ってしまう。また返すと消防団のイメージが悪くなる。今の時代、こんなことをしていると、団員の後継者が出てこない」と嘆いた。

 

消防団員は、普段は会社員や自営業者として働きながら、火災時に現場に駆けつける特別職の地方公務員。

君津市のような、農山間部が多く面積の広い市にとっては、なくてはならない存在だ。

43分団883人が、災害の際の河川の点検、安否確認も行っている。

 

市は昨年度まで、年2万1千円の報酬、年6千円の打ち切りの出動手当を各分団にまとめて拠出していた。

多くの分団がこれをプールして、市から出る運営交付金数万円を加えて運営資金にしてきたという。

 

現職の消防団長に聞くと、ホースなど備品の修理だけで、昨年は50万円ほどかかった。

出動すれば、冬にはカップラーメン、夏はペットボトル入りの飲み物を配る。

忘年会の補助に使ったこともあるという。

 

「幹部が自腹を切る場合も多いが、グレーな使い方なのは否めない」としつつ、「報酬が少ない中でこうして運営し、士気を上げてきたのも事実」と、「個人払い」への変更に頭を抱える。

 

市はこうした実態を踏まえて、1分団当たり一律20万円の補助を含む運営交付金845万円を、6月市議会で可決された一般会計補正予算案に盛り込んだ。

 

ただ、消防団長は「全然足りない。分団の幹部が自分の報酬などを団に入れる形にするところが多いと聞いている。うちもそうするしかない」とこぼす。

 

そもそも、消防団員の報酬の扱いや額は、自治体によって異なる。

 

県の2016年度消防防災年報によると、報酬年額は1万6千円~5万円、火災の出動手当は1回0円~7千円と千差万別だ。

分団に人数分をまとめて渡す自治体がある一方で、独自に運営費を補助する自治体もある。

 

君津市の近隣では、袖ヶ浦市が昨年から個人渡しにする一方で、分団に年130万円を補助。

 

木更津市は分団にまとめて渡し、補助はない。

「報酬は分団を通じて個人に渡っているはず」という。

 

団員のなり手が減る中、団を存続する上で、運営費や報酬の扱いは喫緊の課題になっている。

君津市消防本部の小泉・消防総務課長は、「備品整備などは相談して欲しい」とした上で、財政難に直面する団の運営について「消防団側とも話し合っていきたい」としている。

 

出典

『マイナンバー導入、消防団ピンチに 報酬をプールできず』

http://www.asahi.com/articles/ASK7J6JQLK7JUDCB028.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

団員の方々は訓練や行事などに休日返上で取り組まれていることと思うが、それが年間数万円の報酬だったとは・・・。

それも、ほとんどが運営費に消えている由。

今回の記事を読み、ボランティア精神に頼るだけでは、団の維持管理はますます難しくなりそうな気がした。

 

 

 

 

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2017728205分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

室蘭市消防本部は、消防車が出動する際、来月・8月1日から、火事に対応する出動とそれ以外の出動を区別できるよう、サイレンの音を変えることになった。
室蘭市の消防車のサイレンは、8月から音を聞けば、火事かそれ以外の出動かを区別できるようになる。


具体的には、火事の出動の際は鐘の音が入る。
一方、火事以外の出動の際は鐘の音は入らない。


室蘭市の消防車の出動は去年1年間に717件で、このうち火事での出動は4.6%だった。
火事以外の出動が多くなっているが、これは救急車を消防隊がバックアップするような出動が多いということだ。


取材したこの日、救急車の出動要請は立て続けに3件入った。
その結果、一時、3台の救急車すべてが出払ってしまった。


次に救急対応が必要な場合に出動するのは消防車。
救急車が到着するまでの間、消防隊員が救命措置などに当たるためだ。


このとき、問題になっていたのが、このサイレンだった。
サイレンだけでは、火事か、火事以外の出動かは区別できないため、こうした状況では「どこで火事が起きたのか」と住民から問い合わせがよせられ、業務に支障が起きかねない状況になっていたのだ。


室蘭市消防本部の佐藤警防課長は、「サイレンを変更することにより、問い合わせも減るのではないかと期待しています」と話す。


このサイレンの変更は、旭川市や函館市、小樽市などでは、室蘭市と同じように、鐘の音がついたら火事、鐘の音がない場合はそれ以外の出動と、すでに使いわけている。
また、室蘭市のとなりの登別市でも、来月1日から同じようにサイレンを使い分ける。


室蘭市の消防は、通報以外の火事の問い合わせは、なるべくメールサービスや自動音声による電話案内サービスを活用して欲しいと話している。

 

出典

室蘭 消防車のサイレン変更

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170728/5313461.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

この鳴り分けは全国的に行われているらしく、ざっと調べただけで、以下で同じ対応をしていた。

茨城県高萩市

新潟県糸魚川市、十日町市

富山県黒部市

群馬県沼田市

 

 

 

 

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20177261928分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

726217分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

第5管区海上保安本部(神戸)は26日、テロ対策に当たる特殊警備隊の男性隊員(25)が今月12日、大阪府内の訓練施設で訓練中に熱中症となり、26日午前に死亡したと発表した。

5管は大阪府警に通報した。

特殊部隊であることを理由に、施設の場所や氏名は非公開としている。

 

5管本部によると、隊員は12日午後1時ごろ、大阪府内の施設で始まった約30人による負傷者搬送訓練に参加。

約1時間後、安全管理をする警戒隊員が動きが緩慢になっていると気付き、応急処置をしたが、意識混濁状態になったという。

隊員は病院に運ばれたが、26日午前7時35分ごろ、意識が戻らないまま死亡した。

 

訓練時は気温31℃、湿度78%だった。

訓練前に体調不良などは訴えておらず、水分補給もしていたという。

 

5管は、特殊警備隊の発足後、隊員が死亡したケースは初めてで、当面、今回と同様の負傷者搬送訓練を中止するとしている。

5管の石井本部長は、「心よりご冥福をお祈りする。重く受け止め、事故原因を究明する」とのコメントを出した。

 

大阪府警捜査1課は、業務上過失致死の疑いがあるかなど詳しい状況を調べる。

 

出典

『熱中症でテロ対策の海保特殊隊員死亡 大阪の施設で訓練中』

http://www.sankei.com/west/news/170726/wst1707260076-n1.html 

『熱中症 5管海保隊員が死亡 施設で訓練中』

https://mainichi.jp/articles/20170727/k00/00m/040/084000c 

 

 

7261928分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

特殊警備隊は海上でのテロなどに対応する特殊部隊で、訓練の開始から1時間ほどたったときに男性隊員の意識が朦朧としているのに、ほかの隊員が気づいたという。


男性隊員は水分補給をしても症状が回復せず、仲間の隊員たちが病院に連れて行ったが、症状が重すぎて対応が困難だと言われ、救急車を呼んで別の病院に搬送したという。


隊員の具合が悪いのに気づいてから2時間近くが経っていたということで、海上保安本部や事故の連絡を受けた大阪府警は、訓練中の熱中症対策や対応に問題がなかったか調べている。

出典

訓練中に熱中症 海保隊員死亡

http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170726/5508441.html

 

 

727日付で朝日新聞(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この訓練では、別の男性隊員も軽度の熱中症になったという。

 

 

 

(2017年12月28日 修正1 ;追記)

 

201712261922分にNHK関西から、熱中症の症状に応じた対応が定められていなかったなどとする報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

海上保安庁は、熱中症に関する知識が十分にないまま体に負担がかかる訓練を急に行ったことなどが原因だった可能性があるという報告書を公表した。

 

それによると、隊員は3か月前に特殊警備隊に配属されたばかりで、当時は防弾チョッキなど重さ17kgの装備を着て、暑さに耐えながらけが人を救出する訓練を行っていた。


およそ1時間後に熱中症の症状を訴えたが、これについては、部隊が熱中症に関する知識を十分に得ないまま体に負荷がかかる訓練を急に行ったことが原因だった可能性があるとしている。


さらに、隊員の症状が重く、部隊が連れて行った病院では十分な治療が受けられず別の病院に搬送されたが、報告書では、熱中症の場合にどの病院に連れて行くかなど、症状に応じた対応が具体的に定められていなかったと指摘している。


海上保安庁は、訓練を行う際には救急救命士を配置することや、隊員向けに熱中症に関する講習会を開くなどして再発防止に努めるとしている。

 

出典

海保訓練中に熱中症死亡で報告書

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20171226/3940561.html 

 

 

12261914分に毎日新聞からは、呼びかけに大丈夫と答えていたため対処が遅れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、事故は7月12日午後、第5管区海上保安本部(神戸)が、テロ対応部隊への配属の適性を判断するために実施していた訓練中に発生。

隊員たちはヘルメット、防毒マスク、防弾チョッキを装着し、負傷者を2人1組で搬送する訓練を受けていた。

 

男性と組んだ隊員が体調を崩し、安全管理者がこの隊員にホースで水をかけていた中、男性が倒れ、呼び掛けに「大丈夫です」と回答したため、対処が遅くなった。

意識がもうろうとなり、搬送先の病院で7月26日に死亡した。

天候は曇りで気温は31℃だった。

 

報告書は、暑さに慣れさせるのに必要な事前の訓練が不足していたほか、男性が頑張りすぎる傾向があることが安全管理者間で共有されていなかったと指摘した。

 

男性は2014年4月に海上保安庁に入り、巡視艇勤務を経て、17年4月に5管の特殊警備基地に配属されていた。


大阪府警捜査1課が、業務上過失致死の疑いがあるかを調べている。

 

出典

『海保隊員死亡 暑さへの適応訓練不足が原因』

https://mainichi.jp/articles/20171227/k00/00m/040/060000c 

 

 

 

 

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20177241914分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

725日付で朝日新聞三河版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

24日午前7時半ごろ、西尾市行用町の市道で、西尾市消防署一色分署の救急隊員が、救急車から降りようと助手席のドアを約40cm開けたところ、後ろから走ってきた自転車がドアと接触し、自転車に乗っていた34歳の男性が転倒して鎖骨を折るなどのけがをした。


西尾市消防本部によると、事故は救急要請を受けた救急車が、現場に到着した直後に起きたということで、急病の患者は10分ほど遅れてこの救急車で病院に搬送されたが、影響はなかったという。


また、自転車の男性については、別の救急車を新たに呼んで病院に搬送したという。


西尾市消防本部の太田消防長は会見で、「市民の生命を守るべき救急隊員が事故を起こし、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した上で、「安全管理の徹底を図り、再発防止に努めたい」と述べた。

 

出典

救急車ドアに自転車接触1人けが

http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170724/5440931.html 

 

 

7241739分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西尾市消防本部によると、24日午前7時20分ごろ、西尾市行用町で、脳血管障害の疑いの患者を救急搬送するため救急車を患者の自宅前に止めドアを開けたところ、後ろから来た自転車と接触した。

 

そのはずみで自転車は転倒、男性(34)が鎖骨を折るなどの重傷。

 

この事故で患者の搬送が10分ほど遅れたが、命に別条はないという。

 

出典

救急車のドア接触、自転車の男性重傷 西尾 (愛知県)

http://www.rnb.co.jp/nnn/news86235616.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

緊急車両とはいえ、ドアを開ける際は後方確認が必要なことは言うまでもない。

一方、自転車の男性については、救急車が前方の道路で停まったのを見て、すぐにドアが開くかもしれないなど、危険予知しなかったのだろうか?

 

 

 

 

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20177132019分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

海や川でレジャーを楽しむ人が増える夏、水の事故が起きやすくなる。

こうした中、釧路市消防本部は、水難救助の安全性や効率を高める新たな装備を導入した。


捜索に携わる潜水士みずからが開発した、この装備を取材した。


新たに開発されたのは、潜水士が海中で活動する時に、お互いが離ればなれにならないように持つ検索ロープ。
最大の特長は光ること。

600個のLED電球があり、2本の電池で2時間以上、明るさを保つことができる。


このロープは、釧路市消防本部の潜水士、堂下さんが、同僚7人とともに開発にあたった。
堂下さんたちが活動する釧路近郊の海はプランクトンが多く、水の濁りが強いため視界が利かず、(救難活動の半数を占める)夜間は、さらに負担が増すという。


堂下さんは、「目をつぶっているような状況で活動しているのと一緒なので、不安や恐怖心と闘いながら捜索している。そんな時にパニックにならないように開発した」と話している。


ロープはステンレス製のワイヤーを使って補強し、電源がある部分とロープの間にはパテを塗り込んで防水性を確保している。
すべて手作りで、1本およそ7000円で制作した。

 

(今まで、海中でロープの所在を確認するためには ライトで照らすしかなかった。通常のロープは、照らされた部分しか見えない。)

しかし光るロープは、海中でライトがなくてもはっきりと確認でき、若手の潜水士も「とても使いやすく、捜索活動に力を入れることができるようになった」と話している。


このロープは、消防職員でつくる全国消防協会で表彰され、作り方などをまとめた資料は全国の消防本部に配布された。

堂下さんは、「隊員が安心して活動できることがうれしい。自分たちで開発したロープが全国に普及していくことがあれば、非常にうれしく思います」と話している。

 

出典

釧路 潜水士開発「光るロープ」

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170713/5045281.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

カッコ内の細字は音声のみの情報。

 

 

 

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201767日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7190/

 

 

(2017年7月16日 修正1 ;追記)

 

201777日付で毎日新聞愛知版から、九州北部豪雨対応で日田市に初派遣されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

761256分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州北部の記録的な大雨で、岡崎市消防本部に全国で唯一配備されている全地形対応の消防車両(レッドサラマンダー)が5日夜、専用のトラックに積まれて大分県に向けて出動した。


2013年3月の配備以降、総務省消防庁の出動要請を受けての本格的な出動は初めて。

 

出典

『九州豪雨 レッドサラマンダー出動 岡崎消防から大分へ /愛知』

http://mainichi.jp/articles/20170707/ddl/k23/040/166000c 

水陸両用特殊車両が救助活動へ

http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170706/4914611.html

 

 

781019分に読売新聞からは、日田市で救助活動に入ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「レッドサラマンダー」は7日、甚大な被害が発生している大分県日田市で活動を開始した。

 

多くの住民の安否が分からなくなっているとされる上宮、鶴城2地区へ入り、家々を訪ねて安否確認などにあたった。

この日は逃げ遅れた人などは発見できなかった。

 

岡崎市からの派遣隊員は16人。

このうち4人が、佐賀県、名古屋市の派遣隊員らとともにレッドサラマンダーに乗り、各地からの消防隊の集結基地となっている日田市総合体育館を、この日午前6時過ぎに出発。

約150人と連絡が取れず、孤立している両地区を目指した。

 

途中の道路は土砂崩れなどで寸断されていたが、無限軌道で乗り越えるなど、期待された能力を発揮している。

ただ、土砂の上に倒れた電柱を越えられず、引き返す場面もあったという。

 

出典

『九州豪雨、「レッドサラマンダー」が活動開始』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170707-OYT1T50128.html 

 

 

713841分に産経新聞westからは、任務を終え13日に帰還したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「レッドサラマンダー」が任務を終え、13日、岡崎市に帰還した。

 

出典

『「レッドサラマンダー」が帰還…初の災害現場での活動終え』

http://www.sankei.com/west/news/170713/wst1707130032-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

九州北部豪雨に関し、本ブログでは、これまでJR久大線の鉄橋流出原因だけを紹介している。

 

 

 

(2017年7月21日 修正2 ;追記)

 

2017720日付で中日新聞から、レッドサラマンダーの今後の課題が見えてきたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

九州北部の豪雨災害に伴い、現地へ派遣された岡崎市消防本部の全地形対応消防車両「レッドサラマンダー」。

災害現場での初めての出動を終えたが、遠方への派遣で生じる移動時間の問題など、課題も見えてきた。 

 

走行用ベルトを備えたレッドサラマンダーは、通常の消防車両が通れない悪路でも走行できるのが最大の特徴。

土砂崩れなどで壊滅状態となった現場に派遣され、負傷者の生死が分かれる災害初期での活躍が期待されている。

そのため、現場にいかに早くたどり着き、活動を始められるかが問われる。

 

今回は、5日午後9時20分に消防庁から派遣要請があり、10時55分に岡崎市を出発した。

現地で活動した同本部消防課の半田副課長(53)は、大雨が降り始めた5日のうちに消防庁から派遣要請があったため「今回は、時間のロスがない状態で出動できた」。

 

ただ、現場が遠方の九州だったため、目的地の大分県日田市に到着したのは、約20時間後の6日午後6時40分。

孤立集落の安否確認の作業は7日朝からとなり、活動は8日いっぱいまで。

現場復旧が進んだ9日以降は、出番がなかった。

 

即応性をいかに高めるか。

レッドサラマンダーの配備を決める消防庁の広域応援室の担当者は、「車両の数を増やし、全国各地に配備した方が良いという声もある」と指摘。

一方で、価格が一台一億円以上で、維持費もかかるため、「費用対効果も考慮しなくてはならない」と悩ましげだ。

 

平時の訓練に加え、運転には大型特殊免許を取得する必要があり、全国的な配備となると、現場の隊員への負担も大きい。

担当者は、「今回の出動を踏まえ、聞き取りをした上で、配備のあり方を検証していく」と述べた。

 

また、二次災害の恐れがある災害の初期段階では、隊員らの安全を確保しつつ、車両を素早く投入する判断も必要となる。

同本部の大竹消防長(60)は、被害実態の把握から出動決定、現地での活動開始に至るまでの判断をより早くする「ソフト面での仕組みづくりが喫緊の課題だ」と話した。

 

出典

レッドサラマンダー、見えてきた課題 九州豪雨で災害現場初出動

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170720/CK2017072002000049.html?ref=hourly 

 

 

 

 

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2017732133分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

3日午後0時50分ごろ、大津市大石東1丁目の瀬田川で、水難救助訓練をしていた城陽市消防本部消防署警防課係長の男性(37)が流された。

約40分後、現場から約3km下流でうつぶせで浮いているところを救助要請を受けた大津市消防局に救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。

 

警察などによると、男性は川で流された人を救助する訓練のため、ロープを対岸に渡すため一人で川に入ったが、対岸にたどり着く手前で断念し、引き返す途中で流された。

救命胴衣を着用し、他の隊員が命綱を持っていたが、何人が持っていたかや、なぜ流されたかは「調査中」という。

 

訓練現場は鹿跳橋の上流約100mで、川幅は40~50m。

所々で急流となっており、ラフティングなどのコースにもなっている。

 

国交省琵琶湖河川事務所によると、上流の瀬田川洗堰(あらいぜき)では、ここ数日の雨のため、6月30日から放流量を毎秒15トンから150トンに増やしていた。

 

訓練には、城陽市消防本部の消防士10人が参加していた。

同様の訓練は毎年実施しているが、瀬田川は初めてだったという。

男性は訓練の指導者だった。

 

同消防本部の角馨消防長(59)は、「救助のスペシャリストで訓練に精通していた。優秀な隊員を失い、非常に落胆している。事故を検証し、安全管理の徹底に努めたい」と話した。

 

出典

消防隊員、訓練中に流され死亡 大津の瀬田川

http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20170703000164

 

 

732139分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、男性は幅40~50mの川で、東側の岸から西側にロープを架ける作業中だった。

救命胴衣を着て川の中を約20m進んだが、流れが急で引き返そうとしたが、岩で身動きが取れなくなったという。

 

同消防本部によると、訓練には他に9人が参加していた。

 

出典

『城陽市消防隊員流され死亡 大津・瀬田川で訓練中』

http://www.sankei.com/west/news/170703/wst1707030090-n1.html

 

 

 

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2017621202分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

6212047分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

21日午前9時20分ごろ、千歳市にある自衛隊の北海道大演習場で、90式戦車が訓練中に横転し裏返しになる事故が起きた。


当時、戦車内には4人の隊員が乗っていたが、このうち「車長」と呼ばれ、戦車の砲塔の部分に乗っていた30代の2等陸曹の男性が、戦車と地面の間に挟まれて心肺停止となった。
隊員は病院に搬送されたが、午前11時すぎに死亡が確認された。
戦車内に乗っていた他の3人にケガはなかった。


自衛隊によると、横転した90式戦車は南恵庭駐屯地にある第7師団第73戦車連隊に所属していて、21日は20両程度が参加し、敵味方に分かれて訓練を行い、戦車は走行中に横転したという。


自衛隊では、どれくらいの速度が出ていたかなど、当時の状況について調べを進めている。

 

出典

演習場で戦車横転 男性隊員死亡

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170621/4475821.html 

陸自戦車横転、30代の隊員死亡 北海道、訓練中下敷きに』

https://this.kiji.is/250225303837214199?c=39546741839462401 

 

 

621230分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

死亡した2等陸曹は、戦車の上部から上半身を出して指揮する役割だったという。

 

出典

戦車が横転、陸自隊員1人死亡 北海道の演習場で訓練中

http://www.asahi.com/articles/ASK6P6F36K6PIIPE01X.html

 

 

622152分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

陸自北部方面総監部(札幌)によると、戦車はレーザー光線を使った戦闘訓練で走行中だった。

2等陸曹は、砲弾を発射する砲身に近い「車長席」という部分に乗っていた。

 

戦況などを確認するため、車長席では上半身を車外に出して乗車することもあるが、事故時の状況は不明。

 

出典

陸自戦車横転、下敷きの30代隊員死亡 千歳で訓練中

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0412976.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

NHKの資料映像によると、こういった訓練では、かなりのスピードで走っている戦車が、相手に照準を合わせたまま砲台を動かしたり、あるいは戦車自体がさほどスピードを緩めずに方向転換するなどしている模様。

 

 

 

(2017年10月13日 修正1 ;追記)

 

20171012010分に毎日新聞から、見通しが効かない中、十分に減速せず下りカーブを曲がろうとしたことが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1012815分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

北海道大演習場千歳・恵庭地区(千歳市、恵庭市)で6月に訓練中の戦車が横転し、2等陸曹だった車長の男性(当時38歳)が全身を強打して亡くなった事故で、陸上自衛隊北部方面総監部(札幌市)は11日、調査結果を公表した。

 

他の戦車が巻き上げた砂ぼこりで見通しがきかない中、十分に減速をせずに曲がろうとしたのが原因としている。

 

総監部によると、事故を起こした戦車は、敵味方に分かれての戦闘訓練でコンクリート舗装された道路を走行中、脇のくぼみに落ちて裏返しとなった。

 

当時は、前の戦車が巻き上げた砂ぼこりで周囲がほぼ何も見えない状況で、緩やかな右カーブの下り坂にさしかかった際に減速が不十分だったうえ、右側に曲がり過ぎて車体が道路脇約4.3m下に滑り落ち、横転したという。

 

視界不良は訓練中止を必要とするほどでなく、車両にも問題はなかったとしている。

 

また、死亡した隊員は砲塔と呼ばれる部分から上半身を外に出して指示していたが、車内にいる操縦手らとの連携不足も操縦ミスにつながったとしている。

 

田浦総監は、「今回の調査結果を踏まえ、二度と同様の事故を起こさないように万全を期す」とコメントした。

 

出典

『陸自 減速不十分で戦車横転 北部方面総監部が調査結果』

https://mainichi.jp/articles/20171012/k00/00m/040/146000c 

“戦車死亡事故は操縦ミス”

http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20171012/4715181.html 

 

 

 

 

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2017618日付で毎日新聞宮城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

616934分にNHK東北からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

塩釜地区消防本部は16日、多賀城消防署の男性署員(55)が機材の救助マットを点検中に同署2階ベランダから転落し、頭の骨を折って意識不明の重体となったと発表した。

 

署員はヘルメットなどを着けておらず、同本部の柴次長は記者会見で、「安全管理が行き届いていなかった。指導を徹底する」と話した。

 

同本部によると、15日午前、多賀城市鶴ケ谷の同署駐車場で、同署2階のベランダから、はしご車搭載の空気式救助マットに飛び降りた際、着地に失敗して頭部などをアスファルトの路面に強打したという。

 

男性は、この日、他の署員3人と一緒に同マットの定期点検作業をしていた。

 

出典

『多賀城消防署 救助マット点検 着地失敗し重体 /宮城』

https://mainichi.jp/articles/20170618/ddl/k04/040/088000c 

点検作業の消防士が転落し重体

http://www.nhk.or.jp/tohoku-news/20170616/4311781.html 

 

 

620933分にNHK東北からは、事故時のやや詳しい状況ならびに男性が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

男性が19日、入院先の病院で亡くなった。

 

男性は、救助に使う厚さおよそ2m、直径4mほどある救助マットを点検するため、高さおよそ6mのところに組まれた足場から地面に置いたマットに飛び降りた際、中心から外れて、マットのふちからアスファルトの地面に頭から転落した。

 

出典

マット点検で転落の消防士死亡

http://www.nhk.or.jp/tohoku-news/20170620/4412061.html

 

 

6201212分に東北放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

男性は6月15日、多賀城消防署で、空気で膨らませる救助マットに穴が空いていないかなどの点検を行っていた際、高さ4mの庁舎からマットに飛び降りたところ、バランスを崩して地面に落下し、頭を打って意識不明の重体となっていた。

 

消防署がつくる点検項目の中に、実際に飛び降りての確認は求められていなかった。

 

出典

救助マットから転倒の消防署員死亡

http://skip.tbc-sendai.co.jp/01news_2/20170620_29226.htm

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

救助マットの不具合有無は、実際に人間が飛び降りてみないと分からない・・・といった動機でもあったのだろうか?

それとも、人間相当の重しを落とす設備がなかったためだろうか?

 

 

 

 

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2017613022分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京都は12日、都立小岩高校(江戸川区)で行われた1泊2日の防災訓練に参加した1年生の男女112人が腹痛や下痢などを訴え、訓練中の食事による集団食中毒と断定したと発表した。

 

炊かずに食べられるアルファ化米を使った非常用食料のワカメご飯セットが原因の可能性が高く、症状はいずれも軽いという。

 

都福祉保健局によると、訓練は5月19、20日に、1年生約350人が参加して実施。

19日の夕食は、米と乾燥ワカメのセットを生徒たちがお湯で調理して食べ、翌朝の朝食として乾パンとクラッカー、水が配布された。

 

発症者1人の便とワカメの検体からウエルシュ菌が検出された。

ただ、都は「ウエルシュ菌は自然界に広く分布しており、発症には多くの量が必要で、検査結果からは食中毒の原因とは断定できない」としている。

 

ワカメご飯セットは都教育委員会が業者に発注した特注品で、全都立高校に計15万食以上を配布している。

都教委は全校に、この製品を使用しないよう通知した。

 

6月上旬に防災訓練で同じセットを食べた他の都立高2校でも体調不良を訴える生徒が出ており、福祉保健局が経緯などを調べている。 〔共同〕

 

出典

防災訓練で112人食中毒 都立高、非常食が原因か

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17592560S7A610C1CR8000/ 

 

 

 

以下は、612日付で東京都から発表された資料の趣旨抜粋。

 

防災訓練参加者は、高校一年生(9クラス)358名。

・参加した生徒には、訓練の一環で、乾パン、クラッカー、水、及び各クラスの代表者2~4名ずつが高校の調理室を利用して調理したわかめごはん(アルファ化米)が提供された。

・防災訓練で提供された食事を喫食したことが判明している355名中112名が、5月19日()午後9時頃から5月22日()午後8時頃にかけて、腹痛、下痢等の症状を呈していた。

 

江戸川保健所では、6月9日(金)、下記の理由により、本件を防災訓練において提供された食事による食中毒と断定した。

・患者の共通食は、当該防災訓練で提供された食事の他にはなかった。

・発症者の主な症状は腹痛、下痢等で共通している。

・患者が食事をしてから発症するまでの潜伏時間が類似して
 いた。

・感染症を疑うエピソードがなかった。

 

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/hodo/saishin/pressshokuhin170612.html 

 

 

 

 

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201764937分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

地域防災の担い手となる消防団に外国人が入団するケースが、九州でも出始めている。

人口減少などで団員のなり手が減る地域は入団を歓迎しており、外国人向けの救命講習で通訳を務めるなど、活躍の場を広げている。

 

一方、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。

延焼を防ぐために家屋を壊すなど、「公権力」の行使が認められており、「日本国籍以外」の団員の受け入れをためらう自治体もある。

 

5月中旬、宮崎市消防団女性分団の研修会に、集団行動や救助用ロープの取り扱いを学ぶバレトさん(52)の姿があった。

コロンビア出身の元空軍整備士。

1995年に宮崎大に留学し、市内で外国語指導助手として働く。

2008年の中国・四川大地震に胸を痛め、「子どもたちを助けたい」と、翌年に入団した。

 

女性分団は消火活動に加わらないが、企業や学校の防災訓練に出張する。

「地域の人と助け合うのは素晴らしいこと。互いの国のことも理解できる」とバレトさん。

外国人の救命講習で通訳も務める。

分団長の日高さん(50)は、「技術も語学もできるので非常に助かる」と話す。

 

全国の消防団員数は約85万6000人。

総務省消防庁は外国人団員の数を把握していないが、共同通信が昨年、全国の市町村を対象に行った調査では、回答した自治体の約1割が受け入れており、その数は計200人を超えた。

 

鹿児島県には、いちき串木野市でフィリピン人男性、霧島市でイラン人男性が活動するなど、7人の団員がいる。

熊本地震では、熊本県南阿蘇村に住むカナダ人男性が消防団員として救援活動に携わった。

 

一方、3万2600人余りの外国人が暮らす福岡市や、約1万2300人がいる北九州市は、事実上、外国人団員を受け入れていない。

福岡市消防局は、「団員には、警戒区域の指定や立ち入り制限など、市民に命令、強制する公権力が与えられているため」と説明する。

 

地方公務員法では、公務員の採用に国籍は条件でないものの、外国籍公務員の管理職登用の是非が争われた裁判では、「公権力」を行使する公務員について「日本国籍が必要」との判決が確定している。

 

ただ、外国人の消防団員について、消防庁は「違法とは明確に言えない」とし、市町村の判断に委ねているのが現状だ。

 

高齢化や人口減少が深刻な地域は、消防団員のなり手不足に頭を痛めている。

いちき串木野市の担当者は、「地域に長く暮らし、やる気もある外国人の参加は助かっている」。

現場では日本人の班長などが外国人団員に命令しており、「公権力の行使に当たらないのでは」という立場だ。

 

 

【近藤敦・名城大教授(憲法)の話】

 

消防団員が公権力を行使する場面は非常に限定的で、問題が起こるとは考えにくい。

地域に暮らす外国人の防災意識を高める意味で、キーパーソンになり得る人材を生かさない手はない。

 

地方自治と多文化共生を進める総務省の外局でもある消防庁がメッセージを発信すれば、より広がるだろう。

自治体も、横並びではなく、各自の判断で参加を促してもよいのではないか。

 

 

【ワードBOX】消防団員

 

市町村が採用試験を行う地方公務員の消防署員に対し、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。

会社員や自営業者、学生、主婦らが本業の傍ら、居住か勤務している地域で入団する。

 

平時は火災予防の広報活動などに取り組み、災害時は消防署の指揮下で消火や救助の活動に当たる。

 

出典

外国人消防団員に是非、九州の各自治体 なり手不足解消に一肌⇔公権力行使には日本籍

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/333163/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本件、過去にもいくつかの関連記事が報じられていた。

以下、タイトルとURLのみ紹介する。

 

201689() 東奥日報;共同通信)

外国人消防団員、2百人超/地域の新戦力、全国で/法律上位置付け課題

http://www.toonippo.co.jp/tokushu/scramble/20160809016475.asp 

 

2016414 60分 日本経済新聞)

災害支援、国籍超える 滋賀に外国人だけの消防団(ひと最前線) 異国での不安 減らしたい

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC06H3W_Y6A400C1AA2P00/ 

 

 

 

 

 

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2017531日付で中日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

全国で唯一、岡崎市消防本部に配備されているが、これまで一度も出動実績のない全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」に、6月1日から5カ月間、県内で大雨・洪水警報が発令された場合に出動する任務が試験的に加わる。

 

“宝の持ち腐れ”とも言われかねない特殊車両を有効活用する狙い。

 

これまでは、全国で大規模災害が発生した時に消防庁から要請があれば出動する決まりだったが、2013年3月の配備以来、出動回数はゼロ。

 

新たな任務では、県内の市町村で大雨・洪水警報が発令された場合、県の要請を受けた上で、土砂災害などの被害が起きる前であっても現地へ向かい、警戒活動などに当たる。

 

消防庁、県、市などが5カ月間の活動実績を検証した上で、あらためて今後の活用方法を決める。

 

レッドサラマンダーは、深さ1.2mまでの水たまりや土砂、がれきの上も走行でき、通常の車両ではたどり着けない場所での負傷者の搬送や機材の運搬などが期待される。 


消防庁がレッドサラマンダーの配備先を公募した際、岡崎市消防本部がこれに応じ、配備が決まった。
消防本部によると、愛知県は南海トラフ地震で被害が予想されること、日本列島の中心近くに位置するため全国各地に行きやすいこと、高速道路のインターチェンジが近いことなどが理由という。

 

出典

出番がない…全地形対応消防車 全国で唯一、岡崎に配備

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170531/CK2017053102000056.html 

 

 

201753180分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

愛知県と岡崎市は、大規模災害に備え全国で唯一、同市消防本部に配備されている全地形対応車「レッドサラマンダー」の活用策の検証を開始すると発表した。

2013年の配備以来、一度も出動の機会がなく、6月1日からは、県内に大雨・洪水警報が発令された時などにも出動させるという。

 

レッドサラマンダーは、2両の車体を前後につないだ形で、ゴム製の無限軌道により、壊れた家屋、地割れなどでずたずたになった地面や深さ1・2mまでの浸水も踏破し、10人までの救助隊員や負傷者、救助用資機材などを運ぶことができる。

 

11年の東日本大震災の教訓から、消防庁が搬送用トラックを含め9765万円で購入。

南海トラフ巨大地震など、緊急消防援助隊が出動する大規模災害が発生した場合、国内どこにでも駆けつけられるよう、日本の真ん中の岡崎に配備した。

 

シャープな前面のデザイン。真っ赤な塗装で、くねくねと地をはうトカゲのイメージから「レッドサラマンダー」と呼ばれ、ミニチュアカーが発売されるなど注目を集めてきたが、その後起きた鬼怒川の氾濫や広島の土砂災害などにも出動せず、宝の持ち腐れ状態だった。

 

同車は全長8m72cm、全幅2m26cm、全高2m66cmで、総重量は約12トン。

最高時速50kmで走り、最大60cmの段差を乗り越えることもでき、がれきが散乱し、津波で浸水した災害現場へ向かう能力が期待されている。

 

大村知事は29日の記者会見で、「せっかくこれだけのものを作ったのだから、出動回数を増やして、災害発生前から発生後までの効果的な運用のあり方を検証したい」と述べた。

 

検証では、県内で大雨・洪水警報などが発令されたときに県が出動を判断し、実際に運用を重ねて性能を生かす活用策を考える。

期間は、梅雨や台風による出水が予想される6月1日から10月31日まで。

 

消防庁広域応援室の佐藤課長補佐は、「一度も出動しなかった反省もあっての検証。愛知県でも毎年のように浸水被害が起きており、普通のポンプ車では対応できないケースも多い。警戒活動も含めて出動し、メリット、デメリットを試してみたい。使い勝手が悪ければ新しい車両のあり方を考える」と話す。


また、市消防本部消防課の半田副課長は、「これまで市民の目に触れる機会があまりなかったが、活躍する姿を見てほしい」と話している。

 

出典

『日本の真ん中に配備、災害対応車でも出動ゼロ』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170530-OYT1T50108.html 

 

 

 

 

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20175201232分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5211212分に読売新聞から、520129分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午前0時すぎ、湯沢市相川の40代の男性が自宅の寝室で心肺停止となり、救急車が出動。

現場で救急隊がAEDで蘇生処置したが回復せず、救急車で市内の病院に搬送された。

 

男性は心臓疾患が疑われたため、医師は強心剤として使われる「アドレナリン」の投与を指示したが、本来は救急車に積まれているはずの「アドレナリン」が無く、搬送中に投与できなかった。

病院に運ばれた男性は7分遅れで薬品を投与されたが、到着からおよそ20分後の午前1時ごろに死亡が確認された。
担当の医師からは「薬品が積まれていなかったことと男性の死亡は関連していないと考えられる」と説明されたという。

この消防では、アドレナリンを救急車に積んでおく決まりになっているが、今月、救急車を修理する際に車から降ろして、その後に積み忘れたという。
アドレナリン以外にも、積載する必要があった2種類の薬剤が積まれていなかった。

 

消防は19日、死亡した男性の家族に謝罪した。

杉山消防長は、「このような事態を招き、深くおわびいたします。管理体制をより徹底し、再発防止に努めます」とコメントしている。

 

出典

湯沢 救急車に薬品積まず

http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013566871.html 

『男性搬送の救急車、薬剤積み忘れ投与できず』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170521-OYT1T50032.html

救急車に薬忘れ蘇生できず、秋田 搬送男性は死亡』

https://this.kiji.is/238499041274839049?c=39546741839462401 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇救急車の備品不足事例は過去にもあった。

2011812日掲載

[プチ昔の事例] 2011723日 能代市で救急車が緊急出動した時にAEDの電極パッドがなく、患者に処置できず。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/640/

 

〇消防本部によって異なるかもしれないが、以前、救急車の備品点検は、出動するたび、帰署後に実施すると聞いたことがある。

仮に、この消防本部でそのようなルールになっていたとしても、修理で積み下ろした後の備品点検は盲点になっていたのかもしれない。

 

一方、どの消防本部でも、週1回あるいは月1回程度の頻度で定期点検しているはずだ。

今回の事例は8日に積み忘れ19日に使えなかったということだが、その間に定期点検の日が当たっていれば・・・という気もした。

 

 

 

(2017年6月13日 修正1 ;追記)

 

2017521日付の秋田さきがけ紙面に、降ろす時はチェックしたが積み込む時にチェックを忘れた、薬剤は分けて保管していたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

消防本部は20日、会見を開き、点検の不十分さを認め、謝罪した。

管内に配備されていた救急車7台のうち、薬剤が未積載の車両は他になかったとしている。

 

同本部によると、今回出動したのは湯沢市の消防署の救急車。

今月8日に車両修理で降ろした薬剤や資機材を12日に積み込む際、分けて保管していた薬剤を積み忘れた。


8日に降ろす際はチェック表に記入する確認作業を行ったのに、12日は、そうした確認作業がないまま、積み込みが行われた。

 

同本部は、今後、救急車に薬剤などが積載されているかどうかの日常点検を徹底し、改善を図るとした。

 

 

 

 

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2017515日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5142352分と515203分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午後1時50分ごろ、山梨県丹波山(たばやま)村の小室川で、県警ヘリコプター「はやて」が、遭難した男性を引き上げる救助活動をしていたところ、現場の急斜面に石や樹木が落下した。

 

男性は意識不明の状態で救出され、甲府市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。

右肩を骨折しており、落下した石などが直撃したとみられる。

 

救助のために近くにいた上野原署員と、ヘリから下りてきた県警救助隊員の2人も、落石などでけがをした。

ともに軽傷とみられる。

 

県警は、業務上過失致死の疑いも視野に、捜査を始めた。

 

県警地域課によると、死亡したのは横浜市在住の40代男性とみられる。

男性が使っていた車が同村内の林道で見つかり、県警上野原署が同日午前9時から小室川付近を捜索していた。

 

男性は救助前、駆け付けた同署員に「左足首をけがした」と訴えており、応答できる状態だったという。

 

県警によると、ヘリは現場上空でホバリング(空中停止)中で、斜面では地域課山岳救助隊と同署員計8人が救助していた。

風の影響を避けるためヘリがホバリングの位置を変えた後に落石が起きたという。

 

事故の経緯について県警は、「石や樹木が現場に落下した原因や男性に当たったかどうかは捜査中」としている。

生活安全部の鶴田部長は、「救助活動中に遭難者が亡くなったことは誠に残念。原因を早急に解明したい」とコメントした。

 

救助関係のヘリが起こした事故では、2010年7月、埼玉県の防災ヘリが転落した女性を救助中に墜落し、搭乗員のうち5人が死亡。

 

今年3月、長野県の消防防災ヘリが救助訓練中に墜落し、消防隊員ら搭乗員9人全員が死亡した。

 

出典

男性死亡 ヘリ救助中 落石、警察官2人ケガ 山梨・丹波山

https://mainichi.jp/articles/20170515/ddm/041/040/111000c

県警ヘリが救助の男性死亡風圧で石当たる?

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170514-OYT1T50133.html 

ヘリ救助中に死亡「ローターの風圧の影響調査」

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170515-OYT1T50065.html 

 

 

515 418分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午後0時半ごろ、山梨県丹波山村の山の中を流れる川の斜面で、足首のけがを訴える男性を通報を受けた警察官が見つけた。


男性が自力で歩けないことなどから、山梨県警察本部が午後2時前、警察のヘリコプターで救助活動を行っていたところ、樹木や石が地上にいた男性と警察官の周辺に落下してきたという。


男性にはヘルメットがかぶせられるなどしていたが、警察官が直後に状態を確認した際には、男性は意識不明になっていたということで、搬送先の病院で死亡が確認された。

出典

山梨県警ヘリ救助で男性が死亡 落下した樹木や石が当たったか

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170515/k10010981591000.html

 

 

5161828分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察が死因などを詳しく調べた結果、胸を強く打って死亡したことが分かった。
警察は、落ちてきた石や樹木が男性に当たったとみて、落下の原因などを詳しく調べている。

この事故では、国の運輸安全委員会が15日から調査官2人を県内に派遣し、事故原因の調査を行っていて、16日は調査官たちが甲府市の県警察本部を訪れた。

運輸安全委員会は、事故当時の気流の状況やその影響などを詳しく調べ、事故原因を分析することにしている。

 

出典

ヘリ救助中に死亡 死因は胸強打

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1043416231.html 

 

 

 

 

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2017581952分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

5971分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日午前11時ごろ、宮古市大通で「建物の屋根のトタンが強風ではがれそうになっている」と、近くに住む人から消防に通報があった。


警察によると、4人の消防署員が現場に駆けつけ、このうち2人の署員が建物の2階で、屋根のトタンをロープで固定する作業をしていたという。


このうち、固定作業をしていた上野さん(42)が、およそ9mの高さから地上に転落した。
上野さんは頭などを強く打っていて、盛岡市内の病院に救急車で搬送される途中、およそ3時間半後に死亡した。


上野さんが転落した建物は、今は使われていない2階建ての歯科医院だった。
警察は、上野さんは、トタンが強風にあおられ、めくれ上がった弾みで地上に転落したとみて、詳しい状況を調べている。

 

もう1人も弾みで飛ばされたが、屋根の上に降りて無事だった。

上野さんは命綱をしていなかった。


盛岡地方気象台によると、宮古市では、午前11時6分、26.2mの最大瞬間風速を観測していた。

 

出典

屋根固定作業の消防署員 転落死

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043222421.html

強風で建物から転落、宮古消防署員が死亡

http://www.sankei.com/region/news/170509/rgn1705090006-n1.html 

 

 

 

 

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20174261017分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

426日付で毎日新聞千葉版から、426日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

君津市消防本部は、25日、同市坂田で6日に発生した民家火災で、消防署本署第1救助隊の戸田消防士長(29)が全身にやけどを負い、23日に死亡したと発表した。

同市消防本部の消防職員が殉職したのは、初めてという。

 

消防本部によると、6日午前6時5分ごろに民家火災の119番通報があり、救助隊は同6時15分ごろ現場に到着。

 

要救助者がいるとの情報を受け、戸田消防士長を含む救助隊員2人が屋内を捜索していて急激な黒煙にまかれ、戸田消防士長の所在が不明になった。

 

戸田消防士長は台所付近で倒れている状態で見つかり、病院に搬送されたが、23日午後に死亡した。

 

戸田消防士長らが現場に入った際は火炎はなく、白煙がうっすらと漂っている状態だった。

戸田消防士長らは防火衣と空気呼吸器を付けていたが、外部と結ぶ確保ロープと援護注水はなかったという。

 

消防本部は、事故原因や上司の指示などについて、内部調査に加え外部有識者を招いて検証するといい、「再発防止策を検討し、安全管理の徹底に取り組む」としている。

 

火災は消防車など7台で消火にあたり、約1時間後に鎮火したが、木造平屋建て約56m2が全焼し、焼け跡から家主の男性=当時(78)=の遺体が見つかった。

 

出典

『君津の消防職員が殉職 民家火災で全身やけど』

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/403856 

『君津市消防 29歳士長、救出活動で殉職 原因内部検証へ』

https://mainichi.jp/articles/20170426/ddl/k12/040/064000c 

 

 

 

(2018年1月14日 修正1 ;追記)

 

20181101924分にNHK千葉から、調査報告書がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

君津市消防本部は、去年5月末に外部の有識者などによる調査委員会を設置して当時の消防の対応に問題がなかったか検証を行い、このほど結果がまとまった。


それによると事故の原因は、煙を排出するために窓や玄関が開け放たれたことにより、天井などにたまっていた可燃性のガスが爆発的に燃焼する「バックドラフト現象」が発生したためだとしている。


そのうえで、死亡した職員など2人が屋内に入る際に命綱を着けず、支援のための注水も行われていなかったことについては、「当時は煙がうっすら漂う程度で、現象が起きることを瞬時に判断するのは極めて難しく、対応に瑕疵があったとは言えない」などとしたうえで、火災の現場では、あらゆる情報を共有し安全管理の徹底に努める必要があるなどとした。


出典

君津消防署員死亡事故で調査結果

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180110/1080001237.html 

 

 

111日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書は、「安全確保の留意事項を順守したとは言えない」としたものの、予測が極めて難しい急激な燃焼(バックドラフト)に加え、「確保ロープをしていたら2人とも犠牲になった可能性がある」、「援護注水がバックドラフト現象を必ずしも防げたかどうか不明」とした。

 

これに対し父親は、「納得できない。マニュアルに従っていれば防げた事故。消防本部に瑕疵がなかったとは思っていない」と話した。

 

 

 

一方、20171229128分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防隊の一連の消防活動につき、君津市消防本部が遺族に「過失は無かった」と伝えていたことが28日、分かった。

 

救助活動では、住人を助けに住宅内に入った際、救急隊長と戸田さんが命綱を身体に結んでおらず、救助活動をサポートする援護注水がなかった-といった行為が総務省消防庁の作る安全管理マニュアルに反する活動ではないか、また、消火・救助活動の指揮と消防隊員の安全管理の両立のための状況判断が的確だったかが問題視された。

 

・・・・・

 

消防本部は今月25日、戸田さんの遺族を本部に呼んで同報告書の内容を説明。

ただ、殉職は消防活動の過失が原因だったかについては、消防本部が27日に改めて遺族を訪ね、口頭と文書で「(事故調査委の)調査結果に鑑み、現時点においては、過失は無かったものと判断する」と伝えた。

 

また、現場の消防職員の判断に委ねた結果の殉職という見解か、などの産経新聞の質問に対し、消防本部は回答を拒否した。

 

・・・・・

 

報告書では、

(1)市消防本部では、現場での消防活動で、安全管理マニュアルよりも現場隊員の状況判断を優先して安全を確保することが常態化しているのでは?

(2)指揮者による、バックドラフト現象にも注意した状況把握と隊員への指揮命令が適切だったか

(3)救助隊長はバックドラフト現象直前に戸田消防士長に退避を命じたとされるが、命綱がない中で命令が届いていたのか

といった点の明確な言及はされなかった。

 

事故調査委の委員の1人は、「マニュアルは安全規範だが、その場その場で対応が変わってくるものであり、現場の消防隊員の判断に委ねる部分も大きい」と話す。

 

そうした面は否定できないが、チームで物事を行う場合、リーダーが業務の進捗とリスクを勘案しながら進めるのもまた当然。

自らを危険に曝して救助に赴く消防隊員や警察官らの命が左右されるゆえに、公務における、上からの指揮命令や普段からの訓練が持つ意味は一段と重い。

 

消防本部が27日に遺族に渡したのは一片のペーパー。

「調査結果に鑑み」と言うにとどめず、消防のプロとして殉職事故をどう受け止めるか、言葉を尽くして遺族に伝える義務がある。

報告書受領後も、その結果や消防本部としての見解を公表しないのは、説明責任回避と受け取られても仕方ない。

失われた命の重みに鑑み、反省の言葉と共に犠牲を次につなげる姿勢を示すべきだ。

 

出典

『千葉・君津の消防士殉職 「過失無かった」と遺族に通知 消防本部、説明責任果たさず』

http://www.sankei.com/affairs/news/171229/afr1712290013-n1.html 

 

 

 

 

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2017419955分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

年間250万人以上が登る高尾山(東京都八王子市、599m)でのけが人救助のため、東京消防庁が特殊な小型救急車を導入する。


登山道を走行して山頂まで到着できる、都内初の救助車両だ。

自動式心臓マッサージ器なども新しく搭載。

救援用の資材や機材も充実させた。

 

地元の八王子消防署管内へ今月22日に配備予定の小型救急車は、一般的な救急車より全長は150cm、幅は20cm小さく、高さも40cm低い。

4輪駆動で、悪路にも強い。

暗い樹林の中でも活動できるように、車両の両側にLED照明灯も付けた。

 

高尾山は都心に近く、手軽に登れる山として人気がある。

2007年にミシュランの旅行ガイドで三つ星と評価され、一気に登山者が増えた。

 

高尾山でケーブルカーを運行する高尾登山電鉄のまとめでは、年間120万~130万人だった利用客は、昨年度、210万人になった。

ケーブルカーを使わない登山者も多く、実際は250万~300万人が山頂を目指し、「世界一登山者が多い」とも言われる。

 

一方で、けが人も急増。

八王子消防署によると、07年のミシュラン掲載前の119番は100件程度だったが、年々増え、ここ数年は約2倍になっている。

 

これまでは、急病人が出ると、救急車はケーブルカーの「清滝駅」近くの駐車場で待機。

山岳用の軽自動車などに救急隊員が乗り換えて現場へ行き、患者を乗せて下山、待機の救急車に移して病院搬送していた。

 

心停止など症状の重い患者には車内で心臓マッサージを施していたが、山道の揺れに苦慮。

滑落で骨折などの大けがを負う高齢者も多く、手当ての資材や機材が限られる難しさがあった。

 

導入される小型救急車には、患者を固定して自動で心臓マッサージができる機器や、操作しやすい軽量のストレッチャーも装備される。

車両には、隊員5人が乗れる。

 

小型救急車は、複数ある登山道のうち、主に1号路(3.8km)で山頂へ向かう。

登山道入り口から山頂まで30分程度かかる見込みだが、現在、隊員らが訓練を重ね、一刻も早い到着を目指している。

 

新緑が映え、これから登山者が増える季節になる。

八王子署の手塚署長は、「救急車と多くの隊員が患者の近くに直接行ける意義は大きい。楽しい登山の安心材料になってほしい」と話した。

 

出典

山頂まで登れる特殊な小型救急車、高尾山向けに導入

http://www.asahi.com/articles/ASK4G76BTK4GUTIL07H.html 

 

 

 

 

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2017419日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

取手市片町のラーメン店で8日未明に火災があり、同市消防本部がいったん「鎮火」と判断して引き揚げた後、再び出火して店が全焼していたことが分かった。

同本部は、「適正な判断だったと思っているが、原因を調査したい」としている。


本部によると、8日午前1時46分に、通行人の女性から「黒煙が出ている」と119番通報があった。

消防が駆け付けて消火し、調理場のガスコンロ付近約10m2を焼損した。

 

同2時半に現場指揮隊長が「鎮火」と判断。

関係者から話を聞くなどした後、同3時27分に現場を離れた。

 

しかし約1時間後の同4時24分、現場にいた店の関係者から「ダクト付近から赤い光が見える」と、再び119番通報。

消防は再び駆け付けたが、木造平屋建て約135m2の建物が全焼した。

調理場の上から伸びた排気ダクトの一部が通る天井裏の燃え方が激しかったという。

 

本部は、1回目の消火作業で天井の点検口を点検し、熱画像探査装置も使って火種がないことを確認したとしている。

 

同本部の中村消防長は、「二度出動し、住民にご心配をかけた。適正な鎮火判断だったが、2回の火災の関係も含めて原因を調査している」と話している。

 

出典

火災 現場撤収後に再出火 ラーメン店が全焼 「鎮火判断、適正だが」 取手市消防本部

https://mainichi.jp/articles/20170419/ddl/k08/040/074000c 

 

 

419719分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

茨城県取手市片町のラーメン店で今月8日未明、厨房のガスコンロ周辺を焼くぼやがあり、市消防本部が消火活動により鎮火したと判断した約2時間後に再び店内から出火、木造平屋の同店約120m2が全焼していたことがわかった。

 

同本部は、最初の火事の際、火元の厨房や天井裏など店舗全体を熱画像探査装置などで調べ、残り火がなく、再燃の恐れはないと判断した。

 

2回目の火事は、厨房から数メートル離れた天井裏が火元で、出火状況などから放火の可能性はないとみており、原因を調べている。

 

同本部の中村消防長は取材に、「両方の火事に因果関係があるかどうかを含め、あらゆる可能性を調べている。鎮火確認を今まで以上に徹底して行うよう指導したい」と話した。

 

出典

ぼや鎮火と判断後、再び出火ラーメン店全焼

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170418-OYT1T50172.html 

 

 

 

(2017年6月1日 修正1 ;追記)

 

2017527日付で朝日新聞茨城全県版(聞蔵)から、再出火原因は不明という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

中村消防長は26日の市議会全員協議会で、「最初の出火場所付近以外に残っていた熱源から再出火した可能性が高いが、原因は不明」と報告した。

 

最初の火事で、熱画像探索装置を使って調べたが、熱は感知できず、煙や熱風、異臭も確認できなかったという。

 

 

 

 

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2017442042分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

44日付で愛媛新聞から、45日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

4日午後2時半ごろ、松山市の松山港の三津埠頭からおよそ700m沖合で松山海保の巡視艇「いよざくら」が防波堤に衝突し、そのはずみで右舷中央付近にいた巡視艇の機関長の男性(51)が海に転落した。


海保と警察などが捜索活動を行い、まもなく付近の海上で心肺停止の状態の男性を発見したが、その後、死亡が確認された。


「いよざくら」には、事故当時、男性を含む10人が乗り組んで、巡視艇から、船に見立てた防波堤に乗り移る訓練を行っていて、巡視艇が時速およそ5kmで防波堤に近づいていたところ、誤って衝突したという。


男性は、ライフジャケットを着用していたということで、海保では、男性が転落したあと、巡視艇のスクリューに巻き込まれたとみて、操船していた乗組員から話を聞くなどして調べている。

 

出典

海保の巡視艇から転落死亡

http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170404/5296381.html 

『松山港で訓練中 巡視艇から海中転落、海保職員が死亡

https://www.ehime-np.co.jp/article/news201704043941 

 

 

 

(2017年11月18日 修正1 ;追記)

 

201711171714分にNHK愛媛から、動力伝達機のトラブルが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

海保が調べたところ、巡視艇に動力を伝える機械のトラブルに加え、当時、船長を務めていた海上保安官が、機械が正常に動くか事前の確認を怠っていたことがわかったという。


このため海保は17日、元船長の海上保安官を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
調べに対し海上保安官は、容疑を認めているという。

出典

海保機関長転落死亡で船長送検

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171117/5814901.html

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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